スタンバイとは?特徴や仕組み、メリット、掲載料金、導入方法などを解説

スタンバイは、 Indeed求人ボックスと並んで代表的な求人検索エンジンの1つであり、最近はテレビCMでも注目を集めています。
スタンバイへの求人掲載は、理想的な人材を見つけるうえで、今後最も効果的な手段の1つになるかもしれません。

一方で、最近有名になってきたサービスなので、
「スタンバイという名前だけは聞いたことがある」
「求人掲載サイトらしい」
と知ってはいるけど、詳しいことは知らないという人も多いでしょう。

この記事では、スタンバイの基本的な情報を知りたい人向けに、運営会社から仕組みまで、基礎知識を網羅的にまとめています。
「Indeed」や「求人ボックス」との違いも説明するので、使い分ける際の参考にもなりますよ!

なお、スタンバイでの具体的な求人掲載方法は、下記の記事で解説しています。
スタンバイでは、Indeedや求人ボックスと違って、インターネット上で求人の直接入稿ができないため、ぜひ下記の記事で詳細を確認してください。

スタンバイに無料で求人広告を掲載する方法とは|画像でわかりやすく解説

 

スタンバイとは?

スタンバイは、2015年にリリースされた「求人特化型の検索エンジン」です。
詳しくは後述していますが、「アグリゲーションサイト」とも呼ばれ、Indeedや求人ボックスなどの有名サイトもこれに分類されます。

基本的に無料で求人を掲載でき、集客力を高めるための有料オプションも用意されているので、予算に応じた使い分けが可能です。

スタンバイの運営会社は、サービス名にもなっている「株式会社スタンバイ」
ヤフー株式会社やLINE株式会社などの有名企業を子会社とする「Zホールディングス株式会社」と、人材大手「株式会社ビズリーチ」の合弁会社です。
以前は「Yahoo!しごと検索」と連携されていましたが、現在は全てスタンバイに統合されています。

スタンバイの特徴や強み

最近は、転職市場の活発化とともに求人検索エンジンの種類も増えています。

では、スタンバイは他のサービスと比べてどのような強みを持っているのでしょうか。

1:求人掲載数の多さ

スタンバイには、常時1,000万件以上の求人が掲載されており、求人検索エンジンの中でも日本最大級の規模を誇っています。

求人が充実しているということは、その分利用する求職者も多くなりやすいといえます。
効果的に求人を運用できれば、母集団形成や複数人の採用も可能です。

2:多くのYahoo!ユーザーの閲覧

2020年12月に、ヤフー株式会社が運営していた「Yahoo!しごと検索」がスタンバイに統合されました。

これにより、Yahoo!を通して求人を検索した場合、検索結果の画面でスタンバイの求人が優先的に表示されるようになっています。
Google上で求人を検索する場合には得られないメリットであり、スタンバイ独自の強みです。

3:全国を網羅した求人

スタンバイでは、北海道から沖縄まで全国各地の求人を取り扱っているため、採用活動をする企業のエリアにかかわらず、求人掲載が可能です。

勤務先は、多くの求職者にとって優先したい条件の1つ。
自分のライフスタイルに合わせて応募先を選べるため、幅広い求職者から人気を集めています。

4:多種多様な職種・雇用形態に対応

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あらゆる職種・雇用形態の求人が掲載されていることも特徴の1つです。

利用者を選ばないので、どのような業界業種の企業が求人を掲載しても、求める人材を採用できる可能性があります。

また、求人サイトの中には「正社員」「パート・アルバイト」などいずれかの雇用形態に特化したものもあり、その場合、企業は複数サイトの使い分けが必要です。
スタンバイを利用すれば、サイト1つで採用活動が完結するようになり、複数を使い分ける手間が発生しません。

5:充実した検索軸

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スタンバイでは、「勤務地」や「職種」「雇用形態」などの基本的なカテゴリによる検索はもちろん、より細かく条件を指定した検索も可能です。

働き方1つを例にとっても、「週1からOK」「平日のみOK」「スキマ時間」「残業なし」など複数の検索軸があります。
その分、自社がターゲットとする人材に適したキーワードも盛り込みやすいといえます。

6:採用サイト・採用ページの情報が転載可能

スタンバイには「クローリング」という求人掲載の仕組みがあり、「クローラー」というプログラムを用いて、インターネット上の求人が自動転載されます。

また、「データフィード」により、企業のほうから求人情報を送信して掲載することも可能です。

新たに求人ページを作成する必要がないので、すぐに採用活動を始められます。

7:クリック課金型で費用を抑えられる

スタンバイの料金形態は、自社求人がクリックされたタイミングで料金が発生する「クリック課金型」となっています。
30円~1,000円の範囲で自分たちで単価を設定し、金額が高いほど上位に表示されやすい仕組みです。

また、「1クリックあたりの上限金額」「1日の予算上限」「1か月の予算上限」を設定することで、有料掲載を始められます。
独自の特徴として、デバイスごとにクリック単価を変えられるので、「若者の採用を強化したいからスマホ版の単価を高く設定する」など、細かい戦略を立てることが可能です。

スタンバイはどんな企業におすすめ?

スタンバイは、下記の企業に特におすすめです。

・戦略的に求人運用したい企業
・複数の職種を募集したい企業
・すでに採用ページを持っている、またはこれから準備して連携させたい企業

スタンバイの掲載方法・期間・料金

冒頭で述べたとおり、スタンバイは「アグリゲーションサイト」に分類されます。
これは、「インターネット上のあらゆる求人情報を一括検索できるサイト」です。

また、スタンバイ上で「この求人にWeb応募する」をクリックすると、連携しているサイトに飛ぶことなく、そこから直接応募できるようになっています。
求職者にとっても非常に使いやすい仕組みになっており、自社の求人を見てから応募するまでの過程で離脱するケースを減らすことが可能です。

求人掲載の方法は「クローリング」と「データフィード」の2種類

求人掲載方法は2通り。「クローリング」か、スタンバイの様式に合わせて自社の採用ページを変換する「データフィード」のみです。

このうち、おすすめの方法は「データフィード」。
スタンバイ自体が「データフィード」を推奨しており、求人の掲載順位が上がりやすくなります。
逆にいうと、「クローリング」では掲載順位が低く表示されるため、応募数にもマイナスの影響が生じます。

なお、「採用管理ツール(ATS)」を利用すると、簡単な操作でデータフィード連携できるため、求人掲載の手間がいりません。

採用管理ツール(ATS)については、下記の記事で具体的に解説しています。

採用管理システムを導入するメリット|採用業務の効率化のために

求人広告を掲載したい方へ

採用係長は6つの求人検索エンジン(Indeed、Googleしごと検索、求人ボックス、スタンバイ、Career jet、キュウサク)にワンクリックで連携できます。ぜひ一度お試しくださいませ。

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スタンバイの掲載の審査について

スタンバイに求人を掲載するには、運営元による審査をクリアする必要があります。

「ネットワークビジネスをしない」「年齢や性別による差別をしない」など、求人掲載における基本的な要素を満たしていれば、審査が通らないことは少ないと見込まれます。

ただし、審査基準は現在公開されていないので、気になる場合は問い合わせの際に確認することがおすすめです。

スタンバイの掲載期間について

スタンバイでは、求人の掲載期間に定めがなく、掲載の開始・終了を企業側が自由に決められます。

一般的な求人サイトでは、プランごとに掲載期間が決まっているため、求人検索エンジンであるスタンバイならではの特徴です。

スタンバイの掲載順位について

求職者の検索画面における求人表示順位の仕組みは非公開になっており、スタンバイ独自の計算方法によって決められています。

ただし、データフィードする際の求人票項目が、スタンバイ指定の項目を満たしているほど、上位に表示されやすくなるとされています。

また、「求職者が検索する際のキーワードを求人内に盛り込む」「求人内容を具体的に記入する」「定期的に最新情報に更新する」などの工夫も、検索上位に出すために効果的です。

スタンバイの有料掲載について

スタンバイは無料で求人を行うことはできますが、一定の料金を払えば「スポンサー枠」として、無料求人よりも優位に募集できるようになります。
検索画面の上のほうに掲載されるため、求職者の目に留まりやすくなり、応募者の増加に効果的です。

下記画像の青枠で囲まれている部分が、スポンサー枠であることを表しています。

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有料掲載では、「設定した広告予算の上限」をもとに「広告1クリックあたりの費用」が発生します。
詳しい仕組みが気になる人は、下記の記事でご確認ください。

スタンバイの料金は?有料掲載・無料掲載の具体的な違いとは?

有名求人サイトと比べても求人数が多い

スタンバイに掲載されている求人数は、アルバイト4,035,265件、正社員7,944,063件で、他のサイトと比べて求人数は遥かに多いと言えます(2023年5月18日現在)。
有名アルバイト求人サイトのタウンワークが810,703件、転職サイト最大手のマイナビ転職が17,844件なので、そのすごさが分かるでしょう。

スタンバイには正社員・アルバイト・派遣社員など、あらゆる雇用形態の求人が集約されているので、複数のサイトを横断する必要もありません。
求人掲載数が多いと、当然ながら求職者が集まりやすくなります。
無料で求人を掲載できるスタンバイに求人を掲載しないのは、もったいないと言えますね。

求人サイトとの決定的な違い

マイナビ転職やdodaのような求人サイトでは、求人掲載に料金が発生します。
そのため、掲載自体が無料なアグリゲーションサイトと比べて、費用面の負担は大きいです。

ただしアグリゲーションサイトは、求人作成や掲載、運用を細かくサポートしてくれるサービスではないので、その点では注意が必要です。
代理店などの専門家に依頼する方法はありますが、そうでなければ、自分たちで求人票や求人サイトを用意し、応募者の増加に向けて対策する必要があります。

スタンバイの導入フローを紹介

スタンバイに求人を掲載する場合、「代理店に依頼する方法」と「スタンバイに直接依頼する方法」の2通りがあります。
当サイトを運営している株式会社ネットオンや、採用サイト作成ツール「採用係長」では、代理店として求人を運用しますので、ぜひご相談ください!

なお、いずれの掲載方法にしても、特定のフローに沿って求人を掲載する必要があります。
求人掲載前と掲載後でもフローが異なるので、どちらも把握しておきましょう。

掲載前

掲載前の基本的なフローは下記のとおりです。

1 運用体制やプランの提案
2 申し込み・契約締結
3 求人掲載の準備(クローリングかデータフィードで情報連携)
4 求人運用の管理アカウントを発行
5 求人掲載

利用する企業の採用課題やニーズなどにもよりますが、申し込みから掲載までの期間は、おおよそ3週間ほどです。
早めに採用を始めたい場合は、余裕を持って相談すると良いでしょう。

※スタンバイの問い合わせの流れについて、下記の記事で解説しています
スタンバイの問い合わせフォームはこちら、 疑問点を解消できるヘルプページも活用しよう

掲載後

求人を掲載したら終わりではありません。
求人の状況を見ながら、専任の担当者が適宜フォローをしてくれるため、求人運用のノウハウがない企業でも安心できます。

例えば、露出度が下がっている場合、アクセス分析やキャンペーン設定を駆使して、求職者の目につくように求人を改善するようフォローしてもらえます。
また、求人運用の状況や施策について定期的にレポートを共有してもらえるため、専門家がどのように対応しているのか、ノウハウとして蓄積させることも可能です。

Indeedや求人ボックスとの比較

最後に、スタンバイと同じアグリゲーションサイトとして人気が高い「Indeed」「求人ボックス」と使い分けるために、利便性や機能性を比較します。
スタンバイがIndeed・求人ボックスと違う点を、4つの側面から見ていきます。

検索画面の利便性

スタンバイ:職種検索や職種理解のコンテンツが充実

Indeed:シンプルなデザイン

求人ボックス:検索ランキングや雇用統計データが充実

スタンバイは、とにかく求職者目線で見て使いやすそうだなという印象を受けました。
今後Indeedや求人ボックスと求職者を取り合うにあたって、このメリットは大きそうですね。

求人情報ページ

スタンバイ:シンプルなデザイン

Indeed:シンプルなデザイン

求人ボックス:カラフルなデザイン(求人サイトに近い

<スタンバイの実際の求人情報ページ>

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スタンバイの求人情報ページは、上の画像を見て分かるとおり、シンプルで使いやすいデザインになっています。
余計な項目がない分、初めて操作する場合でもすぐに慣れるでしょう。

求人の直接入稿

スタンバイ:できない

Indeed:できる

求人ボックス:できる

スタンバイのみ求人の直接投稿ができないため、自社サイトを準備する必要があります。
以前までは「かんたん求人作成」というサービスを用いてサイト内での求人作成が可能でしたが、2021年でサービスが終了しました。

自社サイトからの求人掲載にあたっては、データフィードやクローリングなどの知識もある程度必要です。

※スタンバイの特徴についてさらに詳しく知りたい人は、下記ページをご覧ください
求人検索エンジン「スタンバイ」の7つの特徴|Indeed・求人ボックスとの違いとは

※Indeedや求人ボックスの特徴を詳しく知りたい人は、下記ページをご覧ください
Indeed(インディード)とは?メリットや掲載方法、仕組みを徹底解説|無料で求人掲載して大丈夫?

⇒求人ボックスとは?|特徴やメリットから利用料金・掲載方法まで徹底解説

スタンバイの導入による採用成功事例

当社ネットオンがスタンバイの運用をご支援し、採用に成功した事例を紹介します。

<企業情報>
業種:保育人材の派遣会社

<採用課題や採用ニーズ>
元々Indeedを自社運用して応募者を確保できていましたが、事業拡大のために採用をさらに強化する必要があり、ネットオンがスタンバイ運用を支援しました。

<支援内容や改善ポイント>
・採用活動が活発な時期に合わせて運用するよう、戦略を見直した
・広告効果の高いエリアの求人を分析し、他の求人に反映させた
・キャンペーン構成を見直した

<結果>
15名からの応募があり、4名の採用に成功しました。
有資格者の応募率が高く、理想的な人材を採用することができました。

まとめ

求人検索エンジンやアグリゲーションサイトと言えば、少し前までは「Indeed」の一強でした。しかし最近は、転職が盛んになっていることも相まって、「スタンバイ」のような新勢力が台頭してきています。スタンバイは求人数も多いので、優秀な人材を獲得するうえで大きな力を発揮するでしょう。

ちなみに、自社採用ページを作成してスタンバイに求人を掲載する場合は、「採用係長」の利用がおすすめです。採用係長を使えば、穴埋め形式で項目を埋めるだけで、簡単に自社採用ページを作成できます。無料で利用を始められるので、ぜひ試してみてください。

下記の記事では、採用係長の特徴や掲載方法について解説しています。
採用係長とは? 採用係長でできることを詳しく解説。導入事例や評判も紹介します

 

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