ビズリーチ(BizReach)とは?企業向けに特徴やメリットなどを解説

AIの進歩によって一人当たりの生産性が青天井となっている近年、優秀な人材をいかに獲得するかが企業の競争力を左右する時代になりました。
特に中小企業では、即戦力人材の採用はますます重要になっています。そんな中、注目を集めているのがハイクラス向け転職プラットフォーム「ビズリーチ(BizReach)」です。

本記事では、企業の人事担当者に向けて、ビズリーチの基本情報から特徴、導入メリット・デメリット、他サービスとの比較まで詳しく解説します。

BizReach(ビズリーチ)とは

ビズリーチ

(引用:ビズリーチ公式

ビズリーチ(BizReach)は、株式会社ビズリーチが運営する「即戦力人材」に特化したダイレクトリクルーティング型の転職プラットフォームです。
2009年のサービス開始以来、「日本のハイクラス転職市場に新たな選択肢と可能性を創り出す」というコンセプトのもと、多くの企業と求職者をつないできました。

一般的な求人サイトと異なり、企業側から候補者に直接アプローチできるのが最大の特徴で、特に管理職・専門職などの年収1000万円を超えるハイクラス人材をターゲットとした採用に強みを持ちます。
登録ユーザーの多くが高いスキルや経験を持つ即戦力層であり、企業側も自社の採用ニーズに合った人材をピンポイントでスカウトすることが可能です。

※そもそも「ダイレクトリクルーティング」が何かを知りたい方はこちら
ダイレクトリクルーティングとは?おすすめサービス12選とメリット、始め方を解説

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ビズリーチ(BizReach)の会員情報

ビズリーチの登録会員は約281万人(※2025年1月末時点)にのぼり、これらの会員は全てビズリーチの審査を通過した質の高い人材に限られます。

また、転職サービスとしては珍しく求職者が利用する有料のプラン(プレミアムステージ)を提供しているため、企業側は転職意欲の高い候補者にアプローチすることができます。

ビズリーチ(BizReach)導入企業数

現在の導入実績は34,700社以上。大手企業だけでなく、中小企業やスタートアップ企業にも活用が広がっています。導入企業の約半数は従業員数100名以下であり、企業の規模や知名度を問わず、全国の企業がビズリーチを活用して即戦力人材の獲得に成功しています。

また、ビズリーチは全国6カ所にオフィスを構え、各エリアの市場状況や採用ニーズを熟知したコンサルタントが地域密着型の支援を提供しています。そのため、都市部のみならず地方企業からの利用も増加中です。

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(出典:BizReach(ビズリーチ)公式)

BizReach(ビズリーチ)の特徴

ビズリーチには、他の求人サービスとは異なる以下のような特徴があります。

審査を通過した即戦力人材のみが登録している

ビズリーチでは、すべての登録希望者に対して厳正な審査が実施されます。学歴・職歴・スキルに一定基準が設けられ、これを満たした人材のみがデータベースに登録される仕組みです。

具体的には、各業界で一定以上の実績を積み、管理職や専門職、技術職などで活躍した経験を持つ人材が中心となっています。
そのため、企業が求める即戦力人材を高い確率で見つけることが可能です。

ビズリーチの審査基準は一般的な転職サイトと比べて非常に厳しく、誰でも登録できるわけではありません。
この厳格な審査プロセスにより、データベースの人材クオリティは常に高水準に保たれています。

企業は安心してアプローチできますし、採用後のミスマッチリスクが大幅に軽減されるでしょう。

転職意欲の高い人材が多い

転職に対して非常に前向きで、意欲的な求職者が集まっている点も特徴です。
一般的な求人サイトでは「とりあえず登録だけ」という層も多く含まれますが、ビズリーチは転職活動を真剣に考えている層が中心です。

特に、求職者側が有料でプレミアムステージに登録することができる仕組みは、転職に対する本気度を示す重要な指標だと言えます。

有料会員は「今すぐにでも転職したい」という強い意思を持っているので、スカウトメールに対する返信率や面談への参加率も高く、企業がスピーディーに採用活動を進められる土壌が整っています。

また、ビズリーチ独自の「プラチナスカウト」は、受け取った求職者が特別感を抱きやすく、心理的にも前向きな反応を引き出しやすい設計となっています。
これにより、企業の採用活動の効率がさらに高まります。

サポート体制が整っている

ビズリーチは、初めてダイレクトリクルーティングを導入する企業でも安心して運用できるよう、専任のカスタマーサクセス担当が細やかな支援を行っています。
企業ごとに担当者がつき、初期導入の設計から、スカウト文のブラッシュアップ、ターゲット人材の選定、運用上の課題解決まで一貫してサポートしてくれます。

さらに、企業向けにダイレクトリクルーティングの活用セミナーや、業界別・職種別の市場動向の提供、実際に成果を出している企業事例の共有など、ノウハウ提供も充実しています。

定期的なミーティングも実施されるため、採用活動を継続的に改善し、より成果を出せる仕組み作りが可能です。

サポートの手厚さは、他のダイレクトリクルーティングサービスと比較しても高水準であり、特に採用経験の浅い中小企業や、限られたリソースで採用を進めたい企業にとって大きな安心材料となります。

BizReach(ビズリーチ)のプラチナスカウトとは

プラチナスカウトとは、ビズリーチ独自の「優先表示付きスカウトメール」です。
通常のスカウトメールに比べ、ユーザーが受信ボックスで目にする機会が多くなるため、開封率や返信率が高くなる傾向があります。

このプラチナスカウトは、企業から特定の候補者へ本気度の高いアプローチとして位置づけられており、求職者側でも「この企業は自分に本当に関心を持っている」と感じるきっかけになります。
月内で送信できる件数にはプランに応じて上限がありますが、プラチナスカウトを有効活用することで高い成果を上げる企業も少なくありません。

企業がBizReach(ビズリーチ)を利用するメリット

ここからは、企業がビズリーチを利用する際のメリットについて紹介します。
さまざまなメリットがありますが、特に押さえておきたいのが下記のメリットです。

ハイクラス層や即戦力人材にアプローチできる

ビズリーチ最大のメリットは、他の求人媒体では出会いにくい即戦力・ハイクラス層に直接アプローチできる点です。
登録会員の多くが年収1,000万円以上、管理職や専門職、技術職として豊富な実績を持つ層で構成されています。

こうした人材は、一般的な求人サイトでは母集団が非常に少なく、応募を待っているだけではなかなか出会うことができません。

特に、ビズリーチのようなダイレクトリクルーティング型であれば、企業側が条件に合致する人材を検索し、直接スカウトを送れるため、スピーディーな採用が実現しやすくなります。
職種や業界、年収、経験スキルなどの条件で詳細に絞り込みができるため、ピンポイントで自社にマッチする候補者にアプローチすることが可能で、他社との獲得競争の一歩先をいけるはずです。

採用コストの削減

ビズリーチでは、求職者への直接アプローチが基本であるため、人材紹介会社を経由するよりも採用コストを抑えられるケースが多いのも特徴です。
従来の紹介会社の場合、成功報酬として年収の30〜35%が一般的ですが、ビズリーチはこれよりも割安で採用できる可能性があります。

また、ビズリーチは複数の料金プランを用意しており、採用人数や時期、スカウト件数に応じたプランを選択することで、採用コストの最適化が図れます。

さらに、採用予定人数に応じて月額費用や成果報酬を柔軟に調整できるため、無駄なコストを発生させにくい仕組みです。

※詳細は企業ごとに問い合わせが必要です
ビズリーチお問い合わせページ

地方採用にも対応している

ビズリーチのデータベースには、都市部だけでなく地方在住の即戦力人材も多数登録されています。
従来は「優秀な人材は都市部に集中している」というイメージが強かったものの、テレワークが普及した今、地方に居住したまま高年収ポジションへの転職を希望する人材が増えています。

そのため、地方企業にとっても、全国から質の高い人材にアプローチできるビズリーチは非常に有効な採用チャネルとなっています。

実際に、地方企業が首都圏のハイクラス人材をリモートワーク前提で採用した事例も多数あります。

企業がBizReach(ビズリーチ)を利用するデメリット

ここでは、企業がビズリーチを利用する際のデメリットについて紹介します。
どんな求人媒体にもメリット・デメリットがあるので、自社にとってどちらの影響が大きいかを踏まえて検討することが重要です。

サービス登録に時間がかかる

ビズリーチを導入する際には、企業情報の入力や採用要件の整理、スカウト対象者の絞り込みといった準備作業が必要です。
特に、採用要件が曖昧なまま進めてしまうと、スカウト対象者の選定に時間がかかり、運用効率が悪くなる可能性があります。

また、登録にも企業情報や利用目的などの入力に、一定の工数が必要です。
特に採用要件を明文化していない中小企業などにとっては、導入初期の手間をデメリットと感じることもあります。

スカウトメールが埋もれやすい

ビズリーチの登録者は、複数の企業から日々スカウトメールを受け取っており、特にありきたりなテンプレート文面では開封されないリスクがあります。
ビズリーチ内では「他社といかに差別化したスカウト文を作成できるか」が返信率を左右する重要なポイントです。

自社の魅力を的確に伝え、相手のキャリアに寄り添ったオファー内容を提示しないと、求職者の目に留まることは難しいと言えます。

この点においては、スカウト文面の質が企業の成功を大きく左右します。

大量一括採用には向いていない

ビズリーチは、一人ひとりにスカウトメールを送るダイレクトリクルーティング型のサービスであるため、短期間で大量採用を目指すケースにはあまり適していません。

主にハイクラス層や管理職、専門職の採用に向いているため、新卒採用やアルバイト採用、大量の店舗スタッフ採用などの場合は、他の採用媒体との併用が必要になります。

特に、新卒向けダイレクトリクルーティングサービスとはターゲット層が異なるため、使い分けが重要です。

BizReach(ビズリーチ)と他の求人サービスとの比較

様々な採用媒体が存在する昨今において、ビズリーチと他の有名求人サービスとの比較について紹介します。

dodaダイレクトとの違い

ハイクラス層をターゲットとしているビズリーチと比べ、dodaダイレクトは中堅層を中心にした採用を強みとしています。
登録会員数が400万人を超えており人材の幅も広いため、ハイレイヤーに絞らずアプローチしたい場合はdodaダイレクトの利用をおすすめします。

※dodaダイレクトについて詳しく知りたい方はこちら
dodaダイレクト(デューダダイレクト)とは?仕組みや料金プラン、特徴、事例について解説

採用係長ではdodaダイレクトも取り扱っています
詳細はこちら

AMBI(アンビ)との違い

AMBIは若手のハイクラス層に特化した求人サービスです。

ビズリーチとの違いはターゲットの年齢層であり、AMBIは20代〜30代前半のキャリアアップ志向のある人材が多く、ポテンシャル採用にも対応しています。ハイレイヤーの中でも特に若手の採用を重視するならAMBIが適しています。

▶AMBI(アンビ)公式サイト

Greenとの違い

GreenはIT・Web業界の人材が6割以上を占めており、かつ25歳から39歳の候補者が7割以上を占めている、若手のIT人材に特化した求人サービスです。
全体のハイレイヤー人材のボリュームではビズリーチに劣りますが、業界をIT領域に絞って採用を行いたい場合は、Greenの検討をおすすめします。

※Greenについてさらに詳しく知りたい方はこちら
Greenとは?サービス概要や掲載料金、掲載方法を詳しく解説!

BizReach(ビズリーチ)導入までの流れ

ビズリーチを導入する際の流れについて紹介します。利用開始までの流れは大きく下記のとおりです。

1.問合せをする
ビズリーチ公式サイトのお問合せフォームから企業情報を入力し、担当者からの連絡を待ちます。

2.サービスの説明・提案を受ける
担当営業から、サービスの説明とプランの提案を受けます。

3.契約・導入ミーティングを行う
契約完了後、担当コンサルタントによるビズリーチ利用方法のレクチャーミーティングを実施します。

4.利用開始
問い合わせから最短6営業日で利用開始できます。

BizReach(ビズリーチ)の利用企業や求職者の評判

実際にビズリーチを利用した企業・求職者からの評判をそれぞれまとめました。

企業側

A社(メーカー):「ビズリーチの担当者による手厚いサポートがあり、2週間に1回の定例会の中で濃いディスカッションができたことが、採用成功へと繋がった。」

S社(商社):「『今の会社で活躍しているけれど、もっと力を発揮できる場があれば転職したい』といったスタンスの方も多く、優れたスキル・経験を持つ人材に出会えることが多かった。」

D社(建設・不動産):「人材データベースを利用する際のキーワード検索が非常に有効で、求める人物像に合う方を確実に見つけることができた。」

求職者側

Mさん(ITコンサルタント):「これまで利用していた求職サイトではなかなか納得できる求人と出会えなかったが、ビズリーチで多くの魅力的な企業の募集と出会い、スカウトを受けたことで、転職に対する本気度が高まった。」

Sさん(システム設計):「海外で働くことを目指して転職活動をしていたが、カナダでの勤務経験があるヘッドハンターの方に手厚いサポートしてもらい、無事に海外法人から内定をいただくことができた。」

まとめ

ビズリーチは、企業が自ら即戦力人材にアプローチできるダイレクトリクルーティング型の採用サービスとして、ハイクラス層の採用に強みを持ちます。
審査制による質の高い会員層や、企業ごとの手厚いサポート体制は他サービスにはない大きな特徴です。

一方で、初期導入の工数やスカウトメーの工夫が必要であるため、活用には一定の準備と継続的な運用が求められます。
自社に合った人材採用の形を模索する中で、ビズリーチが有効な選択肢となると感じた方は、ぜひ導入を検討してみてください。

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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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