採用活動を行うにあたり、オンライン・オフライン問わず様々な採用ツールが存在します。
採用サイトなどインターネットを利用した採用ツールが一般的になりつつも、就職フェアや会社説明会では、従来からある「採用パンフレット」が配布されており有効な採用ツールの一つです。
中には来客用の会社概要を採用パンフレットとしてお渡しする企業もいるかと思います。
ですが、既存の会社概要に加えて求職者が「入社したい!」と思わせるような採用パンフレットを作成すれば、人材採用の質が上がるでしょう。
今回は、そんな採用パンフレットについて作る目的から作成時のポイントまでを解説します。
目次
採用パンフレットとは?
採用パンフレットとは、企業選びに必要な情報や、働く魅力などを新卒採用と中途採用に関わらず求職者に伝えるための、採用ツールのひとつです。
リーフレットタイプ・冊子タイプなどのさまざまな種類があります。最近ではオンライン説明会など採用活動のオンライン化の影響を受け、PDF形式など、スマートフォン・パソコンで採用パンフレットを閲覧出来る企業も増えてきました。
採用パンフレットは、主に転職フェアや合同説明会などで配布し、求職者に入社を促すための資料として使用されます。採用パンフレットは企業の事を思い出させるきっかけの一つになるためです。
求職者が企業の事を知るために繰り返し見たり、内定者のフォローに活用されたり、採用プロセスの最初から後半まで関わってくる採用ツールと言えるでしょう。
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採用パンフレットを作る目的とは?
主に以下の2つの目的のために採用パンフレットは作成されます。
- 企業の魅力を求職者に伝える
- 求職者の企業に対する疑問を解決
企業の魅力を求職者に伝える
「この会社に入社したい!」と思ってもらえるよう、採用パンフレットには、
- 企業理念
- 活躍している職場の先輩の声
- 詳しい仕事内容
- やりがいを感じる部分
などを記載することで、マッチ率の高い応募の増加が期待できます。
スマートフォンやPCで自社採用サイトなどを見る場合に比べて、見たい情報をどこでもさっと開ける点から、志望動機を固めたり面接前にパンフレットを見て企業情報を確認するなど、繰り返し目を通すものです。
求職者の企業に対する疑問を解決
求職者は求人への応募や入社前、たくさんの疑問や不安を抱いています。そのため求職者の企業に対する疑問を解決し、不安を取り除くことは極めて重要なことです。
例えば・・・
- 「会社の雰囲気は?」
- 「この会社はどういった業務をしているの?」
- 「働いている人物像は?」
- 「この会社に入ると、どんなスキルが身につくの?」
など具体的な疑問や不安をあげると限りがありません。
ですが、採用パンフレットにはそんな求職者に寄り添って欲しい情報を開示し、安心して応募・入社してもらえるようにする役割があります。
採用パンフレットの構成内容
採用パンフレットには、必ず記載しなければならない事項などの決まりごとはありませんが、一般的によくある内容として以下をご紹介します。
企業理念
大切に掲げている考えや理念を記載して、求職者からの共感を得るようにしましょう。ただ企業理念を文章にして記載するだけだと、パンフレットの読者の興味を引く事は難しいでしょう。社長の思いや創業へのエピソードを記載し、企業理念とその企業が持つストーリーを伝えても良いです。
代表や社長のインタビュー記事を通して企業理念を伝えるのも、読者に親近感を持ってもらいつつ、企業理解を深められます。
事業内容
事業内容は求職者が最も気になる部分です。詳しい事業内容を記載することにより、入社後の働くイメージがもちやすくなります。
また、事業や仕事を通して求職者は「どのように自己成長できるのか」「この会社の価値観」も知りたいと思っています。
そのため、パンフレットの読者が入社したらどのように自己成長できるのか・どのように社会に貢献できるのかを想像しやすいように記載すると、より魅力的な採用パンフレットになります。
新卒採用向けのパンフレットを作る時は、専門用語や業界用語は使用せず学生でも分かるような言葉で記載しましょう。実際の仕事風景を写真やイラスト化して掲載することで、さらに理解度を深められます。
福利厚生・待遇面
福利厚生や待遇面も求職者が重視している部分です。
箇条書きで記載するのも悪くありませんが、実際に従業員の方がどのように制度を利用しているのかを伝えるだけで、福利厚生や待遇の魅力がより分かりやすくなります。
オリジナルの福利厚生や会社独自の待遇がある場合は、他社との差別化に有効なので強調して記載しましょう。
福利厚生の利用率や平均残業時間など、数値化しやすい福利厚生・待遇面の情報をグラフなどのデータで視覚的に訴えることも魅力を伝える方法の一つです。
活躍している職場の先輩の声
実際に働いている方にインタビューをし、何年間働いて今の仕事をまかせてもらえるようになったのか、どこにやりがいを感じるかなど、具体的なエピソードや会話形式のインタビュー記事を記載すると、入社後のビジョンが想像しやすくなります。
職場の先輩の声は、その文章から仕事へのやりがい・想いが伝わるような文章構成にしましょう。綺麗に見せたいという思いが先行して嘘やありきたりなエピソードを書いてしまうことは避けましょう。
また、職場の先輩の声を集めたアンケート結果やデータを記載することで客観性が生まれ、採用パンフレットに説得力が生まれます。
社外活動
求職者は入社後会社の雰囲気に溶け込めるか不安になる傾向があります。
懇親会やBBQなどの社外でのコミュニケーションの場を写真などで紹介し、「この会社で働いたら楽しそう!」というイメージをもてるようにしましょう。
働き方改革によりワークライフバランスが重視される中で、会社や事業・仕事内容について詳細に記載するだけでは求職者は興味を持ちません。他社との差別化を図るためにも、従業員のプライベートや社外活動について記載し、仕事とプライベートの両立もアピールしましょう。
求職者に対するメッセージ
堅い言葉ではなく、求職者に語りかけるようにすれば、内容や思いをスムーズに伝えられます。こちらも企業理念と同じく、社長や従業員の言葉を借り、エピソード性を持って読者に親近感を持ってもらうと魅力的に見せられます。
キャッチコピーを用いるなど、なるべく親しみやすく簡潔な言葉で記載することをおすすめします。長くても200文字程度に留めるのが良いでしょう。
キャッチコピーの事例については、以下の記事で紹介しています。
⇒採用におけるキャッチコピーとは?学生の目を引く人気企業のキャッチコピー25選!【2020年最新版】
採用パンフレットを作る際のポイント
採用パンフレットを作成される際、どのようなポイントに注意すればよいかを解説していきます。
デザインの美しさ
採用パンフレットの顔となる部分が表紙やページの見た目のデザインです。
デザインといっても、会社のイメージに沿ったデザインや読みやすさ重視のシンプルなデザイン、個性的なデザインなど、さまざまなアプローチがあります。
注意すべきポイントとして共通で言えるのは、誰が見てもきれいと感じるような「美しいデザイン」を目指すことです。
特にカラーやフォントは企業イメージを左右する重要な要素なので、強く意識すると良いでしょう。
ブランディング視点
求めている人材を明確にし、採用に関するブランディングを行うことは、母集団形成の段階から求職者とのマッチ率をあげることに繋がります。
ターゲットとなる人材が魅力的に感じるように、自社のビジョンや特徴、働きやすさや入社するメリットなどを発信し、まだ認知されていない求職者層にアピールできるパンフレットを作成しましょう。
採用ブランディングについては、以下の記事で解説しています。
⇒採用ブランディングとは?採用を成功させるための自社の「ブランド化」
利用用途を考える
転職フェアや会社説明会、面談・面接といったシーンで、多くの求職者に自社を知ってもらう用途として、採用パンフレットを作成します。
求職者に自社のファンになってもらうように、用途に応じた内容やデザインにしていくことが重要となるでしょう。
説明会などで配られるパンフレットの場合、求職者は興味のある企業や応募を検討している企業のパンフレットを繰り返し読んで理解を深めようとします。コピー用紙などで簡単に作成出来る採用パンフレットよりも、繰り返し読んでも破損しないような紙で保存しやすいパンフレットを作成するのが良いです。
採用パンフレットの活用事例
それでは、実際採用パンフレットはどのように活用され、どのような構成となっているのでしょうか。事例をいくつかご紹介します。
アクセンチュア株式会社様
アクセンチュア株式会社様の採用パンフレット(採用案内)は採用サイトよりPDFでご覧いただけます。 コロナウイルスにより会社説明会が開催できなかった企業様は採用パンフレットをPDFで作成し、採用サイトと共に活用するのはいかがでしょうか。
三菱重工株式会社様
画像出典:三菱重工 | 新卒採用 | 採用情報 | パンフレットと動画
三菱重工様は新卒採用サイトに、最新版のパンフレットの他、過去の採用パンフレットや製品概要パンフレットを掲載しています。PDFでダウンロードできるのはもちろん、デジタルブックとしてWeb上でパンフレットの内容を確認できます。 長く続く三菱グループの歴史を新卒に向けて発信しています。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
採用パンフレットに関して、少しでもイメージが湧きましたでしょうか。
求職者の方は、転職フェアや会社説明会でたくさんの採用パンフレットを受け取っています。その中で、どれだけ求職者が読みたいと思えるようなデザインにできるかもポイントです。
採用パンフレットは自社のブランディングのためだけではなく、求職者が抱く疑問を解決するためにも利用されます。構成内容は分かりやすく共感を呼ぶように書くことが大切です。 もちろんデザインや利用用途を考えて自社独自のパンフレットを作成しましょう。
他社よりも目立つ採用パンフレットを作成して、採用活動が成功されるよう願っております!
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