成功するインターンシッププログラムの作り方とは?3つの事例を交えてご紹介

インターン 実施中

新卒採用が年々難しくなっている昨今、採用担当の皆さんは、インターンシップに向けて準備を始めているのではないでしょうか。

直近では、学生のインターンシップ参加率が上昇し、企業からのインターンシップへの注目度が年々上がっています。

今回は、インターンシップのプログラム作りの参考になる事例や作り方について、ご紹介します。

インターンシップの事例内容3選

コンサルティングが体験できる内容の事例

企業 大手コンサルティングファーム
期間 1日
テーマ 家電量販店の業務課題を改善するための模擬コンサルティング
  報酬の有無 なし
内容

・会社の事業内容ついての紹介

チームをつくり、家電量販店の業務改善案をプレゼン

・プレゼンのフィードバック

・社員も交えての座談会

インターンシップが成功した要因

1dayインターンシップは、気軽に参加できる反面、時間が短いため、会社のことが十分に伝わらないことがあります。

ワークショップの内容が、実際の業務内容に近い内容なので、短い時間で密度の濃いプログラム内容が組めました。

実践的なプログラムを経験できることは貴重なので、学生にとっても充実度の高いインターンシップといえます。

新商品開発の商品化へ検討された事例

企業 ペットフード製造・販売会社
期間 5日間
テーマ 地元野菜を使用した地産地消なペットフードの新商品を提案
報酬の有無 不明
内容

・会社や事業の説明

・ターゲットをふまえた上での市場調査

・製造現場の見学と実習

・新商品の企画・試作・発表

■インターンシップが成功した要因

こちらのワークショップでは、新規商品開発の提案というテーマで、実際に聞き取り調査を行い、製造して試作品を作る一連のリアルな体験をインターンシップとして提供したことで、学生の仕事や会社への理解度を向上させ、成功しています。

学生の学習意欲を満たしつつ、学生の新鮮な観点から生まれた新商品が実際に商品化された事例です。

エンジニア職で実践的な内容の事例

企業 大手IT会社
期間 5日
テーマ アルゴリズムを駆使したオリジナルのプログラムを開発
報酬の有無 あり
内容

・会社や事業内容、部署の説明

・チームで目標とするモデル設計、コーディング

・開発したプログラムのプレゼン

■インターンシップが成功した要因

エンジニア志望者に向けて、実践的な内容のインターンシップを提供した事例です。

インターンシップを実施したことで、企業側は選考で判断しづらい学生の能力がわかり、学生側は自分の能力を活かして向いている仕事かどうか判断ができます。また、実際のオフィスで社員と一緒に作業したことで、現場の雰囲気を伝えることにも成功しています。

学生の志望度を上げることに成功し、最終的には本選考に参加してもらい、採用に至ったという事例です。

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インターンシップ事例から見る成功するプログラムの作り方

上記の3つの事例は、インターンシップを通じて、学生の志望度を上げることに成功し、採用につながった企業や事業に良い影響を与えたケースです。

これらの成功事例をふまえてより効果的なインターンシップにするためのプログラムの作り方をお伝えします。

目的を定める

まずは、インターンシップの目的を設定しましょう。

目的を把握した上で内容を決めなければ、インターンシップの期間や内容によっては効果が出にくい場合もあります。

例えば、企業がインターンシップで設定する目的は、下記があります。

  • 優秀な学生とコミュニケーションを図り、円滑に採用したい
  • 多数の学生に会社自体を知ってもらいたい、アピールしたい
  • 学生の新鮮な視点、斬新なアイデアを事業の中に取り入れたい、会社に新しい風を吹かせたい

⇒インターンシップの種類ごとのメリット・デメリットを知りたい方はコチラの記事へ

ターゲットを設定する

次に、どのような職種で採用したいか、ターゲットを決めておきます。

紹介した事例でも見てきた通り、学生が志望する職種によってインターンシップの内容は、変わります。

ITエンジニア志望であれば、より技術力を発揮できる内容にし、営業職希望であれば専門知識が必要な内容にしないなど、ターゲットによって内容は変わってきます。

どのようなことを志望している学生に入社してほしいのかを決めてから、プログラムの内容を作りましょう。

自社のアピールポイントを整理する

どのような内容でも、学生に自社の魅力を知ってもらうのは大切です。

どういった部分が自社の強みなのか伝えるために、予め自社のアピールポイントを整理しておきましょう。

自社のアピールポイントの整理するための方法を知りたい方はコチラ

インターンの形式・内容を決める

条件などが整理できたら、いよいよインターンの形式・内容を決めていきます。

インターンシップの形式と内容

インターンシップの形式に決まりはありませんが、期間に応じて、下記のような内容が実施されます。

  インターンシップの内容
短期・1day

・会社概要説明
・オフィス見学
・1日業務体験
・ワークショップ
・社員との相談会や座談会など

中期(1週間~1ヶ月程度)

・新規事業や事業改善など本格的な課題に取り組むワークショップ

長期(数カ月~半年程度) ・OJT形式で実際の業務を行う

それぞれの期間でできることに違いがあり、そのメリット・デメリットにも違いがあるので、その点をふまえて、自社の目的やターゲットにマッチしたインターン形式や内容を考えましょう。

また、内容を決める上で、「学生がインターンに求めるもの」を知っておき、「学生の満足度を上げられる内容にできるか」を念頭に置きましょう。

学生の満足度を上げる!インターンに求めるものとは

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引用:リクルート就職みらい研究所「就職白書2018」

2018年のアンケート調査によると、上から順に仕事内容、業界、事業内容、職場の雰囲気を知りたいという学生の傾向が見て取れます。

学生の志望度を上げて、応募を促すためには、「学生が知りたいことがリアルに伝わるようにする」ということが大切です。

自社の魅力を伝えて、学生に志望してもらいたい会社は、ぜひご参考ください。

まとめ

成功したインターンシップの事例内容をふまえて、インターンシッププログラムの作り方をお伝えしました。

優秀な学生を採用するためのインターンシップなので、学生の興味を持てる内容か、意義のあるものかといった視点を持って、インターンシッププログラムを作ることが大切です。

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参考:就活会議「学生が「本当に行ってよかった」インターンシップ」

関西広域連合「課題解決型インターンシップ事例集」

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この記事を書いた人
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採用Webマラボ編集部

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監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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