ホテル・旅行業界でアルバイトなどの求人を募集するには?

新型コロナウイルス感染症の流行を経て、旅行需要が高まっています。
そんな中、人材不足に悩むホテル・旅館は多いのではないでしょうか。

「どうしたら応募を集められるだろう……」
「アルバイトを集めるために、効果的な求人の作成方法を知りたい……」
特に、少人数で経営しているホテルや旅館は、こういった採用面でのお悩みを抱えやすいはず。

そこで今回は、ホテル・旅館が採用活動するうえで覚えておきたい、求人原稿の作成ステップや採用手法、採用成功事例などを紹介します。
アルバイトをはじめ、採用にお困りのホテル・旅館関係の方は、ぜひ当記事をお役立てください。

ホテル・旅館業界の有効求人倍率は?

まずは、ホテル・旅館業界の求人事情を確認しておきましょう。
「ホテル・旅館」に絞ったデータではありませんが、下記は「接客・給紙」の有効求人倍率です。

2022年1月 2023年1月 2023年2月 2023年3月
2.46倍 3.40倍 3.28倍 3.29倍

(出典:一般職業紹介状況(職業安定業務統計)|e-Start 政府統計の総合窓口

比較対象として、2022年1月の倍率は「2.46倍」です。2023年1~3月はいずれも3倍を超えており、直近の約1年間で大幅に上昇したことが分かります。
新型コロナウイルス感染症の流行によって有効求人倍率が下がった時期もありますが、現在は回復傾向です。今後、有効求人倍率がさらに上昇する可能性もあるでしょう。

ホテル・旅館業界の採用は、一人の求職者を複数の施設で争う現状で、今後もその傾向が続くと見込まれます。
戦略的に求人を運用し、「このホテル・旅館で働きたい」と思わせる工夫が求められるのです。

ホテル・旅館の求人原稿の作成ステップ

ホテル・旅館業界で人材募集をする際の求人作成のステップは、大きく下記の3つです。

1.募集ターゲットの設定:誰に届けるか
2.伝えるメッセージの設定:何を届けたいか
3.どのように伝えるかを考える:どのように届けたいか

各ステップにおいて取り組む内容について詳しく解説します。

1.募集ターゲットの設定

最初のステップとして「求める人材像」を明確にします。
ここで決めたターゲットに沿って採用活動を進めるので、最終的な成果を左右するステップと言っても過言ではありません。

ターゲットを設定する際は、下記のように項目化することがおすすめです。

【設定する項目】

・年齢
・居住エリア
・役職
・採用後の仕事内容
・経験やスキル
など

下記は募集ターゲットのまとめ方の一例です。

求める人材:30代 フロントマン
即戦力として働ける経験・能力を持っており、3名のチームをまとめるリーダーとして活躍してほしい。
緊急時の出勤が必要となる場合もあるため、市内近郊が望ましい。
イベントが多い旅館なので、企画経験があるとなおよい。

募集ターゲットの設定が難しい場合、現場で活躍する従業員にヒアリングすることも一つの手です。
「自社に入社した理由」「職場の良さ」「現場で求められる能力」など、現場で活躍する従業員にヒアリングすることで、ターゲットが明らかになっていくでしょう。

2.伝えるメッセージの設定

「1.募集ターゲットの設定」で定めたターゲットに対して、どのようなメッセージを届けるのかを設定します。
求職者の応募意欲を高めるために、自社ならではの魅力を盛り込みましょう。

一般的に、働くモチベーションは大きく下記4つに分類されると言われています。

組織型:会社との関係を重視する
職場型:職場の人間関係を重視する
仕事型:仕事そのものを重視する
生活型:生活のための条件を重視する

メッセージ内容に困った場合は、上記の中からアピールポイントとして何か記載できないかを考えるのがおすすめです。

例えば、「地元で100年続く老舗旅館」であれば、その旅館でしか経験できない仕事をアピールすると「仕事型」の人材を引き込めるかもしれません。
相場と比べて給与が高かったり、休みの取りやすいホテルであれば、「生活型」の人材にアピールできるでしょう。

3.どのように伝えるかを考える

最後に考えるべきは「伝え方」です。
どれだけターゲットを明確にして、魅力的なメッセージを考えても、伝え方を間違えると求める人材が集まらない可能性が高くなります。

伝え方のポイントをいくつか紹介します。

【伝え方のポイント】

・自分たちが求職者だったらどのような情報が知りたいかを想像する
・求職者に対する自社の思いをストレートに伝える
・実際に働いている従業員の声を盛り込む
・写真や動画などでリアルな雰囲気を伝える
・難しい言葉や専門用語を使わず、誰が見ても分かりやすい言葉を使う
・そのホテル・旅館で働くことで、求職者にどんな未来があるのかをイメージできる内容にする
など

ホテル・旅館業界の効果的な求人原稿の書き方

ここから取り上げるのは、求人原稿の具体的な書き方についてです。
特に重要な7つのポイントを紹介します。

ポイント1:未経験者層も応募しやすいイメージを作る

市場全体で人材不足が続いている中で採用を成功させるには、「未経験者」にアプローチして引き込むことが重要です。
そのためには、未経験者に「自分でもやれるかも」と思ってもらえる求人を作る必要があります。

未経験者が応募しやすいメッセージの例は下記のとおりです。

【未経験者が応募しやすくなるメッセージ例】

・新人研修やマニュアルを用意しており、未経験者でも安心して働けます!
・特別なスキルや経験は必要なく、コミュニケーションが得意な人に向いている仕事です。
・実際に働いている人の8割は未経験者です。
・アットホームな職場で、分からないことは誰に聞いても丁寧に教えます。
など

ポイント2:キャリアアップに活かせることを伝える

最近は転職が当たり前になっているため、長期的に活躍してもらうには、応募の段階でキャリアアップをイメージしてもらうことがポイントです。
一例は下記のとおりです。

【キャリアアップに関するメッセージの例】

・未経験で入社して5年後に管理職になったメンバーもいます。
・キャリア相談を半年に1回実施しており、本人の希望する部署に配置するようにしています。
・自己啓発に関する研修や教材の費用は企業側が負担します。
・高所得層が利用するホテルなので、接客スキルが大幅に向上します。
・パート・アルバイトからの正社員登用制度があります。

ポイント3:ターゲットごとに求人を変える

職種や勤務時間など、条件が異なる人材を募集する場合、一つの求人にまとめるのではなくて、ターゲットごとに分けることをおすすめします。

「幅広い求職者に届けたほうがいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、ターゲットがあまりに広いと、かえって誰にも刺さらないのです。
一つの求人につき、ターゲットは一つとしましょう。

例えば、一口に調理スタッフと言っても、正社員とアルバイトでは、求めるスキルや入社後の業務内容は異なるはず。
また、同じ職種でも「日勤」と「夜勤」に分かれていれば、業務内容は異なるでしょう。

複数の求人を作成すると、その分手間もかかります。
しかし、理想とする人材を採用するうえで欠かせないポイントなので、ぜひ実践してみてください。

下記の記事ではターゲットごとに求人を作成する際のポイントを解説しています。
応募が来ない時に試すことはペルソナ設定!求人票の書き方のコツをご紹介

ポイント4:具体的な仕事の魅力ややりがいを伝える

入社意欲を高めるうえで、仕事のやりがいを伝えることは欠かせません。

しかし、よくあるパターンとして「やりがいのある仕事です」とだけ記載されていて、具体的なやりがいが分からないことがあります。
「何がその仕事のやりがいなのか」を明確に記載しましょう。

やりがいについて記載するうえで大切なのは、他社との差別化です。
例として「お客様と直接コミュニケーションが取れるやりがいのある仕事です」と書いたとしても、ほとんどのホテル・旅館業に共通する内容なので、惹かれる人は少ないはずです。

「自施設でしか味わえないやりがい」を現場にヒアリングして、求人でアピールしてください。

ポイント5:非日常的な空間で働けることをアピールする

ホテルや旅館の魅力といえば、その施設ごとの空間やコンセプトがあること。
採用活動においても、自社ならではの非日常的な空間で働けることを伝えることがおすすめです。

空間をアピールするうえで必須なのが、写真や動画など、視覚的に伝えられるコンテンツを掲載すること。
特に自社SNSや自社採用ページを用意しておくと、視覚に訴えかけるコンテンツを自由に掲載できるため、求職者への訴求力がアップします。

ポイント6:待遇面をすべて記載する

求職者がもっとも気にする要素の一つが「待遇」です。

ホテルや旅館は基本的に24時間稼動しているため、「大変そう」「労力と待遇が見合わないのでは」と気にする人が少なくありません。

待遇について可能な限り具体的に記載することで、そのようなマイナスイメージを払拭しましょう。

ポイント7:求人で人気のキーワードを入れる

多くの求職者は、求人を探すとき、GoogleやYahoo!といった検索エンジン、あるいはIndeedなどの求人検索エンジンにキーワードを入れて検索します。
そのため、人気のキーワードを求人内に盛り込むことで、自社の求人が求職者の目にとまりやすくなるのです。

ホテル・旅館業界で人気のキーワードの一例は下記のとおりです。

・正社員
・パート・アルバイト
・英語
・外国人
・未経験者歓迎
・経験者優遇
・住み込み
・寮完備
など

ホテル・旅館業界でよく使われる採用手法

ホテル・旅館業界において実践されている採用手法を8つ紹介します。
メリット・デメリットと併せて紹介するので、自分たちに合う手法を検討してみてください。

総合求人サイト

総合求人サイトとは、さまざまな業界の求人を掲載しているサイトで、代表例としては『doda』や『エン転職』『リクナビNEXT』があります。
求職者が転職活動をする際、「まずは求人サイトを使ってみよう」と考えるケースは多く、実際にホテル・旅館業界の求人も多数掲載されています。

料金形態は、掲載期間に応じて決まる「掲載課金型」と、クリックや応募、採用などの成果が出た段階で発生する「成果報酬型」の大きく2つがあります。

【メリット】

・全国の求職者が利用している
・未経験者からベテランまで多様な求職者を採用できる

【デメリット】

・利用料がかかる
・採用に成功しなかったときでも料金が発生する可能性がある

フリーペーパーや折り込みチラシなどの紙媒体

地元の人材をターゲットとする場合に活用できる方法が、フリーペーパーや折り込みチラシなどの紙媒体です。
紙媒体は、コンビニやスーパー、駅などエリア内の各施設に置かれるため、「ちょっと見てみよう」と求職者が何気なく手に取ることもあります。

【メリット】

・地元人材の応募を集められる
・「何かいい仕事ないかなあ」「良い職場があったら転職したいなあ」という転職潜在層を引き込むことができる

【デメリット】

・求人が届く層が限定的になりやすい
・長期的な採用活動には向いていない

宿泊業界専門の求人サイト

求人サイトの中には、特定の業界を専門としているものがあります。
宿泊業界専門の求人サイトを使えば、ホテルや旅館への就職を考えている方々にピンポイントでアプローチできます。

また、求人作成や求人運用をサポートしてもらえる場合もあるため、採用がスムーズに進むでしょう。

ただし、サポートしてくれる範囲は、求人サイトによって異なります。
公式サイトを確認したり、問い合わせしたりして、そのサイトがどこまでサポートしてくれるのかを把握したうえで、利用を検討しましょう。

【メリット】

・業界事情に精通したアドバイザーによる支援を受けられる
・有資格者や経験者が多数利用している

【デメリット】

・利用にあたって数十万〜数百万の料金がかかる場合がある
・どこまでサポートしてもらえるかがサイトによって異なる

ハローワーク

「公共職業安定所」とも呼ばれるハローワークは、国によって運営されている施設で、求人を無料で掲載できます。

市や郡など、一定のエリアごとに設置されているため、老舗のホテル・旅館や個人経営の旅館など、特定のエリアで人材募集を考えている施設に特におすすめです。

【メリット】

・無料で利用できる
・ハローワークによる地元求職者への紹介がある

【デメリット】

・すぐには応募が集まらない可能性がある
・求人掲載のための手続きが手間がかかる

※ハローワークについて、下記の記事で詳しく解説しています
【画像付き解説|2023年最新版】ハローワークで求人を掲載する方法

ハローワークで求人募集しているが応募が来ない?原因と対策を解説します

求人検索エンジン

『indeed』や『求人ボックス』といった求人検索エンジンを使う方法も一般的です。
求人検索エンジンとは、インターネット上のあらゆる求人が集約されたサイトで、無料での求人掲載も可能です。

ホテルや旅館で働きたい求職者の中には、「まずはindeedで探してみよう」というように、真っ先に求人検索エンジンを使う人が少なくありません。

【メリット】

・無料掲載が可能で、必要に応じて求人露出を増やすための有料オプションも利用できる
・GoogleやYahoo!などの検索画面で上位表示されやすい

【デメリット】

・求人数が膨大なので、その分競合が多い
・無料掲載の場合、自分たちにノウハウがないと採用がうまくいかない可能性がある

※『Indeed』について、下記の記事で詳しく解説しています
インディード(Indeed)とは?仕組み・メリット・デメリット・効果を出す方法・成功事例まで徹底解説!

求人ボックスとは?|特徴、メリット、掲載までの流れについて解説!

スタンバイとは?特徴や仕組み、メリット、掲載料金、導入方法などを解説

派遣会社・人材紹介会社

派遣会社とは、自分たちが求める人材を派遣してくれる会社のことで、従業員との雇用関係は派遣元に帰属します。
人材紹介会社は、自分たちの求める人材を紹介してくれる会社で、こちらは通常どおり自社による直接雇用です。

料金形態は、派遣会社の場合は派遣期間に応じて料金を支払い、人材紹介会社の場合は採用成功時に年収の3割程度を支払うことが一般的です。

【メリット】

・自分たちが求める人材をピンポイントで採用できる可能性が高い
・採用までの工数が少ない

【デメリット】

・コストが大きくなりやすい
・採用ノウハウが自分たちのもとに蓄積されにくい

知人や友人からの紹介

最近人気を集めている採用手法の一つが、既存従業員の紹介により知人や友人を採用する、いわゆる「リファラル採用」です。

「従業員の定着率が良い」「モチベーションが高い」など、従業員と良い関係を築けているホテル・旅館に特におすすめの採用手法だといえます。

【メリット】

・職場の雰囲気やその施設の魅力についてよく知っている従業員からの紹介なので、マッチ度が高い人材の採用が見込める
・知り合いがいる状態で入社できるため、新入社員がスムーズに馴染める

【デメリット】

・不採用とした場合に、紹介した人と紹介された人の人間関係が悪化したり、従業員に恩恵がないと組織に浸透しなかったりするリスクがある
・「採用を約束するものではないことを明確に伝える」「インセンティブを設けて紹介したくなる仕組みを作る」などの工夫が必要になる

※リファラル採用について、下記の記事で詳しく解説しています
リファラル採用とは?メリット・デメリット・成功させるための促進方法まで徹底解説!

自社ホームページやSNSアカウントの開設

自施設ならではの魅力を発信したい場合にもっとも効果的だと考えられるのが、自社ホームページやSNSアカウントを用いた採用活動です。

多くの求職者は、求人サイトや人材紹介会社などを活用した場合でも、応募前に自社ホームページやSNSで情報を確認します。
応募に向けて一押しするうえでも、自社ホームページやSNSは大きな存在です。

【メリット】

・自分たちならではの魅力を自由に発信できる
・一度構築すれば、今後のあらゆる採用活動において活用できる

【デメリット】

・採用ノウハウがない場合、十分な効果を得られない可能性がある
・単体では効果が出にくい場合がある

自社ホームページを作成する場合、『採用係長』のような採用ページ作成ツールを使用することがおすすめです。
採用係長についての詳細はこちらから

下記の記事では、SNSを活用した採用手法について解説しています。
【2023年最新】SNSが求人の強い味方に?ソーシャルリクルーティングとは

下記の記事では、Facebookを活用した求人募集方法について解説しています
Facebookの求人募集方法と5つのコツを徹底解説!

ホテル・旅館が求人募集をする際の注意点

ホテル・旅館が求人募集する際に、一度は確認しておきたい注意点について解説します。

管理できる範囲で募集する

採用活動を始める際にやりがちなのが、一度に大量の募集を始めてしまうこと。
管理できない量の求人を掲載すると、応募者への対応や求人の更新が間に合わなくなり、かえって採用活動が停滞してしまいます。

自分たちで管理できる範囲で募集をスタートさせ、慣れていく中で徐々に数を増やすことがポイントです。
また、採用媒体を利用する場合は、運用にかかる工数や労力を事前に確認したり、応募状況を確認するスケジュールを決めておいたりすると良いでしょう。

採用オペレーションを設定しておく

効率的に採用を進めるうえで大切なのが、オペレーションを決めておくことです。

特に、採用活動の流れを見直した場合、人事採用担当者への負担は大きくなります。
いざ採用活動を始めたときに混乱しないためにも、オペレーション設定は重要です。

例えば、初めて求人検索エンジンに掲載する場合、掲載までの流れを把握するところから始まり、求人掲載や応募者対応など、さまざまな業務を自社で担う必要があります。

特に小人数で経営しているホテル・旅館は、採用担当部署が設置されていないケースもあるため、突然これらの業務が増えると大変になるはずです。

一度オペレーションを見直して、体制を整えることがおすすめです。

ホテル・旅館が採用を成功させるためのコツ

理想的な人材を採用するためには、いくつかのコツがあります。
ここでは、ホテル・旅館が採用を成功させるうえで押さえておくとよいコツを2つ紹介します。

印象的なキャッチフレーズを考える

ホテル・旅館業界は人手不足が続いており、その分、採用競争が激しい傾向にあります。
そのため、まずは自分たちの求人に注目してもらうための工夫が必要です。
印象的なキャッチフレーズを考え、「このホテル気になるかも!」と興味を持ってもらいましょう。

キャッチフレーズを考える際は、独自性をいかにして出すかが鍵となります。
下記の記事ではさまざまな会社のキャッチコピーを紹介しています。
採用におけるキャッチコピーとは?学生の目を引く人気企業のキャッチコピー25選!【2020年最新版】

ありのまま伝える

求職者が知りたいのはリアルな情報です。
事実と異なる情報を書くのはもちろんいけませんが、無理して良く見せようとすることも望ましくありません。

極端な例ですが、3年に1人のペースで有名芸能人が来館する旅館が、「多数の有名芸能人が利用!」と求人に記載したとします。
たしかにそれ目当てでの応募者は増えるでしょう。

しかし、入社後に事実を知った場合、芸能人の接客がしたいと思っていた従業員は退社する可能性が高いはずです。

ミスマッチを防ぎ、長く働いてくれる人材を採用するためにも、ありのままを伝えることが大切なのです。

ホテル・旅館業界の採用成功事例【例文付き!】

当社ネットオンでは、ホテル・旅館様の求人運用支援も行っています。
そこで、実際に採用を成功させた際のアプローチについて、4つのポイントを紹介します。

改善ポイント1:職種名を具体的に記載

<改善前>
ホテルのスタッフ

<改善後>
ホテルのホールスタッフ、ホテルの清掃スタッフ、ホテルのフロントスタッフ

改善ポイント2:勤務先が複数に分かれる場合、勤務先ごとに求人票を作成

<改善前>
ホテルのフロントスタッフ/東京、大阪

<改善後>
①【東京】ホテルのフロントスタッフ
②【大阪】ホテルのフロントスタッフ

改善ポイント3:求人を自分事と意識してもらえるようPR文を具体的に記載

<記載例>
飲食やアパレル、介護などの異業種から入社した未経験スタートの先輩も活躍しています。
入社後は座学やお客様対応などの研修を設けていますので、未経験の方もご安心ください。

また、有給休暇も取りやすく、仕事とプライベートの両立がしやすい職場です。
最近は海外のお客様も多いので、英語や中国語など外国語が得意な方はスキルを発揮することができます。

■おすすめポイント!
・年間休日120日!(通常休み+GWや年末年始+独自休暇の合計)
・業界未経験の方も歓迎!(研修制度があれば、仕事内容欄に記載)
・賞与/昇給あり!

■こんな方にぴったり!
・20~30代活躍中!
・ワークライフバランスが取れた環境で働きたい
・飲食、アパレルなど接客業を経験したことがある方
・英語、中国語など外国語スキルを活かしたい方

改善ポイント4:仕事内容欄に具体的な仕事内容や応募要件を記載

<改善前>
ホテルのフロントスタッフのお仕事全般を担当していただきます。

<改善後>

ホテルのフロントスタッフのお仕事全般を担当していただきます。

<仕事内容>
・フロントでの接客(チェックイン・チェックアウト業務)
・玄関でのお客様のお出迎え
・客室への備品デリバリー
・タクシー、各種チケットの手配
・棚卸業務など

入社後は座学やお客様対応などの研修を設けていますので、未経験の方でも安心してスタートしていただけます。
接客経験がある方も活躍中です!海外のお客様も多いので、英語や中国語が得意な方はスキルを発揮することができます。

下記は、ここまで紹介してきたポイントを踏まえた求人票イメージです。

まとめ

人材不足に悩むホテル・旅館が採用を成功させるには、自分たちに適した採用手法を見つけることが大切です。
まずは一度、採用活動の現状を整理したうえで、「この手法なら自分たちの強みを生かせる」「これなら弱点をカバーできる」というように、ベストな採用手法を検討してみてください。

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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
監修者
辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
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