「採用キャッチコピーをうまく作るにはどうすれば良いのだろう?」
「他社の採用キャッチコピーの事例を知って参考にしたい」
このようにお悩みの人事・採用担当者の方もいるのではないでしょうか。
採用キャッチコピー1つで、応募者の質や数が変わってくるため、ないがしろにはできません。
採用キャッチコピーで応募者にうまく訴求できれば、今まで以上に応募者の質の向上や応募数増が見込めるようになります。
そこで今回の記事では、採用キャッチコピーの作り方と具体的な手順をはじめ、他社の採用キャッチコピー事例についても紹介していきます。
目次
採用キャッチコピーとは
そもそもキャッチコピーとは、商品やサービスなどの魅力を一言で伝える文言のことです。
このキャッチコピーは採用活動においても重要で、採用キャッチコピーの場合は「採用ターゲットになりうる応募者の目を引く一言」を意味します。
採用キャッチコピーを活用することで、求職者の興味・関心を惹きつけ、応募へとつなげられます。
採用キャッチコピーからその企業の「強み」「革新性」「成長性」などが読み取れるので、応募者に自分が働くイメージを連想させることが大切です。
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採用キャッチコピーの作り方
採用キャッチコピーの作り方には、「プロのコピーライターに依頼する」「自社内で作成する」の2つの方法があります。
どちらの方法もメリット・デメリットがそれぞれあるので、自社の予算やリソースに合った方法で進めてください。
プロのコピーライターに依頼する
1つ目は、プロのコピーライターに依頼する方法です。
コピーライターに依頼するメリットは、クオリティの高いキャッチコピーができることです。
一方でデメリットは、費用がかかるので予算が限られている場合には、この方法は難しいかもしれません。
予算が潤沢で、社内にリソースがない場合は、プロのコピーライターに依頼するのも良いでしょう。
自社内で作成する
2つ目は、自社内で作成する方法です。
自社内で作成するメリットは、以下の通りです。
- 費用がかからない
- 実際に働く社員が作成するので、より応募者に訴求できるキャッチコピーができる
デメリットは、採用キャッチコピーを作成するために時間を取られてしまうという点です。
しかし採用活動において、採用キャッチコピー1つで自社に合った人材が応募してくるか関わってきますので、ここは多少面倒でも割り切ってやることが大切です。
次項では自社内で作成する方法について、詳しく見ていきます。
自社内で採用キャッチコピーを作る具体的な手順
それでは、自社内で採用キャッチコピーを作る具体的な手順を解説します。
流れは以下の5つです。
- 自社の理解を深める
- 採用ペルソナを設定する
- 採用コンセプトを設定する
- 社内で公募する
- キービジュアルを作成する
自社の理解を深める
まずは、自社の理解を深めることです。
自社の理解が深まらなければ、この後に行うペルソナ設定や採用コンセプトも正しく考えられません。
そのため、自社の特徴や強みなどを洗い出して、きちんと言語化できるようにまとめましょう。
自社が一番伝えたい強みや特徴を絞り、端的に分かりやすく求職者に伝える必要があるため、この作業は非常に有効です。
特徴や強みなどを明確にし、自社のどこが具体的に優れているのか再確認しましょう。
採用ペルソナを設定する
次に、採用のペルソナを設定し、ターゲットを絞り込みます。
ターゲットが違えば、伝えるべきメッセージも変わります。
求める人物像にも関わる部分ですが、要は「どんな人材に応募してもらいたいのか」を具体的に言語化できるようにしましょう。
「優秀な人材に来てもらいたい」では抽象度が高いので、欲しい人材の能力やスキル、特徴などを明確に設定してください。
採用のペルソナについては以下の記事で解説しています。
⇒採用ミスマッチを回避!ペルソナを活かした求人票の作り方とは?
採用コンセプトを設定する
採用ペルソナができたら、採用コンセプトを設定しましょう。
採用コンセプトとは、「採用活動の基本指針」です。
毎年同じ採用手法で採用できるとは限らず、経営戦略によって求める人材や採用人数なども変わります。
そのため、企業の状況や外部環境なども考慮しながら、採用戦略を考えていく必要があるのです。
そこで重要な役割を果たすのが、採用コンセプト。
採用コンセプトを設定すれば、採用活動に関わる社員の目標や意識を統一できるメリットがあります。
また、採用の軸ができるので、ブレない採用活動を行えるようになるでしょう。
社内外で公募する
採用コンセプトを設定できたら、採用キャッチコピーを社内で公募します。
人事・採用担当者だけでなく、役職や職種にこだわらずなるべく全ての従業員に関わってもらうことが理想です。
可能であれば、従業員の家族や株主、取引先あるいは顧客など、ステークホルダーから意見・アイデアを集めることをオススメします。
さまざまな方面から多くの声を集約することで、より精度の高い採用キャッチコピーができる可能性が高いでしょう。
キービジュアルを作成する
最後に、キービジュアルを作成します。
キービジュアルとは、Webサイトや紙媒体などで、メインになるイメージのことです。
伝えたいことを一目見れば分かるように、キャッチコピーやロゴ、写真などを入れて作られます。
採用サイトに訪れた応募者は、このキービジュアルを見て無意識に興味を引く・引かないが分かれます。
その時間はたったの3秒。
そのため、キービジュアルの作成は重要な役割を果たします。
今まで自社の理解を深め、採用のペルソナとコンセプトを考えてきましたが、ここでその内容を集約し、視覚的なイメージと合わせて一言のフレーズを落とし込みます。
採用キャッチコピーの事例
ここでは、採用キャッチコピーの事例で以下の3社をご紹介します。
他社ではどのような採用キャッチコピーが使われているのか見ていただくことで、自社に合った採用キャッチコピーを作る上で参考になるでしょう。
株式会社集英社 様
”はじめはーまっしろ”
雑誌や漫画など、多岐にわたって数多くの有名な作品を輩出している株式会社集英社様。
このキャッチコピーからは、はじめは白い紙のように真っ白だけど、真っ白だからこそ可能性は無限大にあるという強いメッセージが伝わってきます。
株式会社コーセー 様
”ひとりひとりの輝きで、世界にキレイと感動を。”
美の創造企業として人々へ、そして地球の未来へ役立てていきたいという企業理念の株式会社コーセー様。
このキャッチコピーからは、化粧品を通して綺麗と感動をお客様に伝えたいようとするメッセージが伝わってきます。
丸紅株式会社 様
”とがった丸になれ、丸紅。”
生活産業、食料・アグリ・化学品、エネルギーなど、幅広い分野の事業を手掛ける日本を代表する総合商社の丸紅株式会社様。
丸いはずの丸をとがらせると言ったキャッチコピーのように、既成概念をくつがえすようなチャレンジ精神と度胸のある学生を求めていることが分かります。
まとめ
採用キャッチコピーは、その言葉1つで学生を惹きつける偉大な効果を持っています。
それだけでなく、企業の第一印象を決定づける要因になり、重要な役割を担う言葉でもあります。
短い採用キャッチコピーだとしても、コピー1つで求めている応募者が集まったり、ミスマッチが防げたり、ブランディングにつながったりします。
うまくいけば採用活動に良い影響を及ぼすので、言葉の威力を馬鹿にできません。
いきなり満足いく採用キャッチコピーを作るのは難しいかもしれませんが、今回の記事を参考に、自社に合った採用キャッチコピーを作ってみてください。
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