求人の応募効果を高めるために、求人検索エンジンを活用する企業が増加しています。
求人検索エンジンを使った採用活動において、スムーズな業務運用に欠かせないのが採用管理システム(ATS)です。
採用管理システムには有料から無料までさまざまなサービスがあります。
初めて採用管理システムを利用する場合は、無料で使えるサービスがおすすめです。
そこで今回は、無料で利用できる『engage(エンゲージ)』をご紹介。特長や導入メリット、他の採用管理システムとの違いについて解説します。
目次
『engage(エンゲージ)』とは?
『engage(エンゲージ)』は、求人メディア運営や人材紹介サービスを手がける、エン・ジャパン株式会社が提供する採用管理システムです。
採用サイトや求人票の作成から求人メディアおよび求人検索エンジンへの掲載、就活をしている応募者の一元管理まで、採用管理システムの基本機能をすべて無料で利用することができます。
また同社が運営する転職サイト『エン転職』の会員に対してアプローチができる、スカウトメールの利用も可能。そのほか、集客力を強化できる有料プランも用意されています。
engageの意味
engageは「従事する」「参加する」あるいは「契約する」など、特定の人・団体との深いつながりを意味する言葉です。
多くの場合、日本語では「エンゲージ」と発音されます。
従業員の愛社精神を表す際に「engagement(エンゲージメント)」という言葉が使われますが、これは「engage」の名詞形です。
「engage(エンゲージ)」の機能と特長
『engage(エンゲージ)』の機能と特長は、以下の3つです。
- 採用サイト作成と求人票掲載が無料でできる
- ひとつの管理画面で、応募者管理とメッセージのやりとりができる
- スカウトメールを無料で送れる
それぞれの特長について、詳しくみていきましょう。
採用サイト作成と求人票掲載が無料でできる
『engage(エンゲージ)』では、プロがデザインしたような採用サイトを作成できます。
作業は、入力フォームに必要な情報を入力するだけ。専門知識やスキルがなくても最短15分で、採用サイトが完成します。
さらに、社員・バイト求人サイト『エンゲージ』と『LINEキャリア』のほか、『Indeed』や『スタンバイ』『求人ボックス』『Googleしごと検索』への求人票掲載が可能。求人メディアと求人検索エンジン、合わせて6つの求人サービスに自動で一括掲載することができます。
加えて、TwitterやFacebookなどのSNS連携も簡単です。連携したいサービスを選択し、アカウントのURLを入力すれば、自社のSNSアカウントへリンクするアイコンが求人ページ内に表示されます。
ひとつの管理画面で、応募者管理とメッセージのやりとりができる
複数の求人サービスからの応募者を一元管理することができます。
応募者とのメッセージのやりとりも『engage(エンゲージ)』上で行うことが可能です。
複数の管理画面を操作する手間がなく、煩雑な作業によるミスの心配もありません。
スカウトメールを無料で送れる
『engage(エンゲージ)』では、同じく自社で運営する転職サイト『エン転職』の会員にスカウトメールを送ることができます。
1,000万人を超える(※1)『エン転職』の会員の中から、採用ターゲットに合った人材に直接アプローチすることが可能。配信数に制限はありますが、無料でスカウトメールを利用できる点は、他のサービスにはない魅力です。
※1)2022年4月時点
効果分析を行うことができる
PV数やインプレッション、応募数など、求人に関するデータを管理画面で確認できます。
これらのデータは、求人ごとに表示されます。
そのため、「PV数が多いのに応募数が少ない求人がある。記載内容を改善しよう」「そもそもインプレッションが少ないので導線作りを工夫しよう」というように、戦略的な改善が可能です。
『engage(エンゲージ)』のメリットとは?
続いて、『engage(エンゲージ)』を利用する2つのメリットを確認します。
最短15分で採用サイトが作成できる
『engage(エンゲージ)』なら、手軽に採用サイトを作成することができます。
作業は簡単で、仕事内容や勤務地、給与など、決められた項目にテキストを入力していくだけ。募集要綱がまとまった資料や求人原稿、画像が手元にあれば、さらなる時間短縮も可能です。公式サイトでは、最短15分で完成すると伝えています。
求人票の魅力を高めるには、任意の入力項目も充実させることがおすすめです。ここでひと手間かかったとしても、従来の求人原稿作成に比べれば手軽な作業といえるでしょう。
採用コストを削減できる
本来であれば、「採用サイトの作成」「求人媒体への掲載」「採用管理システムの利用」「採用」のそれぞれ(またはその一部)に費用がかかりますが、『engage(エンゲージ)』なら、これらのコストを削減することができます。基本機能だけの利用で採用が成功した場合は、採用コストは0円です。
仮に有料プランを利用した場合でも、使い方次第では大幅に費用を抑えることが可能でしょう。
『engage(エンゲージ)』と他の採用管理システムの違いとは?
無料で利用できる採用管理システムは、『engage(エンゲージ)』以外にも存在します。他の採用管理システムと『engage(エンゲージ)』では、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、『engage(エンゲージ)』と『Airワーク(エアワーク)』と『採用係長』の3つの採用管理システムを『engage(エンゲージ)』と比較します。
engage(エンゲージ)とIndeedの違い
engage(エンゲージ)が採用管理システムであるのに対して、Indeedはインターネット上のあらゆる求人が集約された求人検索エンジンです。
Indeedは毎月2.5億以上のユニーク訪問者数を誇る世界No.1の求人検索エンジン(※注1)であり、日本でも月間訪問数は2,700万以上(※注2)です。
注1: Comscore, 総訪問数, 2021年9月
注2: Similar Web, 総訪問数, 2023年2月
engage(エンゲージ)で作成した求人は、Indeedにも連携されるので、engage(エンゲージ)ユーザーだけでなく、多くの求職者にアプローチができます。
『Airワーク(エアワーク)』との違い
『Airワーク(エアワーク)』は、株式会社リクルート(※2)が提供する採用管理システムです。『engage(エンゲージ)』と同じく、採用サイト・求人票作成から掲載、応募管理までを無料で行えます。
採用サイト・求人票作成の手軽さは、『Airワーク(エアワーク)』の特色といえるでしょう。デザインテンプレートは80種類あり、背景写真もあらかじめ用意されているため、求人票に掲載できる写真がない場合も困りません。さらに『タウンワーク』や『はたらいく』など、リクルートメディアで掲載した原稿を自動で取り込む機能も搭載されています。
『Airワーク(エアワーク)』のサービスサイトによると、アカウント登録開始から求人公開までは、最短5分(2021年5月実績)で可能とのこと。一括掲載ができる求人検索エンジンは、『Indeed』『Googleしごと検索』『求人ボックス』の3つです。
また、より高い応募効果を得るための有料プランもあります。
『タウンワーク』を利用している企業向けの「タウンワークオウンドパック」や、採用サイトの作成から『Indeed』への有料掲載までを代行する「Airワーク 採用管理 iブースト」などの利用が可能です。
※2)2021年4月の吸収合併以前は、株式会社リクルートジョブズ
『採用係長』との違い
『採用係長』は、株式会社ネットオンが運営する採用管理システムです。
無料プラン(トライアルプラン)の基本機能は『engage(エンゲージ)』とほとんど同じですが、求人媒体への掲載はありません。
求人検索エンジンへの連携は、『Indeed』『Googleしごと検索』『求人ボックス』『キュウサク』の4つ。有料プランではそれらに『スタンバイ』と『Career Jet』が加わり、最大6つの求人検索エンジンへ一括掲載することができます。
また電話やメールによるサポートが充実している点は、『採用係長』の特色です。
システムの使い方はもちろん、魅力的な求人票の書き方から応募者の集客方法に関するアドバイスまで、サポート内容も充実しています。安心して採用活動に取り組めるでしょう。
「採用管理システム」機能比較表
『engage』『Airワーク』『採用係長』の特長を以下の比較表にまとめました。
「採用サイト・求人票作成」「応募者集客」「応募者管理・その他」においてそれぞれの機能を比較していますので、採用管理システム選びにお役立てください。
採用サイト・求人票作成
engage | Airワーク | 採用係長 | |
---|---|---|---|
テンプレートデザイン | 10種類(テーマカラー) | 80種類 | 6種類(テーマカラー) |
フリー素材 | 〇 | 〇 | × |
ロゴ画像の作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
サイト内コンテンツ作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
サイト内の求人検索 | × | × | 〇 |
求人文章テンプレート | 〇 | 〇 | 〇 |
求人の複製機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
求人のポスター出力 | × | × | 〇 |
応募者集客
engage | Airワーク | 採用係長 | |
---|---|---|---|
Indeed/Googleしごと検索への自動掲載 | 〇 | 〇 | 〇 |
求人媒体との連携 | 〇 | 〇 | × |
Indeed有料広告枠掲載オプション | × | 〇 | 〇 |
SNS連携 | 〇 | 〇 | 〇 |
バナー掲載 | 〇 | × | × |
スカウト機能 | 〇 『エン転職』会員にスカウト可 |
× | × |
求人ページ分析機能 | 〇 | × | 〇 |
応募者管理・その他
engage | Airワーク | 採用係長 | |
---|---|---|---|
対応ステータス管理 | 〇 | 〇 | 〇 |
メッセージのやり取り | 〇 | 〇 | 〇 |
応募者への自動返信メール | × | 〇(定型文のみ) | 〇(自由設定) |
応募者情報のダウンロード | 〇 | 〇 | 〇 |
スマホ対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
独自ドメイン | × | × | 〇 |
『engage(エンゲージ)』はどこまで無料で使えるのか?
『engage(エンゲージ)』は、無料の採用管理システムです。求人掲載にかかる機能はすべて無料で利用でき、初期費用や月額費用、成功報酬も一切かかりません。
ただし、スピード感や高い効果を求める企業や、無料掲載後に採用を加速させたい企業は、有料オプション(engageプレミアム)を利用することも可能です。
ここでは、無料で使えるサービスの内容を確認しておきましょう。
採用サイト作成と求人票掲載はすべて無料
採用サイトおよび求人票の作成から掲載まで、ひと通りの機能はすべて無料で利用できます。
掲載期間と求人件数の制限なし
求人票には掲載期間がありません。募集職種の人材が採用ができるまで無料で掲載し続けることが可能なため、通年採用にも最適です。
さらに掲載件数に制限がなく、追加掲載も手軽。急に欠員がでた場合でも、簡単に募集を始められます。
何名採用しても、0円
『engage(エンゲージ)』を利用して採用ができた場合の採用単価は、0円です。人数に関わらず、採用によって課金されることはありません。
求人掲載なら採用係長
記事内で紹介したように、電話やメールで充実したサポートを受けたい場合は、採用管理ツール『採用係長』がおすすめです。
採用係長には、他にも下記の特徴があります。
- 中小企業から大企業まで約6万の事業所が利用中
- 好きなテンプレートを選ぶだけで簡単に採用ページを作れる
- 『Indeed』や『求人ボックス』など最大6つの求人検索エンジンと連携
- Indeedシルバーパートナーに認定されている当社の求人運用のプロが、お客様の課題に応じてサポート
- 募集から採用までこれ一つで完結し、面接の評価管理までできる
募集を増やすだけでなく、その後のデータ管理ややり取り、さらには面接結果の比較まで、採用活動に関する業務が『採用係長』一つで大幅に効率化します。
相談は無料です!
まずは下記よりお気軽に問い合わせください。
→『採用係長』についての問い合わせはこちらから
エンゲージを運用して応募者を増やそう
求人検索エンジンを活用した採用は、採用にかける予算や人手が限られている中小企業にとって、最適な採用手法といえます。採用管理システムは、その求人検索エンジンを活用するために必要となる、採用サイトと求人票作成に欠かせないツール。さらには各媒体への一括掲載や応募者の一元管理まで可能です。
無料で利用できる採用管理システムの基本的な機能はどのサービスも類似していますが、それぞれに特色があります。有料オプションなども含めてしっかりと比較し、自社の採用活動に適したサービスを選びましょう。
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