国産の求人検索エンジン「スタンバイ」と「求人ボックス」の違いを解説

数年前から急速に利用者が拡大している求人特化型の検索エンジン。「Indeed」をはじめ、「スタンバイ」「求人ボックス」などのサービスを一度は利用したことがある方も多いのではないでしょうか。

Indeedはアメリカ発の求人検索エンジンですが、スタンバイと求人ボックスは日本企業によって開発されたサービスです。同じ国産の検索エンジンでも求人情報ページの構成や掲載方法などは異なっています。

そこで今回は、国産の検索エンジンである「スタンバイ」と「求人ボックス」について、それぞれの特徴や違いをまとめました。

求人検索エンジンとは

求人検索エンジンとは、「求人に特化したGoogle」のようなサイトのことです。クローラーと呼ばれるコンピュータプログラムが、Web上に掲載されているさまざまな求人情報を自動的に収集・解析し、データベースに登録します。

求職者がキーワードを入れて検索すると、その検索エンジンのプログラムに従って、関連順位の高い情報から表示されます。

Web上にある膨大な求人情報を自動で収集・登録している点が、リクナビNEXTやマイナビ転職などのいわゆる「求人サイト」と異なる点です。

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スタンバイとは?


スタンバイは、2015年にリリースされた求人検索エンジンです。

ヤフー株式会社様やLINE株式会社様などを傘下に収めるZホールディングス株式会社様と、ハイクラス向け転職サイト『ビズリーチ』を運営する株式会社ビズリーチ様が共同で設立した、「株式会社スタンバイ様」が運営しています。

強みはYahoo!検索での上位表示。求人数は国内最大級の1000万件以上

スタンバイの最大の特徴は、Yahoo!サービスと連携していることです。

Yahoo!トップページで求人に関連したキーワードを入力すると、検索結果にスタンバイの求人情報が独占的に上位表示されます。そのため、Yahoo!利用者層がメインターゲットの場合は、集客への効果が期待できます。

また、求人検索サイト『Yahoo!しごと検索』が、2020年末にスタンバイに統合されました。これにより国内最大級のポータルサイトであるYahoo!からの導線が集中し、スタンバイはYahoo!経由で圧倒的なリーチを得ています。

スタンバイの公表によると1000万件以上(2020年8月時点)の求人が掲載されています。これまで主流だった大手求人サイトの「リクナビNEXT」で公開求人数が約50,000件、「doda(デューダ)」が約87,000件ですので、これらと比較するとスタンバイの求人数の多さが際立ちます。

全国の求人を網羅し、全職種・雇用形態に対応

スタンバイは、全国各地の求人を網羅しています。スマートフォンの位置情報を活用した検索方法もあり、生活圏付近に絞った仕事情報を簡単に探せます。

また、国内のあらゆる職種・雇用形態の求人掲載が可能で、「YouTuber」といった新しい職種まで幅広く対応し、雇用形態についても正社員や派遣社員、アルバイト、インターン、ボランティアなどの求人も掲載できます。

日本人の志向性に合わせた検索条件から仕事探しができる

スタンバイは日本人の仕事探しに合わせて提供されている検索エンジンです。そのため、地域や人気のキーワード、職種などから求人検索ができるのはもちろん、こだわり条件での検索も充実しています。

こだわり条件では、「シフト自由・土日祝日休み・未経験OK」といった多くの方が検索する条件から、在宅ワークといったトレンドの検索条件まで選択することが可能です。

目指す職種を理解するためのコンテンツも

トピックという項目では、各職種への理解を深められる記事が多数掲載されています。

たとえば「リフレクソロジストになるには」「ファイナンシャルプランナーになるには」といったタイトルの記事があり、それぞれ仕事内容や年収、経験者の口コミが掲載されています。

求人ボックスとは?


求人ボックスは、「価格.com」や「食べログ」などを運営する「株式会社カカクコム様」が運営する求人検索エンジンです。レビューサイト運営の知見を活かしたサービスづくりを行っている点が最大の特徴です。

全国各地、500万件以上の求人を網羅。4つの観点から求人情報を評価

求人ボックスには、2021年5月現在で500万件以上の求人が掲載されています。スタンバイと同様に全国各地の求人を掲載しており、職種や雇用形態から求人を検索できます。

求人ボックスでは、下記の4つの内容を評価して検索結果の表示順位を決定、掲載求人の質を担保しています。

  • 検索ワード、ユーザーニーズと求人情報のマッチ度
  • 情報の鮮度
  • 給与や勤務地など、求人で欠かせない情報が記載されているか
  • クリック率などのユーザー行動

ユーザー目線で作りこまれた検索画面と求人情報、高い機能性

価格.comなどのサービスレビューサイトを運営してきたノウハウを生かし、ユーザー目線で作りこまれたサイト設計や機能を搭載しています。

たとえば、勤務地や現在地、職種から検索できるのは他のサービスと同じですが、職種名で検索をかけると上部に追加条件のレコメンドが表示されたり、右側にその職種の平均給与が表示されるようになっています。

「保育士」と検索した際のレコメンド条件

トップ画面では職種や雇用形態、勤務先、人気のキーワードなど、さまざまなジャンルの検索ランキングを見られるほか、週ごとに各職種の給与データも確認できます。ユーザーの仕事探しをサポートする機能が充実しています。

また、求人情報ページも特徴的で、求人ボックスでは企業ロゴや社員の写真などを掲載可能です。大手求人サイトのようなページ構成で、求人の特徴を表すタグや職場の特徴を示したチャート図なども表示されます。

職場の特徴を表すチャート図

「採用ボード」から、無料で求人掲載ができる

2018年より開始した「採用ボード」を使うと、無料で求人ボックスに求人を掲載できます。企業アカウントを作成し、フォーマットに沿って必要事項を入力するだけで求人が完成します。

求人掲載の審査はありますが、登録した求人は最短即日で求人ボックス内に掲載されます。
また、管理画面から応募者管理も可能です。

スタンバイと求人ボックスの違い

ここからはスタンバイと求人ボックスを比較し、違いを明らかにしていきます。

①求人検索画面

スタンバイと求人ボックスで、求人検索画面や機能に大きな差はありません。どちらも豊富な条件の中から求人を探すことができます。

求人検索画面の構成はスタンバイの方がシンプルです。求人ボックスは検索条件のレコメンド機能が充実しており、検索では気づかなかった求人を発見しやすい構成です。

②求人情報ページ

求人情報ページもスタンバイの方がシンプルです。募集要項の基本となる雇用形態、給与、勤務地、勤務時間、応募条件の5項目を掲載します。
一方、求人ボックスは大手求人サイトに近い構成です。求人の基本情報に加えて、勤務地にGoogleマップを埋め込んだり、会社の特徴を表すチャート図やPRポイント、写真なども掲載できます。

③ユーザー(求職者)層

スタンバイのユーザーは25~44歳の男女が中心で、ヤフーユーザー層と類似しています。他の求人検索エンジンと比較すると、ミドル層の利用が多いという特徴があります。正確なユーザー数は公表されていないため、不明です。

求人ボックスは2020年6月の発表によると、月間のユーザー数が500万人を突破しています。ユーザー属性は、関東圏が一番多く、希望雇用形態では正社員とパート・アルバイト、性別で見ると女性の方が少し多いようです。年齢層は35~44歳を中心に各世代に幅広く分布しています。

④掲載方法と料金

スタンバイも求人ボックスも、それぞれ無料掲載と有料掲載に分かれています。有料掲載は1クリックに対して費用が発生する「クリック課金」で、検索結果のユーザーの目に付きやすい箇所に広告枠として表示されます。

スタンバイの掲載方法と料金

スタンバイの場合、無料掲載をするには「クローリング掲載」と「フィード掲載」、有料掲載をするには「広告枠への掲載」が必要となります(求人の直接投稿サービスは2021年3月末で終了)。

クローリング掲載とは、スタンバイの検索エンジンが自社サイトや他の求人サイトに掲載した情報を読み取って掲載する仕組みです。スタンバイのクローリングでは、10件以上の求人案件が必要な点に注意が必要です。
フィード掲載とは、スタンバイが定めた仕様に合わせたデータを送付し、掲載してもらう仕組みです。専門知識が必要となり、更新作業などに手間がかかる点に注意が必要です。

有料掲載の場合は、リスティング広告として掲載できます。スタンバイに直接問い合わせるか、広告代理店を通じて申し込みが可能です。スタンバイの掲載料金は、クリック単価30~1000円の間で調整できます。デバイスごとに予算調整が可能で、上限クリック単価とクリック単価の乖離が少なく、運用しやすいというメリットがあります。

求人ボックスの掲載方法と料金

求人ボックスの場合、無料掲載は「クローリング」と「求人の直接投稿」、有料掲載をするには「広告枠への掲載」が必要です。

クローリングの場合は、自動で情報が収集されるため、特に登録や申請の手続きは不要です。情報の更新や削除も自動で検知し、求人ボックスのページに反映されます。
直接投稿は、採用ボードから可能です。企業アカウントを登録後、採用ボードの案内に従って必要事項を入力、審査を経て求人ボックスに掲載されます。掲載内容の編集は無制限で実施できます。

有料掲載の場合は、スタンバイと同様にリスティング広告となります。こちらも求人ボックスに直接問い合わせるか、広告代理店を通じた申し込みが可能です。求人ボックスの掲載料金は、1日あたり500円からの予算設定が可能で、1クリックあたり25円~1000円まで、1円単位で自由に入札単価の設定が可能です。

求人ボックスの掲載方法については以下の記事で解説しています。
【求人ボックスに無料掲載】10分で完了!『求人ボックス』への掲載方法まとめ

スタンバイと求人ボックスの比較表

  スタンバイ 求人ボックス
運営企業 株式会社スタンバイ 株式会社カカクコム
月間ユーザー数 不明

500万人以上

利用者層 5~44歳男女が中心 35~44歳が中心 女性が若干多い傾向あり
求人数 1000万件以上 500万件以上
検索画面 職種検索や職種理解の コンテンツが充実 検索ランキングや雇用統計データが充実
求人情報ページ シンプル 求人サイトに近い
無料掲載 クローリング or フィード クローリング or 直接投稿
有料広告 リスティング広告 リスティング広告
クリック単価 30~1000円 25~1000円

「採用係長」から連携して掲載も可能

採用サイト作成から応募者集客まで対応した採用支援ツール『採用係長』を利用して、求人検索エンジンへの連携や有料広告の申し込みが可能です。

採用係長では簡単なフォーマットに沿って求人票を作成後、クリック1つで求人ボックスやスタンバイなど最大6つの求人検索エンジンと連携できます。2020年3月よりHR業界初の有料求人広告オンラインサービスも開始しており、求人票作成から掲載までを一気通貫で行うことが可能です。

まとめ

スタンバイと求人ボックスは、それぞれ急成長中の求人検索エンジンです。

無料ないし低予算で求人掲載ができるため、予算の限られた企業ではこれらの検索エンジンを活用することで、採用コストの削減も期待できます。

スタンバイと求人ボックスでは、利用者層や無料掲載の方法、求人情報ページの見え方などに異なる特徴があるため、予算や自社の採用ターゲット層に合わせて最適な求人検索エンジンを選ぶのが良いでしょう。

また、「採用係長」では各求人検索エンジンに簡単に掲載できます。どの求人検索エンジンへの掲載を狙うかと合わせて、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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