求人検索エンジンとは?主要な4サイトの特徴やメリット・デメリットを比較!

求人検索エンジンイメージ

最近、求人情報を見る媒体として利用者が急増している「求人ボックス」。

実は求人ボックスは、一般的な求人媒体とは違い求人情報を集める求人情報専門の検索エンジンです。

そんな求人情報専門の検索エンジンは、日本だけでも10種類ほど提供されています。

その中でも代表的な求人検索エンジンが「求人ボックス」「Career jet(キャリアジェット)」「スタンバイ」「Googleしごと検索」の4つです。

今回は、4つの求人検索エンジンについて特徴やメリット・デメリットをご説明します。

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そもそも求人検索エンジンとは

求人検索エンジンとは、「求人情報」に特化した検索エンジンです。
インターネット上にアップロードされている求人情報を集めて、サイト内に一括表示しています。

Googleを利用するとき、最初に表示された検索窓に自分が調べたいキーワードを入力すると思います。それの求人特化型だとイメージするといいでしょう。

代表的な求人検索エンジンとしては「求人ボックス」や「スタンバイ」があります。

求人検索エンジンの主な特徴

求人検索エンジンの特徴は、無料で求人広告を掲載できることです。
必要に応じて露出を増やすための有料プランも利用でき、予算に応じて活用できます。

また、サイト内で直接掲載された求人だけでなく、さまざまなサイトの求人が集約的に掲載されているので、求人数が膨大であることが特徴です。
応募先探しの入口として求人検索エンジンが使われやすいので、ユーザー数も多いです。

求人検索エンジンの仕組み クローリング

求人検索エンジンは、さまざまな求人サイトや企業ホームページを巡回(クロール)して、その内容を取得・表示しています。
これが「クローリング」という仕組みです。

求人掲載したい企業は、基本的にはクローリングを待つことになります。ただ、それだと時間がかかるので、企業側から求人検索エンジンにクローリングを依頼することも可能です。

また、サイト内で自社求人を直接投稿できる求人検索エンジンもあり、もっとも早く求人掲載をスタートできます。

求人検索エンジンの仕組み 直接投稿

「直接投稿」とは、求人検索エンジンに自社の求人情報を直接入力して掲載する方法です。
求人サイトや採用ホームページがなくても掲載することができます。

基本的には無料で投稿できますが、求人の露出を高めたいなどの場合は、途中で無料掲載から有料掲載への切り替えも可能です。

求人検索エンジンを活用するメリット

企業が求人検索エンジンを使用する具体的なメリットについて紹介します。

採用コストを抑えられる

無料掲載のまま採用に成功すれば、サービス利用にあたって発生するコストは0円です。

一般的に、求人サイトや人材紹介会社を使うと、数万から数十万、ときには数百万のコストが発生します。0円で掲載できるのは、中小企業や零細企業など、リソース面に課題がある企業にとって嬉しいポイントでしょう。

なお、露出を増やすためのスポンサー広告は有料ですが、ほとんどの求人検索エンジンで自分たちで予算設定ができます。そのため、必要以上の採用コストが発生することはありません。

※雇用形態別のコスト目安や採用コストの抑え方について知りたい方はこちら
【雇用形態別】採用コストの平均ってどれくらい?上手な求人費用の掛け方

求職者に見てもらいやすい

求人検索エンジンは、圧倒的な利用者数を誇ります。
例えば、『求人ボックス』の月間利用者数は800万人以上、『スタンバイ』は1,000万人以上です。
利用する求職者が多いので、おのずと自社求人が目にとまる可能性も高まります。

ただし、利用する企業数も膨大なので、機械的に掲載するだけでは見てもらえないかもしれません。「求職者のニーズが高いキーワードをタイトルに入れる」というように、クリック率を高めるための工夫が重要です。

※こちらの記事では、求人検索エンジンで効果を出すための工夫について触れています
無料掲載できる求人広告・求人サイト21選!メリット・デメリットや効果を出すコツを解説

地方採用にも強い

地方採用に強いという特徴もあります。

求職者が求人検索エンジンで応募先を検索する際、まずは「キーワード」と「勤務地」を入力することが一般的です。
そのため、「このエリアで就職したい」と考えている求職者が、ダイレクトで自社の求人を見つけてくれる可能性があります。

また、サイトによってはそもそも地方の人材があまり登録していないことが多いですが、求人検索エンジンは多様な人材が利用しているので、地方就職を考えている求職者と出会いやすいのです。

※地方採用を成功させるためのポイントについて知りたい方はこちら
地方で「採用できない」と悩む企業が求人を成功させる4つの方法

求人検索エンジンを活用するデメリット

メリットが多い求人検索エンジンですが、デメリットもあります。

メリット・デメリットの両方を考慮したうえで、「自社に求人検索エンジンが合っているのか」を判断することが重要です。

ある程度のノウハウが必要

「求人の表示」に長けているので、サイト側のサポートは手厚くありません。場合によっては、サポートがまったくないこともあります。
自分たちで求人を作成・運用するので、採用成功のためには一定以上のレベルのノウハウが必要です。

採用担当者の負担が重くなってしまうことも懸念点です。求人検索エンジンを使う前に社内の体制を整えると良いでしょう。

求人情報を更新する必要がある

一発で効果の高い求人を作ることは難しく、成果を得るためには定期的に更新する必要があります。

「応募数」や「クリック数」「滞在時間」など、細かいデータを分析しながら更新するので労力がかかりますし、先を見ながら運用していかなければなりません。

解決策のひとつが運用代行の利用です。社内の人的リソースが足りない場合でも求人掲載が開始できるうえに、プロが求人を作成・運用してくれるので効果が出やすいメリットがあります。

クローリングの条件を理解する必要がある

求人検索エンジンの仕組みを理解していないと、十分な運用ができません。

特に押さえておきたいのが、「クローリングの条件」です。
求人ボックスを例にあげると、自社求人のクローリングを依頼するには、公式サイトから「自社サイトを求人ボックスと連携」をする必要があります。

また、求人検索エンジンごとにガイドラインが定められており、求人掲載の条件が決められているので、事前に確認することもポイントです。

代表的な求人検索エンジン4社の特徴

求人ボックス

求人ボックストップ

日本の大手企業カカクコムが運営する求人検索エンジンです。
2015年のリリース以降、順調に利用者数を伸ばしています。

ちなみに一時期は新規掲載の受付を行っていませんでしたが、2019年3月より新規掲載の受付を再開しています。

無料掲載 あり
有料掲載 クリック課金型
25円~
日本人の利用者 多い
求人掲載数 多い

求人ボックスのメリット

  • 国産サービスである為、日本人にも受け入れられやすいデザイン。
  • 登録するクリック単価(CPC) が25~1,000円なので、費用の管理が楽にできる。
  • 検索ワードを指定して単価上限を引き上げることができる

求人ボックスのデメリット

  • 有料掲載の柔軟性が高いので自社運用の場合はノウハウが必要
  • 海外人材の採用には向いてない

【公式サイト】
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/

【無料掲載方法はこちら】
求人ボックスの掲載方法とは?掲載料金は無料?使い方を徹底解説!

Careerjet(キャリアジェット)

キャリアジェットロゴ

世界130カ国以上、30言語以上で利用されている求人検索エンジンです。月間利用者は約80万人とされています。

Careerjet(キャリアジェット)には、無料掲載枠がないため、求人情報を掲載する場合はお金が必ずかかります。

ちなみにCareerjetの会社はロンドンにしかない為、困ったことがあった場合などのやり取りに時間がかかることもあります。

無料掲載 なし
有料掲載 クリック課金型
10円~
日本人の利用者 少ない
日本企業の求人掲載数 少ない

Career jetのメリット

  • 対応言語が豊富。
  • 求人数が少ないので競合が少ない。

Career jetのデメリット

  • 無料掲載が出来ない。
  • 本社がロンドンの為、掲載のやり取りなどに時間がかかることもある。

【公式サイト】
https://www.careerjet.jp/

スタンバイ

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「Zホールディングス株式会社」と「株式会社ビズリーチ」の合弁会社である株式会社スタンバイが運営している求人検索エンジンです。

過去に「Yahoo!しごと検索」と連携していましたが、現在はすべてスタンバイに統合されています。その関係から、Yahoo!の検索画面でスタンバイの求人が優先表示されやすく、Yahoo!ユーザーを取り込めるという特徴があります。

無料掲載 あり
※直接投稿ができない
有料掲載 クリック課金型
20円~
日本人の利用者 増加中
求人掲載数 増加中

スタンバイのメリット

  • Yahoo!ユーザーが多い。
  • 掲載求人数は、国内最大級 。常時1,000万件超(2024年5月現在)
  • デバイスごとにクリック単価を変えられる。

スタンバイのデメリット

  • SEO(検索エンジン最適化)に弱い。
  • 求人ボックスと比較すると、求職者の利用数が少ない。

【公式サイト】
https://jp.stanby.com/

【無料掲載方法はこちら】
スタンバイとは?特徴や無料で求人広告を掲載する方法やコツを解説

※こちらの記事では、「スタンバイ」と「求人ボックス」の具体的な違いについて解説しています
国産の求人検索エンジン「スタンバイ」と「求人ボックス」の違いを解説

Googleしごと検索

 

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Googleしごと検索(Google for Jobs)は、求人や転職などの求人情報を探しているユーザーの検索エンジンの上部にあらゆる求人情報が表示されるGoogleの求人検索エンジンです。

日本でのサービス提供開始より前に、アメリカでは既にサービスが提供されていましたが、ようやく日本でも2019年1月に開始されました。

Googleしごと検索に求人情報を掲載したい場合は、まず自社サイトを準備して、構造化データマークアップを行う必要があります。

無料掲載 あり
有料掲載 なし
日本人の利用者 多い
求人掲載数 多い

Googleしごと検索のメリット

  • Googleで検索した際に、求人専用の枠で表示され、目につきやすい。
  • 構造化データのマークアップをおこなうことで無料掲載が可能。

Googleしごと検索のデメリット

  • 求人情報を直接作成することはできない。
  • 有料の掲載枠がない。(2024年5月現在)

【掲載方法はこちら】
Googleしごと検索(Google for Jobs)の求人の無料掲載方法を徹底解説!

まとめ

一口に求人検索エンジンといっても、サイトごとに特徴が異なります。

単価を調整しながら戦略的に運用したいなら求人ボックスというように、自社のニーズに合わせて活用すると良いでしょう。

求人媒体は、ただ有名なものを選べば良いというものでもありません。
あくまでも目的は採用を行うためであり、募集をする職種に応じて掲載する媒体を選定することも重要になります。

また、求人検索エンジンへ掲載するためにツールを活用することもおすすめです。

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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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