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歯科技工士の採用・求人方法とは|採用が困難な理由は?

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[公開日]2021.04.07
[更新日]2021.04.06
歯科技工士 採用方法

「優秀な院内歯科技工士を採用したい」そんな思いを持った歯科医院を経営されている方は多いのではないでしょうか。しかし、優秀な歯科技工士は引く手あまたであるため、求人を掲載してすぐ要望に沿うような人材を採用できるわけではありません。

本記事では、歯科医院にとって重要な存在である歯科技工士の採用方法・求人方法をご紹介します。採用が難しいとされる優秀な歯科技工士を仲間に迎え、患者のニーズに幅広く応えられる体制を整えてみてはいかがでしょうか。

歯科技工士の採用が困難な理由

歯科技工は患者の装着感で成否が分かれる仕事のため、満足してもらえなければ何度でもやり直しが発生します。患者と触れ合う機会もあまりないため、褒められる・感謝されることも少ないです。
また、大抵は1人で延々と細かい作業に没頭するうえで残業も多いため、モチベーションのキープが非常に難しい仕事だといえます。

そんな厳しい環境の中で、スキルの向上も図っていかなければいけないため、離職率が高く、養成施設への入学者も年々減っている状況にあります。
なり手・働き手が減っているのに対して、追い打ちをかけるように需要が増えているため、採用が難しい職種となっています。

近年では、厚生労働省において「歯科技工士の養成・確保に関する検討会」が開かれるなど、人手不足が大きな課題となっています。

出典:厚生労働省「歯科技工士の養成・確保に関する検討会 報告書 令和2年3月31日」

検討会の報告書では、歯科技工士の養成・確保が困難な理由として、主に以下が挙げられています。

  • 就業歯科技工士数の減少
  • 離職率の高さと復職のしづらさ

就業歯科技工士数の減少

就業歯科技工士数の減少 就業歯科技工士減少の理由としては、歯科技工士という仕事が認知されていないこと、年収の低さ、長時間労働による労働環境の悪さが挙げられています。

  • 分業がしにくい
  • ニーズの高まりで仕事が多い
  • 多くの施設が歯科技工士1名体制で運営されており、すべて1人で作業を行っている

などの状況があるため、長時間の労働になりやすい環境といえます。

離職率の高さと復職のしづらさ

離職率の高さについては、仕事内容への不安と給与・待遇への不満を感じて20~30代の内に離職するケースが多いことが挙げられています。
復職のしづらさについては、技術が必要な仕事であるため、ブランクがあると技術面での不安によって復職しづらいといったことが考えられています。

就業先として、歯科技工所を希望する人が多く、病院・診療所に勤務する歯科技工士は減ってきていることから、特に歯科医院では歯科技工士を採用しづらい状態にあります。

歯科技工士の採用手法

歯科技工士の主な採用手法としては、

  • ハローワークに求人掲載する
  • Web媒体に求人掲載する
  • 紙媒体に広告掲載する
  • 人材紹介サービスを利用する
  • 自院・採用サイトで求人募集する

などが考えられます。

ハローワークに求人掲載する

ハローワークには歯科技工士の求人募集が数多く掲載されています。事業所登録している歯科医院であれば、無料でハローワークに求人を出せます。求人を出すための方法は、以下の2つに大きく分かれます。

  1. 管轄のハローワークに出向いて、パソコンまたは求人申込書で求人申込み手続きをする。
  2. 事前にパソコンで求人情報を仮登録し、ハローワークの窓口で直接本登録をする。

2020年1月からは、インターネット上から求人申し込みが簡単にできるようになり、求人者マイページを開設した後に、パソコンから求人情報を手軽に登録できます。

Web媒体に求人掲載する

Web媒体に求人広告を掲載して歯科技工士を募集する方法です。 特に多くの歯科医院が利用している医療関連に特化した「ジョブメドレー」や「グッピー」などの求人サイトに掲載すると、歯科技工士にターゲットを絞って求人募集ができます。

また、より求人のリーチを広げる場合は「Indeed」といった求人検索エンジンを活用することで求人の閲覧者を増やすことができます。

紙媒体に広告掲載する

折込チラシや地域のフリーペーパー、『歯科技工』などの業界誌などで広告掲載する方法もあります。 折込チラシは新聞購読世帯になるため、インターネット媒体よりも年齢層が高い傾向にあります。自院が希望する年齢層に合うのであれば、検討してみると良いでしょう。

また、業界誌やフリーペーパーはそれぞれの年齢層や購読者層を媒体側に確認して載せるのがオススメです。

人材紹介サービスを利用する

転職エージェントに歯科技工士人材を紹介してもらう方法です。人材を紹介してもらう段階では費用は発生せず、採用が決まった時点で年収に応じた成果報酬を支払います。 人材紹介のメリットは、既にスキルや経験の豊富な歯科技工士を確保できる点です。歯科技工士の紹介実績がある転職エージェントに依頼すると良いでしょう。

自院・採用サイトで求人募集する

自院のサイト上で採用ページを作成し、求人を掲載します。採用ページを制作する必要はありますが、その後の費用は基本的にはかかりません。

採用サイトの求人をIndeedやGoogleしごと検索に掲載させることもできるため、オススメの採用手法といえます。

Indeed、Googleしごと検索に掲載する方法については以下の記事で解説しています。
Indeedで自社求人サイトを連携する方法
Googleしごと検索(Google for Jobs)に求人情報を掲載するための方法

歯科技工士が働く医院を選ぶ4つのポイント

歯科医院

歯科技工士は採用難易度が高い職種であるため、求職者から魅力的だと感じられるポイントを求人票に掲載していなければ、掲載してもなかなか応募を集められない可能性が高いです。

効果的に応募を集められるよう、実際に歯科技工士が働く医院を選ぶ4つのポイントをご紹介します。

自院サイトがあるか

まずは、医院の雰囲気が伝わるような自院サイトを持っているかどうかが重要です。

患者さんのため、採用のための情報を自院サイトに載せている医院は、働く場所としてのイメージもつきやすく、好印象を抱きやすいです。 診療時間のみを掲載するサイトではなく、医院として患者さんに対する思いや従業員への思いなどを伝えられる内容にすると、より良い印象を与えられるでしょう。

医院内の人間関係が良好であるか

歯科医院は、院長の人柄が大きくスタッフ間の人間関係に影響します。そのため、院長の人柄が伝わりやすいように自院サイトなどに写真を載せ、院長が開業した理由や大切にしている思いなどを伝えましょう。自院で働くメリットは何なのかを意識して発信することが重要です。

また、院長以外にスタッフの写真やコメントなども載せておくと、医院の人間関係や雰囲気が伝わりやすくオススメです。アットホームでわきあいあいとした雰囲気であれば、例えばスタッフを慰労するお食事会や歓迎会などの情報を発信すると、働く側に医院の個性が伝わりやすくなります。

条件面

歯科技工士の求人で重要視されるのが、給与と労働時間です。

歯科技工士は、月給が約20万円~約50万円とレンジが広いです。そのため、どんなスキルを身につければ給与が上がっていくのかを明確にしておくと、キャリアアップのイメージをしてもらいやすいでしょう。

歯科医院ではデジタル化に必要なCAD/CAMの導入も進んでいないことが多く、複数の歯科技工士を抱えることが少ないため、1人で手作業の業務を遂行する必要があります。そのため労働時間が長くなり、残業が多くなる傾向にあります。
こういった状況の中で、自院ではどんな工夫をして労働条件の改善に取り組んでいるのかを伝え、医院としてのスタンスを伝えられるとよいでしょう。

また、情報を載せる際には募集したい人材層がどんな情報を求めているか考えることも重要です。 例えば、

  • 医院スタッフ専用の駐車場・駐輪場があり、自動車・自転車通勤が可能
  • 医院付近のスーパーやコンビニの情報
  • 休憩室の有無

などの情報があると、働きやすいというイメージを持ってもらいやすいでしょう。自院で募集したい層のライフスタイルに合わせて、メリットになりそうな情報を明記しておくと効果的です。

設備環境が整っているか

歯科技工士の場合、設備環境が整っているかどうかは医院を選ぶ上で、重要なポイントです。

  • 院内ラボの広さが十分にあるか
  • CAD/CAMなどのデジタル機器があるかどうか
  • インカムでラボと施術室間のやりとりができるか

など、どれだけ設備が整っているのかを求人票に記載することで、働きやすさをイメージできます。

自院の設備環境を写真や言葉でうまく表現し、働くイメージをもってもらえるよう工夫しましょう。 また、スポーツマウスガード、審美矯正、インプラントなど特化している領域がある場合は、設備環境と一緒に記載しておくと、その領域に興味を持った人が応募してくれる可能性が高まります。

まとめ

歯科技工士の採用の難しさ、求人の方法をまとめてご紹介しました。かなり厳しい環境に置かれている歯科技工士だからこそ、自院はどのように地位向上を図ろうとしているかを表現するだけで、差別化が可能です。

優秀な人材は働く環境を重視するため、自院の環境や考えをしっかり伝えるようにし、医院の発展に欠かせない優秀な歯科技工士の採用を成功させましょう。

この記事を書いた人

高下真美

高下真美

人材紹介・派遣ベンチャーで2年、その後リクルートジョブズで8年営業を経験し、フリーライターに転身。そこで得たさまざまな業界の知識と経験を活かし、現在は導入事例・採用ページなどのインタビューからSEO記事まで多方面で活動中。

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