求人ボックスとIndeedの違いとは?仕組みや料金、利用者、掲載方法を徹底比較

インターネット上に掲載されている求人情報が収集された「求人ボックス」と「Indeed」。

「求人ボックスとIndeedは何が違うのだろう?」「自分たちはどっちを使えば良いの?」とお悩みの企業も多いのではないでしょうか。
採用活動は、時間も労力もかかるもの。
どちらを利用すべきかを事前に見極めて、効率的に求人掲載を進めたいですよね。

そこで今回は、求人ボックスとIndeedの違いについて、両者の仕組みや料金、掲載方法などを踏まえて解説します。

求人ボックスとIndeedの仕組みの違い

まずは、求人ボックスとIndeedの特徴や仕組みについて整理しておきましょう。

求人ボックスは、株式会社カカクコムより2015年にリリースされた求人検索エンジンです。
リリース以降、利用者は順調に増えており、求人数は国内のサービスの中で最大級となっています。

検索軸が豊富であることが特徴で、給与やエリアはもちろん、「未経験OK」「女性が活躍」「急募」のように細かく検索でき、自分に合う求人を探しやすい仕組みになっています。

Indeedは、2004年にアメリカで創業され、現在は株式会社リクルートホールディングスによって運営されている求人サイトです。

「しごとバイト探しはIndeed ♪」というフレーズのCMが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
求人ボックスに比べると求人検索の画面がシンプルで、Googleの検索画面に似ています。
求人検索エンジンの中でも最大規模で、中小企業から大企業まで、あらゆる企業から人気を集めているサイトです。

求人ボックスとIndeed、大まかな仕組みは同じです。
ただし、ユーザーの傾向や詳細な機能、プランなどは異なるので、細かい違いを理解したうえで使い分ける必要があります。

※求人ボックスとIndeedの仕組みや特徴について、下記の記事でさらに詳しく解説しています。
求人ボックスとは?特徴、活用事例、料金体系から他求人サイトとの違いを紹介!

インディード(Indeed)とは?仕組み・メリット・デメリット・効果を出す方法・成功事例まで徹底解説!

求人ボックスとIndeedのユーザー数・求人数などの違い

ここからは、求人ボックスとIndeedのユーザー数や求人数について、具体的な数値を用いながら解説します。

求人ボックスのユーザー数・求人数

【月間訪問者】
800万人 
※Similar web調べ(2022年11月時点)

2015年のサービス開始以降、ユーザー数は右肩上がりで増えており、2022年11月時点での月間訪問者数は800万人にも上ります。
キャリアの多様化も重なって、今後もユーザーは増え続けると見込まれます。

【求人数】
新着求人数:860,397件(2023年3月15日時点)
1日あたりで約86万件と膨大な求人が追加されており、その人気の高さがうかがえます。
新着求人数をエリア別に見ると、東京や大阪、愛知といった都市部が特に多くはありますが、北海道から沖縄までまんべんなく追加されています。

【ユーザーの属性】
2022年5月時点のものではありますが、求人ボックスでは、ユーザー属性を下記のとおり公表しています。


(出典:求人ボックス公式サイト

性別・年齢・雇用形態などのいずれにおいても偏りがなく、幅広い求職者から利用されていることが分かります。

Indeedのユーザー数・求人数

【月間訪問者】
2,170万人
※Similar web調べ(2022年11月時点)

求人ボックスの月間訪問者数も800万人と多い傾向ですが、Indeedはそれを大きく上回る2,170万人です。
国内最大の求人サイトとして名高いだけあり、月間訪問者数も圧倒的であることが分かります。

【求人数】
Indeedでは、総求人数や新着求人数を公開していません。
ただし、世界規模で展開されており、かつ月間訪問者数も圧倒的なIndeedには、他サービスと比べて多くの求人が掲載されていることは間違いありません。

【ユーザー属性】
ユーザー属性についての情報公開もありませんが、業種や雇用形態、エリアを問わず求人が公開されているため、幅広い求職者が利用していると見込まれます。

どちらのほうがユーザー数・求人掲載件数が多いのか

ユーザー数・求人掲載数ともに、数だけであればIndeedのほうが多いといえます。
ただし、かならずしも「ユーザー数・求人掲載数が多い=採用に有利」というわけではありません。

求人掲載数が多いということは、その分、Indeedで採用活動を進めるライバルも多いということです。
一方でもちろん、求人の見せ方や露出の仕方を工夫すれば、母集団形成や応募獲得において、多くのユーザーを引き込むことができます。

ユーザー数や求人掲載数はあくまで利用を検討するための要素のひとつとして、掲載プランや特徴を総合的に踏まえながら、最終的に利用を判断してください。

求人ボックスとIndeedの掲載料金・プランの違い

求人ボックスとIndeedのどちらでも、自社求人の露出度を高めるための有料プランを利用できます。
ここからは、求人ボックスとIndeedそれぞれの、掲載料金やプランについて解説します。

求人ボックスの掲載料金・プラン

求人ボックスの有料掲載は、クリック単価25円~1,000円の入札単価制で、単価が高いほど配信量が多くなります。
また、クリック課金型を採用しており、自社の求人が閲覧されたタイミングで料金が発生します。
自分たちで設定した予算内で運用できるので、想定以上のコストが発生する心配がありません。

※求人ボックスの料金プランについては下記の記事でも解説しています。
求人ボックスの料金プラン|無料でも掲載できるって本当?

Indeedの掲載料金・プラン

Indeedの有料掲載もクリック課金型で、AIによってクリック単価が自動調整されます。
クリック単価は職種やエリア、雇用形態などによって調整されるので、あらかじめコストを想定したうえで運用することがおすすめです。

なお、以前までは15円~1,000円の範囲で自分たちでクリック単価を設定できましたが、2022年7月よりできなくなり、現在のAIによる自動調整に切り替わっています。

※下記の記事では、Indeedの業界別のクリック単価について解説しているので、運用コストを想定する際の参考にしてください。
Indeedの業界別クリック単価相場について

※Indeedの掲載料金については下記の記事でも解説しています。
インディード(Indeed)の掲載料、無料・有料プランを徹底比較!

indeedの支払い方法については以下の記事で詳しく解説しております。
Indeed料金の支払い方法|請求のタイミングは?

求人ボックスとIndeedの料金形態の特徴

求人ボックスとIndeedの料金形態はどちらもクリック課金型で、ユーザーが求人をクリックしたタイミングで料金が発生します。
大きく異なるのは、前述したように、求人ボックスは自分たちでクリック単価を設定できる一方で、Indeedは自動的に調整される点です。

Indeedの料金形態について具体的に説明すると、「バランス」「応募数最大化」「目標応募数」「目標応募単価」の4つの項目から、重視したいものを選んで入札をかける仕組みになっています。
運用の勘は必要になるものの、大枠さえ設定すればAIによって運用されるので、求人運用のノウハウがない企業でも利用しやすいでしょう。

ちなみに、いずれも上限予算が設定できるので、「1か月あたりの運用費は10万円」のように、限られた予算の中での運用も可能です。

求人ボックスとIndeedの掲載方法の違い

ここからは「掲載方法」に焦点を当てて、求人ボックスとIndeedの仕組みについて解説します。

求人ボックスの掲載方法

求人ボックスの掲載方法は、下記の3つです。

・採用ボードでの直接掲載
・クローリング(無料掲載)
・データフィード(無料掲載)

上記を簡単に説明すると、「サイト内で直接作成する」「求人票(採用ページ)を準備して自動収集を待つ」「自社採用ページを準備して連携する」の3パターンとなります。

Indeedの掲載方法

Indeedに求人を掲載する方法は、下記の3つです。

・Indeed内での直接掲載
・クローリング(無料掲載)
・データフィード(無料掲載)

機能名や管理画面の使い勝手などの細かい違いはありますが、Indeedの掲載方法も基本的には求人ボックスと同じです。

掲載基準における注意点

求人ボックスとIndeedは、それぞれで求人掲載におけるガイドラインを設けています。

ガイドラインは、一見すると「守って当たり前じゃないか!」と思うような、基本的な内容が多い傾向です。
ですが、ガイドラインを遵守していないと、求人が停止されるだけでなく、何らかのペナルティが科せられる可能性もあります。

意外と抜け落ちやすいポイントもあるので、求人掲載にあたって、必ずチェックしておくことがおすすめです。

※Indeedの求人掲載基準について、下記の記事で詳しく解説しています。
3分でわかる!Indeed求人広告掲載基準(ガイドライン)を簡単解説

※求人ボックスの求人掲載基準について、下記の記事で詳しく解説しています。
【求人ボックスに無料掲載】10分で完了!『求人ボックス』への掲載基準・方法まとめ

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求人は求人ボックスとIndeedのどちらに掲載するのがおすすめ?

では、求人ボックスとIndeedのどちらに掲載するのが良いのでしょうか。
結論をいうと、「自社に合ったほうを選ぶ」ことが大切です。

例えば、「求人運用のノウハウを持っており、予算を細かく管理しながら運用したい」という場合は、自分たちでクリック単価を設定できる求人ボックスが良いかもしれません。
一方で、「予算内であればほぼ自動設定で構わない」という場合は、クリック単価が自動的に調整されるIndeedが合っている可能性が高いでしょう。

また、求人ボックスとIndeedを同時運用する方法もあります。
どちらも求人掲載を始めること自体は簡単なので、実際に使ってみてから判断するのも良いでしょう。

さらにここからは、利用を検討する際の判断材料として、「表示回数・クリック率」「検索アルゴリズム」「配信の詳細設定」について具体的に比較します。

表示回数・クリック率の比較

表示回数については、Indeedと求人ボックスで計測方法が異なります。
Indeedは「求人詳細が画面上に表示された回数」、求人ボックスは「ページ自体が表示された回数」です。
つまり、例えば1ページ目の9番目に求人が表示されている場合、Indeedは画面上に求人が映るまでスクロールしないと表示回数としてカウントされませんが、求人ボックスは検索結果のページが表示された時点でカウントされます。

以上の違いから、求人ボックスのほうが表示回数が多くなるため、自動的に、数字だけを見るとクリック率は低くなります。
求人ボックスとIndeedのカウント方法を理解したうえで、求人を運用することが大切です。

indeedの求人作成のポイントについては以下の記事でも詳しく解説しております。
Indeedで応募がこない!反応が良くなる効果的な求人情報の書き方

検索アルゴリズムの比較

検索アルゴリズムにおいて大きく異なるのは、Indeedは「キーワード+勤務地」で求人を検索するのに対し、求人ボックスは働き方や雇用形態、駅名など検索軸が細かく分けられていることです。

また、求人ボックスは、「検索キーワードとのマッチ度」「情報の充実度」「情報の新鮮さ」「ユーザー行動」の4つの指標から、表示される求人が決まります。
一方でIndeedはアルゴリズムを明かしていませんが、「検索キーワード」「勤務地」「検索履歴」が掲載順位に影響すると考えられています。

共通しているのは、検索キーワードやユーザー行動などをもとに、ニーズに沿った求人が表示されることです。
つまり、求職者が知りたい情報が盛り込まれており、かつ魅力をしっかりと伝えられれば、求人ボックス・Indeedを問わず、ターゲットに届きやすくなります。

配信の詳細設定の比較

求人ボックスでは、キャンペーン内で細かい入札設定が可能です。
例えば、「ターゲットに確実に求人を届けたいので、特定のキーワードの広告単価を上げる」、逆に「無駄なコストを省くために除外したいキーワードを設定する」などの工夫ができます。
また、広告配信に注力する「時間帯」や「曜日」の設定も可能です。

一方でIndeedは、キャンペーン設定と上限予算設定しかできません。
キャンペーン設定内でできることも、キャンペーン分けと入札種類の設定、紐づける求人の選択に限られます。
見方を変えると、求人票そのものの良さやキャンペーン分けの的確さが、成果に直結するのです。

「手間をかけてでも、配信設定を細かく管理しながら戦略的に運用したい場合」は求人ボックス。
「細かい設定はできないものの、運用の勘を大事にして求人掲載をしたい場合」はIndeedのように、それぞれの良さをベースに検討してみると良いでしょう。

求人ボックスとIndeedの比較一覧表

ここまでの内容を踏まえて、求人ボックスとIndeedの特徴を一覧にします。

  求人ボックス Indeed
月間訪問者数
(2022年11月時点)
800万人 2,170万人
求人数 多い 非常に多い
無料掲載の有無
有料掲載の料金体系 クリック単価25円~1,000円の入札単価制 AIによってクリック単価が調整される入札単価制
検索アルコリズム 検索カテゴリが豊富で、希望に合う求人を見つけやすい。 「キーワード+勤務地」で検索するため、自社の求人を見てもらえるかが、ユーザーの検索能力に依存しやすい。
配信の詳細設定
キャンペーン内で注力したいキーワードや配信する時間帯など、細かい設定が可能。 細かい設定はなく、キャンペーン分けと入札種類(4種類)の設定のみ。

※下記の記事では、スタンバイやCareerjet(キャリアジェット)、Googleしごと検索といった他の求人検索エンジンの特徴についても解説しています。
【2020年最新版】5つの求人検索エンジンのメリットとデメリットを特徴別に比較

まとめ

求人ボックスとIndeedは、基本的な仕組みこそ似ているものの、ユーザー数や料金形態、配信の詳細設定などの細かい部分に違いがあります。
それぞれの特徴を知ったうえで、自社のニーズや現状に合わせて活用すると良いでしょう。

なお、Indeedと求人ボックスを同時に運用するために、「採用係長」のような採用ツールを使う方法もあります。
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Indeedの求人作成のポイントについては以下の記事でも詳しく解説しております。
Indeedで応募率の高い求人を作る際に大切な3つのポイント【運用ノウハウ特集②】

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