タレントマネジメントって?|話題のタレントマネジメントシステム【9選】

働き方の多様化や市場の変化などにより、企業には人材を最大限に活かした経営が求められています。

タレントマネジメントは、社会の変化に対応しながら企業が成長するために、重要な取り組みのひとつです。
しかし、タレントマネジメントについて詳しく理解している人は少ないでしょう。

本記事では、タレントマネジメントの概要や、求められる背景などを解説します。
人材管理に有効なツールである『タレントマネジメントシステム』についても紹介するため、企業の人事担当者はぜひ参考にしてください。

タレントマネジメントとは

タレントマネジメントとは、従業員の能力(タレント)を一元的に管理し、人材戦略に役立てることです。

人事領域における「能力」としては、以下の例が挙げられます。

  • スキル
  • 経験
  • 資格
  • 知識
  • 素質など

このように、業務に活かせるさまざまな要素がタレントマネジメントの対象です。

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タレントマネジメントが求められる背景

タレントマネジメントは、元々欧米を中心に広まっていた考え方ですが、2000年代後半ごろから日本でも注目されるようになりました。

日本でタレントマネジメントが求められている背景は、以下のとおりです。

  • 少子高齢化による労働者不足
  • 働き方の多様化
  • 市場の変化

日本は、少子高齢化の進行により労働者が不足していることから、優秀な人材の確保が難しい現状です。 従業員の離職防止や限られた人的資源で成果を出すために、タレントマネジメントが求められています。

また、終身雇用制度の崩壊や働き方改革などにより、人材や働き方が多様化していることも理由のひとつです。 これまでの画一的な管理方法では、多様な人材を管理しきれなくなっており、個々に合わせた柔軟な対応が必要となっています。 さらに、ITの発展などにより、市場が変化していることも背景にあります。

目まぐるしい変化に対応しながら企業が成長するためには、従業員の持つ能力を最大限に活かすことが重要です。

タレントマネジメントの目的

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タレントマネジメントの効果を高めるためには、目的を明確にすることが重要です。 タレントマネジメントの主な目的は下記の3つです。

目的①人材開発

従業員が持つ強みや弱みを正確に把握すれば、パフォーマンス向上や課題改善につなげることができます。 把握した内容をもとにOJTや研修などをおこなうことで、経営目標を達成するための体系的な人材開発が可能となるでしょう。

目的②人材配置

従業員の能力を一元的に管理することで、力を最大限に発揮できるポジションや新たに始める事業などへの、最適な人材配置が可能です。 また、空いたポジションへの早急な人材配置が必要となった場合でも、スピーディーかつ正確な判断ができるようになるでしょう。

目的③人材の定着

人材を定着させ離職率を下げることも、タレントマネジメントにおける目的のひとつです。 個々の実情に応じて人材管理をすることで、従業員が仕事に充実感を感じるようになり、結果的に組織に対する満足度が向上します。 従業員の能力が適切に評価されるようになるため、モチベーションアップにもつながるでしょう。

タレントマネジメントシステムの導入

タレントマネジメントシステムとは、従業員の能力をデータ化して一元的に管理するツールです。 全従業員の能力を可視化することで、効率的で正確な人材管理が可能です。

blank年度別・タレントマネジメントシステムの導入状況

(出典:企業IT動向調査報告書2020|一般社団法人日本システム・ユーザー協会

上記の調査に表れているとおり、タレントマネジメントシステムを導入する企業は増加傾向です。 タレントマネジメントへの意識が高まっていることから、今後もシステムを導入する企業は増えると推測できます。

いま話題のタレントマネジメントシステム【9選】

タレントマネジメントシステムは、サービスごとに機能や特徴が異なります。 自社に合ったシステムを導入するためには、各サービスの内容を知っておくことが重要です。 ここからは、いま話題のタレントマネジメントシステムを9つ紹介します。

カオナビ

blank(出典:カオナビ公式サイト

【カオナビのおすすめポイント】

  • 目的に応じて3つのプランから選べる
  • 登録した人材データから、瞬時にグラフ作成が可能
  • 2段階認証やデータの暗号化、権限の設定など、セキュリティが手厚い

カオナビでは、データ管理のみを目的としたプランから、データをグラフ化して人材戦略に活かせるプランまで、3つのプランが設けられています。
ニーズに合わせてプランを選べるので、使わない機能に対する料金が発生することもありません。

また、管理したい社員情報を自由にカスタマイズできる柔軟性や、登録した情報から手軽にグラフ作成できる使いやすさも特徴的です。

【料金】
要相談

タレントパレット

blank(出典:タレントパレット公式サイト

【タレントパレットのおすすめポイント】

  • ドラッグ&ドロップやワンクリックなどの簡単操作で使える
  • 簡易検索機能で、必要な人材情報がすぐに手に入る
  • 分析メニューが豊富

タレントパレットは、操作性の高さが特徴的なタレントマネジメントシステムです。
簡易検索機能により、スキルや経験などの条件を指定して人材を絞り込めるので、従業員の数が多くても必要な情報を瞬時に把握できます。

さらに、分析機能が充実していることも特徴的です。
人材情報のグラフ化はもちろん、過去に離職した社員の適正やモチベーションなどから、既存従業員の離職スコアを算出できます。

【料金】
要相談

jinjer

blank(出典:jinjer公式サイト

【jinjerのおすすめポイント】

  • 給与計算や勤怠管理などの幅広いプランがある
  • 従業員のコンディションを可視化できる
  • 料金設定が分かりやすい

jinjerは、さまざまな人事業務に対応できる、機能性が高いシステムです。
たとえば、人事管理と勤怠管理のプランを組み合わせて、労働時間も一元的に把握するなど、ニーズに合わせた柔軟な使い方ができます。

また、対応する業務ごとに料金が設定されている点も特徴です。
目的に応じて必要な機能だけ契約すれば良いので、効率的な予算運用ができるでしょう。

【料金】※プランの一例です

  • 人事管理:1人あたり500円/月
  • 勤怠管理:1人あたり300円/月
  • コンディション管理:1人あたり300円/月

HRMOS(ハーモス)

blank(出典:HRMOS公式サイト

【HRMOSのおすすめポイント】

  • 転職支援サービスで有名な株式会社ビズリーチによる運営
  • UIが分かりやすく、使いやすい
  • サポート体制も充実している

HRMOSを運営しているのは、転職支援サービスで有名な株式会社ビズリーチ様です。
専門的な知見と豊富なノウハウから、人事担当者が本当に必要とする機能が厳選されています。
UIもシンプルで分かりやすいため、初めての利用でもスムーズに操作できるでしょう。

さらに、導入前の運用計画から導入後の定期的なヒアリングなど、あらゆる面で支援してくれるため、システムの利用に不安がある場合でもおすすめです。

【料金】
要相談

HRBrain

blank(出典:HRBrain公式サイト

【HRBrainのおすすめポイント】

  • カスタマーサクセスチームによる専任のサポートがある
  • 国際基準に沿ったセキュリティ
  • ベンチャー企業から大企業まで幅広い導入実績

HRBrainでは、専任のカスタマーサクセスチームがつき、導入から運用までを徹底的にサポートしてくれます。

セキュリティの強固さも特徴的です。
情報セキュリティの国際規格であるISO27001(ISMS)認証を取得しているため、情報漏洩などが心配な企業でも安心して利用できます。

【料金】
月額69,800円~

CYDAS PEOPLE

blank(出典:CYDAS PEOPLE公式サイト

【CYDAS PEOPLEのおすすめポイント】

  • 必要なアプリを組み合わせて自由にカスタマイズできる
  • 社員が自分でデータを更新できる
  • SlackやGoogleなどの外部アプリとも連携が可能

CYDAS PEOPLEは、カスタマイズ性の高さが特徴的なシステムです。
人材情報を見える化できるアプリ「Profile Manager」や、分析に長けた「Perfoemance Cloud」などを追加し、自社に最適なシステムを構築できます。

人材情報は、社員が自ら更新することも可能です。
人事担当者の事務的な負担が減るうえに、常に最新の情報を把握できます。

【料金】
要相談

あしたのクラウド

blank(出典:あしたのクラウド公式サイト

【あしたのクラウドのおすすめポイント】

  • さまざまな業種の人事評価制度構築が可能
  • 人事評価制度の導入から運用まで支援してくれる
  • 社員情報の管理も可能

あしたのクラウドは、人事評価制度の支援に特化したシステムです。
3,000社以上の幅広い導入実績があり、業種や組織規模にかかわらず利用できます。

また、人事評価制度の運用を開始したあとも『評価マイスター』がサポートしてくれるため、組織への定着が不安な場合にもおすすめです。

【料金】
要相談

ヒトマワリ

blank(出典:ヒトマワリ公式サイト

【ヒトマワリのおすすめポイント】

  • 人材データベース機能や採用管理など、5つの機能を備えている
  • さまざまな分析が可能
  • 採用業務代行などのオプションも利用できる

ヒトマワリは、人材管理に関する豊富な機能を備えたシステムです。
BI(ビジネスインテリジェンス)機能により、人材情報や人材構成、離職関係などのさまざまな分析も可能となっています。

採用業務の事務を代行してくれるオプションサービスもあるため、必要に応じて利用することで、本来重きを置きたいコア業務に注力できるようになるでしょう。

【料金】

  • スタートプラン:月額5,000円~
  • スタンダードプラン:月額60,000円~

Geppo

blank(出典:Geppo公式サイト

【Geppoのおすすめポイント】

  • 従業員のコンディション把握に長けている
  • 利用企業の継続率98%
  • テレワークのストレスマネジメントにも有効

Geppoは、組織と従業員の悩みを見える化することに長けたシステムです。
従業員にクラウド上で毎月3問の質問に答えてもらうことで、回答結果の把握や分析ができます。仕事関係・人間関係・健康関係と多角的に悩みを引き出せる点も特徴的です。

テレワーク導入により、従業員と直接顔を合わせる機会が減ったことや、在宅勤務でのストレスが懸念される場合にもおすすめできます。

【料金】※プランの一例です

  • ~50人:月額39,800円
  • ~100人:月額68,000円
  • ~300人:月額148,000人
  • ~500人:月額198,000人
  • ~1,000人:月額298,000人

まとめ

タレントマネジメントとは、従業員の能力を管理し、人材戦略に役立てることです。
市場の変化や働き方の多様化が進む現代において、タレントマネジメントの必要性は高まっています。

タレントマネジメントの主な目的は、人材開発や人材配置、人材の定着です。
これらの目標に沿って適切にタレントマネジメントがおこなわれることで、最終的には組織の成長につながります。

タレントマネジメントを効果的におこなうためには、タレントマネジメントシステムの導入が有効です。
本記事で取り上げたシステムの詳細を確認したうえで、ぜひ、自社の運営に最適なサービスの導入を検討してはいかがでしょうか。

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採用Webマラボ編集部

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監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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