応募単価を改善するには?原因診断・媒体見直し・応募率改善の進め方

応募単価 改善

求人広告費をかけているのに応募が少ない、応募はあるのに採用につながらない、媒体を増やすべきか原稿を直すべきか判断できない。このようなときは、まず「応募単価」を分解して見ることが大切です。

応募単価は、求人広告費が高いか安いかだけを示す数字ではありません。表示されているか、クリックされているか、応募されているか、応募後に面接へ進んでいるかを順番に確認すると、どこから改善すべきかが見えやすくなります。

この記事では、中小企業や店舗で採用を担当している方が、応募単価の計算式、応募単価が高くなる原因、求人媒体を増やす前の改善順、無料媒体と有料媒体の使い分け、応募単価改善シートの使い方を理解できるように解説します。

なお、応募単価や求人広告CPA、求人広告費削減の効果は、業種・地域・職種・雇用形態・媒体・求人内容によって変わります。特定の方法で必ず応募単価が下がるものではないため、自社の数値を見ながら判断しましょう。

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目次

応募単価とは

応募単価とは、1件の応募を獲得するためにかかった費用のことです。求人広告費や媒体費を応募数で割ることで算出できます。

求人広告を出している企業では、応募単価を「CPA」と呼ぶこともあります。CPAは広告運用で使われる成果獲得単価を指しますが、求人広告では「1応募あたりの費用」という意味で使われる場面があります。

応募単価の計算式

応募単価の基本的な計算式は、次の通りです。

計算式 応募単価 = 採用活動にかかった費用 ÷ 応募数
求人広告費100,000円 ÷ 応募20件 = 応募単価5,000円

たとえば、求人広告に10万円を使い、20件の応募があった場合、応募単価は5,000円です。別の媒体で5万円を使い、5件の応募しかなければ応募単価は1万円になります。

このように、媒体ごと・求人ごとに応募単価を比べると、どの求人や媒体に費用が集中しているかを把握しやすくなります。

応募単価 改善

応募単価は、クリック単価や応募率とも関係します。求人がクリックされるまでの費用が高い場合も、クリック後に応募されない場合も、結果として応募単価は上がります。

指標 意味 悪化したときに起きやすいこと
表示回数 求人が求職者に表示された回数 求人を見つけてもらえず、応募数が増えにくい
クリック数 求人がクリックされた回数 求人タイトルや条件に魅力が伝わっていない可能性がある
クリック単価 1クリックを得るためにかかった費用 同じ応募率でも応募単価が上がりやすい
応募率 クリック後に応募へ進んだ割合 クリックはあるのに応募が増えず、費用効率が悪くなる
応募単価 1応募あたりの費用 媒体・原稿・応募導線の見直しが必要になる

採用単価・CPAとの違い

応募単価と混同しやすい言葉に、採用単価やCPAがあります。それぞれ見る範囲が異なるため、改善するときは使い分けが必要です。

指標 意味 見る目的
応募単価 1件の応募を得るためにかかった費用 求人広告や媒体で、応募を集める効率を見る
CPA 1件の成果獲得にかかった費用 広告運用上の成果単価を見る。求人広告では応募単価に近い意味で使われることがある
採用単価 1人を採用するためにかかった費用 応募後の面接、内定、採用まで含めた費用対効果を見る

この記事では、採用単価全体の目標設計ではなく、求人別・媒体別に「応募単価をどう改善するか」に絞って解説します。採用コスト全体の考え方を確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:採用コストの基本を確認する

応募単価の相場を見るときの注意点

応募単価の相場は、職種、地域、雇用形態、採用難易度、媒体、求人原稿の内容によって大きく変わります。そのため、相場だけを見て「高い」「安い」と決めつけないことが大切です。

たとえば、採用難易度が高い専門職と、応募母数が多い店舗スタッフでは、同じ媒体を使っても応募単価は変わります。また、都市部と地方、正社員とアルバイトでも傾向は異なります。

実際の運用では、一般的な相場よりも、自社の過去実績や媒体別の推移を見ることが重要です。前月より応募単価が上がっているのか、特定の求人だけ悪化しているのか、媒体を変えたあとに数字がどう変わったのかを確認しましょう。

応募単価が高くなる原因

応募単価が高くなる原因は、大きく分けると「表示不足」「クリック率低下」「応募率低下」「対応遅れ」の4つです。広告費だけを見るのではなく、どの段階で詰まっているかを確認しましょう。

応募単価 改善

表示不足

表示不足とは、求人が求職者に十分見られていない状態です。そもそも求人が表示されていなければ、クリックも応募も増えません。

表示不足が起きる主な原因には、職種名が検索されにくい、勤務地条件が狭すぎる、媒体の利用者層と採用ターゲットが合っていない、掲載期間が短い、無料求人検索エンジンへの連携が不十分といったものがあります。

チェック項目 確認する内容
職種名 求職者が検索しやすい一般的な職種名になっているか
勤務地 市区町村、最寄り駅、通勤手段が分かるか
媒体 採用したい層が使っている媒体か
掲載期間 求職者の動きがある期間に十分掲載できているか
無料連携 求人検索エンジンや自社採用サイトへの連携ができているか

求人票の職種名や検索キーワードの考え方を詳しく確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:求人票のキーワード設計を確認する

クリック率低下

表示はされているのにクリックされない場合は、求人タイトルや一覧画面で見える情報に課題がある可能性があります。求職者は複数の求人を比較しながら見るため、タイトル、給与、勤務地、働き方、写真、冒頭文で魅力や条件が伝わらないとクリックされにくくなります。

求人タイトルでは、社内用語や抽象的な表現を避け、仕事内容と働く条件が一目で分かるようにします。

弱いタイトル例 改善後のタイトル例
スタッフ募集 未経験歓迎の店舗スタッフ|週3日から勤務可|駅徒歩5分
営業職募集 既存顧客中心の法人営業|土日休み|地域密着の中小企業向け
事務員募集 受発注を支える一般事務|残業少なめ|ブランクがある方も相談可

応募率低下

クリックはあるのに応募が少ない場合は、求人票の内容や応募導線で離脱が起きている可能性があります。仕事内容が曖昧、給与や勤務時間が分かりにくい、応募条件が厳しく見える、応募フォームの入力項目が多いと、応募率が下がりやすくなります。

応募率を見るときは、求職者が「自分に合う仕事か」「応募しても大丈夫か」を判断できる情報がそろっているかを確認しましょう。

確認箇所 改善の方向性
仕事内容 1日の流れ、担当業務、入社後に任せる範囲を具体化する
応募条件 必須条件と歓迎条件を分け、過度にハードルを上げない
給与・待遇 給与幅の理由、手当、休日、勤務時間を分かりやすく書く
応募フォーム 入力項目を必要最小限にし、スマートフォンでも入力しやすくする
写真・雰囲気 職場、働く人、設備などの具体的なイメージを伝える

求人情報の書き方や、応募が来ない原因の切り分けを詳しく確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:求人情報の書き方と原因診断を確認する

対応遅れ

応募単価を考えるとき、応募後対応も見落とせません。応募が入っても初回連絡が遅い、面接候補日が少ない、担当者不在で対応が止まると、面接化する前に応募者が離脱することがあります。

1件の応募には広告費や運用工数がかかっています。応募者対応が遅れて面接化できなければ、応募単価だけでなく採用全体の費用対効果も悪化します。

チェック項目 見直すポイント
初回連絡時間 応募後できるだけ早く連絡できる体制になっているか
連絡手段 電話、メール、メッセージなど複数の手段を使えるか
面接候補日 複数候補日をすぐ提示できるか
担当者不在時 代理対応や返信テンプレートが用意されているか
対応履歴 誰が、いつ、どの応募者に連絡したか分かるか

応募者対応や返信テンプレートの整え方を確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:求人募集時の面接・返信テンプレートを確認する

原因診断表で優先順位を決める

応募単価が高いときは、いきなり媒体を増やすのではなく、どこで数字が落ちているかを診断します。以下の表を転記して、自社求人の状況を確認してみてください。

応募単価 改善

確認項目 見る数値 悪化している場合の主な原因 最初に見直すこと
表示が少ない 表示回数 求職者に見つかっていない 職種名、勤務地、媒体、無料連携
クリックが少ない CTR 求人タイトルや条件が弱い タイトル、給与、働き方、写真
応募が少ない 応募率 求人票や応募導線で離脱している 仕事内容、応募条件、フォーム
面接化しない 面接設定率 初回対応や日程調整で取りこぼしている 返信速度、連絡手段、候補日提示
採用につながらない 採用率 要件不一致、選考基準のズレがある 採用条件、求人内容、面接基準

原因を分けて見たいなら、求人作成と応募管理を整えましょう。

採用係長では、求人作成支援機能や応募者情報の一元管理により、少人数でも改善状況を確認しやすくなります。

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媒体を増やす前の改善順

応募単価が高いと、すぐに新しい媒体を試したくなるかもしれません。しかし、原因を見ないまま媒体を増やすと、費用や管理工数だけが増える可能性があります。

求人媒体を増やす前に、まずは次の順番で見直しましょう。

STEP1|求人ごとに応募単価を出す

最初に、求人ごとに費用と応募数を整理します。会社全体の応募単価だけを見ると、どの求人が悪化しているのか分かりません。

求人名 媒体 費用 応募数 応募単価 気づき
店舗スタッフ 媒体A 100,000円 20件 5,000円 応募はあるが面接化が低い
営業職 媒体B 150,000円 10件 15,000円 表示はあるがクリックが少ない
事務職 無料媒体 0円 8件 0円 応募数は少ないが費用はかかっていない

この段階で、応募単価が高い求人と低い求人を分けます。高い求人は、表示・クリック・応募・面接化のどこに問題があるかを次に確認します。

STEP2|媒体ごとに表示・クリック・応募を分ける

次に、媒体ごとに表示回数、クリック数、応募数を見ます。同じ費用でも、表示が少ない媒体、クリックはあるが応募されない媒体、応募はあるが面接化しない媒体では、改善方法が違います。

媒体 表示回数 クリック数 応募数 見直しやすい課題
媒体A 多い 少ない 少ない 求人タイトルや一覧表示の改善
媒体B 多い 多い 少ない 求人票本文や応募フォームの改善
媒体C 少ない 少ない 少ない 媒体選定や掲載条件の見直し

STEP3|求人票を改善する

媒体を変える前に、求人票の改善で応募単価が変わる余地がないかを確認します。特に中小企業や店舗採用では、仕事内容、勤務条件、職場の雰囲気、応募条件の書き方によって応募率が変わることがあります。

求人票では、次の順番で見直すと進めやすくなります。

  1. 求人タイトルで職種と魅力が伝わるか確認する
  2. 仕事内容を、入社後の具体的な業務に分解する
  3. 給与、勤務時間、休日、勤務地を分かりやすく書く
  4. 必須条件と歓迎条件を分ける
  5. 応募後の流れを明記する

給与、勤務時間、休日、雇用形態、待遇などは求職者の判断に直結します。法務・労務に関わる表現は断定せず、必要に応じて社労士等へ最終確認してください。

STEP4|応募導線と応募後対応を整える

求人票を改善しても、応募フォームや応募後対応で離脱が起きると、応募単価の改善につながりにくくなります。

応募導線では、スマートフォンで見やすいか、応募ボタンが分かりやすいか、入力項目が多すぎないかを確認します。応募後対応では、初回連絡、面接候補日の提示、対応履歴の管理が重要です。

場面 確認すること
応募前 応募ボタンが分かりやすい位置にあるか
応募フォーム 入力項目が必要最小限か
応募直後 自動返信または初回連絡の流れがあるか
面接調整 候補日を複数提示できるか
対応履歴 担当者以外でも状況を確認できるか

STEP5|それでも足りない場合に媒体追加を検討する

求人票、応募導線、応募後対応を見直しても表示や応募が不足する場合は、媒体追加や予算配分の変更を検討します。ただし、媒体を増やすと管理工数も増えます。媒体追加は、ターゲット適合、費用形態、運用工数、応募後管理まで含めて判断しましょう。

比較軸 確認すること
ターゲット適合 採用したい職種・地域・雇用形態と合っているか
費用形態 掲載課金、クリック課金、成果報酬などを理解しているか
運用工数 原稿更新、応募対応、効果測定を続けられるか
応募後管理 複数媒体の応募者をまとめて管理できるか

求人媒体の選び方を詳しく確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:求人媒体の選び方を確認する

媒体を増やす前に、1つの求人票で連携を試す方法もあります。

採用係長では、1つの求人票で5つの求人検索エンジンに一括連携できます。

1つの求人票で連携を試す

低コストで採用する方法をさらに確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:低コストで採用する方法を確認する

無料媒体と有料媒体の使い分け

応募単価を見直すときは、無料媒体と有料媒体の役割を分けて考えることが重要です。無料媒体だけに頼ると短期的な露出が不足することがあり、有料媒体だけに頼ると費用が増えやすくなります。

応募単価 改善

無料媒体が向いているケース

無料媒体は、費用を抑えながら求人を掲載したい場合に向いています。特に、通年で募集したい求人、急ぎすぎない採用、地域採用、店舗採用、自社採用サイトの求人を活用したい場合に検討しやすい方法です。

ただし、無料媒体は必ず応募が集まるものではありません。掲載後は、表示されているか、クリックされているか、応募につながっているかを確認し、求人票の改善を続ける必要があります。

有料媒体が向いているケース

有料媒体は、短期間で露出を増やしたい場合や、採用難易度の高い職種で応募機会を広げたい場合に向いています。予算をかける分、媒体ごとの応募単価や面接率を確認し、費用対効果を見ながら運用することが重要です。

掲載課金、クリック課金、成果報酬など、費用形態によって管理すべき数値は変わります。クリック課金型であればクリック単価と応募率、掲載課金型であれば掲載期間中の応募数や面接数も確認しましょう。

無料と有料を併用するときの注意点

無料媒体と有料媒体を併用する場合は、それぞれの役割を明確にします。複数媒体を使うほど応募経路が増えるため、応募者情報や選考状況を管理できる体制も必要です。

手段 主な役割 向いているケース 注意点
無料媒体 費用を抑えて露出を増やす 通年募集、店舗採用、地域採用 表示や応募が安定しない場合がある
有料媒体 短期的に露出を増やす 急募、採用難職種、募集強化期間 費用対効果の確認が必要
自社採用サイト 求人情報の受け皿を作る 会社の魅力や詳しい情報を伝えたい場合 作成後の更新と導線設計が必要

媒体別の見直しチェック表

媒体を続けるか、改善するか、予算を調整するかを判断するには、媒体別に同じ項目で比較する必要があります。

媒体名 費用 応募数 応募単価 面接数 採用数 管理工数 判断
媒体A           高い/普通/低い 継続/原稿改善/予算調整/停止
媒体B           高い/普通/低い 継続/原稿改善/予算調整/停止
無料媒体           高い/普通/低い 連携強化/求人票改善/様子見

無料求人掲載の方法を詳しく確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:無料で求人掲載できる方法を確認する

応募単価改善シートの使い方

応募単価改善では、感覚ではなく数字で見ることが重要です。以下のシートを転記して、求人別・媒体別に数値を入れてみましょう。

まずは求人別に数字を入れる

求人別に見ることで、どの求人が応募単価を押し上げているかが分かります。

求人名 媒体 費用 表示回数 クリック数 応募数 面接数 採用数 応募単価
                費用 ÷ 応募数
                費用 ÷ 応募数

表示回数やクリック数が取れない媒体の場合は、まず費用、応募数、面接数、採用数だけでも入力します。取れる数値から始めることが大切です。

次に媒体別に比較する

求人別の次は、媒体別に比較します。応募単価だけでなく、面接化率や管理工数も見ると、単に応募が安い媒体だけに偏った判断を避けやすくなります。

媒体名 費用 表示回数 クリック数 応募数 応募単価 面接数 採用数 次の対応
媒体A               継続/原稿改善/予算調整/停止
媒体B               継続/原稿改善/予算調整/停止
無料媒体               連携強化/求人票改善/様子見

改善アクションを1つずつ決める

数字を見たら、原因ごとに改善アクションを決めます。一度に多くの変更をすると、何が効果に影響したか分かりにくくなります。まずは1求人につき1つの改善から始めましょう。

原因 改善アクション 確認する数値
表示が少ない 職種名、勤務地、検索キーワード、媒体連携を見直す 表示回数
クリックが少ない 求人タイトル、給与、働き方、写真を見直す クリック率
応募が少ない 仕事内容、応募条件、応募フォームを見直す 応募率
面接化しない 初回連絡、面接候補日、連絡手段を見直す 面接設定率
採用につながらない 採用要件、求人内容、面接基準を見直す 採用率

週次で見る数値と月次で判断する数値を分ける

応募単価改善では、毎日数字を見すぎても判断がぶれます。週次で見る数値と、月次で判断する数値を分けると運用しやすくなります。

確認頻度 見る数値 目的
週次 表示回数、クリック数、応募数、初回連絡状況 早めに異常を見つける
月次 応募単価、面接率、採用率、採用単価 媒体継続や予算配分を判断する

求人媒体のKPI管理をより詳しく行いたい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:求人媒体のKPI管理テンプレートを見る

ATSで見るべき数値

複数媒体を使っている場合、応募者情報が媒体ごとに分散しやすくなります。応募単価を改善するには、応募後の対応状況まで見える状態にしておくことが重要です。

応募単価 改善

応募者情報を一元管理する理由

応募者情報を媒体ごとに確認していると、対応漏れや重複対応が起きやすくなります。特に、社長や部門長が採用を兼務している場合、応募が来たことに気づくのが遅れたり、誰が連絡したか分からなくなったりすることがあります。

ATSや応募者管理機能を使うと、応募者情報や選考状況をまとめて確認しやすくなります。応募単価の改善では、応募を集めるだけでなく、応募後にどれだけ面接へ進められているかも重要です。

ATSで追いたいKPI一覧

ATSで見るべき数値は、応募数だけではありません。応募後の対応状況まで確認すると、取りこぼしの原因を見つけやすくなります。

KPI 意味 見る目的
応募数 応募が入った件数 求人や媒体の入口効果を見る
初回連絡率 応募者に初回連絡できた割合 対応漏れを確認する
面接設定率 応募者のうち面接日程が決まった割合 応募後対応の改善点を見る
面接実施率 設定した面接が実施された割合 キャンセルや辞退の傾向を見る
採用数 採用に至った人数 応募単価だけでなく採用成果も確認する
辞退数 応募後や内定後に辞退した人数 連絡速度、条件提示、面接体験の改善点を見る

応募後対応による取りこぼし防止

応募後対応では、返信テンプレートと面接候補日の準備が役立ちます。以下のような文面を用意しておくと、担当者が不在でも初動を早めやすくなります。

用途 テンプレート例
初回返信 ご応募ありがとうございます。内容を確認のうえ、面接日程についてご連絡いたします。まずはご都合のよい曜日や時間帯があればお知らせください。
面接候補日提示 面接候補日として、〇月〇日〇時、〇月〇日〇時、〇月〇日〇時をご案内できます。ご都合のよい日程をお知らせください。
リマインド 明日の面接についてご連絡です。〇時より面接を予定しております。ご不明点があれば事前にご連絡ください。

媒体ごとの応募対応が煩雑なら、応募状況をまとめて管理しましょう。

採用係長では、応募者情報や選考状況を一元管理できます。複数媒体を使う場合でも、対応状況を確認しやすくなります。

応募状況をまとめて管理する

求人別・媒体別に改善履歴を残す

応募単価改善では、何を変えたかを記録することも重要です。求人タイトルを変えた、媒体を追加した、写真を差し替えた、応募フォームを見直したなどの履歴がないと、数値が変わっても原因を判断しにくくなります。

変更日 求人名 媒体 変更内容 変更前の数値 変更後の数値 次の判断
      求人タイトルを変更 クリック率: クリック率: 継続/再修正
      応募条件を見直し 応募率: 応募率: 継続/再修正
      初回返信テンプレートを導入 面接設定率: 面接設定率: 継続/再修正

採用ツールやATSの種類、導入順を確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:採用ツールの種類と導入順を確認する

応募単価改善で注意すべきこと

応募単価の改善では、費用を下げることだけを目的にしないことが重要です。応募単価が下がっても、面接や採用につながらなければ採用活動全体の改善とは言えません。

広告費だけを削ると応募数・採用数が落ちることがある

求人広告費を削れば、一時的に費用は下がります。しかし、露出が減って応募数も落ちる場合があります。広告費削減を考えるときは、応募単価だけでなく、面接数、採用数、採用までの期間もあわせて確認しましょう。

費用削減効果は、業種・地域・職種・雇用形態・媒体・求人内容によって変わります。応募単価を改善するには、広告費を単純に削るのではなく、無駄な出稿、合わない媒体、応募後の取りこぼしを見直すことが大切です。

応募数だけで判断しない

応募数が増えても、面接につながらない、採用につながらない、早期辞退が多い場合は、採用成果としては不十分です。

応募単価を見るときは、次の数値も一緒に確認しましょう。

  • 面接設定率
  • 面接実施率
  • 採用率
  • 内定辞退数
  • 採用単価
  • 採用までの日数

特に、応募単価が低い媒体でも面接率が低い場合は、求人内容と求職者の期待がずれている可能性があります。

法務・労務に関わる表現は慎重に確認する

求人票では、給与、勤務時間、休日、雇用形態、待遇、試用期間、固定残業代など、法務・労務に関わる情報を扱います。応募率を上げたいからといって、実態より良く見せる表現や誤解を招く表現は避ける必要があります。

条件表記に不安がある場合は、社内の労務担当者や社労士等へ確認しましょう。求人票は応募を集めるだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐための情報でもあります。

よくある質問

応募単価とは何ですか?

応募単価とは、1件の応募を得るためにかかった費用です。基本式は「採用活動にかかった費用 ÷ 応募数」です。求人広告費10万円で20件の応募があれば、応募単価は5,000円です。

応募単価と採用単価、CPAは何が違いますか?

応募単価は応募1件あたりの費用、採用単価は採用1人あたりの費用です。CPAは広告運用上の成果獲得単価で、求人広告では応募単価に近い意味で使われることがあります。

応募単価が高いときは最初に何を見直すべきですか?

まず、表示、クリック率、応募率、応募後対応に分けて、どこで落ちているかを確認します。いきなり媒体を増やす前に、求人票と応募導線、応募後の連絡体制を見直しましょう。

求人媒体を増やせば応募単価は下がりますか?

必ず下がるとは限りません。ターゲットと媒体が合わない場合、費用や管理工数だけが増えることもあります。媒体追加の前に、既存求人の表示、クリック、応募、面接化の数値を確認することが重要です。

無料媒体と有料媒体はどう使い分けるべきですか?

無料媒体は、費用を抑えながら通年募集や地域採用を進めたい場合に向いています。有料媒体は、短期的に露出を増やしたい場合や、採用難易度の高い職種で応募機会を広げたい場合に向いています。

応募率を改善するには何を見ればよいですか?

求人タイトル、仕事内容、給与・勤務地・働き方の明確さ、応募条件、応募フォームの入力負担を確認します。クリックはあるのに応募が少ない場合は、求人票本文や応募導線に課題がある可能性があります。

応募単価を下げるうえで注意すべき表現はありますか?

給与、勤務時間、休日、雇用形態などは求職者の判断に直結します。誤解を招く表現や実態と異なる表現は避けましょう。法務・労務に関わる内容は、必要に応じて社労士等へ確認してください。

まとめ

応募単価を改善するには、求人広告費だけを見て判断するのではなく、表示、クリック、応募、面接化、採用までの流れを分解することが大切です。

表示が少ないなら職種名や媒体連携、クリックが少ないなら求人タイトルや条件、応募が少ないなら求人票や応募フォーム、面接化しないなら初回連絡や面接候補日の提示を見直します。

求人媒体を増やす前に、まずは求人別・媒体別に数値を整理し、改善できる箇所から順番に手を付けましょう。応募単価の改善は、1回の施策で終わるものではありません。週次で入口の数値を確認し、月次で応募単価や採用成果を見ながら調整していくことが重要です。

改善シートを作ったら、次は求人作成と応募管理を実行に移しましょう。

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この記事を書いた人
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。 通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験し、Indeed・求人ボックス・スタンバイなどの求人検索エンジンを活用した採用支援を強みとする。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を持つ。 求人検索エンジンを活用した採用集客や、Google Analytics等の解析ツールを用いた効果分析・サイト改善を強みとしている。

監修者
監修者
辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験し、Indeed・求人ボックス・スタンバイなどの求人検索エンジンを活用した採用支援を強みとする。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を持つ。
求人検索エンジンを活用した採用集客や、Google Analytics等の解析ツールを用いた効果分析・サイト改善を強みとしている。