パートで働いてくれる主婦・主夫層を採用したいのに、なかなか応募が集まらない…。そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。人手不足の昨今、正社員だけでなく、パート・アルバイトの採用も難しくなっています。
主婦・主夫や子育て世代からの応募を集めるためには、求人票の書き方が重要です。勤務条件の見せ方やPR文の工夫によって、応募数が大きく変わることもあります。
今回は、パート採用において主婦・主夫層からの応募数を増やすPRポイントと文例をご紹介します。勤務条件別・職種別の例文に加え、媒体選びや応募後の対応のコツまで、実務ですぐに活用しやすい形でまとめました。必要に応じて調整しながらお役立てください。
この記事でわかること
- 主婦・主夫や子育て世代に響く求人票の訴求軸
- 10〜16時、週1〜3日、扶養内、土日祝休み、未経験歓迎など人気条件別のPR例文
- 飲食・小売・事務・軽作業/製造・コールセンターの職種別文例
- 主婦・主夫向け媒体、求人検索エンジン、自社採用ページの使い分け
- 応募後の初回連絡、面接設定、辞退防止に使えるテンプレート
目次
パート社員として主婦・主夫を採用したい企業は多い
実は、主婦・主夫層をパート社員として採用したい企業は思った以上にたくさんあります。
例えば学生アルバイトを採用すると、進学や就職などで退職してしまい、数年ごとに採用を繰り返さなければならないことがあります。フリーターの場合も、就職先や新しいアルバイト先が決まれば、改めて採用活動が必要になることがあります。
これに対して、家庭と両立しながら働きたい主婦・主夫層は、生活圏や働ける曜日・時間帯がある程度決まっていることが多く、条件が合えば長く働いてくれる可能性があります。
そのため、主婦・主夫のパート社員を採用したいと考える企業は多く、結果として採用難易度は高めです。ただ求人を出すだけでは採用しづらく、より魅力的に感じてもらえる求人票を作る必要があります。
特に応募が集まりやすいのは、「10〜16時」「週1〜3日」「扶養内勤務OK」「土日祝休み」「未経験歓迎」など、家庭と両立しやすい条件が具体的に見える求人です。「働きやすい職場です」と抽象的に書くだけではなく、何がどう働きやすいのかを数字や運用ルールも含めて伝えることが大切です。
主婦・主夫向け求人を、そのまま募集につなげたい方へ
採用係長なら、2分で採用サイトを作成でき、無料で始められます。自動で有料プランに移行せず、1つの求人票で5つの求人検索エンジンへ一括連携できるため、少人数でも求人作成と掲載を進めやすくなります。
主婦・主夫層は何を求めて求人を見ているか
主婦・主夫層が魅力を感じる求人票を作るためには、そもそも何を求めて求人を見ているかを知る必要があります。
もちろん、パートで働く大きな目的は収入です。ただ、正社員や契約社員ではなくパートで仕事を探しているということは、子育てや家事、介護、家庭運営などと両立しなければならず、勤務時間や曜日に制限がある可能性が高いといえます。
そのため、「短時間勤務が可能」「勤務時間を相談しやすい」「休みの融通が利きやすい」など、時間や休みの調整がしやすい働き方に魅力を感じやすい傾向があります。
また、自分と近いライフスタイルの人が働いていることや、子育て世代が多いことも、応募時の不安を和らげます。
このように、主婦・主夫層が何を求めているかを踏まえ、それを叶えられる内容を具体的に明記することが、応募数アップにつながります。
主婦・主夫向け求人で押さえたい訴求軸
- 時間の融通:10〜16時、週1〜3日、1日3時間〜、固定シフト相談可など
- 家庭都合への理解:お子さんの発熱、学校行事、介護都合などの休み相談
- 未経験から始めやすいこと:研修、マニュアル、先輩のフォロー、業務のわかりやすさ
- 通いやすさ:駅近、車通勤可、自転車通勤可、生活圏内で働ける
- 安心感:同世代在籍、子育て世代在籍、長く働く人が多い、離職率が低い
求人票で避けたい書き方
・「アットホームな職場です」だけで具体性がない ・「主婦歓迎」だけで、何が両立しやすいのか分からない ・「シフト応相談」と書くだけで、どこまで相談できるか不明 ・「未経験OK」なのに研修や教え方が書かれていない ・性別や婚姻状況、家族構成によって応募条件を限定する表現になっている
求人票では、歓迎したい属性を前面に出すよりも、どんな働き方ができるか、どんな配慮や体制があるかを具体的に書くほうが、応募者にも採用担当者にも伝わりやすく、安心感にもつながります。
主婦層からの応募を増やすPRポイント・文例
それでは、主婦・主夫層からの応募数を増やすPRポイントや文例をご紹介します。自社の特徴や働き方に合わせて選んでいただき、求人票に合わせて調整しながらご活用ください。もちろんアレンジして使っていただいても構いませんが、性別や婚姻状況、家族構成による排除や限定につながる表現は避け、仕事内容や働き方、職場環境が伝わる形に整えて使うようにしてください。
勤務時間や勤務日数について
PRポイント例
・残業なし ・有休消化率70%以上 ・土日祝の勤務なし ・扶養内勤務OK ・1日3時間からOK ・週3日から勤務可能 ・年末年始休暇、お盆休みあり ・家族を送り出してから通勤OK!10時からの出勤も可能です。 ・お子さんの急な病気や学校行事でも休みやすいように、協力してシフトを組んでいます。
文章例
① 当社の製造スタッフは、8割以上がパートスタッフです。小さなお子さんを持つ方も多く、急な発熱などの際はお子さんを優先してもらえるように、全員で協力しながら仕事をしています。また、参観日や発表会などの行事にも参加しやすいよう、希望をできるだけ考慮したシフト調整を行っています。
② 勤務時間や勤務日数などは、ご希望に応じて決定します。扶養内での勤務も可能です。先輩スタッフの中には、週に2日、4時間ずつ働いている方もいます。
③ お子さんの送り迎えができるよう、保育園への送迎後の10時頃から勤務開始が可能です。また、お迎えにも間に合うよう16時には終業します。残業もありません。
働く環境について
PRポイント例
・男女比は〇:〇 ・1年以内の離職率〇%以内 ・店舗や部門の移動なし ・子育てママ・パパ活躍中!〇〇人のママ・パパが活躍しています。 ・主婦・主夫中心の職場。家庭と両立したいスタッフが多数在籍。 ・更衣室完備!個人ロッカーも整えています。
文章例
① 40代~50代の主婦・主夫が多い職場です。未経験から始めたスタッフも多いため、初めての方にも分かりやすいよう丁寧にお教えします。
② 個人用ロッカーやきれいなお手洗い、休憩室など、働きやすい設備を整えています。仕事のしやすさもあり、パートスタッフの直近5年の定着率は90%以上です。
③ 子育て中の方が10名以上在籍しています。家庭と両立しながら働くスタッフが多いため、急なお休みやシフト相談もしやすい環境です。
待遇や制度について
PRポイント例
・子どもの看護休暇あり ・パート向け研修制度充実 ・パートさんの産休・育休取得も可能 ・経験や能力に応じた昇給あり ・長期勤務報奨金あり ・社内割引購入制度あり
文章例
① 現在2名のパートスタッフが産休・育休を取得中です。休暇から復帰後は時短勤務も可能で、子育てと両立しながら無理なく働くことができます。
② 年に5日間の看護休暇があります。お子さんやご家族の急な体調不良などの際にご利用いただけます。
③ パートスタッフ中心の会社なので、入社後の研修制度が充実しています。業務について座学や現場で指導することはもちろん、必要に応じて正社員向けの勉強会に参加することもできます。
人気条件別に使えるPR文例
10〜16時勤務を打ち出したい場合
PRポイント例
・10:00〜15:00勤務OK ・09:30〜16:00勤務OK ・保育園や学校の時間に合わせやすい ・夕方前に退勤可能 ・残業なし
文章例
① 勤務時間は10:00〜15:00が基本です。お子さんを送り出してから出勤し、夕方前には退勤できるため、家庭と両立しやすい働き方が可能です。
② 09:30〜16:00の時短シフトをご用意しています。生活リズムを大きく崩さず、無理なく続けやすい勤務時間帯です。
③ 午前だけ・午後だけではなく、家事や送迎の合間に働きやすい日中シフトを中心に募集しています。残業は基本的にありません。
週1〜3日勤務を打ち出したい場合
PRポイント例
・週1日から相談可 ・週2日・週3日勤務OK ・曜日固定相談可 ・家庭の予定に合わせて勤務日を調整しやすい ・副業やWワーク相談可
文章例
① 週1日から勤務日数をご相談いただけます。まずは少ない日数から始めて、慣れてきたら勤務日数を増やすことも可能です。
② 週2〜3日勤務のスタッフが多く、家事や育児、介護と両立しながら働いています。曜日固定のご相談にも応じています。
③ 「毎週この曜日だけ働きたい」「月によって少し調整したい」など、生活スタイルに合わせた働き方を相談しやすい職場です。
扶養内勤務を打ち出したい場合
PRポイント例
・扶養内勤務OK ・勤務時間・日数の相談可 ・月ごとのシフト調整可 ・収入希望に合わせた働き方相談可 ・制度変更時は最新ルールを確認しながら案内
文章例
① 扶養内で働きたい方も歓迎しています。勤務時間や日数は、希望収入やご家庭の事情に合わせて相談しながら決定します。
② 「まずは扶養内で始めたい」「いずれは勤務時間を増やしたい」など、働き方の希望に合わせてシフトを決めることができます。
③ 社会保険加入条件や年収の壁は制度改正があり得るため、最新情報を確認しながら勤務条件をご案内しています。不安な点は面接時にもご相談ください。
土日祝休みを打ち出したい場合
PRポイント例
・土日祝休み ・平日のみ勤務 ・学校行事と両立しやすい ・年末年始・お盆休みあり ・家庭の予定を立てやすい
文章例
① 勤務は平日のみで、土日祝はお休みです。学校行事や家族との予定も立てやすく、家庭と両立しながら働けます。
② 年末年始やお盆の休みがあり、長期休暇も取りやすい体制です。カレンダーに沿った働き方を希望する方に向いています。
③ 土日祝休みのため、家族の生活リズムに合わせて働きたい方にもぴったりです。決まった曜日で安定して勤務できます。
未経験歓迎を打ち出したい場合
PRポイント例
・未経験歓迎 ・ブランクOK ・マニュアル完備 ・入社後研修あり ・先輩スタッフが横について教えます
文章例
① 未経験から始めたスタッフが多数活躍中です。仕事復帰が久しぶりの方にも分かりやすいよう、研修とマニュアルを用意しています。
② 入社後は、いきなり一人で任せるのではなく、先輩スタッフが横について仕事の流れをお教えします。ブランクがある方も安心して始めていただけます。
③ 専門知識や業界経験は問いません。まずは簡単な業務から始め、少しずつできることを増やしていける環境です。
在宅・短期・単発・日払い・リモートの見せ方
これらのキーワードは検索されやすい一方で、実際の業務と合っていないのに入れてしまうと、応募後のミスマッチにつながります。使える場合だけ、具体的な条件とセットで書くことが大切です。
在宅・リモート
・在宅勤務可の場合は「完全在宅」「一部在宅」「研修中は出社あり」まで明記する ・PC貸与の有無、連絡手段、勤務時間のルールを記載する ・在宅可と書くだけでなく、どの業務を在宅で担当するかを書く
文例:業務に慣れた後は、一部在宅勤務の相談が可能です。研修期間は出社となりますが、マニュアルと連絡体制を整えているため、在宅勤務でも安心して働けます。
短期・単発
・繁忙期の期間を明記する ・更新の可能性があるかを書く ・仕事内容を絞って、短期間でも覚えやすいことを伝える
文例:お中元シーズンの短期スタッフ募集です。期間は6月下旬〜8月上旬で、梱包や検品など覚えやすい業務が中心です。希望者は長期勤務への切り替えもご相談いただけます。
日払い
・制度がある場合のみ明記する ・受け取り方法や条件を案内する ・過度に煽らず、通常の勤務条件とセットで伝える
文例:給与の日払い制度があります。利用条件や申請方法は面接時にご案内します。勤務日数や時間帯はご相談のうえ決定します。
職種別に使える求人文例
飲食
・ランチタイム中心 ・平日のみ勤務可 ・仕込み、配膳、レジなど分担しやすい ・未経験から始めやすい ・子育て世代が多い時間帯シフトあり
文例:ランチタイム中心の募集です。10:00〜15:00勤務で、平日のみの相談も可能。仕込み・配膳・レジなど役割を分けているため、未経験の方も始めやすい環境です。
小売
・午前のみ、日中のみのシフトあり ・レジ、品出し、接客で役割が明確 ・生活圏内で通いやすい ・扶養内勤務相談可 ・家庭都合のシフト相談可
文例:地域密着の店舗で、午前〜夕方前の時間帯に働けるスタッフを募集しています。レジや品出しなど、覚えやすい仕事から始められます。扶養内勤務や曜日固定もご相談いただけます。
事務
・土日祝休み ・09:30〜16:00など日中シフト ・PC入力中心で仕事復帰しやすい ・電話対応マニュアルあり ・オフィスワーク未経験も相談可
文例:事務スタッフ募集。09:30〜16:00の時短勤務で、土日祝はお休みです。データ入力や書類整理などの業務が中心で、仕事復帰が久しぶりの方にも始めやすいお仕事です。
軽作業・製造
・検品、梱包、仕分けなどシンプル業務 ・立ち作業か座り作業かを明記 ・空調や休憩室など設備を記載 ・同じ作業を丁寧に行える人に向く ・複数名募集で始めやすい
文例:軽作業スタッフ募集。商品の検品・梱包・仕分けなど、手順が決まった作業が中心です。未経験の方にも分かりやすいよう研修を行い、休憩室や個人ロッカーも完備しています。
コールセンター
・マニュアル完備 ・座学研修あり ・日中シフトあり ・ブランクOK ・クレーム対応のフォロー体制あり
文例:コールセンタースタッフ募集。マニュアルと研修を整えているため、電話業務が初めての方も安心して始められます。10:00〜16:00の時短勤務も相談可能で、子育て世代も活躍中です。
実際の求人票づくりまで進めておくと、募集開始までがスムーズです。
採用係長は、会社PR文自動作成、仕事内容自動生成、最低賃金チェックなどで求人作成を支援し、作成した求人票を5つの求人検索エンジンへ一括連携できます。
主婦・主夫向け求人を出す媒体・露出方法
文例を整えたら、次に大切なのは、どこに載せるかです。主婦・主夫層の採用では、「媒体との相性」と「自社ページの整備」の両方を押さえると、応募の取りこぼしを防ぎやすくなります。
| 露出先 | 向いているケース | 書くべきこと |
|---|---|---|
| 主婦・主夫向け媒体 | 家庭と両立したい層に直接届けたいとき | 10〜16時、週1〜3日、扶養内、土日祝休み、未経験歓迎など人気条件を先頭に |
| 求人検索エンジン | 広く露出しながら条件検索にも対応したいとき | 職種名、勤務地、勤務時間、給与、シフト条件を漏れなく記載 |
| 自社採用ページ | 職場の雰囲気や教育体制まで丁寧に伝えたいとき | 写真、1日の流れ、スタッフの声、シフト例、応募後の流れを掲載 |
露出時に優先して見せたい情報
・職種名が具体的か ・10〜16時、週1〜3日など検索されやすい条件が先頭にあるか ・扶養内、土日祝休み、未経験歓迎など、応募判断に必要な条件が冒頭で分かるか ・勤務地、最寄り駅、通勤手段が明記されているか ・写真やスタッフ構成など、応募前の不安を減らす情報があるか
応募後の対応で辞退を減らすコツ
主婦・主夫採用では、求人票だけでなく、応募後の対応スピードも大切です。条件が似た求人が多い場合、返信が遅いだけで他社に流れてしまうことがあります。
初回連絡はできるだけ早く行う
応募直後から半日〜1営業日以内を目安に、まずは受付連絡と面接候補日の案内を行うのがおすすめです。特にパート採用では、複数求人を並行して応募しているケースも多いため、最初の連絡の速さが面接設定率や辞退防止に影響します。
面接時間帯は日中にも用意する
主婦・主夫層や子育て世代に向けた求人なら、面接時間も18時以降だけではなく、10〜16時台の候補を用意すると参加率が上がりやすくなります。
辞退防止の一言を入れる
単に日程調整をするだけでなく、「お子さん同伴の可否」「服装自由」「履歴書の持参要否」「面接時間は30分程度」など、相手の不安を減らす一言を添えると辞退防止につながります。
初回連絡のテンプレート例
応募受付メール
件名:ご応募ありがとうございます/○○店 パート採用担当 ○○様 このたびは、当社求人にご応募いただきありがとうございます。 採用担当の○○です。 ご応募内容を確認いたしました。 ぜひ一度お話ししたく、面接候補日を以下の通りご案内いたします。 ・○月○日(○)10:30〜 ・○月○日(○)13:00〜 ・○月○日(○)15:30〜 上記以外の時間帯をご希望の場合も、できる限り調整いたします。 お子さんの送迎やご家庭の予定がある場合も遠慮なくご相談ください。 当日は私服でお越しいただいて問題ありません。 どうぞよろしくお願いいたします。
日程調整メッセージ
ご応募ありがとうございます。 面接は平日10:00〜16:00の間でも調整可能です。 「午前希望」「15時までに終了希望」などがあれば、お気軽にお知らせください。
辞退防止の一言例
・お子さんの体調不良などで日程変更が必要な場合も、遠慮なくご連絡ください。 ・面接は30分程度を予定しています。 ・仕事内容やシフトのご希望は、面接時に詳しくご相談いただけます。 ・仕事復帰が久しぶりの方も多く入社されていますので、ご安心ください。
求人票公開前のチェックリスト
□ 職種名は具体的に書かれているか □ 10〜16時、週1〜3日、扶養内、土日祝休み、未経験歓迎など人気条件が先頭にあるか □ 仕事内容が「誰にでも分かる言葉」で書かれているか □ 研修やフォロー体制が書かれているか □ シフト相談の幅が曖昧ではなく、具体例で伝わっているか □ 家庭都合の休み相談について書かれているか □ 通勤手段、勤務地、最寄り駅が分かるか □ 社会保険や休暇制度など、時点依存情報は最新ルールを確認しているか □ 応募後の連絡スピードや面接候補時間を社内で決めているか □ 求人を出した後、応募者管理まで対応できる体制があるか
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