【例文付き】求人票のアピールポイントの書き方やポイントを解説

採用競争が激化し続けている昨今。求人票でいかに「自社の魅力」をアピールできるかが応募を増やすカギとなります。
しかし、アピールポイントをいざ求人票に盛り込もうと思っても、「そもそもどんな内容を入れよう……」「なんだかうまく文章にできない……」と悩むケースは多いです。

当記事では、求人票のアピールポイントの書き方やポイントについて、例文付きでご紹介します。
求人票作成に悩んでいる方はもちろん、すでに掲載した求人を改善したい方もぜひお役立てください。

求職者が応募したくなる求人票とは

そもそも、求職者が応募したくなる求人票とはどのようなものなのか。
それは、「入社後にそこで働くイメージができる求人」です。

求職者は大なり小なり不安を持っていますから、例え求人に興味を持ったとしても不安があるままでは応募を決断できません。
その不安をできるだけ払拭し、明るい未来をイメージできてはじめて、応募に前向きになれます。

そのためには、仕事内容や待遇、企業文化といった基本情報はもちろん、仕事のやりがいやキャリアパスといった情報が分かりやすく、かつ魅力的にまとめられていることが必須です。

つまり、「自社ならではのアピールポイントが示されている求人=応募したくなる求人」と捉えることもできるのです

求人票で記載必須な項目

求人票には、採用活動において求職者が安心して応募を検討できるよう、職業安定法第5条の3において、募集要項に記載すべき項目が下記のとおり義務付けられています。

  • 業務内容
  • 契約期間
  • 試用期間
  • 就業場所
  • 就業時間・休憩時間
  • 休日
  • 時間外労働の有無と時間
  • 賃金
  • 加入保険
  • 受動喫煙防止措置

求人作成にあたっては、まずこれらの情報を固めることが必要です。
ただし、すべてを求人票に記載するのはスペースの問題などで難しいこともあるでしょう。

その場合は、一部の条件を募集要項以外で提示することも認められています。原則としては、面談や面接など、求職者との最初の接点までに明示しなければなりません。

【出典】
2024(令和6)年4月1日施行改正職業安定法施行規則 募集時などに明示すべき労働条件が追加されます!|厚生労働省

下記の記事では、募集要項の書き方について詳しく解説しています。
【テンプレートあり】募集要項の書き方とは?必須項目や注意点などを解説

求人票のアピールポイントの見つけ方

「会社のアピールポイントとは?」と聞かれても、自分たちの視点だけで見つけるのは案外難しいものです。
そこで、求人票に記載すべきアピールポイントの見つけ方を紹介します。

採用したい人物像を明確にする

求人票のアピールポイントを整理するうえで最初に行いたいのが、採用したい人物像の明確化です。

例えば、「即戦力としてプロジェクトを牽引できる人材」を求めているのか、「新卒や第二新卒を含む若手を採用して自社でじっくり育成したいのか」によって、求人票に盛り込むべき内容が変わってきます。

応募者が自分の将来像をイメージできるように、具体的な役割や期待するスキルなどを言語化しておくと効果的です。
どのように言語化すれば良いか悩む場合は、「年齢」や「住んでいる場所」「家族構成」なども決めて、具体的な1人の仮想人物を立ててみてください。

【ペルソナで意識したい点】

・年齢、性別、住所:ターゲットとする求職者の基本属性
・職業経験・スキルセット:どのような業務経験や専門性を持っているか
・価値観、ライフスタイル:求職者が仕事に求めるもの(ワークライフバランス、成長機会、企業文化など)
・動機や悩み:求職者が転職する理由や解決したい課題

※ペルソナをつくる際はこちらの記事もお役立てください
応募が来ない時に試すことはペルソナ設定!求人票の書き方のコツをご紹介

自社の魅力や強みとなる部分をリストアップする

応募者が求人票を見たときに、企業PRの例文やキャッチコピーで印象に残るのが「企業ならではの魅力」です。
自社のビジョンや独自の技術、働きやすさや福利厚生など、強みとして打ち出せる要素を一覧化しておきましょう。

特に近年は、求職者がその企業の背景にある想いやビジョンにも注目するようになっています。

そのため、創立からの歴史や実績、幅広い事業展開といった内容は、応募を検討する人にとって大きな関心事となるはずです。
訴求できる情報をなるべく多く洗い出すことにより、求職者に「ここで働きたい」と感じてもらえるきっかけが作れます。

既存社員にヒアリングを行う

実際にそこで働く社員の声を聞くことは、求人票への説得力を高める非常に有効な手段です。
社員が感じているやりがいや、職場環境の特徴、チームワークの良さなど、生の声をヒアリングして求人情報に反映させましょう。

例えば、「社員同士が教え合う風土がある」「ミーティングで新しいアイデアを出しやすい」といった具体的なエピソードがあると、応募者の興味を強く引くことができます。
関連する写真や動画があれば、より具体的なイメージを持ってもらえます。

また、新卒採用であれば新卒入社の社員に「就活のときにこの会社のどこに惹かれたか」を聞いたりと、直近で入社したメンバーにヒアリングすることも効果的です。

競合他社と自社の求人票を比較する

同業界の企業が出している求人票をリサーチし、自社との違いを比較検討します。

一例として、自社が競合他社より給与水準や福利厚生が優れているのであれば、そこを強調することで「他者よりも給与が良い企業」という印象付けができます。
膨大な求人がある中で企業の印象付けに成功すれば、応募につながる可能性はグッと高まるのです。

業界や職種によっては、資格取得支援制度や業務用ソフトウェアの利用環境といったマニアックな要素も、応募者の興味を引きやすい魅力となります。

具体的な数値や実績を用いながら、他社にはない自社の長所をピックアップしてみてください。

外部の採用支援会社に依頼する

自社内だけでアピールポイントを洗い出すのが難しかったり、求人作成に費やす時間が取れなかったりする場合は、外部の採用支援会社に協力を仰ぐのも一つの方法です。
プロの目線で求人票全体をブラッシュアップしてもらえるため、より的確に自社の魅力を打ち出せるというメリットがあります。

人材紹介会社や採用コンサルティングを行う企業に相談することで、競合他社や業界の動向など、客観的な情報も得られるでしょう。

ただしコストはかさむため、しっかりと費用対効果を見極めながら、自社にとっての最適な方法を選ぶことが大切です。

求人票のアピールポイントの書き方のコツ

アピールポイントを整理できたら、次はいかにして求人票で表現するかです。ここからは、求人票におけるアピールポイントの表現方法と伝え方のコツについて解説します。

抽象的な表現は避けて具体的に伝える

「やりがいのある仕事」「働きやすい職場」など、抽象的な言葉のみでは求職者がイメージを膨らませにくい可能性があります。

例えば「お客様に感謝される仕事」として記載したい場合には、「一回の商談で商品の良さを十分に理解していただくための提案方法を、社員同士で考え、実行に移しています」というように、その背景もできるだけ明確に伝えると良いでしょう。

実際の業務風景や具体的な仕事の流れを描写すると、求職者はよりリアルなイメージを抱くことができます。

例をあげると、「社内コミュニケーションを大切にする職場です」と伝えるだけでなく、「週1回のチームミーティングで情報共有を行い、新人からベテランまでフラットに意見を出し合っています。
過去には新人社員のアイデアがプロジェクトに採用され、売上を前年比120%に伸ばした実績があります」といった具体的事例を加えれば、より説得力が増します。

具体的な数字や事例を示す

求職者は、自分が働く職場がどのような成果を上げているのかを知りたいと考えています。

また、労働条件や職場環境を含めた明確な数字が提示されていると、安心感や信頼感につながります。

■数字を使った魅力的な伝え方
以下のような情報を取り入れると、求人票の説得力が増します。

  • 平均残業時間(例:月10時間程度)
  • 離職率や定着率(例:定着率90%以上)
  • 業績の伸び率(例:売上前年比110%)
  • キャリアアップ例(例:入社3年でリーダーに昇格した社員が多数)

このように「月10時間程度」「90%以上」など、数字で示すことで求職者が具体的な職場イメージをつかみやすくなります。

■事例やエピソードの活用
これまでの実績をエピソードとして盛り込むことも効果的です。

例えば、「店舗の売上を前年から30%増加させた成功事例」「新商品開発プロジェクトを創意工夫で成功に導いた話」などを加えることで、企業の魅力や社風、チームワークをよりリアルに感じてもらえます。

可能であれば、それらのエピソードに関わっている社員にインタビューをしたり、本人の声として掲載したりするのも良いでしょう。

求人票のアピールポイントの例文

ここからは、仕事内容・会社紹介・働く環境・待遇それぞれの項目において、どのように魅力を伝えると効果的かを具体的な例文とあわせて紹介します。

仕事内容

新規顧客に対する、有料プランの提案営業をお任せします。
有料プラン切り替え後はカスタマーサクセス部門に案件はパスとなるため、無料プラン→有料プランへの切り替え提案営業のみに集中できる環境です。

会社紹介

創業15年の当社は、業界において高い顧客満足度を誇る成長企業です。サービスを通して、お客様に寄り添い、社会に貢献しています。少数精鋭のため、一人ひとりが大きな裁量を持って活躍できる環境です。

働く環境

年齢や社歴に関係なく、意見交換や相談がしやすい雰囲気なので、すぐに馴染んでいただけます。また、一人ひとりの裁量が大きく、自分のアイデアを活かして活躍できます。

待遇

頑張りをしっかり評価する体制で、昇給や賞与で還元します。また、個人の成長を支援する各種研修制度も充実しており、スキルアップを目指せる環境です。働きやすい環境づくりにも力を入れており、ワークライフバランスを重視した制度も整えています。

※こちらの記事では業界別の求人広告テンプレートについて紹介しています
【テンプレートあり】応募効果を上げる、求人広告の書き方とは? 3つのポイントと注意点

アピールポイントを盛り込んだ求人作成なら「採用係長」がオススメ!

自社なりのアピールポイントを盛り込んだ求人を作成したい場合「採用係長」がおすすめです。

採用係長は、採用ブランディングから採用プロモーションまで、 採用業務全般を支援する「採用マーケティングツール」です。
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また、採用サイトと求人票が作成できるだけでなく、採用のノウハウを持った経験豊富な専門スタッフが求人原稿の作成をアドバイスします。

会社ごとにヒアリングを行い、他社にはない魅力を理解したうえで求人作成をサポートしますので、応募を増やすだけでなく「これが当社の強みだったんだ」と気付いていただくきっかけにもなるかもしれません。

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当社ネットオンは、2004年の創業以来、採用Webマーケティングの分野で事業を展開し、零細企業や中小企業から大企業、さらには官公庁まで支援してきました。

電話やメールなど、お客様のニーズに応じて採用課題をサポートします。

採用係長は無料から始めることができますので、まずはトライアルプランで採用係長を試してみてください。
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まとめ

自社の強みを分かりやすくまとめ、具体的なアピールポイントを明示することは、求職者と企業の相性を高める重要な要素です。
市場の労働力は年々減少していますから、アピールポイントが採用成功におよぼす影響は、今後ますます大きくなるかもしれません。
ぜひ当記事の内容を実際の求人作成にお役立てください。

なお、「応募がこない」「採用はできるけどミスマッチで離職してしまう」といったお悩みをお持ちであれば、ぜひ当社ネットオンにお問い合わせください。
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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
Indeedはもちろん、インターネット広告やDSP広告を組み合わせた効率的な集客や、Google Analytics等の解析ツールを利用した効果分析、サイト改善を強みとしている。