【採用担当者向け】カイゴジョブエージェントとは? 評判や特長、最適な利用シーンとメリット・デメリットを解説

人材不足や早期離職などの問題は、介護業界の多くの企業に共通する課題です。
採用課題の解決をサポートする求人サービスにはさまざまな種類がありますが、介護業界では業界専門の求人サービスがよく利用されています。

その中のひとつである『カイゴジョブエージェント』は、介護福祉士をはじめとした介護関連職専門の人材紹介サービス。
業界内での知名度は高いため、利用を検討中の採用担当者は少なくないでしょう。

しかし、新しいサービスの導入には疑問や不安がつきものです。サービスの評判や自社の採用に合っているかなど、気になる点も多いのではないでしょうか。

この記事では、カイゴジョブエージェントの特長や利用するメリット・デメリットなどを解説します。
最適な利用シーンについても触れていますので、サービスの利用を検討中の方はぜひ参考にしてください。

カイゴジョブエージェントの評判

求人サービスの内容や品質は、その求人サービスを利用した求職者の評判から読み取ることが可能です。
ここではカイゴジョブエージェントの評判を確認し、企業側の視点で注目したいポイントをみていきましょう。

カイゴジョブエージェントの良い評判

・担当者がつき、疑問点や不安なことを話しやすかった。親身になって聞いてくれた(40代/女性)
・条件や近場での職場選びで助かる(50代/男性)
・仕事をしながらの転職活動だったため、自分の希望を伝えると、おすすめの職場を教えてくれ、面接の手配もしてくれた(30代/女性)

引用元:CAREERUPSTAGE(アンケート調査)

希望した仕事(企業)と出会える点が求職者から評価されており、企業と求職者のマッチング精度の高さがうかがえます。

またキャリアアドバイザーの対応も好評です。
満足度の高い転職は、入職後の長期的な活躍につながりやすいため、企業にとっても重要なポイントといえます。

さらに在職中の求職者の転職活動もしっかりとサポートしていることが分かります。即戦力人材のスムーズな入職が期待できるのではないでしょうか。

カイゴジョブエージェントの悪い評判

・(前略)求人数が多いのに希望のものを紹介してくれない(50代/男性)
・急かされて就職先を決めさせられた(40代/男性)

引用元:CAREERUPSTAGE(アンケート調査)

マッチングに関する良い評価がある一方で、希望の就業先を紹介してもらえないという悪い評価もありました。
キャリアアドバイザーによって評価が分かれる点からは、マッチングの質が均一化されていないことがうかがえます。

企業側を担当するキャリアパートナーにおいても、同様のことが起こるかもしれません。
依頼時にはキャリアパートナーの経験や専門知識を踏まえ、コミュニケーションの取り方を工夫する必要がありそうです。

カイゴジョブエージェントとは?

カイゴジョブエージェントは、介護職・介護福祉士専門の人材紹介サービスです。

カイゴジョブエージェントを運営する株式会社エス・エム・エスは、高齢社会における重要な社会課題の解決に取り組む企業。
ヘルスケア、医療、介護、シニアライフの4つの領域において事業を展開しています。

カイゴジョブエージェントは、その中の介護領域の事業です。
“人手不足と偏在の解消”を目標に掲げ、従事者に対するキャリア支援および介護人材を必要とする事業者との最適なマッチングを促進しています。

カイゴジョブエージェントの特長

介護職・介護福祉士専門の人材紹介サービス

介護人材の登録者数は135万人(2021年12月時点)。
業界最大級の人材データベースから採用要件に合う人材を紹介してもらえるため、スムーズな採用活動はもちろん、入社後の活躍も期待できます。

また業界の採用事情に精通したキャリアパートナーから、採用を成功させるために必要なアドバイスを受けることもできるでしょう。

早期退職を防止するサポートがある

早期退職の問題は、介護業界の採用担当者の多くが抱える悩みのひとつ。
カイゴジョブエージェントは、その課題に対するサポート体制も整備しています。

カイゴジョブエージェントを通じて入職した方が「仕事内容のミスマッチ」や「人間関係」に対する不安・不満などを一人で抱えこまないよう、経験豊富なスタッフがLINEでサポート。
相談相手となって入社初期の不安やストレスの解消を図り、職場定着を後押しします。

介護人材を育成するスクールも運営している

カイゴジョブエージェントの運営会社である株式会社エス・エム・エスは、介護人材を育成する「カイゴジョブアカデミー」の運営も行っています。

そのためカイゴジョブエージェントでは、介護業界での就業や上位資格の取得を目指す、カイゴジョブアカデミーの受講生を採用することも可能です。
「勤務しながら通学」「資格取得後勤務開始」「資格取得前勤務開始」の3パターンから、必要な採用条件や職場の状況に合わせて紹介方法を選ぶことができます。

カイゴジョブアカデミーで取得できる資格

カイゴジョブアカデミーで取得支援を行っている資格は以下の通りです。

・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
・福祉用具専門相談員
・全身性ガイドヘルパー
・同行援護従業者

「カイゴジョブ」と「カイゴジョブエージェント」の違い

“カイゴジョブ”をインターネットで検索すると、「カイゴジョブ」や「カイゴジョブエージェント」など複数のサービスが検索結果に表示されます。
両者の違いが分からず、どちらを利用すべきか迷ってしまうことがあるかもしれません。

ここでは両者の違いを整理し、それぞれの最適な採用シーンについて解説します。

成果報酬型の求人広告で介護人材を募集する「カイゴジョブ」

カイゴジョブ カイゴジョブは、介護業界最大級の求人広告サイトです。
求人広告経由の採用人数に応じて費用が発生する「採用課金型」で、求人掲載にかかる費用は無料。
掲載期間や掲載求人数にも制限がありません。

自社の求人を「キープ(お気に入り登録)」している求職者をお知らせする「リアルタイム連携」や、求職者に直接メッセージを送れる「スカウト機能」などを活用することで、スムーズな応募獲得を目指せます。

カイゴジョブは、以下のような採用シーンでの利用がおすすめです。

  • 一定の応募数が集まりそうなポジションや雇用条件(待遇など)での募集を行う場合
  • 通年採用を行っていて、良い人材からの応募があったら採用したい場合
  • 一人あたりの採用単価を抑えて複数名採用したい場合 など

即戦力人材をプロに紹介してもらう「カイゴジョブエージェント」

カイゴジョブエージェント カイゴジョブエージェントは、人材紹介サービスです。
採用したい人材像とマッチする介護人材を紹介してもらうことができるため、即戦力人材の採用が可能です。

一人あたりの採用にかかる費用は公募と比べて高くなることが一般的ではありますが、採用(入職)が決まるまでは一切費用がかからず、採用予算を無駄にする心配もありません。
カイゴジョブエージェントは、以下のような採用シーンでの利用がおすすめです。

  • 介護経験者や特定の資格・経験をもつ即戦力人材を採用したい場合
  • 採用予算の中で確実な採用を目指したい場合
  • 書類選考などの手間をできるだけ省略して、採用ターゲットと面接がしたい場合 など

カイゴジョブエージェントを利用するメリット

カイゴジョブエージェントを利用して採用活動を行う場合には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
人材紹介サービスのメリットやカイゴジョブエージェント特有のメリットを確認します。

内定辞退や入社後のミスマッチを防ぎやすい

カイゴジョブエージェントでは、専任の担当者が企業と求職者の間に立ってサポートし、マッチングを実現します。
求人広告だけでは伝わりづらい職場の雰囲気や一緒に働くスタッフ、仕事内容の詳細についてもキャリアアドバイザーが求職者へ直接伝えるため、志望度を高めることが可能です。

さらに仕事内容や採用条件などに対する応募者の本音も確認しやすくなり、内定辞退や入社後のミスマッチなどのリスクを低減させることができます。

有資格者を紹介してもらえる

カイゴジョブエージェントでは、総合求人サイトでは応募獲得が難しい介護系職種の有資格者(※1)の紹介を受けることができます。

また、先に紹介したカイゴジョブアカデミーの運営も行っているため、資格取得を前提とした採用も可能。
母数団形成に悩むことなく、有資格者の中から良い人材を厳選して採用することができます。
※1 介護福祉士、初任者研修、実務者研修(ホームヘルパー1級・2級)など

カイゴジョブエージェントを利用するデメリット

求人サービスを利用する際にはメリットだけでなく、デメリットも理解しておくことが重要です。
カイゴジョブエージェントのデメリットを確認しておきましょう。

採用競合が多く、ほしい人材を必ず採用できるわけではない

会員数の多さは魅力ですが、業界専門のサービスのため利用企業(=採用競合)も必然的に多くなります。
紹介された人材が他社の選考と並行して受けている場合もあり、採用したいと思った人材を必ず採用できるわけではありません。
自社の魅力を高める努力や求職者に選ばれる企業になるための工夫が必要な点は、他の求人サービスを利用する場合と同様です。

サービス品質が均一化されておらず、ミスマッチが起きる可能性がある

自社を担当するキャリアパートナーと、求職者側のキャリアアドバイザーとの連携が不十分な場合は、ミスマッチが起こることも考えられます。
求職者の評判から、担当者によって対応に差があることが分かっているため、採用要件を詳細に伝えるなど事前に予防線を張っておくことが必要かもしれません。

カイゴジョブエージェントは、「Indeed」との併用がおすすめ

採用ターゲットに合わせて求人サービスを使い分けたり、複数のサービスを併用したりすることはよくあります。
採用人数が多い場合や、全員に高いスキルを求めていない場合など、企業によっては採用の一部を求人広告で行いたいケースもあるのではないでしょうか。

カイゴジョブエージェントと求人広告を併用したい場合は、Indeedをおすすめします。
Indeedは月間3,000万人超(※2)の求職者が利用する、国内最大級の求人検索エンジン。
求職者がGoogleやYahoo! JAPANで「介護求人 大阪」のように直接検索した場合にも、求人情報が上位表示されます。

求人票の掲載はもちろん、応募数や採用人数に関わらず無料で利用可能(有料プランの利用も可能)です。

Indeedを併用することで、採用ターゲットに合わせた最適な採用活動を行うことができます。
※2 similarwebによる2023年4月のレポートより(30.8M/2023年5月8日時点) Indeedを利用して介護人材を募集する際は、ぜひ以下の記事をお役立てください。

カイゴジョブエージェントの上手な活用が人手不足の解消に有効

カイゴジョブエージェントであれば、即戦力人材との出会いが期待でき、実務未経験でもカイゴジョブアカデミーで介護職員初任者研修を修了した方を採用することが可能です。

そのため「経験者を採用したい」「費用がかかっても採りたい人材がいる」「公募ではまったく応募が集まらない」など、利用シーンをある程度絞ることが有効でしょう。

応募者の獲得自体が難しいポジションなどでは、採用にかかる時間を大幅に短縮できる場合もあります。
採用ターゲットや自社の採用状況に合わせて上手に活用し、人手不足の解消に役立てましょう。

採用のポイントや人材定着に向けた取り組みについては、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

まとめ

介護福祉士・介護職専門の「カイゴジョブエージェント」は、業界最大級の介護人材データベースを保有する人材紹介サービスです。
有資格者や経験者を必要とする企業のスムーズな採用を支えるサービスといえます。

また公募(求人広告)による採用活動も同時に実施したい企業は、Indeedの利用がおすすめです。
無料で利用できる求人サービスのため、採用ターゲットに合わせて人材紹介と使い分けることでメリハリのある採用活動を行えます。

「応募数が少ない」「経験者からの応募がない」「すぐに辞めてしまう」など、介護職採用では担当者の多くが同様の悩みを抱えており、新たな手法で採用活動に取り組むことはその悩みを解決するための第一歩といえます。

ただし、それだけでは解決できないことが多いのも事実です。働く環境や待遇面を含めた社内制度の見直しなど、総合的な取り組みが人材確保には不可欠でしょう。

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この記事を書いた人
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馬嶋 亜衣子(samusillee)

採用・キャリア関連、医療分野を中心に執筆を行うフリーランスライター。 各種メディアの取材ライティングやSEOライティング、採用HPのライティングなどに携わっています。

監修者
監修者
辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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