求人情報はよく見られるんだけど、全然応募がこない。
そんな方に向けて、今回はIndeedで求人情報をみた求職者からの応募率を上げる、求人情報の作り方をご紹介します。
具体的には、以下の3つのポイントが大切です。
- 職場の雰囲気の見せ方
- 募集背景の具体性
- 必要なスキルと推奨スキルを分ける
給与や待遇をしっかりと記載するのが大切なのは、多くの方がご存知ですが、写真・募集背景・スキルの記載の仕方も非常に大切な部分です。
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
目次
職場の雰囲気の見せ方
まず最も大切なのが、実際の職場の写真を使う事です。
モデルさんの小綺麗で雰囲気の良い画像は、確かにいい見た目はものすごく良くなります。ただし、リアルさに欠けるため、働いているイメージしづらいものです。
だからこそ、リアルな職場の雰囲気がわかる写真を使う事で、求職者が自分が働いているイメージできるため、ここなら働けるかもしれない。と思って、求人情報を見ていただけるようになるかもしれません。
リアルな職場の写真を使う事でミスマッチが防げる
ここでは一例を交えて説明します。
あなたが大阪で和食を提供する飲食店の経営者で、お店は毎日和気あいあいとしていて和やか、店員も男女複数名おり店員同士の仲も良く、絶えず笑いが溢れているようなお店だとします。
ただ、独立を機に厨房を担当してくれていた男性社員が一人辞めるため、厨房を担当してくれる20代の男性社員を1名採用したいとします。
ここで質問です。
どの写真が最も求めている求職者から応募が来そうでしょうか?
答えは「B」です。
ほとんどの方の想像通りかと思いますが、「A」の場合、確かに男女仲良くしていて楽しそうな雰囲気ですが、厨房メインで働くのに厨房の人が写っていないので、厨房の人怖い人だったら嫌だな・・・。なんて気持ちを抱く方もいるかもしれません。
「C」の場合、確かに仲よさそうだけど、和食でもなければ、大阪の和食店で外国人スタッフというのは、何かわからないけど凄そうだけど、よくわからないお店のイメージを持ちそうです。
「B」は、和食!というイメージがそのまま伝わり、厨房の上司も優しそうであり、厨房も綺麗なので、同じ20代っぽい人もいるから和食店の厨房で働きたいと考えている人にとって、良く見えるのではないでしょうか。
このようにターゲットに合わせた写真選びも大切なのです。
※関連記事はこちら
⇒Indeedで写真を掲載する方法!求職者が応募したくなる写真とは?
職場の雰囲気の見せ方で押さえておきたいポイントまとめ
- 写真は職場の人が写っていてターゲットに合わせた雰囲気のものを入れる
- 写真素材ではなく実際のスタッフのものを使う
- 写真に文字を入れる(より効果的になる)
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募集の背景はできるだけ具体的にすることが大切
求職者の方は良く見ているので、常に求人をしている会社は入れ替わりが激しいから常に募集をしているんじゃないか?だから何か問題があるんじゃないか?と感じて募集を避けることがあります。
そのため、求人募集をすることになった理由をしっかりと明確にするだけでなく、求職者の方が不安に思わないように根拠を詰めた理由を書いた方が良いです。
募集背景の例
<飲食店の募集背景例>
東京・大阪・京都・神戸・広島・福岡など主要都市で、濃厚とんこつラーメン屋を展開している熱湯オンです。
2020年までに全国で100店舗を目指しており、目標まで半分の50店舗まできましたが、まだまだ人が足りていません。残りの50店舗を開店するには最低後100人のスタッフが必要の為、今回、店長候補として募集させていただくこととなりました。
<IT系システム会社の募集背景例>
教育体制が整っているので未経験でも応募いただけます。
株式会社○○では、未経験やほとんど初心者のところからエンジニアになったスタッフが約半数を占めており、約半年間かけて○○のことを学びながら、少しづつ担当業務についていくスタイルを取っております。
最初の1週間は、座学で必要な基礎知識を学ぶ研修を行います。そこから先輩の仕事を手伝いつつ、実務的な内容の研修を半年間かけて行っていきます。(半年間というのは目安です。)
講師は、今まで未経験から前線で活躍しているエンジニアを○人以上育てた○○が担当し、分からないところがあれば、細かく教える体制を整えています。
未経験の採用を強化している会社であれば、研修の内容や期間、講師の情報など出せるところは出すことにより魅力的な内容かつミスマッチを防ぐことができます。
ただ、経験者の募集を強化する場合は、研修内容を細かく書くよりも案件内容などを細かく書く方が、ターゲットとしている求職者からの応募が来る確率が上がります。
必須スキルと推奨スキルはしっかりと区別することが大切
求人情報に「求める人材」という項目がありますが、求めるスキルや人柄、あった方が嬉しいがなくても良いスキルなどを混在させて入れている求人情報を多く見かけます。
<Indeedにあるデザイナーの求人情報例>
求める人材:
広告デザイン・DTP専門卒以上/実務経験ある方
イラレ・フォトショを使いこなせる方、インデザイン経験ある方歓迎
チラシ・フライヤー・リーフレット・カタログ商業印刷物の制作経験・知識ある方
DTPスキルとクリエイティブ作業がプロとして普通レベルで可能な方
キャリアとスキルのバランスの取れた方を求めています。(決して高いレベルは求めていません)
社会人としてきちんとした方歓迎
上記の情報を読んだ際に、求職者は下記のような疑問や感情でてくる可能性があります。
<求職者が感じる疑問や感情>
- 専門卒以上かつ実務経験が必要なのか、専門卒以上でなくても実務経験があれば良いのか。
- イラレとフォトショを使いこなせ更にインデザ経験が必要なのか、もしくは、イラレとフォトショが使いこなせれれば、インデザ経験は不問なのか。
- チラシ・フライヤー・カタログなどの印刷物の製作経験や知識はどの程度必要なのか。
- これら上記のスキルや経験が無いと採用は難しいのでは無いだろうか。
- 判断しにくいから別の求人情報を見よう。
これらの疑問は、必須か推奨か分かりにくくなっているためにでてきます。
このような疑問があると、よほど自分に自信のある方で無いとなかなか応募できない可能性もあり、一応該当はする求職者も、他の求人情報をみてからにしようと思う可能性があります。
しかし、‟必須スキルや経験”と‟推奨スキルや経験”をしっかりと区別して、よりわかりやすい情報にすることで、応募率を上げられる可能性があります。
具体的な必須と推奨の分け方
同じ求人情報で作ってみましょう。
■こんな方を求めています 《必須》
- DTP/広告デザインの専門卒業もしくは実務経験者で、チラシ・フライヤーリーフレット
- カタログ商業印刷物いずれかの 制作経験か制作知識がある方
- イラレ/フォトショで使いこなせる方(○○のような制作物を作れるレベル)・社会人としてキチンとした方(挨拶などのマナーができること)
《あると嬉しい経験・スキル>
- インデザイン経験がある
- キャリアとスキルのバランスの取れた方 例:”広告デザイン経験3年で○○ができる”など
上記のように、必須と推奨がわかるように区別して記載することで、読みやすいだけでなく、求職者が応募して大丈夫な企業なのかの判断がしやすくなることにつながります。
求職者は多くの求人情報を見た上で応募する企業を決めるので、見やすさや理解のしやすさは非常に大切な要素です。
必須や推奨となるスキルの記載でミスマッチを防ぐコツ
基本的に、現場の声をしっかりと吸い上げることでミスマッチを防げます。
- どういうスキルが必要なのか
- どんな仕事をして欲しいのか
- どういう人材がいなくて困っているのか
最低限この3つを吸い上げて、必要な情報を記載するようにしましょう。
もし、必須スキルや推奨スキルが明確にわからない場合は、今行っている(採用した人が行う)業務フローを明らかにして、必要なスキルを出した上で、教えられることと教えられないことを紙などに書いてまとめてください。
そうすると、求職者に求める必要なスキルや推奨するスキルや経験、どんな人物が欲しいのかが判ってきます。
逆にどういった人物を求めているのかが明確になっていなければ、ミスマッチが起きやすくなります。
※関連記事はこちら
⇒求人票に具体性を持たせる書き方5つのコツ|「応募したい」は作れる
求人情報で大切なことのまとめ
応募率を上げるための求人情報にするために必要なことは沢山ありますが、ここでお伝えさせていただいた3つをまとめさせていただきます。
- 写真や画像は、社内の雰囲気がリアルに求職者に伝わり、働いているイメージがしやすいものを選ぶこと
- 募集背景は、求人情報を出すことにした理由を明確にして、「この会社はこんな理由で募集をしてるのか。」と、求職者が理解すると共に安心できる理由をしっかりと記載すること
- 求めている像の箇所に記載する必須スキルや推奨スキルは、求職者が応募しても大丈夫な企業かどうかの判断がしやすくなるように、細分化して分かりやすく記載すること
まとめてみると、たったこれだけのことですが、いざやってみると、1つの職種に対する求人情報であっても、ものすごく時間がかかります。
ただ、長く働いてくれる人を探すためには必要なことですので、ぜひお試しいただければと思います。
※関連記事はこちら
⇒求人広告を作成するには? 採用効果の高い書き方と注意点を解説!
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