【2024年】WEB面接(オンライン面接)ツールのおすすめ6選!選び方も解説

WEB面接を受ける女性

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で急速に浸透した「WEB面接」は、今やすっかり面接方法の主流となりました。

オンラインで面接が完結するWEB面接なら、応募者は面接のためにわざわざ来社する必要がありません。企業と応募者の双方にとってメリットのある方法です。

これからWEB面接を導入しようと考えている企業も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、編集部が厳選した6つの無料ツールや実施にあたってのコツを紹介します。
WEB面接(オンライン面接)を始めるための事前準備についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

WEB面接とは

まずは、そもそもWEB面接とは何なのか。同じく主流となっている「対面面接」との違いと併せて解説します。

WEB面接の概要

WEB面接とは、「オンラインで実施する面接」のことです。
パソコンやスマートフォン、タブレットで実施され、「オンライン面接」と呼ばれることもあります。

WEB面接の実施には、『Zoom』や『GoogleMeet』などのビデオ会議ツールを使います。

新型コロナウイルスの流行が始まった2020年から、多くの企業でWEB面接の導入が加速しました。
場所に左右されずに面接ができ、求職者と企業の双方の負担を軽くできることから、今やWEB面接は、主流な面接方法のひとつとなっています。

WEB面接ツールに搭載されている機能

一般的に、WEB面接ツールには下記の基本機能が搭載されています。

  • ビデオ機能
  • 録音・録画機能
  • スケジュール管理機能
  • 評価機能
  • 応募者管理機能
  • 資料閲覧機能
  • チャット機能
  • ステータス管理機能
  • 画面共有機能 など

WEB面接と対面面接の違い

これまでは、応募者がオフィスなどを訪問し、直接顔を合わせて実施する「対面面接」が主流でした。

WEB面接と対面面接には、大きく下記2つの違いがあります。

面接の実施前に準備するものが異なる

WEB面接では、パソコンやスマートフォンといったデバイス、安定したネットワーク環境、ビデオ会議ツールなどの準備が必要です。

一方で対面面接で準備する必要があるのは、面接をするための会議室や備品、候補者にわたす旅費交通費など。

面接の実施にあたって準備するものが、それぞれで異なります。

WEB面接では応募者の温度感が受け取りにくい場合がある

WEB面接は移動が発生せず、場所にかかわらず実施できる点で便利です。
一方で、画面越しであるため、対面面接と比べて、応募者の温度感が伝わりにくいデメリットがあります。

他にも目線が合いにくいなど、コミュニケーション面の難しさがあるため、対面面接以上に、応募者の「素」を感じ取るための工夫が重要になります。

高まるWEB面接(オンライン面接)のニーズ

国内における新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、WEB面接(オンライン面接)の導入を進める企業が増加しています。

WEB面接・録画面接システムを提供する企業の発表によると、採用選考における対策を実施もしくは検討している企業のうち、対策内容としてもっとも多かったのが「WEB面接(オンライン面接)の活用」とのこと。これまで応募者を来社させる方法でしか面接を行っていなかった企業にも、WEB面接(オンライン面接)の利用が広がっているようです。

求職者の意識の変化データ画像出典:PR TIMES:株式会社スタジアム様「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う選考・採用活動への影響調査」

求職者もWEB面接(オンライン面接)を求めている

一方、求職者においてもWEB面接(オンライン面接)を希望する人が増えているようです。
大手人材サービス会社が行った求職者への意識調査では、約8割の求職者が「WEB面接(オンライン面接)を受けても良い」と考えているという結果がでています(2020年2月19日発表)。

求職者の意向データ

画像出典:PR TIMES:ディップ総合研究所様「アルバイト・パート採用における遠隔面接に関しての意識調査」

この調査はアルバイト・パート求職者を対象にしたものではありますが、WEB面接(オンライン面接)を望む傾向は求職者全体に広がっています。

実際に、googleトレンドでは「WEB面接」の検索数に関して、コロナ禍に以下のような変化がありました。

「WEB面接」の検索推移(googleトレンド)

2020年2月から「WEB面接」の検索数が急激に上昇していることが分かりますね。
こうした求職者のニーズに対応することこそ、競争の厳しい採用市場で人材獲得を成功させる条件といえるのではないでしょうか。

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自社に合ったWEB面接ツールの選び方

一口に「WEB面接ツール」と言っても、さまざまな製品があります。
WEB面接を効果的に実施するためには、自社に合ったツールの導入が重要です。

ここでは、WEB面接ツールを選ぶコツを紹介します。

目的に合ったツールを選ぶ

自社がどのように面接をするのかを踏まえて、目的に合ったツールを選びましょう。

例えば、面接中に共有する資料がある場合は、「画面共有」の機能が必須です。
面接の様子をあとから社内で共有する場合は、「録画機能」が欠かせません。

まずは一度、面接の目的や流れを整理して、最適な機能を備えたツールを検討してくださいね。

画質や音声の質で選ぶ

面接では、候補者の表情をよく見て、発言を正確に聞き取りながらコミュニケーションを取る必要があります。

そのため、「画質」や「音声」を基準にして選ぶことも大切です。
画質や音声に問題があると、候補者の様子や発言を捉えられず、採用後のミスマッチが起きやすくなります。

可能であれば、導入前に一度動作を試してみて、画質・音声が満足できるものかどうかをチェックしましょう。

予算に合ったコストで選ぶ

WEB面接ツールの料金は、製品によって異なります。
多くは、一か月あたりの料金が決まっている「固定月額制」か、ユーザー数で決まる「従量課金制」です。

また、機能性が高いツールほど料金が高くなる傾向にあります。
自社が求める機能や使用する人数を整理したうえで、予算内で収まるツールを選びましょう。

無料で使えるWEB面接(オンライン面接)ツール6選

すぐにでもWEB面接(オンライン面接)を始めたい方のために、編集部おすすめの6つの無料WEB面接(オンライン面接)ツールを紹介します。
スマホ利用ができるものか、手軽に導入できるものなのかなど自社のニーズに合わせてツールを検討してみてください。各ツールの特徴比較表はこちらです。

ツール 費用 スマートフォン対応 アカウント
登録
アプリの
インストール(PC)
対応ブラウザ
(PC)
Skype 無料
※固定電話への通話は別途通信料

※アプリ必須
企業と応募者の
両方必要
不要
※PC版アプリも有り
Google Chrome
Microsoft Edge
Google Meet 基本機能は無料
(有料プラン有り)

※アプリ必須
企業と応募者の
両方必要
不要 Google Chrome
Internet Explorer
Safari
Firefox
Whereby 基本機能は無料
(有料プラン有り)

※アプリ必須
企業側のみ
必要
不要 Google Chrome
Firefox
Opera
zoom 基本機能は無料
(有料プラン有り)

※アプリ必須
企業側のみ
必要
不要
※PCアプリ版も有り
Google Chrome
Internet Explorer
Safari
Firefox
Microsoft Edge
Bizmee 完全無料 不要 不要 Google Chrome
FireFox
Safari

Opera
Chat&Messenger 基本機能は無料
(有料プラン有り)

LAN用デスクトップ版:不要

オンプレミス版、クラウド版:企業側のみ必要

不要

Google Chrome
Microsoft Edge
Firefox

それでは、各ツールの詳細を以下に紹介します。

【おすすめのWEB面接ツール1】Skype(スカイプ)

Skypeトップぺージ画像出典:Skype公式サイト

Skypeはマイクロソフト社が提供する、“無料通話とチャット用のコミュニケーションツール”です。Skypeを利用してWEB面接(オンライン面接)を実施している企業も多く、求職者からの知名度は比較的高いでしょう。会議の音声や映像の録音・録画、画面共有が可能。無料の通話テスト機能で事前に音声の確認ができるため、安心してWEB面接を始められます。

Skypeはパソコンとスマートフォンどちらでも利用できますが、アカウント登録が必要です(スマートフォンではアプリのインストールも)。また応募者へのコンタクト申請(承認依頼)など、事前準備には多少の工数がかかるため、余裕をもって準備をすることが欠かせません。当日は応募者のアカウントに対して電話をかけるようなイメージでコンタクトを取り、相手が応答すればWEB面接を開始できます。

Skypeの詳しい使い方は、以下の記事をご参照ください。
『Skype』面接の始め方ガイド|スカイプ面接の準備と面接当日の流れ【採用担当者向け】

【おすすめのWEB面接ツール2】Google Meet

googleハングアウトトップぺージ
画像出典:GoogleMeet公式サイト

Google MeetはGoogleが提供する、無料のテキスト・ビデオチャットツールです。G Suite(Googleのビジネス用グループウェアツール)を導入している企業では、打合せや会議でよく利用されていることから、こちらも知名度の高い無料WEB面接(オンライン面接)ツールといえるでしょう。

Google Meetを利用する場合、採用担当者と応募者両方のGoogleアカウントが必要です。G Suiteを導入していない企業でも採用担当者が個人でアカウントを作成すれば、すぐにGoogle Meetを使ったWEB面接(オンライン面接)の実施が可能。応募者をミーティングへ招待(URLを送信)し、応募者がそこにアクセスすることでWEB面接(オンライン面接)を開始できます。

Google Meetはパソコンとスマートフォンどちらでも利用できますが、スマートフォンから利用する場合はアプリのインストールが必須です。なお、パソコンの対応ブラウザは、Google Chrome/Internet Explorer/Safari/Firefoxです。

Google Meetの詳しい使い方は、以下の記事をご参照ください。
『Google Meet』を使ったWeb面接方法を徹底解説!【採用担当者向け】

【おすすめのWEB面接ツール3】Whereby(ウェアバイ)

Wherebyトップページ
画像出典:Whereby公式サイト

Wherebyは、ノルウェー発のWeb会議システムです。もともとは「appear.in」という名前で提供されていたサービスで、2019年8月より「Whereby」に名称変更しました。
WherebyはブラウザベースのWEB会議システムのため、パソコンから利用する際はアプリのインストールやアカウント作成の必要がありません(スマートフォンの場合はアプリのインストールが必要です)。サービスサイトでアカウントを作成すると専用のURLが発行され、それを応募者に伝えるだけで面接の準備は完了です。応募者はURLをクリックしてWEB面接に参加します。なお、パソコンの対応ブラウザは、Google Chrome/Firefox/Operaです。

無料利用の場合、画面共有は20分まで。ただ、20分経過後に改めて共有し直せば、画面共有を続けることが可能です。サービスサイトやWEB面接の画面はすべて英語ですが、とてもシンプルで分かりやすいデザインのため、どうしても日本語のサービスが良いという方以外は問題なく使いこなせるでしょう。

Wherebyの詳しい使い方は、以下の記事をご参照ください。
『Whereby』でWeb面接(オンライン面接)を行う方法【採用担当者向け】

【おすすめのWEB面接ツール4】zoom(ズーム)

zoomトップページ
画像出典:zoom公式サイト

zoomは米国に本社を置くズームビデオコミュニケーションズ社の無料ツールです。接続の安定性に定評があり、オンラインワークショップでよく利用されるツールとして知られています。1対1(2人)の接続は無料。録画や画面共有をはじめ、バーチャル背景というユニークな機能も搭載されています。
ただし、3人以上で同時接続する場合は、40分の時間制限が設けられています。時間制限のない有料版は、月額2000円〜とお手頃価格です。

パソコンとスマートフォンのどちらでも利用でき、パソコンの対応ブラウザは、Google Chrome/Internet Explorer/Safari/Firefox/Microsoft Edgeです。応募者はアカウント登録なしにWEB面接(オンライン面接)に参加できますが、スマートフォンから参加する場合は、事前にアプリをインストールしておくことが必要です。準備が整っていれば、URLをクリックするだけでWEB面接(オンライン面接)を開始できます。

zoomの詳しい使い方は、以下の記事をご参照ください。
『zoom』を使ったWeb面接(オンライン面接)の準備と方法【採用担当者向け】

【おすすめのWEB面接ツール5】BIZMEE(ビズミー)

BIZMEEトップページ
画像出典:BIZMEE公式サイト

BIZMEEは、日本企業の株式会社grabss様が開発・提供する無料のWeb会議サービスです。最大の特長は、アプリのインストールやアカウント登録が一切不要で、WEB面接(オンライン面接)ができるところ。BIZMEEのサービスサイトで任意のURLを作成し、応募者に共有するだけで準備が完了します。

画面共有や議事録のほか、ホワイトボード(共有した資料に文字やハイライトの入力が可能)など、無料でありながら充実した機能もBIZMEEの魅力です。さらにWebRTCと呼ばれる技術を採用したシステムにより、高品質通話を実現しています。

BIZMEEはスマートフォンにも対応しており、対応ブラウザは、Google Chrome/FireFox/Safari/ Operaの4つ。URLを共有するだけのため応募者への案内は容易ですが、応募者がIE(もしくはEdge)ユーザーの場合は、面接までにいずれかのブラウザをインストールするように促すことが必要です。

BIZMEEの詳しい使い方は、以下の記事をご参照ください。
『BIZMEE』はWeb面接で使える?使い方と特徴まとめ【採用担当者向け】

【おすすめのWEB面接ツール6】Chat&Messenger

blank画像出典:Chat&Messenger公式サイト

Chat&Messengerは、ビジネスチャット、Web会議、ファイル共有、スケジュール、文書管理、勤怠管理を一つのプラットフォームで統合した国産グループウェアです。
複数のアプリケーションを使い分ける手間がなくなり、チームワークと生産性が格段に向上します。

ビジネスチャット機能は、ファイル共有、絵文字リアクション、メンション、スレッド、定型文送信といった基本機能に加え、
スクリーンキャプチャ機能と画像ペイントツールを組み合わせることで、チームメンバーのレビュープロセスを効率化します。
これにより、情報共有がスムーズになりチームの連携が強化されます。

Web会議機能は、リアルタイムの画面ペイント共有を可能にし、多言語翻訳、議事録作成、オンライン商談管理などを一つに統合。
これにより、会議の品質が向上し、どんな場面でもスムーズなコミュニケーションが実現できます。

サービス形態はオンプレミスとクラウドの両方に対応しており、政府機関や大企業など、幅広い組織での利用実績を誇ります。
スマートフォンは Android/iOSデバイスに対応しています。

基本機能は無料で使用可能ですが、有料プランはオンプレミス月額150円、クラウド月額300円から利用可能です。

Chat&Messengerは、企業内のビジネスコミュニケーションを一新し、効率的で生産的なワークフローを実現します。

Chat&Messengerの詳細やご登録はこちらから
Web会議の Chat&Messenger

WEB面接を実施するメリット

WEB面接は、従来メジャーであった対面面接にはないメリットがあります。

ここでは、特に大きな5つのメリットについて紹介します。

地域を問わず求める人材に出会える

求職者が居住地にかかわらず応募できるようになるため、企業は全国各地の求職者に出会えます。

対面面接では、移動の費用や労力の問題などから、どうしても応募が近隣の求職者に限定されやすい傾向にありました。
WEBであれば、「最終面接だけ対面で」など工夫ができるため、応募のハードルが下がるのです。

求職者とのミスマッチが減る

WEBであれば、採用までのステップを増やしても、双方の負担を最小限に抑えられます。
そのため、「一次面接前に面談をして情報交換する」というように、ミスマッチを防ぐ工夫が実施しやすくなります。

人材を1人採用するのも簡単ではない現在。
ミスマッチを防ぐことは、採用活動の生産性を高めるうえで大切です。

採用担当者の負担を減らすことができる

「面接会場の確保」「机やイスの設置」「移動時間を含めた日程調整」など、対面面接では採用担当者にさまざまな負担が生じます。

WEB面接は、お互いの通信環境さえ整っていればすぐに始められるので、準備する負担を減らせます。
結果として、もっとも大事である「面接の時間」に集中することが可能です。

面接官のスキルアップに効果的である

WEB面接ツールを使って面接中の様子を録画すれば、後から見返すことができます。

自分の対応を客観的に振り返ったり、上司からフィードバックをもらったり、面接官のスキルアップに生かすことが可能です。

時間や場所に縛られない

いつ・どこにいても面接ができるのは、WEB面接の大きなメリットです。

例えば面接官は「出張の合間にワークスペースで個室を借りて面接に臨む」、応募者は「自分の部屋で面接する」など、スタイルの幅が広がります。

WEB面接を実施するデメリット

メリットがある一方で、多くはないもののデメリットもあります。

特に下記の2点については、企業にとってデメリットとなる可能性が高いでしょう。

満足にコミュニケーションを取れないことがある

特に応募者がWEB面接に慣れていない場合など、コミュニケーションが満足に取れないケースがあります。

また、どれだけ画質が良くても、対面面接と比べると表情の細かい部分や、身振り手振りなどの確認が難しくなります。
「最終面接は対面で行う」など、内定に至るまでのフローのどこかに、対面で会うステップを入れることがおすすめです。

接続トラブルなどが生じる可能性がある

どれだけ事前準備を徹底しても、接続トラブルが起きる可能性を0にはできません。
面接官が対策しても、応募者側の接続不良などによりトラブルになることもあります。

特に、カフェやワークスペースなど、普段と違う場所で面接する場合は、接続トラブルが起きやすくなります。
事前に一度繋いでみて、音声や画質が問題ないかを確認しましょう。

WEB面接(オンライン面接)の準備と注意点

初めてWEB面接(オンライン面接)を導入する企業も多いと思います。WEB面接(オンライン面接)を成功させるために重要なこと。それは、事前準備です。
ここからは、WEB面接(オンライン面接)に必要な基本的な事前準備と注意点をご紹介します。

WEB面接ツール(オンライン面接)を導入する

まずは、WEB面接(オンライン面接)に必要なツールの検討から始めます。
ツールを選ぶ際の一般的な比較ポイントは以下の通りです。

  • 用意されている機能
  • 画質・音声の品質(接続の安定性)
  • 使いやすさ
  • 導入までにかかる時間
  • 費用

平時であれば優先順位は企業によって異なりますが、新型コロナウイルスのリスク対策としてすぐに導入したい場合は、画質・音声の品質はもちろんのこと、「導入までにかかる時間」「費用」が重要な比較ポイントとして挙げられるでしょう。

編集部おすすめのWEB面接(オンライン面接)ツールは、本記事後半の「無料で使えるWEB面接(オンライン面接)ツール5選」で紹介しています。

カメラやイヤホンマイクなどの備品を準備する

WEB面接(オンライン面接)の場合は、カメラやイヤホンマイクなどの備品も必要です。
カメラを搭載していないパソコンの場合は、外付けのWebカメラを準備しておきましょう。

スピーカーマイクを搭載しているパソコンやスマートフォンもありますが、周りの雑音を拾いやすく声も聞き取りづらい可能性があります。よりスムーズなコミュニケーションを取るためにも、イヤホンマイクやヘッドセットもあった方が安心です。

求人票内にWEB面接であることをアピールする

ツールの導入ができたら、WEB面接(オンライン面接)に対応していることを求職者に伝えましょう。

求人票にある「選考プロセス」欄はもちろん、他の目立つ場所に「WEB面接に対応!」と記載してアピールする方法もあります。

応募者(書類選考通過者)へ、WEB面接の方法を説明する

応募者と面接日時の調整を行う際には、必ず面接方法を伝えましょう。

WEB面接(オンライン面接)ツールを初めて利用する応募者もいるはずですから、面接の開始方法のほか、ツールによって事前準備が必要な場合は、その手順を分かりやすく伝えることも必要です。説明用のメールテンプレートを事前に用意しておくと、やりとりの際に便利ですよ。

また当日の急なトラブルに備えて、採用担当者の電話番号やメールアドレスを伝えておくようにしましょう。

WEB面接当日は、5分前にスタンバイしておく

WEB面接(オンライン面接)では、画面を通じて両者が対面するまで相手の状況が分かりません。

参加が遅れると応募者を不安にさせ、悪い印象を与えてしまうことがあります。また画面に接続できている場合でも、カメラやマイクの設定に不備があれば面接が予定通り進まない可能性も。そうしたトラブルを未然に防ぐために、5分前には準備を終えておくことが理想です。

特に初めて利用するツールの場合は事前に何度かテストを行って、操作方法や映像・音声の出力を確認しておきましょう。

WEB面接の当日の流れ

対面面接に一定の流れがあるのと同じように、WEB面接にも基本的な流れがあります。

ここでは、WEB面接にすぐに生かせる、当日の流れについて紹介します。

1:ネットワーク状況を確認して入室する

WEB面接を開始する前には、まずネットワーク状況を確認します。
可能であれば、使用するWEB面接ツール内でテストを行っておくことがおすすめです。

ネットワーク状況が良好であることを確認できたら、WEB面接ツールに入室します。

応募者に不安を与えないよう、遅くとも予定時間までには入室しておきましょう。

2:挨拶をする

応募者の入室が完了したら、まずは面接官のほうから挨拶をすることがおすすめです。
最初のタイミングでアイスブレイクを行うのも良いでしょう。

面接官から挨拶をして流れをつくることで、応募者の緊張がほぐれやすくなります。

事前に入念なネットワーク確認をしていても、いざ面接を始めると、通信が途切れてしまうケースもあります。
すぐに挨拶をすることで、ネットワークの確認を兼ねる目的もあるのです。

3:面接を実施する

挨拶を終えたら、面接に入ります。

WEB面接では、面接官の表情や声の調子が伝わりにくく、応募者に緊張感を与えやすくなります。
対面面接よりも大きめにリアクションを取るよう、意識することがおすすめです。

また、WEB面接で応募者と目を合わせるには、画面ではなくカメラを見る必要があります。

応募者の様子を確認するために画面にも適宜目を向けつつ、気持ちよく話してもらうためにも、視線はカメラに向けることがポイントです。

4:退室する

面接が終わったら、ビデオ会議ツールから退室します。

画面越しにはなりますが、対面面接と同じように、応募者へのお礼などを一言かけてから退室すると良いでしょう。

面接官から退室するのか、応募者からの退室を促すのかは、特に決まった流れがありません。

自社ごとの流れを踏まえ、締め方をあらかじめ決めておくとスムーズに面接を終えられます。

WEB面接を実施する際のコツとポイント

WEB面接を実施するために使うツールは、製品ごとに特徴が異なります。
また、短い時間で応募者の魅力を引き出すには、コツが必要です。

そこで、WEB面接を始めるにあたって押さえておくべきポイントを紹介します。

背景画像を設定する

相手から見える自分の画面背景を、任意のものに設定することがおすすめです。

ツール内に用意された壁紙から選ぶ方法もありますが、自社のロゴやオフィスを画像にして設定すれば、応募者へのPRになります。

また、背景を隠す効果もあるので、オフィス内での面接でバックに同僚が映っている場合や、見られたくない物がある場合にも最適です。

画面共有・ホワイトボード機能を活用する

WEB面接ツールに搭載されている「画面共有」「ホワイトボード」の機能を有効活用することも、面接の生産性を高めるために重要です。

ホワイトボード機能とは、共有した資料にマーカーや文字を入れられる機能で、共有した資料の特に大事な部分を強調させたりして使います。

場合によっては、応募者自身にマーカーを引いてもらうなどの活用も可能です。

対面での面接と同じように進行する

WEB面接といえど、基本的な進め方や接し方は対面面接と同様です。

分かりやすい質問を投げかけ、その回答を深掘りしながら応募者の本質を引き出します。

ただし、WEB面接では、タイムラグが発生したり、声が一瞬途切れたりすることもあります。
そのため、いつも以上にハッキリと丁寧に話すことがポイントです。

資料閲覧機能を活用する

資料閲覧機能を使えば、WEB面接をしながら、その応募者の情報を画面上に表示できます。

紙で資料を準備すると、画面から一回一回目を離して確認しなければなりません。
しかし、資料閲覧機能であれば、相手の発言に応じてすぐに資料を確認できるため、面接がよりスムーズになります。

WEB面接で起きがちなトラブル例と対処法

WEB面接では、何らかのトラブルが発生することが珍しくありません。

トラブルを未然に防止したり、発生時に落ち着いて対処したりするために、トラブル例と対処法を紹介します。

音声が聞こえない

よくあるトラブルの1つが、音声が聞こえない、または途中で聞こえなくなることです。

音声が聞こえない場合に考えられる原因は1つではないため、下記の対策を試してみてください。

【対処法】

・ミュートになっていないかを確かめる
・Wi-Fiをつなぎ直す
・チャット機能を使って応募者に伝えたうえで、再起動する
・使用するデバイスを変えてみる(パソコンからスマホに、など)

映像が映らなくなった

音声が聞こえるが映像が映らない、または音声も映像もつながらない、というトラブルもあります。

基本的な対策は音声がつながらない場合と同じです。

【対処法】

・ミュート、画面オフになっていないかを確かめる
・Wi-Fiをつなぎ直す
・ツールを再起動する(チャット機能が使えるのであればメッセージを送ったうえで)
・使用するデバイスを変えてみる(パソコンからスマホに、など)

ツールが急に落ちた

WEB面接の途中に、ツールが急に落ちるケースもあります。

自分がホストになっている場合、他の参加者の画面も自動的に落ちることになるので、候補者の様子に合わせた対処が求められます。

【対処法】

・すぐに再起動して応募者の再入室を待つ
・応募者の再入室がない場合は、履歴書に書かれた電話番号に電話する
・現在使っていないアプリやページを消して処理スピードを上げる
・ツールが起動できない場合はデバイスを変える

周囲の声が入っている

面接が始まってから、自分または応募者のマイクが周囲の声を拾っていることに気が付く場合があります。

肝心な発言内容が聞き取りにくくなるので、下記のような対処が必要です。

【対処法】

・場所を移動する、移動してもらう
・マイク付きイヤホンを装着する、装着してもらう
・設定を変えてもらう(ツールに機能があれば)

画面がカクカク止まる

音声や画面が完全には切れないものの、ところどころ途切れたり、動きがカクカクしたりするケースもあります。

これは、パソコンが重くなっている、または回線の調子が悪いことが主な原因です。

【対処法】

・現在使っていないアプリやページを消して処理スピードを上げる
・Wi-Fiをつなぎ直す
・回線状況が良い場所に移動する

まとめ

「Web面接」の検索推移や意識調査の結果からも分かる通り、Web面接に対するニーズは高まりをみせています。求職者のニーズに応えられる面接方法を導入することは、採用手法の差別化を図るチャンスといえるでしょう。

新型コロナウイルスの感染拡大によって対応が迫られてはいますが、オンライン面接の仕組みを整えておくことは、将来的にも役立つはずです。これを機にWeb面接を導入し、効率的な面接を進めてみてはいかがでしょうか。

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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
監修者
辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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