この記事では、採用プラットフォーム『Wantedly(ウォンテッドリー)』について、企業側が採用活動で利用する際の基本情報をまとめています。
特徴やメリット、掲載料などを網羅的に記載しており、まさに「Wantedlyについて知りたいなら、この1本でOK!」という記事です。
Wantedlyは、企業が掲げる想いへの「共感」を軸とした、他にはない特徴を持っているマッチングサービス。
ブログ形式で記事を投稿できるので、採用ホームページ代わりになることからも人気を集めています。
求人の掲載料金が他媒体より割安で、採用単価を抑えたい企業にとっても嬉しいサービスです。
Wantedlyが少しでも気になっている人は、ぜひ当記事をお役立てください!
目次
Wantedly(ウォンテッドリー)とは?優秀な若手人材が多数利用!
Wantedlyは、「共感」でマッチングする採用サービスです。
企業側は事業への思いやビジョンなどを掲載し、共感してくれた求職者とマッチングしてから条件面を擦り合わせ、最終的には採用につなげます。
登録者の年齢層は、20代~30代が7割以上を占めており、多くの若手優秀人材が利用しています。
運営会社は、2010年に設立されたウォンテッドリー株式会社。
「シゴトでココロオドルひとをふやす」をミッションとして掲げる企業で、現在は、サービス名にもなっている『Wantedly』を主軸に事業を展開しています。
採用ホームページとして活用可能
Wantedlyのページには、上記画像の赤枠部のように「私たちについて」「メンバー」「ストーリー」などのカテゴリがあり、ブログ形式で記事を投稿できます。
単に求人を掲載するだけでなく、採用ホームページとしての活用が可能です。
料金の詳細は後述しますが、基本的には職種を問わず無制限に募集でき、成功報酬もありません。
採用にかける予算を抑えたい、小規模な企業や飲食店にもおすすめです。
さらに、求人ページには上記のとおり「話を聞きにいきたい」ボタンがあります。
ボタンを押すと、求職者は企業へカジュアル面談を希望でき、ライトな形で接点を作れます。
プランによってはダイレクトスカウト機能があるので「攻めの採用活動」も可能です。
最近は市場全体で労働力が不足しており、他社との採用競争をリードするうえでも、ダイレクトスカウトが効果的な場面は多くなっています。
※「カジュアル面談」の具体的な説明はこちら
⇒カジュアル面談とは|Wantedly help Center
※「ダイレクトスカウト」の具体的な説明はこちら
⇒ダイレクトスカウト|Wantedly help Center
Wantedly(ウォンテッドリー)の会員データ
Wantedlyの会員数は、2022年7月時点で350万人を超えています。
下記は、2019年以降の会員数の推移で、右肩上がりで増え続けていることが分かります。
2019年から2022年にかけて、会員数は倍以上になっています。それだけ人気の高いサービスであり、Wantedlyの会員数は今後も増え続ける可能性が高いでしょう。
また、下表は入社時のパーパス重視度についてまとめられたものです。Wantedlyは「共感」をベースにしたサービスですが、そのコンセプト通りパーパスを重視する求職者が多く、2022年を見ると全体の約8割がパーパスを重視しています。
【表の出典】
ビジネスSNS「Wantedly」350万ユーザーを突破|Wantedly
Wantedlyの特徴や利用メリット
独自の機能を持つWantedlyでの求人掲載は、企業にとって複数のメリットがあります。
ここでは、Wantedlyの特徴と求人掲載のメリットを紹介します。
給与条件の記載がNGでブログ形式で投稿できる
Wantedlyは「共感」でマッチングするサービスなので、求人への給与条件の記載が禁止されています。
そのため、求職者にとっては「事業に興味があるか」「企業の雰囲気が自分と合っているか」「自分のスキルを生かせるか」などが企業選びのポイントになります。
応募の段階では待遇による優劣が生じないので、どのような企業であってもアプローチ次第で理想的な人材の確保が可能です。
一方で、プランの期間内であれば掲載できる求人数に上限がなく、ブログ感覚で求人を投稿できます。一度投稿した求人の編集・停止はいつでも可能で、柔軟に運用できることが特徴です。
まずは「話を聞きに行きたい」から始められる
求職者が気になる企業に応募する場合、求人ページ内の「話を聞きに行きたい」というボタンを押します。
ここを押すと、「今すぐ一緒に働きたい」「まずは話を聞いてみたい」「少しだけ興味があります」の3つが表示され、1つを選んで企業に送信する流れです。
カジュアルに接点を作ることができるので、「求職者が自社とマッチするか」をじっくりと判断できます。
ブログ機能「ストーリー」で自社のファンを増やせる
Wantedlyでは、「ストーリー」のページを活用して、ブログ形式で自由に記事を投稿できます。
例えば、自社について社員にインタビューした記事や創業秘話、普段の社内の様子を投稿したりと、募集だけでは伝えられないさまざまな魅力を伝えることが可能です。
これにより、温度感を持って自社のことを伝えられるため、求職者のファン化にもつなげられます。ファンになった求職者は定期的に自社の情報を追いかけ、将来的に応募してくれることもあるでしょう。
Wantedlyを企業の採用ページとして活用している企業も多いです。コンテンツを充実させて、求職者にリアルな雰囲気や魅力を伝えられれば、マッチ度の高い人材からの応募が見込めます。
ミスマッチが少ない
お互いの共感が確認できたうえで採用が進むため、ミスマッチが少ないというメリットがあります。
自社とのマッチ度が高い人材を採用できれば、スムーズに組織に馴染んで定着してくれるでしょうし、本人もスキルや性格が合っていることで働きやすいはずです。
ダイレクトスカウト機能で直接アプローチが可能
気になる人材に対して企業側からアプローチできる、ダイレクトスカウト機能も用意されています。
Wantedlyは求職者だけでなく企業からの人気も高いサイトなので、応募を待っているだけだと、求める人材を逃してしまうかもしれません。
直接アプローチ、いわば「攻めの採用活動」を実施すれば、採用競争を一歩リードすることができます。
20~30代のミレニアル世代が多い
Wantedlyのユーザーは、20代~30代のいわゆる「ミレニアル世代」が7割以上を占めており、若手人材の採用に向いています。
ミレニアル世代は、今後の経済活動において中心となる世代です。
自社においても、中心的な役割を担う人材に成長することが期待できます。
さまざまな採用形態・職種の募集を無制限で行える
Wantedlyは、掲載できる募集の数に制限がありません。そのうえ、新卒や中途、学生インターン、フリーランスなどさまざまな採用形態の募集ができるので、自社のニーズに合わせた柔軟な活用が可能です。
また、職種のジャンルも充実していて、「エンジニアリング」「デザイン・アート」「マーケティング・PR」など細かく分けられています。自社が求める条件を設定できれば、マッチ度が高い人材に出会えるでしょう。
Wantedlyはどんな企業におすすめ?
Wantedlyでの求人掲載は、下記のような企業におすすめです。
- 採用サイトとしても活用したい企業
- ブログ感覚で気軽に運用したい企業
- 自社で働く従業員の様子を伝えたい企業
- 理念や事業への「共感」を重視したい企業
なお、上記はあくまでおすすめできる企業の一例なので、該当しない場合でも、ぜひ自社にとって最適かどうかを検討してみてください。
Wantedlyの会社概要
Wantedlyを運営するのは、サービス名にもなっているウォンテッドリー株式会社です。
2010年9月の設立以降、「シゴトでココロオドルひとをふやす」をミッションとして掲げ、Wantedlyを軸に事業を展開してきました。
2017年には、シンガポールでのサービス開始にも至っています。
社員数は2023年2月現在で約100名と多くはありませんが、独自性の高いサービスを展開していることから、多くの求職者より支持されています。
住所:〒108-0071 東京都港区白金台5-12-7 MG白金台ビル4F
ウォンテッドリー株式会社公式サイト:https://wantedlyinc.com/ja
Wantedlyの掲載料について
Wantedlyの料金プランは、「ライト」「スタンダード」「プレミアム」の3つに分けられており、管理画面に入れる人数や利用できる機能が異なります。
いずれのプランにおいても成功報酬はなく、想定以上のコストは発生しません。
ただし、Wantedlyによる運用支援やオプションを利用する場合は、決まった金額が基本料金に上乗せされるので、事前に詳細を確認しましょう。
なお参考までに、「6か月コース」を選択した場合における各プランの基本料金は下記のとおりです。
ライト | スタンダード | プレミアム | |
コースの料金(税抜) | 月4.5万円 | 月10万円 | 月20万円 |
管理画面に入れる人数 | 15人 | 30人 | 無制限 |
ダイレクトスカウト送信可能数 | なし | 100通 | 300通 |
※利用期間は6か月・12か月・24か月に分かれており、長期的に利用するほど料金が下がり、ダイレクトスカウトの送信可能数が増えます
Wantedlyで用意されているオプションとしては、Facebook広告(10万円~)、Twitter広告(20万円~)などの流入施策や、ストーリー制作(20万円/1記事)をはじめとしたコンテンツ制作代行のような多種多様な内容があります。
自社のニーズに合うオプションがないか、一通りチェックしてみてくださいね。
Wantedlyの料金プランに関する詳細は、下記の資料で確認できます
⇒Wantedly(ウォンテッドリー)採用サービスの有料プラン価格・掲載料金について
Wantedlyの基本機能
Wantedlyの基本機能は、下記の4つです。
- 募集
- ストーリー(ブログ機能)
- ミートアップ
- ダイレクトスカウト
このうち、ここまで取りあげていない「ミートアップ機能」とは、イベントを開催する機能のことです。勉強や交流会など、自社に興味を持ってくれている人材とつながる機会を設定することができます。
ただし、あくまで「つながりの場」をつくるための機能であり、採用に直結する内容は「募集」を使う必要があります。
Wantedlyの掲載までの流れ
Wantedlyで求人を掲載するまでの基本的な流れは、下記のとおりです。
1.電話やメール、専用フォームなどから問い合わせる 2.打ち合わせ、採用プランの決定 3.求人掲載 |
一般的な求人サイトとは異なり、Wantedlyでは利用プランを決めて契約を結んだら、好きなときに求人を掲載できます。
オプションを使わない限り求人原稿は自分たちで作成するので、取材などはなく、掲載までがスピーディーです。
注意点は、共感を軸にしたサービスなので、給与をはじめとした条件面の記載がNGであること。Wantedlyの規約に反さないよう、十分に注意しましょう。
掲載にあたっての「よくある質問事項」
Wantedlyは、他の求人媒体と異なる特徴を持つため、実際に利用するなかでさまざまな疑問が生じるかと思います。
そこでここからは、よくある疑問と回答をいくつか紹介します。
求人はどのくらいの期間掲載されますか?
選択したプランに応じて掲載期間が変わります。
たとえば、6か月プランの場合は6か月間掲載され、プラン終了後に「募集停止」の扱いとなります。
Wantedly内の検索画面で自社が表示されません
自社が検索画面で表示されるには、「会社アイコンの設定」「募集を公開中」の2つの条件を満たすことが必要です。
なお、設定内容が反映されるまでにタイムラグが生じる場合もあります。
Wantedlyの企業アカウントに社員の個人アカウントを登録したい
「社員追加」の手続きを行えば、社員個人のアカウントと企業アカウントを連携できます。
手続きの詳細は、下記のページで確認可能です。
⇒会社アカウントへのメンバー追加について
「注目のストーリー」とは何ですか?
Wantedlyに投稿したストーリーのうち、特に読んでほしい記事を画面上の目立つ位置に掲載できる機能です。
※下記ページではWantedlyを利用するうえで生じやすいさまざまな疑問について解説されています
⇒Wantedly採用サービス/エンゲージメントサービス
最近出てきた求人ボックスやIndeedとの比較
最近は、インターネットの各サイトから求人を集約した「アグリゲーションサイト」が人気です。
代表例として、「Indeed」や「求人ボックス」「スタンバイ」があります。
Wantedlyへの求人掲載を検討している人の中には、これらのアグリゲーションサイトを利用しようか悩んでいる人もいるでしょう。
そこで、それぞれの優れている点を紹介します。
Wantedlyが優れている点
・文章を更新するのが苦でなければ、定期的な発信が可能で採用広報に近いことができる点
・共感採用なのでミスマッチが少ない点
・カジュアル面談というライトな形態なので間口が広い点
Wantedlyはブログ感覚で更新できるため、定期的に記事を作成できるのであれば、採用広報に近い形での活用が可能です。
自社の採用ホームページを作る必要がなくなり、予算面や労力面での負担が軽減されます。
また、先述したとおり「共感」でマッチングするサービスなので、ミスマッチを前もって減らせます。
その後の面談で待遇面を合致させられれば、採用後も高いモチベーションを持って活躍してくれるでしょう。
求職者が気軽にカジュアル面談を希望できるので、間口が広い点もメリットです。
多くの人材と出会えるうえに、面談時に企業の魅力を伝えて入社意欲を高めることで、採用に大きく近付きます。
Indeedや求人ボックス、スタンバイのようなアグリゲーションサイトのほうが優れている点
・基本的に無料で掲載でき、必要に応じて有料掲載(クリック課金)で露出を増やせる点
・求人掲載数が圧倒的に多く、その分求職者が集まりやすい点
・正社員やアルバイト、契約社員などあらゆる雇用形態の求人が集まっている点
アグリゲーションサイトは基本的に無料で利用できるので、採用コストを抑えたい企業・飲食店にはもってこいです。
求人数が多い分競争は激しくなりますが、必要に応じて露出を増やすための「有料オプション」も利用できます。
ユーザーが多いので、自社の求人が目に留まる可能性が高いことも魅力的です。
さらに、転職サイトはターゲットを特定の雇用形態に絞っている場合が多いものの、アグリゲーションサイトは雇用形態が限定されません。
1つのサイトを活用するだけで、あらゆる雇用形態の採用に対応できます。
下記の記事では、indeedの特徴について解説しています。
⇒Indeed(インディード)とは?仕組み・メリット・デメリット・効果を出す方法・成功事例まで徹底解説!
下記の記事では、求人ボックスの特徴について解説しています。
⇒求人ボックスとは?特徴や掲載方法、料金や活用事例を解説!
下記の記事では、スタンバイの特徴について解説しています。
⇒スタンバイとは?特徴や仕組み、メリット、掲載料金、導入方法などを解説
まとめ
Wantedlyは、「共感」を軸にした採用プラットフォームです。
「採用ホームページとして活用できる」「カジュアル面談につなげられる」など、他の求人サイトにはない特徴があり、ニーズに合わせて活用すれば、採用力がアップするでしょう。
料金は1か月あたり4.5万円からと低めで、予算が限られている中でも利用しやすい媒体です。
特に20代~30代の利用者が多いので、優秀な若手人材を探している場合は、一度Wantedlyに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
※下記のページからWantedlyにお問い合わせできます
⇒Wantedlyのご利用に関するお問い合わせ
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