建設業の求人掲載におすすめなサイト13選|料金や特徴、選ぶ際のポイントまで徹底比較

慢性的な人手不足に悩まされる建設業界。特に現場作業員や施工管理職といった即戦力の確保は年々難易度が高まっています。

「求人を出しても応募が集まらない」
「経験者を採用したいが母集団が形成できない」
そんな課題を抱える企業も多いのではないでしょうか。

本記事では、建設業の採用活動を成功させるために役立つ「求人掲載サイト」を厳選してご紹介します。
各サービスの特徴や料金、選び方のポイントまで徹底解説しますので、ぜひ採用戦略にお役立てください。

建設業界の求職者動向

建設業界は他産業に比べ、顕著な人手不足が続いています。
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和7年4月)」によれば、建設・採掘技術者の有効求人倍率は4.81倍。
建設躯体工事従事者に至っては7.75倍と、全産業平均の1.08倍を大きく上回っています。

特に電気工事従事者、土木作業従事者の需要も高く、企業は優秀な人材確保に苦戦しています。
(出典:一般職業紹介状況(令和7年4月分)について|厚生労働省

背景には、建設業従事者の高齢化や若年層の入職者減少、2024年問題(時間外労働の上限規制)による労働環境の変化があります。
求職者の志向としては「安定した雇用形態」「給与の明確化」「働きやすさ」「ワークライフバランス」などが重視される傾向にあり、求人広告でもこれらの情報を明確に打ち出すことが重要です。

※建設業をとりまく採用課題の現状や人材確保の対策について知りたい方はこちら
建設業の若者離れの原因と対策を分かりやすく解説!
建設業の採用方法とは?採用難でも採用を成功させるポイントや求人媒体を解説

建設業の採用に強い求人サイト・求人媒体の主な種類

求人サイトを選ぶ際は、料金形態と採用ターゲットに合致したものを選ぶ必要があります。
主に以下の3種類の掲載形式があります。

掲載課金型

掲載課金型は、一定期間求人広告を掲載するごとに費用が発生する方式です。
掲載期間に応じて固定費が発生します。

【メリット】

  • あらかじめ費用感を明確にできる
  • 一度に複数の応募を集めやすい

【デメリット】

  • 応募がなくても費用が発生する
  • 複数の職種やエリアで掲載すると費用が高額になりやすい

成果報酬型

応募や採用が発生した段階で料金が発生する方式です。
事前費用が不要で成果が出た場合のみ支払います。

【メリット】

  • 無駄なコストを抑えられる
  • 小規模企業にも取り組みやすい

【デメリット】

  • 成果単価が高めに設定されていることがある
  • 採用人数が多いと費用が膨らむ

クリック課金型

求人がクリックされるたびに料金が発生する方式です。クリックされなければ費用は発生しません。
求人検索エンジンではこの形式がよく採用されています。

【メリット】

  • 広告運用の自由度が高い
  • 掲載自体は無料

【デメリット】

  • 運用ノウハウが求められる
  • クリック数と応募数が比例しないリスクがある

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建設業の求人掲載におすすめな求人サイト13選【比較表付き】

ここからは、建設業の企業におすすめしたい求人サイトを紹介します。
最初に比較表を掲載していますので、気になった求人サイトがあればぜひチェックしてみてください。

サイト名 料金形態 特徴
Indeed クリック課金型 国内最大級、掲載無料、検索流入が強い
求人ボックス クリック課金型 クリック単価が安く、費用対効果が高い
doda 掲載課金型 若手・経験者採用に強い、大手媒体
マイナビ転職 掲載課金型 全国対応、地方採用にも強い
助太刀社員 要問合せ(問合せ後、最適なプランを提案) 建設業特化、アプリ掲載あり、スカウト可能
GATEN職 成果報酬型 ガテン系に強い、動画掲載対応
施工管理求人ナビ 成果報酬型 施工管理職に特化、定着支援あり
建設転職ナビ 成果報酬型 幅広い建設職種に対応、専門チームサポート
建設・設備求人ナビ 成果報酬型 資格者採用に強い、専門職が多い
建職バンク 要問い合わせ 関東中心、キャリアアドバイザー付き
セコカンNEXT 要問い合わせ 施工管理経験者特化、入社後の定着までフォロー
POWER WORK 要問合せ(担当コンサルよりプラン提案) 未経験者から即戦力まで幅広く対応
ジョブケン 成果報酬型 工事会社出身運営、現場目線の求人が可能

Indeed

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(引用:Indeed公式

Indeedは、世界最大級の求人媒体で、建設業を含むあらゆる業種・職種の求人が掲載されています。
求人をクリックされるごとに課金される「クリック課金型」を採用しており、無駄な固定費が発生しにくいのが特徴です。

無料でのオーガニック掲載も可能ですが、有料広告を活用することでより高い露出を狙えます。幅広い求職者層へのアプローチができるため、建設業界に限らず母集団形成に適しています。

【料金】
無料掲載あり
有料広告はクリック課金制(1クリックあたりの単価はAIが自動調整。相場は50円~300円)

※Indeedの特徴やメリット・デメリットなどを詳しく知りたい方はこちら
Indeed(インディード)とは?仕組み・料金体系・メリット・デメリット・掲載方法・効果を出す方法・成功事例まで徹底解説!

求人ボックス

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(引用:求人ボックス公式

求人ボックスは、価格.comをはじめとした有名サイトを運営するカカクコムが提供する求人検索エンジンです。
Indeedと同様にクリック課金型ですが、クリック単価が比較的安く、建設業界の採用コストを低く抑えたい企業に向いています。

日本国内に特化した検索エンジンであり、建設業の地域採用にも効果的です。運用難易度が低いため、初めてクリック課金型を試す企業にもおすすめできます。

【料金】
無料掲載あり
有料広告はクリック課金制(1クリック25円~1000円)

※求人ボックスに興味を持っている方はこちらもお役立てください
求人ボックスとは?特徴や掲載方法、料金や活用事例を解説!

doda(デューダ)

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(引用:doda公式

dodaは、パーソルキャリアが運営する大手求人サイトで、経験者採用や若手の即戦力人材の採用に強みがあります。
スカウト機能や履歴書データベース検索など、攻めの採用活動に役立つ機能が充実しているのが特徴です。

建設業界では施工管理、現場監督、技術営業など専門性の高い職種を中心に活用されており、全国規模での採用が可能です。

【料金】
掲載課金型(4週間掲載で25万円〜)

※「doda」について詳しく知りたい方はこちら
doda(デューダ)とは?特徴や掲載料金、掲載方法について徹底解説

マイナビ転職(建設業特集)

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(引用:マイナビ転職公式

マイナビ転職は、全国規模で豊富な求人数を持つ総合求人サイトで、地方採用にも強い点が魅力です。

建設業特集ページが組まれることも多く、業界に特化した訴求が可能。スカウト機能を使った母集団形成も効果的で、掲載費用に対して高い費用対効果を実現できる媒体だと言えます。

【料金】
掲載課金型(4週間掲載で20万円〜)

※「マイナビ転職」について詳しく知りたい方はこちら
https://saiyo-kakaricho.com/wp/what_mynavijobchange/

助太刀社員

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(引用:助太刀社員公式

助太刀社員は、建設業に完全特化した求人サービスで、特にアプリユーザーが多く、施工管理や職人などの現場人材に強い影響力を持っています。

職種を87種に細かく分類しており、ピンポイントでターゲットを絞った採用活動が可能です。
さらに、スカウト機能を活用することで、求める人材に直接アプローチできる点も大きな特徴です。

【料金】
要問合せ(問合せ後、最適なプランを提案)

GATEN職

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(引用:GATEN職公式

GATEN職は、建設業や土木業界など、いわゆる「ガテン系」の求人に強みを持つ求人サイトです。

写真や動画を使った求人ページの作成が可能で、現場の雰囲気をしっかり伝えられるため、ミスマッチを防ぎやすいのが特徴です。
契約期間は月単位・半年・年間から柔軟に選べるため、短期掲載にも対応しています。

【料金】
掲載課金型(月額23,100円〜、年間契約時)

施工管理求人ナビ

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(引用:施工管理求人ナビ公式

施工管理求人ナビは、施工管理職に特化した求人サイトで、ベテラン層を含む施工管理技士の登録者が多く、現場経験者を採用したい企業におすすめです。
「人材派遣サービス」「人材紹介サービス」「メディアリクルーティング」の3種類から選ぶことが可能で、企業のニーズに合わせた方法で人材を確保できます。

【料金】
成果報酬型(要問い合わせ)

建設転職ナビ

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(引用:建設転職ナビ公式

建設転職ナビは、建築・土木・設備・電気といった建設業界のあらゆる専門職の求人に強い求人サイトです。

成果報酬型で、専任の採用サポートチームが原稿作成から応募者対応までをサポートしてくれるため、採用業務の負担を減らしたい企業にも向いています。
求職者の質が高く、即戦力人材の獲得に適しています。

【料金】
成果報酬型(要問い合わせ)

建設・設備求人データベース

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(引用:建設・設備求人データベース

建設・設備求人データベースは、建設業・設備業界の求人に特化し、特に資格者(建築士・施工管理技士・技術士など)の採用に強いサイトです。
幅広い職種に対応し、経験者・未経験者どちらの求人も掲載可能。
プラント・建設業界に特化したコンサルタントがサポートしてくれる体制も整っており、効率的な採用活動を支援してくれます。

【料金】
成果報酬型(要問い合わせ)

建職バンク

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(引用:建職バンク

建職バンクは、建設業専門の求人サイトで、キャリアアドバイザーによるマッチングサポートが充実しています。
建設業界での実績を活かした専門的なサポートが受けられるため、求める人材により正確にアプローチすることができます。
スカウト機能を活用した能動的な採用活動も可能です。

【料金】
要問い合わせ

セコカンNEXT

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(引用:セコカンNEXT公式

セコカンNEXTは、施工管理職に特化した求人サイトで、施工管理技士の資格保有者や実務経験者を中心に登録者が集まっています。

スピーディーに即戦力人材を確保したい企業におすすめで、キャリアアドバイザーが企業と求職者をしっかりマッチングしてくれます。
入社後の定着までフォローしてくれるので、定着面での課題を抱えている企業にもおすすめです。

【料金】
要問い合わせ

POWER WORK

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(引用:POWER WORK公式

POWER WORKは、建設業をはじめ運送や警備業など、現場職に特化した求人サイトです。
中小企業や個人事業主でも利用しやすく、求人原稿の作成や内容相談にも柔軟に対応してくれます。
未経験者から即戦力人材まで、幅広い層をターゲットに採用活動が行えます。

【料金】
要問合せ(担当コンサルよりプラン提案)

ジョブケン

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(引用:ジョブケン公式

ジョブケンは、建設業界に特化した成功報酬型の求人サイトです。
もともと工事会社だった背景を活かし、専門性の高いマッチングを実現しています。

エージェントサービスも提供しており、採用業務の負担を減らしたい企業にぴったりです。費用は採用が決定した時点で発生するため、無駄なコストを抑えられます。

【料金】
成果報酬型(要問い合わせ)

建設業に強い求人サイトを選ぶ際のポイント

建設業の採用を成功させるためには、「どの求人サイトを選ぶか」が非常に重要です。数ある求人サイトの中から、自社に合った媒体を選ぶ際には、以下のポイントをしっかり押さえる必要があります。

欲しい人材に合った求人広告を選ぶ

求人サイトごとに、得意とする人材層や職種、地域、年齢層は異なります。
例えば、施工管理経験者を採用したい場合は、施工管理求人ナビや建設転職ナビ、セコカンNEXTのような「施工管理職に特化した媒体」を選ぶのが効果的です。

また、若手の現場作業員を募集したい場合は、助太刀社員やGATEN職、POWER WORKといった「現場系求人に強いサイト」が適しています。
ターゲットとする人材像を明確にしたうえで、その人材が集まっているサイトを選びましょう。

【チェックポイントの例】

  • 経験者か未経験者か
  • 施工管理職か現場作業員か
  • 若手か中高年か
  • 地方採用か全国採用か

予算や採用目標に合わせて選ぶ

求人サイトには、掲載課金型・成果報酬型・クリック課金型といった料金形態があります。

それぞれコスト感が大きく異なるため、採用予算や目標人数に応じて適切な課金形態を選びましょう。

【掲載課金型がおすすめのケース】

  • 母集団を短期間で集めたい
  • 短期集中で応募を集めたい
  • 中〜大規模予算がある

【成果報酬型がおすすめのケース】

  • 採用コストを最小限にしたい
  • 採用決定したときだけ費用を払いたい
  • 小規模企業で慎重に採用したい

【クリック課金型がおすすめのケース】

  • 自社で広告運用できる体制がある
  • 長期的に低コストで露出したい
  • 運用ノウハウを持っている

なお、成果報酬型は初期費用を抑えたい企業にとって大きなメリットがありますが、成果単価が高くなる場合もあるため、費用対効果を事前にしっかり確認しましょう。

複数の求人広告や手法を活用する

近年、建設業界の採用難易度は高まっており、ひとつの求人媒体だけで人材を確保するのは難しくなりつつあります。
求人広告は「掛け合わせ」が重要です。

例えば、以下のような組み合わせが有効です。

  • クリック課金型(Indeed、求人ボックス)で母集団形成を行う
  • 特化型サイト(施工管理求人ナビ、助太刀社員)で即戦力を狙う
  • スカウトサービスで経験者に直接アプローチする
  • 複数の成果報酬型を活用し、ノーリスクで選択肢を広げる

求人の出し方を一元化せず、いくつかの求人媒体を平行して使うことで、応募者層を広げることができ、結果的に早期の採用成功につながります。

また、求人原稿の内容も「どの媒体に合わせるか」で表現を変えることが重要です。
現場系サイトでは「働く雰囲気」「現場写真」の訴求が有効であり、施工管理職の採用では「待遇・安定性・キャリアアップ」の打ち出しが効果的です。

まとめ

採用難が続く現在では、ひとつの求人媒体に依存せず、複数の媒体を併用しながら応募経路を広げる戦略が有効です。
クリック課金型で母集団を集め、特化型サイトでターゲット人材を絞り込むなど、柔軟な組み合わせを検討しましょう。

建設業の採用は、求人広告の質・媒体の選び方・掛け合わせの工夫によって大きく結果が変わります。
本記事で紹介した情報を参考に、自社に合った採用戦略をぜひ実践してみてください。

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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
Indeedはもちろん、インターネット広告やDSP広告を組み合わせた効率的な集客や、Google Analytics等の解析ツールを利用した効果分析、サイト改善を強みとしている。