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採用動画を活用する企業が増えている理由
昨今は採用動画を活用する企業が増えておりますが、増加の要因としては「採用活動における様々な対策が取れる」点が挙げられます。
求職者の売り手市場が続いておりますが、企業はマッチした人材を採用するために、自社のブランディングや他社と違った採用手法を行い、「いかにして求職者に自社を知ってもらうか」に力を注いでいる企業が多いです。
この現状から、求職者に自社を知ってもらうために、さまざまな対策を行っています。
具体的には
- さまざまな求人広告に掲載
- インターン制度の導入
- 会社説明会などのイベントへの参加
- Indeedなどの求人検索エンジンへ露出を増やす対策
- 自社オウンドメディアの運用
- 採用動画の活用
など
さまざまな取り組みを各企業が実施しております。
しかし、自社にとってミスマッチの応募が増えても、採用コストが増えるばかりで優秀で自社にマッチした人材を採用できなくては意味がありません。
そこで採用コストを抑えて優秀な人材を獲得する為には、まずそういった人材に興味を持ってもらう為の対策が必要です。
目的を達成するための対策として考えられるのは、ターゲットを深く意識したオウンドメディアの運用や採用したい人材をターゲットにした採用動画を作ることなどが挙げられます。
当然、どの対策がいいのかはやってみないとわからないため、さまざまな手法の効果測定をしながら、最適な手段を選択する事が大切です。
その中の採用手法の一つとして採用動画の活用をする企業が増えています。
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採用動画を活用することで得られる4つのメリット
1、言葉では伝わりづらい要素を表現できる
2、求職者が職場で働くイメージがしやすい
3、ライバル企業が実施していない場合、印象に残りやすい
4、ありのままを出すことで、ミスマッチの可能性を低くできる
それぞれを詳しくみていきましょう。
言葉では伝わりづらい要素を表現できる
求職者にとって、応募する企業の雰囲気は大変重要です。
応募から面接前の段階では、どんな職場なのか雰囲気をつかむことが難しいと、就労後のイメージをつかみにくく不安になる求職者も多いと予想されます。
そういった求職者の不安を解消する為に「採用動画」は有効です。文章だけでは伝わりづらい職場の雰囲気や風土、会社独自の強みなどを表現し伝える事が可能です。
求職者が職場で働くイメージがしやすい
動画があれば、その職場の空気感やどんなスタッフがいるのか写真よりも伝わります。
理由の一つとして、スタッフの話し方や声のトーン、会社の内装などで会社の雰囲気が判断できます。
求職者はもし、自分がこの企業で働いたら…とイメージするでしょう。
職場で就労する時のイメージができるかどうかで、求職者の応募意欲は大きく変わってきます。なので職場の良い雰囲気を動画でうまく伝えることができれば、採用内定を出した際の承諾率も高まります。
ライバル企業が実施していない場合、印象に残りやすい
全く同じ業界で、似た人材を求めている企業がほとんど同じ媒体を利用して採用活動を行なっていた場合、動画を活用しているのが自社だけであれば、自社の雰囲気を競合よりも情報量多く伝えられます。
そのため、求職者の記憶にも残りやすく、応募数に繋がる可能性が高いと言えます。
ありのままを出すことでミスマッチの可能性を低くできる
動画は空気感を偽ることができないコンテンツです。
だからこそ、ありのままの社内の雰囲気を動画に撮り、そのままの姿を求職者に見てもらうことで、求職者はどんな会社なのかが分かりやすいです。
その結果、会社の雰囲気に合う合わないの判断を求職者がしやすくなるので、ミスマッチを減らせます。
採用動画にはデメリットもある
採用動画を使う場合、4つのデメリットもあるのでご紹介させていただきます。
1、スマ―トフォンの速度制限を気にして敬遠される恐れがある
2、動画時間が長すぎると伝えきれない
3、企業側目線の動画は求職者に良くない印象を与えるケースもある
4、見せ方次第でミスマッチが起きる可能性がある
スマートフォンの速度制限を気にして敬遠される恐れがある
求職者はちょっとした空き時間に求人をスマートフォンで閲覧する可能性があります。
ただ動画の特性として、画質が上がる程、再生する際にデータ容量を消費します。
そのため、スマートフォンの速度制限を気にしている人は動画を敬遠して、見てもらえない可能性があります。
動画時間が長すぎると伝えきれない
社内の雰囲気を伝えるため、余すことなく動画を撮る方もいるかもしれませんが、全てを撮ったからといって伝わるわけではありません。
採用動画には最適な時間があり、長くても5分までが目安です。
なぜなら、求人情報を見ている段階の求職者がその会社に深く興味を持っていることは少なく、雰囲気がわかるとは言っても長い動画を最後まで見ようと感じる人は中々いません。
だからこそ、できる限り短い時間で、簡潔に雰囲気を伝えられる動画が好ましいです。
企業側目線の動画は求職者に良くない印象を与えるケースもある
どんな採用動画にするかは、企業ごとにさまざまです。
しかし、動画によっては良くない印象を与える可能性もあります。
例えば、仲の良い雰囲気を伝えるために、雑談をして笑っている動画を撮ると人によっては「楽しそうだけど雰囲気が軽そう」といった印象を抱く可能性があります。
また、職場の雰囲気を伝えようと、元気よく声を出している朝礼の動画など出した場合「体育会系できつそう」といった、予想していない印象を与える可能性もあります。
見せ方次第でミスマッチが起きる可能性がある
例えば、創業が古く、ルールにも厳格な老舗企業などが、興味を持ってくれる人を増やすために、雰囲気よく人の良い社員が楽しんで働いている動画を撮ったとします。
しかし、求職者は自由にのびのびと仕事ができる会社を求めている場合、動画で社内が楽しそうにしている雰囲気が伝わっても、実際に入社した後にギャップを感じミスマッチが生じる可能性があります。
ここで紹介した4つのデメリットは、しっかりと考えて動画を作成すれば気にならないでしょう。
採用動画の使い方例と想定される効果
ここから少しだけ実際の採用動画を例に効果を見てみましょう。
株式会社ロフト様の採用動画の場合
引用:株式会社ロフト様
この採用動画が求職者に与える効果
- 5人のスタッフが登場し、雰囲気がつかみやすい
- 入社後の実際の体験談や悩みといったリアルな題材で、入社後のイメージを持ちやすい
- 求職者にとって楽しく働けそうかの判断がしやすい
- どんなキャリアプランを描けるか判断しやすい
この株式会社ロフトの採用動画は、リアルな雰囲気を出しつつ本音を語っています。
また、視聴者を飽きさせないように、イラストや動画の中に動画を挟むなどの編集がされており、非常に好感を持てる動画に仕上がっています。
株式会社森下仁丹様の採用動画の場合
引用:株式会社森下仁丹様
この採用動画が求職者に与える効果
- 年代を問わず入れる、挑戦できそうな印象が得られる
- 「第四新卒世代」という独特な言い回しによって、印象に残りやすい
- 転職活動をしていない人でも会社に興味を持てる
この動画のターゲットは50代の中途採用ですが、さまざまな時代と企業の現実を見てきた世代です。
しかし、1分弱と短い動画の中に「まだできると思うんです」と言った言葉に企業の将来と自分が働いて活躍している姿をイメージできると思います。
まさにこの年代で転職活動をしている人に深く印象に残る動画であり、転職活動をしていない人でもチャレンジ精神を刺激され、興味を持てる良い採用動画です。
採用動画は制作した方がいいのか?
採用動画を制作した方が良いのかという点については、下記のような企業は採用動画の制作を検討すると良いでしょう。
- 応募数を増やしたい
- 応募率を上げたい
- 採用予算を削減したい
- ミスマッチを減らしたい
採用活動において、新卒採用も中途採用もどちらも求職者の売り手市場の兼ね合いから予算を以前よりも増額している企業も多いです。
また、競合他社も同じように多めに予算をかけるので、自社が予算を増やしても優位に立てる保障はありません。
そこで必要なのは、本当に情報が必要な求職者に対して、競合他社より目立ち、競合他社よりも印象を残すのかが重要です。
採用動画を活用して、ターゲットとする求職者に興味を持ってもらえれば、応募数の増加やミスマッチの減少などの効果を得ることができます。
まとめ
採用動画はメリットもあればデメリットもあります。
しかし、現在の採用活動における悩みの多くが改善できる可能性を秘めているのが、採用動画です。
ただ、採用動画も求職者に見てもらえる媒体にのらなければ、意味がないので、採用動画を制作した際はIndeedなどの多くの求職者の目に触れる媒体に掲載することを推奨いたします。
なお、Indeedに掲載する場合は、Indeedの企業ページを作成するか、自社求人サイトを連携するか、「採用係長」のような採用管理システムとの連携を活用しましょう。
少ない予算で競合他社との差別化を図りたい場合は、YouTube動画のURLを編集画面に記載するだけで、求人ページに載せることができる「採用係長」を利用することをおすすめいたします。
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