あらゆる人に、自分らしく働く選択肢を。スキマバイトサービス「タイミー」が提唱するスポットワークとは?

2022年4月現在、利用者数は245万人、導入企業数は2万5000社にのぼる、スキマバイトアプリ「タイミー」。
求職者はすぐに働けてすぐにお金をもらえて、事業主は、欲しい時に欲しい分だけ人材が採用できることから、画期的なサービスとして注目が集まりました。

本記事では、株式会社タイミーの広報である加藤さんに、「タイミー」のメリットや、「タイミー」を活用した採用、また「タイミー」が掲げるスポットワークの概念について話を伺いました。

 株式会社タイミー BX部 広報担当 加藤彩花さま

目次

“すぐに働けて、すぐにお金がもらえるサービスがあれば良いのに”。身近な困りごとから生まれたサービス「タイミー」

ーーまず自己紹介からお願いします。

株式会社タイミーのBX部で広報を担当しています。
就職活動中に「タイミー」のサービスを知り、実際にユーザーとして使っていました。「タイミー」内で最初に見つけた応募先がたまたまタイミーの本社で。

短時間のデータ入力の仕事から始めて、「カスタマーサポートのインターンとしてきませんか」と声をかけてもらったのちに、2020年4月に株式会社タイミーへ新卒入社し、現職に至ります。

ーー続いて、株式会社タイミーの事業内容について教えてください。

「一人ひとりの時間を豊かに」というビジョンと、「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」というミッションを掲げ、スキマバイトサービス「タイミー」を運営しています。
求職者は面接、履歴書、登録会をすることなく、すぐに働けてすぐにお金をもらえる。
事業主様にとっては、欲しい時に欲しい分だけ人材が採用できる。双方にとってメリットのあるサービスとなっています。

ーー株式会社タイミーは、どのようにして始まったのでしょうか。

弊社代表の小川の起業のきっかけとなったのは祖父の死でした。
曽祖父の代から続く乳業の経営が祖父の代で途絶えてしまい、失意のままに亡くなってしまった祖父を見て、「自分は悔いのないよう、有名な起業家になる」と固く決意したそうです。
その想いは、ビジョンの「一人ひとりの時間を豊かに」にも色濃く残っています。

高校生のうちから起業家マインドを養い、18歳から事業の立ち上げを行います。
弱冠20歳にしてファッションサービス「Recolle(レコレ)」を立ち上げ、500万円ほどの資金調達を実現したものの、「ファッションに興味がない自分がこのサービスに注力できるのか」と熟考した末、事業をやめる決断をしました。

その後、両親に借りていた事業資金を返済するため、日雇いのアルバイトを始めました。
しかし、日雇いで働くには、登録会に行ったり、履歴書を提出したり、面接をしたりと、いくつもハードルがあることに気がついたそうです。

そのもっとITの力でどうにかできないかと思い、始めたのが「タイミー」です。

 株式会社タイミー
代表 小川嶺さま

利用者数は245万人、導入企業数は2万5000社に

ーー利用者数の推移について教えてください。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、働く会社が休業になってしまって収入源が断たれた方がいる一方で、副業解禁の流れもあり、2020年1月頃にユーザー数が急増し、約90万人まで到達しました。
その後もユーザー数は増え続け、2022年3月時点でユーザー数は245万人、導入企業数は2万5000社となっています。

ーー「タイミー」に登録しているワーカー様は、どのような属性の方が多いのでしょうか。

年齢別では20〜30代が半数以上、その次に多いのが40〜50代、一部60代以上の方もいます。
代表の小川が学生の頃に始めたサービスだけあって、2019年11月時点では学生が30%程度でした。

コロナ禍で属性が変化して、現在は会社員の方が40%程度、学生の方が15%程度になっています。
男女比はやや女性が多いですが、男性と女性ほぼ半々となっています。

ーーお仕事を依頼する事業主様の属性についても教えてください。

まず、業界についてお話しすると、2019年時点まで飲食業界が65%を占めていましたが、コロナ禍でオンラインショップの利用が伸びた背景もあり、物流業界が60%程度まで増えました。
物流業界の次に多いのが配達業(フードデリバリー)、小売業、飲食業となっています。
地方都市では、一部ですが畜産・酪農業界の利用もあり、幅広い業種の方にご利用いただいております。

職種で言えば、物流倉庫の軽作業、小売店の品出し、飲食店のホールスタッフ、キッチンスタッフなどが多いですね。
やはり現場で働く、なおかつ人手が必要になる労働集約型の職種とのシナジーが高いです。

相互評価制度によって、信頼をスコア化

ーー「タイミー」を利用する事業主様からは、どのような声をもらうことが多いですか。

今も昔も、「必要なときにすぐに人手が集まる」という評価をいただいていますが、コスト面や質の面でも評価されることも多いです。

弊社では、システム手数料がかかるものの、掲載利用料は無料なのでマッチングして実際にワーカーに働いてもらうまで費用は一切かかりません。
また、派遣だとどのような人がくるか、当日までわからない側面もあります。
その点、弊社は総合評価制度を実装しているため、どんなスキルや性格の人が来るかわかるようになっています。

ーー相互評価制度とは、具体的にどのような制度になりますか。

業務終了後に、ワーカー様と事業主様が相互に評価する制度です。
ワーカー様は「勤務時間は予定通りだったか」「掲載されていた仕事内容通りだったか」「またここで働きたいか」の3項目でGoodまたはBadの評価を行います。

評価の平均値は、Good率で表示されます。Bad評価が付くほど、Good率は低下します。
事業主様も同じように、ワーカー様を評価します。
ワーカー様の働きぶり全体に対してGoodまたはBadの評価を行い、Good率として反映されます。

ーーなるほど、相互にレビューすることで登録ユーザーの質を担保しているんですね。つまり、Good率が高いワーカー様/事業主様ほど、マッチングもしやすくなるということですね。

そうですね。
ワーカー様も事業主様も相互に評価されるので、良い意味で緊張感を持って働かれているのではないかと思います。
ワーカー様は、Good率が低い事業主様の元では働きたいと思いませんし、事業主様も同じく不安を感じますよね。

ーーなかには、Good率が高くても人が集まらないケースもあると思いますが、ワーカー様と事業主様のマッチングで工夫している点は?

事業主様に専任担当者をつけて、例えば「このエリアでは時給を上げるよりも、交通費を増やした方が反応が良くなる」といった提案や、業務の切り出しのサポート、募集原稿の作成代行などを行い、マッチングしやすくなるような工夫を行っています。

ーーワーカー様と事業主様が直接やり取りをすることで、当事者間でトラブルやクレームに発展したことはありましたか。また、そのために講じている対策があれば教えてください。

「すぐに働ける」は、裏を返せば「すぐにドタキャンできてしまう」ことだと思っていて。
最初から、ドタキャンが起こることを想定していたため、「ペナルティ制度」を実装しました。

ペナルティ制度は、無断キャンセルに対して利用制限などのペナルティを課す制度で、業務開始から近い日程になるほどペナルティは重くなります。
ペナルティポイントが、8ポイントたまるとすべてのマッチングがキャンセルされ、14日間利用できなくなります。
ただし、業務完了後のレビューを記入するごとに、ペナルティポイントは1ポイント減少します。

​​単発バイトだけど「ギグワーク」とも違う。安心安全を守る「スポットワーク」

ーー悪質な案件や違法性のある案件が掲載されるケースもあり得ると思うのですが、そこはどのように防いでいますか。

また、初回の案件投稿についても、弊社のカスタマーサポートが逐一チェックする体制を敷いているため、安心して使っていただけるようになっています。
なかには、「女性限定」のように、男女雇用機会均等法に抵触する恐れのある募集投稿もあります。
そういったものは、弊社で適宜チェックを行っていますが、ワーカー様ご自身が通報できるように問い合わせ窓口も設置しています。

ーースキマバイトやギグワークの負の側面として、働き手が増加してなかなか稼げない、また労働中の事故はすべて自己責任になるといった問題がメディアで取り沙汰されていますが、こちらについてはいかがでしょう。

一般的なギグワークの場合、業務委託契約を締結し、ワーカーは個人事業主として扱われます。
そのため、最低賃金や労災の適用範囲外となります。
しかし、「タイミー」はすべての事業主様と雇用契約を結んでいるため、ワーカー様は労災や最低賃金、休憩時間、残業代などが保障されます。

ですので、安全安心な環境でお金を安定的に稼ぎたい方に向いていると思います。
単発である点においてはギグワーカーに近いのですが、内実はまったく異なるということで、弊社では「スポットワーク」と呼んでいます。

働きたい会社に出会えるだけでなく、自分らしい働き方を実現できる

ーー採用担当者がタイミーを使うメリットは、どのようなものが挙げられますか。

少子高齢化が進む日本において、特に予算が大きくかけられない中小企業は労働力の確保​​が難しくなっています。
そのようななかで、「タイミー」を使えば必要なときに、欲しい分だけ採用できます。

また、来ていただいたワーカー様を直採用したい場合に、仲介手数料なしで採用できます。通常の派遣会社では、直採用には30〜40%程度の手数料が発生することが多いですが、弊社は手数料をいただくことはありません。

実際にアルバイト採用や、正社員採用につながる事例も多く、採用ツールとしてご活用いただいている事業主様も多いです。

ーーなるほど……!求職者にとっても、働きたい会社と出会えるメリットがあるということですね。

そうですね、働きたい会社に出会えるのはもちろん、自分らしい働き方が実現できるのも魅力の1つかなと思います。
子育て中に少し働きたい方、転職活動中に利用する方、農業をしている方で、オフシーズンだけ東京で仕事をする方、旅をしながら「タイミー」を使って生計を立てる方など、使い方はさまざまです。

さらには、将来お店をオープンさせるために、いろんな飲食店で働いている方や、オーディションやライブなどが突発的に入るミュージシャンや役者の方などのご利用など、夢を叶えるために「タイミー」を活用するケースもあります。

ーー今後の展望について教えてください。

まずは、「タイミー」が労災や最低賃金などが保障されている「スポットワーク」を扱うプラットフォームであるという認知を広めたいですね。

弊社は「働くインフラ」を目指しています。

若者だけでなく、もっと幅広い年齢の方にも使っていただきたいですし、そして、事業主様で言えば、物流や飲食・小売など需要が見込まれる業界は引き続き注力しつつ、さらにオフィスワークや免許が必要な大型トラック運送やフォークリフトなど、日本全国のあらゆる業種・業態、職種で働けるように、規模を拡大していけたらと思います。

日本は、世界でも類を見ない少子高齢化国です。
それに追随するかたちで、他の先進諸国が少子高齢化国になってきています。

「タイミー」のスキームが日本国内で成功すれば、少子高齢化、人手不足に悩む国でも展開可能だと考えています。この「タイミー」の仕組みを海外に展開し、あらゆる世界の人々が柔軟に働けるような、そして事業主様にとってはすぐに働き手に来てもらえるようなそういった循環の世界を目指していけたらと思います。

編集後記

スポットワークという形でマッチングをすることで、働き手にとっては職場環境や事業主の性格や価値観を知れますし、また事業主からは、働き手の性格やスキルを把握でき、より納得のいく採用につながる可能性が高いです。
ぜひ、人手が足りない、採用に困っているという事業主様は、1つの選択肢として、スキマバイトアプリ「タイミー」を採用してみてはいかがでしょうか?

加藤様、株式会社タイミー様、今回の取材に応じていただきありがとうございました!

加藤彩花

株式会社タイミー BX部広報担当 

就職活動中、当時働いていた塾のアルバイトのシフトになかなか入ることができず、すぐ働けてすぐお金がもらえる「タイミー」を使い始める。初めて働きに行った先がタイミー社でのデータ打ち込みのお仕事で、そのまま同社でインターンシップを開始した。その後、新卒社員として入社、現職に至る。