警備員の仕事を探したとき、他の求人に比べ、多くの求人情報が見つかります(Indeed検索によると2020年6月時点で約7万件)。求人数が多いということはそれだけ人手不足が慢性化しているということです。
それではなぜ、警備員は人手不足なのでしょうか。本記事では、そんな警備員不足の現状と理由、募集を集め採用を成功させるためにすべき事について解説します。
目次
警備員不足の現状
ITやAIの技術が発達している現代ですが、東京オリンピックや新しい施設の建設、ホームセキュリティの導入増加など警備が必要となっている現場が増えています。その一方で、警備員においては人手不足が顕著、採用が追いついていないです。
まずは有効求人倍率と勤続年数から警備員の人手不足の現状を確認してみましょう。
警備員の有効求人倍率
図を見ていただくと、2019年の全職種の有効求人倍率1.45倍に比べ、保安(※1)は7.77倍と、非常に高いことが見て取れます。
また、年々増加傾向となっており、圧倒的な売り手市場となっていることがわかります。
参照:政府統計e-Stat 一般職業紹介状況(職業安定業務統計)をもとに作成
※1「保安の職種」とは、自衛官、警察官、海上保安官、その他の司法警察職員、看守、消
防員、警備員、その他の保安の職業を指します。
警備員の勤続年数
また、勤続年数においても2018年の全職種の平均が11年に対し、警備員は8.5年と大きく下回ってます。
勤続年数の短さが語る低い定着率も人手不足の要因になっていると考えられます。
参照:政府統計e-Stat 賃金構造基本統計調査をもとに作成
この情報からわかるように警備員の人手不足は深刻です。
ではなぜ、社会に必要とされている警備員がこんなにも不足しているのでしょうか。
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警備員が人手不足になる理由とは
それでは続いて、警備員の人手不足を引き起こしている理由について考えてみましょう。
体力が必要な仕事のため
身近でイメージする警備員は、オフィスビルの巡回警備員、工事現場等の誘導警備員等ではないでしょうか。
どちらも長時間の立ち仕事であったり、現場によっては天候が悪くても外で仕事をしなければいけないなど、体力が必要になるイメージがあります。 夏場は暑く冬場は寒いといった季節による影響もあり、就職を考えたときに選択肢から外さてしまっていることも多いでしょう。
夜勤があり生活が不規則になりやすい
また、工事現場や駐車場の車両誘導であれば休憩する場所が十分に確保できず、野外や車内での休憩になります。
交通量が少ない深夜の時間帯に道路工事が行われることも多く、夜勤が頻繁に発生する場合もあります。
これらによってプライベートな時間が持ちにくいなど、生活が不規則になることへの不安も求職者が応募を渋ってしまう要因の1つです。
将来性が不安
2018年の警備員の所定内給与は約20万円と他の職種と比較しても低い傾向にあります。(参照:政府統計e-Stat 賃金構造基本統計調査)
警備員としてキャリアを続けても給与が増えにくい現状や、体力的な面で年齢を重ねた後も勤務ができるかどうかの不安から、将来を考えた時に警備業界で働き続けることが難しいと考える層は離れてしまいます。
このように、労働環境や待遇面などが問題で人材が定着しにくい事情があります。
採用成功している企業の特徴と方法
とはいっても、警備員の仕事は人々の安全を守るとても重要な仕事であり、近年ではインバウンドの増加から警備員の需要は増える一方です。 そこで、警備員の採用に成功している企業の採用方法をご紹介します。
ターゲット人材を設定
まずは求める人物像を設定することが非常に重要になります。
警備員のメリットとして、資格が必要ないこと、ノルマがないこと、定時であがりやすいことがあげられますので、こういった情報からもターゲットを絞っていきましょう。 今活躍している人材はどういった人が多いかなどもターゲット人材を設定するヒントになります。
求める人材層の設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
⇒採用ミスマッチを回避!ペルソナを活かした求人票の作り方とは?
ターゲットに沿った求人の作成
ターゲットを絞ったらそのターゲットに沿った求人の作成をしていきます。 ターゲットによって記載すべき内容は変化します。
例えば、20代であれば「体力に自身のある方歓迎」50~60代であれば「定年退職後の方の応募OK」年齢不問であればその旨を記載するなど、工夫をしましょう。 ただし、労働施策総合推進法により年齢・性別を指定した文言が載った求人の掲載はできませんので、注意が必要です。
例)× 20代男性歓迎、20代~30代の方を歓迎します! 〇 体力に自信のある方歓迎します、スタッフの平均年齢は33歳。
また、イメージなどから警備員として働くことへの不安を持つ求職者がいることが予想されます。
- 労働条件(夜勤の有無、夜勤がある場合は週に何回ほどか、時間帯、シフトの融通、休暇日数 など)
- 待遇面(手当を含む給与や昇給・賞与、キャリアアップについて、福利厚生施設の有無 など)
- 労働環境(工事現場か、屋内勤務か、空調設備、社員の年齢層 など)
- 仕事内容(交通誘導・施設警備員・輸送警備などの詳細 など)
などの求職者の不安や疑問を解決する内容をPRすることが大切です。
Indeedへの掲載
2020年6月のIndeedの労働市場分析レポートによるとIndeed内で警備員の求人をクリックした求職者は約135,000人います。様々な求人媒体に出すのも一つの手ですが、世界で一番利用されていると言われている求人情報サイトのIndeedに求人を掲載することにより、沢山の応募が期待できます。
Indeedに求人掲載する際にはポイントがあります。Indeedにおいて求職者は勤務地とキーワードをかけ合わせて求人を検索するため、求人には求職者が検索しそうなキーワードを盛り込んでおくことです。
なお、 警備員の求人における人気キーワードTOP5は下記の通りです。
- 警備員
- シニア
- 施設警備
- 警備
- 日払い
Indeedでは検索キーワードと求人のマッチ度が高ければ高いほど求人を見つけてもらいやすくなります。さらに、見てもらった求人の内容が充実している企業ほど応募を獲得しやすい傾向にありますので、求人はしっかり作りこみましょう。
警備会社の採用成功事例
人手不足が慢性化している警備員の求人において、実際に採用成功している警備会社の成功事例をご紹介します。
第一警備保障株式会社様の事例
第一警備保障株式会社様は千葉県を中心に交通誘導・施設警備などの事業を行っている会社様です。
Indeedと自動連携ができる採用管理ツール『採用係長』を利用し警備員の採用に成功しました。老若男女からの応募が絶え間なく、その勢いは夜中にも応募メールが来るほどだったそうです。
給与や交通費、入社祝い金等の待遇面や研修期間について細かくPR文でアピールし、その他勤務時間や勤務体系、巡回のタイミングなども記載したことで、求職者の不安を払拭しました。
まとめ
警備員の仕事内容には残念ながら悪いイメージが少なくありません。
条件・待遇面・労働環境、採用方法などを改善し、他社との差別化を図り採用成功につなげていきましょう。
採用するにはまず応募されることが必須であり、採用成功のカギとして応募数を増やしていく必要があります。 そのためにも、まずは求人内容の見直しとIndeedへの掲載を行うことが重要です。
求人の内容の見直しや、Indeedへの掲載はどうすればいいのか不安な方には求人検索エンジン最大6つに連携できる『採用係長』の導入をオススメします。
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