ハローワークとは?求人掲載の出し方は?流れと記入のコツを解説

ハローワーク

ハローワークで自社の求人を掲載しようと考えてはいるものの、どうすれば掲載できるのか分からないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ハローワークに求人を掲載する方法や手順を画像付きでご説明します。

なお無料で求人を出されたい方向けに、無料で求人広告を出せるサイトを以下記事にまとめていますので併せてご覧ください。
無料掲載できる求人広告・求人サイト21選!メリット・デメリットや効果を出すコツを解説

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目次

ハローワークとは

ハローワークとは「公共職業安定所」のことで、求職者や人材募集をする事業者に対して、さまざまな無償サービスを提供している公的機関です。
厚生労働省によって運営されており、全国500か所以上に設置されています。

代表的なサービスが、企業から求人票を受付したうえで仕事を探している方に提供し、マッチする人材を企業に紹介するものです。

求人情報は、ハローワークで直接紹介されるだけでなく、ハローワークインターネットサービスを通してWeb上にも掲載されます。そのため、その地域だけでなく、多くの求職者の目に留まります。

※この記事では「ハローワークインターネットサービス」について、サービスの概要や特徴を紹介しています
【基本無料】ハローワークインターネットサービスとは?地元人材を獲得できるオススメのサービスです

開庁時間

ハローワークの開庁時間は平日の「8時30分~17時15分」です。

しかし、手続き時間や待ち時間を踏まえて、厚生労働省は「9時~17時」の来庁を勧めています。
また、雇用保険の受給資格決定の手続きは時間を要するので、16時までの来庁がおすすめです。

【参考】
ハローワークの職業相談・職業紹介をご利用いただくにあたってのご案内|厚生労働省

ハローワークと派遣会社の違いとは

派遣会社とは、企業が求める条件に合わせて人材を派遣する会社です。
派遣スタッフの雇用関係は派遣会社との間に成り立っており、派遣先との雇用関係はありません。派遣期間終了後に正社員雇用できるケースもありますが、多くの場合は派遣会社に戻ってくるか、他の派遣先を見つけることになります。

一方でハローワークの紹介により採用した人材は、自社の直接雇用になります。イメージとしては、人材紹介会社の仕組みに近いと言えるでしょう。

ハローワークとハローワークプラザの違いとは

ハローワークプラザはハローワークの出先機関であり、簡易版のような存在です。
駅前をはじめ、来庁しやすい場所に設置されている傾向にあり、利便性の高さが特徴です。

ハローワークよりも求人関係の手続きに特化しているため、人材確保を図っている企業にとって心強い存在だと言えるでしょう。
なお、「雇用保険関係の手続き」「職業訓練の申し込み」などはハローワークプラザではできないため、注意が必要です。

ハローワークが提供しているサービスとは

ハローワークが提供しているサービスは、大きく分けて下記の4つです。

  • 求人紹介・職業相談
  • 雇用保険の手続き
  • 職業訓練の相談
  • 就職活動のサポート

ここでは、各サービスの詳細について解説します。

求人紹介・職業相談

ハローワークの中心的なサービスです。ハローワークの窓口で求人を紹介してもらったり、ハローワークインターネットサービスを使って自分で求人を探したりできます。
企業がはじめてハローワークで募集をかける場合は、事業所登録をしたうえで求人申込書を提出する必要があります。

また、求人を探すだけでなく、転職やキャリア形成など、職業についての相談をすることも可能です。

雇用保険の手続き

雇用保険に関する手続きを行うことができます。離職した人が再就職するまでに受給できる「失業給付金」は、その代表例です。他に、失業給付の受給期間に就職が決まったときに受け取れる「再就職手当」などもあります。

企業が従業員の入社・退職にあたって雇用保険の加入手続きをするのもハローワークです。

職業訓練の相談

ハロートレーニングと呼ばれる職業訓練も提供しています。
ハロートレーニングとは、「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の総称で、希望する職業に就くためのスキルや知識を習得するトレーニングです。

テキスト代は自己負担ですが、受講料は無料。全国のハローワークの窓口で気軽に申し込みができます。
企業からすると、確かなスキルを持った求職者が応募してくれるので嬉しいですね。

【出典】
ハロートレーニング(離職者訓練、求職者支援訓練)について知る|厚生労働省

就職活動のサポート

就活支援もハローワークが提供するサービスの一つ。
応募書類の作成や模擬面接、就職後のサポートをはじめ、求職者が理想的な入社を成功させるまでを伴走しています。

応募する企業の特徴やニーズを踏まえた支援をするため、求人を出す企業にとっては、ミスマッチを減らす効果が期待できます。

ハローワークで求人を掲載する基本的な流れ

ハローワークで求人を掲載して人材を採用するまで、下記7つのステップを踏みます。

 ①事業所住所を管轄するハローワークへ行く
 ②事業所登録をする(未登録の場合)
 ③求人申込書に記入
 ④求人申込書をハローワークへ提出
 ⑤求人票を受け取る
 ⑥求職者の募集、選考
 ⑦採用・不採用の決定

各ステップで行うことについて、具体的に解説します。

事業所住所を管轄するハローワークへ行く

まず、ハローワークで求人を掲載するためには、事業所住所を管轄するハローワークにて手続きを行う必要があります。

事前に、管轄のハローワークを調べてから行きましょう。

全国のハローワーク一覧

事業所登録をする(未登録の場合)

初めてハローワークで求人を掲載する場合は、事業所をハローワークに登録する必要があります。

事業所登録を行うには、下記2枚の書類に記入の上、提出します。

事業所登録シート

ハローワーク事業所登録シート

事業所登録シートの入力項目一覧

  • 事業所名
  • 代表者名
  • 事業所住所
  • 会社最寄駅
  • 福利厚生の内容
  • 創業設立年
  • 資本金
  • 連絡先
  • 事業内容
  • 会社の特徴

各登録シートの内容は、基本的にすべて求人票に反映されます。

特に「事業内容」と「会社の特徴」は会社の魅力が伝わるような内容を記入しましょう。

事業所地図登録シート

ハローワーク事業所地図登録シート

事業所地図登録シートには、募集する求人の所在地と地図を記入します。

最大10種類の地図を登録できます。

地図詳細があることで、閲覧者の利便性を重視した好印象な会社と印象づけられるので、できる限り募集する事業所の地図を登録しましょう。

求人申込書に記入

ハローワーク求人申込書記入例

次に、求人申込書の記入を行います。

上の画像の通り、記入項目は一般的な求人票内容と同じです。

雇用形態、雇用条件、仕事内容、賃金など必要情報を記入ください。
⇒ 詳しい求人申込書の記入マニュアルはコチラ

ハローワークでも2020年度4月1日より受動喫煙対策を求人票内で明示することが義務化されています。
詳細については以下の記事で解説しています。
⇒ 受動喫煙対策は採用にも影響アリ! 求人票に明示すべき内容と書き方とは?

求人申込書の内容は、応募者が集まるかどうかに直結するので、特に下記ポイントに気を付けて記入しましょう。

  • 仕事内容
  • 必要な経験や免許
  • 希望する人物像

仕事内容は具体的に記述したほうが良い

ハローワーク求人の仕事の内容

仕事内容は、求職者が実際に働く姿を想像できるよう具体的に記載しましょう。

求職者は仕事内容がわからない求人票に応募しません。そのため、仕事の魅力が伝わる仕事内容を記載することが大切です。

必要な経験・免許は明確に記載したほうが良い

必要な経験や免許を事前に求人票へ掲載していないと求職者が自分に適任かどうか判断することが難しいため、事前に記載しておきましょう。

面接になってから、資格や専門スキル必要だと発覚した場合、求職者への印象も下がりますし、トラブルにもなりかねないため、必要な経験・免許については求人票へ記載することをおすすめします。

希望する人物像の記載でマッチング率がアップ

特記事項

ハローワークの求人票には、「求人条件特記事項」「備考」の項目があります。

求人票を有効活用するためには、これら項目を使用して希望する人物像がどんな人か記載しておくとよいでしょう。

応募者数の増加のみならず、求職者とのマッチング率を上げるために、より求める人物像が伝わるように記載しましょう。

賃金形態や各種手当・昇給なども明確に

ハローワーク求人の賃金形態 ※求人申込書における賃金欄の一部 

賃金形態については、「月給」や「日給」「時給」などから選択して、丸を付けます。
「賃金の額」や「基本給」の欄には、正しい金額を明記しましょう。

そのほか、「定期的に支払われる手当」「固定残業代」「昇給」など、待遇について記入する欄が複数あります。
これらの内容をもっとも気にしている求職者は多いので、漏れなく記入することが応募数の増加につながります。

事業所からのメッセージで求職者に魅力を伝える

ハローワーク求人の事業所からのメッセージ※求人申込書における求人PR情報欄の一部

求人申込書には「求人PR情報」という欄があり、その中に「事業所からのメッセージ」を記入する項目があります。
職場環境や仕事のやりがいなど、他の欄で記入できなかった自社の魅力について、自由に記載することが可能です。

なお、この欄の情報は求人票には掲載されませんが、ハローワークインターネットサービスや求人・事業所PRシートなどに記載されます。
「求人・事業所PRシート」とは、求職者から希望があった場合、またはその求人を応募者に紹介する場合に渡されるシートです。

採用人数や流れなど選考に関することも記載する

ハローワーク求人の採用や選考の流れ※求人申込書における選考方法欄の一部

採用人数や選考方法、選考結果通知のタイミング、担当者情報など、選考の具体的な流れについても記載します。
「求人に関する特記事項」の記入欄もあるので、「制服は貸与します」「20代~40代の方が多く活気のある職場です」のように、応募するうえで伝えておきたい情報を記載すると良いでしょう。

選考過程が明確であることで、求職者は採用までの流れを具体的にイメージできるようになるので、安心して応募できます。

求人票を丁寧に作りこむメリット

ハローワークでは、求職者の希望を踏まえて、職員がおすすめの仕事を紹介する場合があります。

求人が丁寧に作りこまれていると、ハローワークの職員が「どのような仕事なのか」を判断しやすいため、企業にとって最適な人材に紹介してくれる可能性が高まります。

逆に求人が作りこまれていないと、どんな仕事なのかを判断できずに、「紹介するのはやめておこう」と思われるかもしれません。

求人票の作成は簡単な作業ではありませんが、募集結果に大きく影響するため、ぜひ丁寧に作り込んでみてください。

求人申込書をハローワークへ提出

求人申込書をハローワークへ提出します。
ハローワークに出向いて直接提出する方法と、会社のパソコンなどで事前に求人情報を仮登録して、ハローワークの内容確認が完了したら本登録する方法の2つがあります。

※パソコンから申し込む方法は、後述の「ハローワークインターネットサービスで求人掲載の仮申込みする方法もある(※条件あり)」にて詳しく説明します

求人票を受け取る

ハローワーク求人票

ハローワークが求人票を受理すると、求人票の作成手続きに入ります。

ハローワークから、完成した求人票を受領して手続きは終了です。初めて求人を出した企業は事業所確認票をあわせて受領します。

作成された求人票は、ハローワーク内の求人情報端末、掲示版、ハローワークインターネットサービスなどで公開されます。

※求人掲載後に応募がこない場合は、ぜひ下記の記事で紹介している対策を実施してみてください
ハローワークの求人募集で応募が来ない原因は?応募数を増やすための対策を解説

求職者の募集、選考

求職者を募集して、応募者が集まったら選考に進みます。

求職者の募集方法は、下記の2パターンに分けられます。

ハローワーク側からの紹介

【窓口での紹介】
ハローワーク窓口にて、希望者に求人を紹介します。必要に応じて、求人条件に合致するか、面接日をいつにするか、などハローワークから企業に連絡があります。

【オンラインハローワークでの紹介】
企業が「求人者マイページ」を作成している場合、ハローワークが「求職者マイページ」に求人情報を送信します。
ハローワークから送られた求人情報に応募があったタイミングで紹介状が発行され、企業にも応募状況が通知されます。

オンラインによる自主応募

ハローワークからの紹介ではなく、求職者が自分自身で直接応募する方法もあります。
オンラインサービスの「求職者マイページ」から応募ができ、応募したタイミングで、企業の「求人者マイページ」に通知がくる流れです。通知確認後、企業は求職者と面接の日程調整を行います。

なお、ハローワークからの紹介ではないので、紹介状の発行はありません。また、「ハローワークによる紹介」を条件の一つとする助成金の対象外でもあるため注意しましょう。
「ハローワークによる紹介のみ受け付けたい」という場合は、求人情報を作成する際に「オンライン自主応募を受け付けない」を選択することができます。

採用・不採用の決定

面接を通じて採用・不採用を決定します。選考で悩むことがあれば、ハローワークに相談することも可能です。

採用・不採用にかかわらず、その結果をすべての応募者とハローワークに連絡します。求人者マイページから連絡することも可能です。

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ハローワークに求人を出すメリット

では、ハローワークに求人を出すとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、特に注目したい5つのメリットを紹介します。

費用を抑えられる

ハローワークは公的機関なので、すべてのサービスを無料で受けられます。そのため、求人掲載も無料であり、採用に成功するまで費用が発生しません。

求人サイトや人材紹介会社など、採用関連のサービスを利用する場合、数十万~数百万円の費用が発生するのが一般的です。
無料で求人掲載をスタートできるのは、大きな強みだと言えますね。

多くの求職者に見てもらえる

「ハローワーク」と聞いて、知らない求職者はほとんどいないでしょう。実際に、令和4年度実績として新規求職者数は458.6万人にのぼります。
(出典:公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績|厚生労働省

ハローワークに掲載した求人は、申請先のハローワークで条件に合う求職者に紹介され、同時にハローワークインターネットサービスにも掲載されます。そのため、多くの求職者の目に自社求人がとまるでしょう。

地元に密着した人材を採用できる

ハローワークで仕事探しをする求職者は、そのエリアに住む人です。そのため、地域密着型の人材を採用できる点もハローワークのメリットだと言えます。

一方で、広範囲のエリアを対象にした採用には適していない場合があります。求人掲載を検討する時点で、管轄のハローワークに一度確認してみると良いでしょう。

求人掲載期間の延長が簡単

「誰も採用できなかった」「応募がこない」など、採用成功できていない場合、ハローワークインターネットサービスで1か月の掲載延長が可能です。

延長は「求人情報編集」の画面から簡単に手続きができるため、気軽に利用できます。

助成金を得られる場合がある

ハローワークを通じて人材を採用すると、助成金を受け取れるケースがあります。

代表的なものとして、「特定求職者雇用開発助成金(生活保護受給者等雇用開発コース)」や「特定求職者雇用開発助成金(成長分野等人材確保・育成コース)」などがあります。
該当する労働者の雇用を検討する場合は、一度詳細を確認してみると良いでしょう。

【出典】
事業主の方のための雇用関係助成金|厚生労働省

ハローワークインターネットサービスで求人掲載の仮申込みする方法もある(※条件あり)

ハローワークネットワークログイン

ハローワークでの求人掲載は、一定の条件を満たせば、ハローワークインターネットサービスから一部手続きが行えます。

これは、「求人情報仮登録」と呼ばれるもので、事前に求人申し込み内容をインターネット上で登録しておくことで、ハローワークでの求人申込書記入の手続きが不要となります。

ただ、申込日を含め7日以内に手続きを完了する必要がある点と、最終手続きについてはハローワークで行う必要がある点についてはご留意ください。

求人情報仮登録が行える会社の条件は、下記の通りです。

ハローワークインターネットサービスから仮申込みする条件

  • 事業所情報が登録済みであること
  • 事業所地図が登録済みであること
  • ハローワークに来所して求人を申し込んだことがあること
  • 現在または過去において、求人申込みの内容が法令違反であった、求人条件を求人票に適切に明示しなかった等により、ハローワークから指導を受けたことがないこと

仮申込みの流れ

また、仮申し込みの流れについても、簡単に説明します。

  • ハローワークで利用希望を伝え、『安定所利用登録票』を受け取る
  • ハローワークインターネットサービス「事業主の方」ページにログインする
  • ログイン後の画面で「求人情報仮登録」へ進み入力する
  • 仮登録番号を持って仮登録の申込日から7日以内(申込日を含む)にハローワークへ行き、申し込み手続きを行う

継続的に、ハローワークで求人募集を行う人は、ぜひ利用してみてください。

ハローワークに掲載依頼した求人は3カ所に掲載される

ハローワークに掲載依頼した求人は、ハローワーク内に掲示されます。

そして、実はハローワーク以外の場所でも求人票は掲載されます。

ここでは、作成した求人票がどこで掲載されるのか詳しく説明します。

ハローワーク内

ハローワーク求職登録者に向けて、求人票は公開されます。

登録者が検索できるハローワーク内の求人情報端末、掲示板、職種・地域別のファイル、新着求人をまとめた展示情報誌などです。

下記の記事ではハローワークの求人の出し方について解説しています。
ハローワークの求人の出し方は?申し込み手続きの流れと記入のコツを解説

ハローワークインターネットサービス

ハローワークインターネットサービス

インターネットの検索者が誰でも閲覧できる「ハローワークインターネットサービス」に、求人票を掲載できます。

インターネット上で広く公開されるので、より多くの人に求人票を見てもらえる可能性が高まります。

求人票の記入時に、こちらのサービスへの掲載を希望する、もしくは事業所名を伏せて掲載するか選べるので、希望に合わせて公開するかどうかをご検討ください。

求人検索エンジン「Indeed」

実は、「ハローワークインターネットサービス」でインターネット上に掲載された求人情報は、ハローワークが運営するメディア以外にも掲載されることをご存知でしょうか。

掲載されるのは、求人情報の検索エンジンである「Indeed」です。

Indeedは、インターネット上にある求人広告を掲載する求人検索エンジンで、求人サイトに掲載されているすべての求人情報を閲覧できるサービスです。

インターネット上にある求人情報がIndeedにも掲載されるため、ハローワークインターネットサービスで求人を掲載した場合も、無料でIndeedに掲載されることがあります。

Indeedは、Googleなどの検索エンジンの「求人情報版」と呼ばれており、SEOに非常に優れたサイトなので、検索者がGoogleで求人を検索した際に、かなりの高い確率でIndeedサイトが上位に表示されます。

そのため、インターネットで検索し、求職活動をする人の多くが、Indeedに掲載されている求人情報を目にすることになるのです。
⇒ Indeedについてもっと詳しく知りたい人はコチラの記事へ

ハローワークでの求人申し込みの期限

求人の申し込みは、採用したい月の2か月前までに行います。
これは、申し込んだ求人の有効期限が「翌々月末」であるためです。

【有効期限の例】
・3月1日に申し込んだ求人→有効期限は5月31日
・11月15日に申し込んだ求人→有効期限は翌年1月31日
・6月20日に申し込んだ求人→有効期限は8月31日

申し込んだ日がその月の何日であっても、期限は翌々月末となるため、掲載を検討しているのであればできるだけ早いほうが良いでしょう。

ただし、誰も採用できなかった場合や、応募がない場合などに、採用の見込みがあれば1か月の有効期限延長が認められています。
また、大卒等の求人の有効期限は、申し込み日にかかわらずその年度末(3月31日)です。

ミスマッチ防止に効果的な求人申込書記入時のポイント

企業としては、応募の時点でミスマッチを防止して、スムーズに採用活動を進めたいもの。
そのためには、求人申込書の記入時に、いくつかのポイントを意識する必要があります。

ここでは、特に重要な4つのポイントについて解説します。

求職者の気持ちを意識する

自分たちが求職者だったら「どのような情報を知りたいか」「どのような記載があったら惹かれるか」など、応募する側の気持ちになって考えることが大切です。

極端な例ですが、明るい職場であることを伝えたいときに「にぎやかな職場」と表現すれば、人によっては「私は打ち解けられないかも」と感じるかもしれません。
記入した内容がどう捉えられるかを意識しながら、記入すると良いでしょう。

最新情報を記載する

掲載している情報に変更があった場合、最新情報に更新することもポイントです。

古い情報のままだと、応募後にトラブルとなる可能性がありますし、古いままの求人が掲載されていることで「人気のない企業」と認識されるかもしれません。

なお、ハローワークインターネットサービスであれば、求人内容をマイページから変更でき、ハローワークで確認後すぐに反映されます。

読みやすさを意識する

求職者は、さまざまな求人を比較しながら応募先を探しているので、読みやすい求人はおのずと記憶に残りやすくなります。

「業務内容は箇条書きにする」「自社の雰囲気を一言で表す」など、できるだけ簡潔に記載することで、より読みやすい求人になります。

わかりやすく記載する

内容が理解されなければ、応募意欲を高めることはできません。
読みやすくするだけでなく、わかりやすく記載する工夫も重要です。

例えば、「BtoB」のようなビジネス用語も、人によっては馴染みがない場合もあります。
特に未経験者や幅広い層にアプローチしたい場合は、特定の人にしか伝わらない言葉を避け、できるだけ簡単な言葉に置き換えることがおすすめです。

Indeedにハローワークの求人が掲載されても効果は薄い?

ハローワークインターネットサービスに掲載されている求人情報はIndeedに掲載されることもありますが、必ず掲載されるとは限らず、いつ掲載されるかも企業側ではコントロールできません。

また、掲載されたとしてもハローワークを使って応募するには手間がかかり、Indeedで手軽に求人を探している求職者との相性がいいとは言えません。

取るべき方法として、直接Indeedへ求人を掲載するやり方があります。

Indeedへ求人掲載する場合も無料から始めることができます。
⇒ Indeedへの詳しい掲載方法が知りたい方はコチラの記事へ

※下記の記事では、Indeedとハローワークの違いについて解説しています
【徹底比較】どちらに求人を出すと効果的か?|Indeedとハローワークの決定的な9つの違い

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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
監修者
辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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