タイミーとは、スキマバイトを募集するマッチングアプリです。
ワーカーは700万人を超え、「空いてる時間で気軽に働きたい」という多くのニーズに応え続けています。
企業にとっても、「繁忙期で人がほしい」「急な欠勤で人が足りない」といった悩みを解決するための最適なサービスです。
今回は、そんなタイミーの特徴やメリット、利用方法など、募集にあたって知りたい情報を網羅的に解説します。
※関連記事はこちら
無料で求人を掲載できる求人広告サイト21選!効果を出す方法や無料掲載のメリット・デメリット、有料版との違いを解説
目次
タイミーとは?
まずは、タイミーがどんなサービスなのか、特徴やメリットなどを踏まえて紹介します。
「働きたい時間」と「働いて欲しい時間」をマッチングするスキマバイト募集サービス
タイミーは、ワーカーの「働きたい時間」と企業の「働いて欲しい時間」をマッチングするサービスです。
例えばワーカーが「5日後に3時間空いたから働きたい」、飲食店が「5日後の予約がいっぱいになった。急きょ人手がほしい」とお互いのニーズが合致した場合に、マッチングが成立します。
タイミーは、その特徴から「スキマバイト募集サービス」とも言われます。リリースされたのは2018年。当時としては画期的な仕組みで、タイミーはまさにスキマバイト募集サービスの先がけ的な存在です。
実際にスキマバイトをしたいと考える人は多く、タイミーの利用者も年々増加しています。「スキマバイト=タイミー」というイメージを持つ人も少なくないでしょう。
タイミーの特徴とメリット
【特徴】
タイミーの特徴は、なんといっても、最短1分で求人が掲載できてワーカーとすぐにマッチングできる点。24時間以内に70%以上の求人がマッチングしており、そのスピード感に定評があります。
また、登録しているワーカー数は700万人以上で、マッチング率は90%を超えているため、企業の状況に合わせて高確率でワーカーを集めることが可能です。
他の求人サービスと大きく異なる点として、求職者は履歴書を送付する必要がなく、面接もせずに、すぐに働くことができます。その分、企業にとっても選考にかかる負担がありません。
【使用している求職者の傾向および事業者数・事業所数】
下表は、タイミーを利用しているワーカーの傾向を表したものです。
(出典:スキマバイトサービス「タイミー」累計ワーカー数700万人を突破|タイミー公式サイト)
性別と年代については偏りがなく、「体力のいる仕事なので若い人にきてほしい」「ベテランの落ち着いた接客を求めている」というように、さまざまなニーズに対応できそうです。職業別に見ると、学生と会社員が特に多い傾向にありますが、パート・アルバイトや専業主婦・主夫の利用も少なくありません。
なお、タイミーを導入している事業者数は約66,000社、事業所数は約170,000拠点にのぼります(2023年10月時点)。これらの数値は、2019年と比較すると事業者数が約39倍、事業所数が約21倍です。企業からのニーズが年々大きくなっていることが分かります。
【掲載手数料】
採用者に対する報酬の30%(求人掲載料自体は無料) ※振込関連手数料としてワーカー1名ごとに200円発生 |
計算例:時給1,000円、就業時間3時間と仮定
→1,000円×3時間×30%+200円=1,100円
【使用するメリット】
■急な人手不足にも対応できる
書類選考や面接をすることなく、必要な数の人材をすぐに確保できます。
■700万人のワーカーの中から条件を絞って希望の人材を呼べる
さまざまなバックグラウンドを持つ700万人ものワーカーが登録しているので、自社に合う人材が見つかりやすいでしょう。
■過去の勤務データに基づき勤務実績の優れた人材が先行公開される
自社が掲載した求人は、勤務実績の優れたワーカーに先行公開されます。そのため、信頼度の高いワーカーからの応募が期待できます。
■ワーカーを長期アルバイトとして引き抜き可能
スポットで働きにきたワーカーを長期アルバイトとして引き抜くことが認められています。タイミー側への報告や紹介料の支払いなどは一切ありません。
■労務機能が充実しているので労務事務がカンタン
労務条件通知書がタイミー内で自動生成されますし、QRコードで雇用契約が締結できます。他にも、源泉徴収票や給与支払い報告書が不要だったりと、企業側に負担がかかりません。
■リピート率が高い
一度働いてもらったワーカーを「お気に入り」に登録しておけば、そのワーカーに求人を限定公開することが可能。これにより、リピーターを確保することができます。
■ドタキャンされる可能性が低い
「ドタキャンされそう……」と不安な企業も安心。タイミーには欠勤時のペナルティ制度が設けられているため、ワーカーが簡単にドタキャンする可能性は低いと言えます。
【労働基準法第24条について】
労働基準法第24条では、賃金を通貨で労働者に直接全額支払わなければならないと定められています。以前より、タイミーはこの賃金直接払いの原則に反するのではないかという声がありました。
しかしタイミーは、厚生労働省に照会のうえ「労働基準法第24条に違反しない」という回答をもらっています。求職者・企業が安心して利用できる信頼度の高いサービスだと言えます。
出典:タイミー グレーゾーン解消制度で適法と確認|タイミー公式サイト
※下記の記事では、タイミーがなぜ生まれたのか、その経緯や利用する企業の声についてインタビューしています。
あらゆる人に、自分らしく働く選択肢を。スキマバイトサービス「タイミー」が提唱するスポットワークとは?
アルムナイ機能とは?
そもそも「アルムナイ」とは英語で「卒業生」を意味し、「その企業で一定期間以上働いたことのある人」です。一般的に男性をOB、女性をOGと表します。
タイミーの「アルムナイ機能」は、タイミー上にいるOB・OGと継続的な関係性を築くための機能です。
企業や店舗は、タイミー上でOB・OG限定求人を公開することで、登録しているOB・OGとつながります。または退職者に対して「招待カード」を発行してOB・OGとして直接招くこともできます。
このアルムナイ機能によりOB・OGがグループ化され、企業・店舗の人手不足を解消するとともに、労働者の働き口の選択肢拡大が実現します。
実際に、お互いが「また一緒に働きたい」と思っているものの長期的な関係性に至っていないケースは多いそうで、今後ますますの発展が期待できる機能です。
タイミーの使用の流れ
では、タイミーでワーカーを募集する場合、どのようなステップを踏むのでしょうか。
ここでは、使用の流れについて紹介します。
求職者側の使用の流れ
まずは、求職者がタイミーを使用する流れについて解説します。
1.アプリのダウンロード | Apple Storeなどからタイミーのアプリをダウンロードします。 |
2.初期設定をする | SMS認証や個人情報の登録など、利用にあたって必要な設定をします。 |
3.仕事を探す | 「さがす」のタブを選択して、自分が希望する就業日の仕事を探します。条件を絞り込んで検索することも可能です。 |
4.申し込みをする | 仕事の詳細画面で「申し込みへ進む」を選択して、申し込み手続きをします。仕事開始までは、メッセージ機能を使って企業への挨拶や持ち物確認などをします。 |
5.仕事当日 | 就業先の担当者にQRコードを提示して就業時間のチェックイン・チェックアウトをします。 |
6.評価・レビュー | 自分がした仕事に対して、評価・レビューを記入します。報酬は給料日に自動振り込みされますが、振込申請をして指定することも可能です。 |
企業側の使用の流れ
次に、企業がタイミーで募集を始めるまでの流れについて紹介します。
1.利用申し込み | 公式サイトで「無料アカウントを開設」を選択のうえ、利用規約に同意してメールアドレスを入力します。登録に必要なURLがそのアドレスに送付されます。 |
2.アカウント作成 | フォーマットに沿って情報を入力しながら、アカウントを作成します。作成が完了したら、管理画面のログインに必要なURLが送付されます。 |
3.求人公開 | URLから管理画面にログインして、求人を作成します。求人作成のためのガイドブックも共有してもらえるため安心です。作成完了後、求人を公開します。 |
4.マッチング、受け入れ | ワーカーとマッチングしたら、求人に記載した日に受け入れをします。報酬はタイミーの立替払いなので、当日に賃金を渡す必要はありません。 |
タイミーの便利な活用事例
タイミーはスポットでワーカーを募集する以外に、「長期アルバイトの獲得」「リピーターの確保」といった活用の仕方ができます。そこで、それぞれを目的とした場合の活用方法について紹介します。
長期アルバイトが獲得できる
長期アルバイトとして獲得するには、ワーカーに「ここでもっと働きたい」と思ってもらう必要があります。受け入れ体制を整備したうえで、ワーカーが心地よく働ける環境を提供しましょう。
1.迎え入れの準備 | まずは受け入れ体制を整えるところからです。 タイミーのワーカーが働きにきてくれることを社内に周知します。 「困っていることがあったら声をかけてあげてくださいね」と伝えたり、専任のサポート担当者を決めたりすると良いでしょう。 |
2.ワーカーへの情報共有 | ワーカーが心地よく就業できるよう、働くうえでのポイントや注意点を事前に共有します。 ワーカーからの質問や疑問に応えて、不安をあらかじめ解消することもおすすめです。 |
3.就業中のサポート | ワーカーが困らないよう、就業中は適宜サポートします。良い面があれば、「〇〇上手だね!」というように伝えてあげると、ワーカーも楽しく働けます。 |
4.就業後のコミュニケーション | 仕事が終わったら解散、とサラっと終わるのではなく、感謝の意を丁寧に伝えます。 一回働いた段階で長期アルバイトとして雇用したいと感じたなら「長期アルバイトも募集しているからね」「ぜひ一緒に働きたい」と思いを伝えるのも良いですね。もちろん、何回か一緒に働いてから伝えても良いでしょう。 |
【勤務回数別】長期アルバイト獲得のためのコツ
<初めての勤務の場合>
①事前準備
受け入れ体制を整えることが重要です。既存社員にワーカーが来ることを共有したうえでサポートするスタッフを決めておきましょう。
②勤務中
分からないことがあったらすぐに聞ける雰囲気をつくります。ワーカーの良いところがあったら適宜伝えてあげるとよいでしょう。
③業務終了後
お礼を伝えることはもちろん、全体を通して良かった点を伝えます。
<2~4回目の勤務の場合>
①事前準備
長期アルバイトとして雇用したい旨をスタッフ間で共有しておくと良いでしょう。名札をはじめ業務に必要なものを用意しておき、歓迎していることを伝えます。
②勤務中
本人の希望も踏まえつつ、新たな業務を任せることがおすすめです。何気ない会話の中で、本人に長期的に働く意思があるのかを確認してみることもできます。
③業務終了後
前回以上に丁寧なフィードバックをします。「ここでなら成長できる」と感じてもらえる可能性が高まります。
<5回以上の勤務の場合>
5回を超えるような頻度で働いてくれる場合は、ワーカー本人が自社・自店舗に良いイメージを持っている可能性が高いです。長期アルバイトとして働いてほしい旨をストレートに伝えるとよいでしょう。
リピーターを確保できる
次に、リピーターを確保することを目的としたアプローチについてです。なお、当社で働くのは2回目だと仮定して、流れを紹介します。
1.リピートしてくれたことへの感謝 | まずは、自社をリピートしてくれたことに対して、感謝の意を伝えましょう。企業側が歓迎していることをしっかりと表現すれば、ワーカーも「来て良かった」と感じやすくなります。 |
2.柔軟に業務を任せる | ワーカーの能力や意欲に合わせて、1回目よりも柔軟に業務を任せてみることがおすすめです。企業側の「信頼している」という思いが伝わります。 2回目だからといって放っておかずに、様子を伺いながらサポートすることは忘れないようにしましょう。 |
3.次のリピートにつなげるヒアリング | 「他にやってみたい仕事はありますか?」など、次の就業につながるようなヒアリングをします。ワーカーの就業意欲が高まり、次回に向けてポジティブな意識を持てるはずです。 |
4.就業後のコミュニケーション | 仕事が終わったら、「また来てくださいね」「次も楽しみにしてます」など声掛けしましょう。ワーカーが「自分もこの会社の一員なんだ」と感じられるような対応をすることがポイントです。 |
【使用期間別】リピーター確保を目的としたタイミーの使い方
<使用開始1週間の場合>
タイミーを使い始めてから1週間ほどだと、まだ操作に慣れない部分が多いと思います。そのため、「リピーターを確保する」というよりは「トラブルを起こさない」「ワーカーを大切にする」という意識を持つと良いでしょう。
具体的には、タイミーの機能を理解したうえで、ワーカーの受け入れ体制を確立することが重要です。
<使用開始1か月の場合>
初めて利用するワーカーに対して「この職場だと成長できる」「ここで働くのが楽しい」と思ってもらうためのフェーズです。専任の担当者を置いたうえで、教育体制を整えましょう。
<使用開始2か月の場合>
この頃になると利用が2回目以降のワーカーが増えてきます。お気に入りのワーカーに求人を限定公開するなど、リピーターになってほしいワーカーに対して直接的なアプローチを行います。
導入成功事例紹介
■有限会社新堀工業 様(金物製造)
【導入前の課題】
車でないと通いづらい場所に会社があり、かつ業種に対するネガティブなイメージから、人手不足に悩んでいました。ハローワークを中心に、派遣会社や紹介、高校への求人などで募集していたものの、長期的な人材確保には至っていませんでした。
【導入のきっかけ】
タイミーのことを紹介されて、登録料がかからないうえに、成功報酬型で成果が出たときだけ費用が発生するのでお試しで利用を始めました。
【活用方法】
「溶接経験者」に限定して募集を開始。数日分の募集をまとめて掲載したうえに、「金属の型抜き」「溶接補助」などの作業をお任せしますと記載したので不安だったものの、一人のワーカーさんが全ての募集にマッチングしてくれました。
【導入の成果】
マッチングしたワーカーさんがとても熱意のある方で、リピートしてくれる中で自社スタッフとして働いてくれないかと打診。その後は直雇用で働いてくれています。「溶接」という専門性の高い仕事でもマッチングできて、自社にマッチしている人材との接点拡大の面でも効果的だと感じます。
※この事例はこちらのページから出典
→専門性の高い経験者とのマッチングに成功。小さな町工場がタイミーを通じて人材の長期採用を果たした理由
タイミーの評判は?
では、タイミーを実際に使った人はどのような感想を抱いているのでしょうか。
求職者と企業に分けて、それぞれの評判を紹介します。
求職者側の評判
面接をしないですぐに働けるのが嬉しいです。工場や飲食店をはじめ、さまざまな仕事に単発で関わることができるので楽しいし、タイミーのシステムがとても分かりやすくて、困ることなく利用できました。 デメリットとしては、地方の求人が少ないのでもっと増えたらいいなと思います。 |
働く場所を気軽に選べますし、前日でも応募できるので便利です。 経験がなくても働ける求人が多いので、学生さんも多く利用しているようです。 しかし、工場職など業種に偏りがあることも多く、就業先が遠いにもかかわらず通勤費が自己負担のこともあります。 |
タイミーで気軽にアルバイトに行ったら、職場の皆さんが本当に良い方たちでした。 そればかりか、そのまま採用してくださって、ご縁が広がり嬉しいです。 |
企業側の評判
当社は地元密着型の飲食店で、慢性的な人手不足に悩んでいました。 そんな中でタイミーを利用して、洗い物や食器の片付けをはじめとした業務をワーカーさんにお願いすることにしたんです。 結果は大成功。スタッフは接客に集中することができ、顧客満足度が向上しました。最終的に、店舗の売上までアップしました。 |
タイミーから応募してくれる方の中に、定期的に働きに来てくれるリピーターさんがいたんです。 私たちとしては経験者が来てくれているような感覚で、結局、本採用に至りました。 自社のことを知ってくれている分コミュニケーションも円滑で、本当に助かりました。企業としては人となりを知ったうえで採用できますし、求職者の方は職場のことを知ったうえで入社できる。まさに、両者WinWinのサービスだと思います。 |
企業向けのサポートセンターがとても丁寧で助かりました。 タイミーはここ数年で人気を集めているサービスなので、当社の中にも詳しい人がおらず、ワーカーさんと連絡が取れなかったり、困ることが何度かありました。 しかし、そのたびに親切にサポートしてくださるので、安心して利用できています。 |
タイミーで掲載する際に気を付けるべきことは?
タイミーに限らず求人掲載にあたって気を付けるべきことも含め、注意点をまとめて紹介します。
【一般的な禁止事項】
- 性別を理由に条件を制限してはならない
- 年齢制限を設けてはならない
- 労働条件が不明確ではいけない
- 厚生労働省の定める「公正な採用選考」を満たさなければならない
- 有料職業紹介事業で取り扱うことができない業務を募集してはならない
【タイミー独自の禁止事項】
- ワーカーの個人情報に該当する可能性のある内容を記してはならない
- フリー素材ではない画像や書籍などを使用してはならない
- タイミーを介さないで賃金支払いをしてはならない
- 面接や面談などを主な業務とした求人を掲載してはならない
※下記の記事では、求人広告の禁止事項について詳しく解説しています
【テンプレートあり】応募効果を上げる、求人広告の書き方とは? 3つのポイントと注意点
まとめ
タイミーは、スキマバイトを募集するサービスで、700万人の多様なワーカーの中からマッチングすることができます。将来的な直雇用につなげることもでき、スポットで募集する以外の活用の仕方もあるので、気になる企業はぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。
なお、当記事をご覧の方の中に、「自社採用サイトを作って採用を強化したい」と考えている方はいませんか?
そんな方におすすめなのが採用管理システム「採用係長」。
「採用係長」は、最短2分でオリジナルの採用ページを作れる採用マーケティングツールです。
ボタン1つで、「求人ボックス」や「スタンバイ」など5つの求人検索エンジンと一括連携できるので、特定の求人サイトを使うよりも、効率的かつ効果的に採用活動を進められる可能性があります。
→「採用係長」に関するお問い合わせはこちらから
同じカテゴリ内の人気記事