求人ボックスのクローリング掲載とは?掲載方法や条件、直接投稿との違いについて解説

求人ボックスは、月間訪問者1000万人超えの人気求人検索エンジンです。
人気を集める要因のひとつが「掲載の手軽さ」。複数の掲載方法がある求人ボックスですが、「クローリング掲載」と呼ばれる無料掲載が可能であることが特徴です。

今回はこの「クローリング掲載」に焦点を当てて、特徴や他の掲載方法との違い、利用の方法など網羅的に紹介します。求人ボックスで人材募集を始めたいと考えている人は、ぜひ当記事をお役立てください。

求人ボックスとは

(出典:求人ボックス公式

求人ボックスは、インターネット上の求人情報が集まった「求人検索エンジン」です。
サイト上で検索をかけることで、ユーザーの設定したキーワードに応じた求人が自動的に表示されます。

求人ボックスの利用者層は20代後半から40代前半までが中心で、幅広い求職者に利用されています。月間訪問者数は1,000万人を超え、今後ますます人気を集めるであろうサービスです。

運営会社は株式会社カカクコム。東証プライム上場企業であり、価格.comや食べログ、キナリノといった有名なメディアサイトを運用しています。信頼性や安全性の面でも安心できるでしょう。
日本企業が運営していることから、求人ボックスは日本人が親しみやすいシンプルなデザインとなっており、2024年オリコン顧客満足度®調査では、求人情報サービス部門で第1位を獲得しています。

※求人ボックスの特徴や料金、他の求人検索エンジンとの違いなどについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
求人ボックスとは?特徴や掲載方法、料金や活用事例を解説!

クローリングとは

クローリング(Crawling)とは、インターネット上のWebページを巡回して、情報を自動収集することです。そのうえで、取得した情報をデータベース化して自サイトに表示します。
これを求人ボックスにあてはめると、「他の求人広告媒体の情報を求人ボックスに転載している」というイメージです。

クローリングの仕組み

求人検索エンジンにおけるクローリングの仕組みについて、さらに詳しく解説します。
求人ボックスをはじめとした求人検索エンジンでは、「クローラー」というプログラムを用いて、インターネット上に掲載されているさまざまな求人が自動的に収集され、求人検索エンジンのサイト上に掲載されます。
求人ボックスに限らず、Indeed(インディード)やスタンバイといったサイトでもこのクローリング掲載の仕組みが活用されています。

求人ボックスのクローリング掲載とは

求人ボックスのクローリング掲載では、自社採用ページや求人サイト、転職サイトなどの求人が転載されます。

ただし、どの求人が上位表示されるかは、求人ボックスの検索エンジンの仕組みによって決められており、そのアルゴリズムは公表されていません。求人ボックスの「Q&A」では、掲載順位のロジックについて下記のとおり記載されています。

検索結果の順位は、入力されたキーワード・勤務地との関連性、情報量や新しさ、そのほか求職者にとって必要な情報を考慮して決定されます。
順位に関するロジックの詳細につきましては、恐れ入りますが非開示としております。

(引用:検索結果の掲載順位(ロジック)はどのように決まりますか|求人ボックス公式

直接投稿(採用ボード)との違い

採用ボードを使えば、自分たちで求人ボックスに直接求人を掲載することもできます。
そもそも「採用ボード」とは、求人を作成・管理するための機能が搭載された求人ボックス独自のシステムです。この採用ボードを使えば、フォーマットに沿って情報を入れていくだけで、最短当日に求人を掲載できます。

採用ボードの利用自体は無料ですから、うまくいけば無料掲載のまま採用を成功させることも可能です。

【クローリング掲載と直接投稿(採用ボード)の違い】

クローリング掲載の特徴 直接投稿(採用ボード)の特徴
・既存の求人情報が自動的に連携される
・求人ボックスへの会員登録なしで求人掲載をスタートできる
・複数の求人が一度に掲載されることもある
・ゼロから求人をつくる必要がある
・求人ボックスへの登録が必須である
・求人を1つずつ登録する必要がある

【出典】無料で求人掲載!はじめての簡単3STEP|求人ボックス公式

XMLフィード連携との違い

XMLフィード連携とは、自社の採用ページ・求人ページの情報「HTMLデータ」を、求人ボックスが読み込めるよう「XMLフィード」に変換する仕組みのことです。
クローリング掲載では、クローラーが回ってきて自社求人のHTMLデータを読み込み求人ボックスに合わせたデータに書き換えますが、この「クローラー」はいつ回ってくるのか分からないので、掲載までに1か月~1か月半かかることもあります。

XMLフィード連携であれば、自ら求人ボックスに合わせたデータ形式に置き換えて送信するので、1週間程度とクローリングよりも早く求人が掲載されます。
ただし、専門知識が必要となるので、掲載や更新作業などに手間がかかる点がデメリットです。また、求人数が少なければクローリング掲載がスピーディーに行われやすいので、1~3件程度であれば無理にXMLフィード連携をする必要はないでしょう。

【クローリング掲載とXMLフィード連携の違い】

クローリング掲載の特徴 XMLフィード連携の特徴
・待つだけで掲載されるので専門知識がいらない
・求人情報が反映されるまで基本的に時間がかかる(1か月~1か月半程度)
・自分たちでデータを書き換えるのである程度の専門知識が必要になる
・求人情報が短期間で反映される(1週間程度)

有料掲載(リスティング広告)との違い

求人クローリングは無料ですが、求人ボックスには露出度を高めるための有料プランも用意されています。これは「リスティング広告」と呼ばれ、サイト上の求職者の目の届きやすい枠に求人が表示される仕組みです。

クリック課金型が採用されており、求職者がクリックするたびに料金が発生します。クリック単価は25円~1,000円の幅で自分たちで設定できるので、予算に応じた利用が可能です。掲載料金こそ発生しますが、費用をかけてでも効果的に利用したい場合は有料掲載(リスティング広告)をおすすめします。

【クローリング掲載と有料掲載(リスティング広告)の違い】

クローリング掲載の特徴 有料掲載(リスティング広告)の特徴
・クローリング掲載だけであれば掲載開始から採用成功まで無料で利用できる
・有料掲載よりも求人の露出が限られやすい
・求職者に求人がクリックされるごとに料金が発生する
・無料掲載の求人より上位表示されるので求職者に対する露出が増える

有料オプションの配信には「シンプルプラン」と「アドバンスプラン」の2種類があります。詳細について詳しく知りたい方はこちらから
求人ボックスの料金プラン|無料でも掲載できるって本当?

求人ボックスにクローリング掲載するための条件

クローリング掲載は基本的に「待つ」だけになりますが、そのためには求人票をすでにインターネット上に掲載しておく必要があります。また、求人ボックスの基準に反している求人票はクローリングができません。クローリング掲載されるための条件について具体的に見ていきましょう。

自社の採用ホームページを用意する

自社の採用ホームページがない場合は新たに立ち上げる必要があります。最近は無料あるいは低価格で作成できる採用ページ作成サービスもあるので、予算や採用戦略、担当者の自社との相性などを踏まえて検討すると良いでしょう。

もし自社採用ページがない、あるいは準備できないものの求人ボックスに求人を掲載したい場合は、採用ボードを使って直接掲載することになります。

求人ボックスの掲載ガイドラインを満たす

求人ボックスに掲載するにあたって、大前提として押さえておく必要があるのが、「掲載ガイドライン」です。このガイドラインに違反すると、求人掲載できないどころか、何かしらのペナルティが科せられる可能性もあります。

求人ボックスで求人掲載をスタートする前に、かならずこの掲載ガイドラインを満たしておくことが必要です。なお求人ボックスのガイドラインは、下記のとおり「求人情報に関する掲載ガイドライン」と「掲載主に関する掲載ガイドライン」に分けられます。

■求人情報に関する掲載ガイドライン

求人の内容に関する掲載基準が定められています。基本的に採用活動にあたって当たり前のように気を付けている内容ですが、画像に関することなど見落としがちな内容もあります。求人情報に関するガイドラインをいくつかピックアップしました。

【求人情報に関する掲載ガイドラインの一例】

  • 労働関係の各法令を遵守しないもの、また違反となる恐れがあると見なせるもの
  • 反社会的行為、暴力、その他違法となる恐れがあるもの、また違法行為を助長する恐れのあるもの
  • 業務開始にあたって金銭・負担金・役務等を要求するもの、またその恐れがあるもの(制服代などの装着品や食費など一部の名目を除く)
  • 募集が終了しているにも関わらず募集を継続しているもの
  • 求人内容を最新に更新していないと判断されるもの
  • 求人内容を最新に更新していないと判断されるもの
  • 外部サイトへの誘導要素を含む画像を投稿しているもの
  • ボタン・フォーム等、サイトの操作デザインと紛らわしい要素を含む画像を投稿しているもの など

■掲載主に関する掲載ガイドライン

求人を掲載できない者の基準について定めたガイドラインであり、こちらも見落としがちな内容があるので一度チェックしておきましょう。求人情報に関する掲載ガイドラインと同様、数点ピックアップしています。

  • 個人事業主でない個人
  • 応募者への対応を行わない掲載主
  • 応募者への対応が悪質なもの、悪質と判断される掲載主
  • 短期的に投稿を繰り返す掲載主
  • 掲載主・雇用主の実在または事業活動が確認できない掲載主
  • 企業ロゴに、人物、商品等のロゴ以外の要素を含むもの など

※詳細はこちらのページにてご確認ください
求人ボックス掲載ガイドライン

求人ボックスでのクローリング掲載方法

ここまで説明してきたとおりクローリングは自動的に行われるので、すでに求人ボックスに無料掲載されている可能性もあります。その場合は特に手続きは必要なく、応募が来るのを待つだけです。

ただし、求人ボックスの問い合わせフォームからクローリング掲載したい旨を伝えることも可能です。確実に掲載したい場合は「サイト連携で掲載したい(クロール)」にチェックを入れたうえで申請してください。

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(出典:問い合わせ|求人ボックス

また、採用ボードの利用や有料掲載について気になることがある場合も、上記の問い合わせフォームから申請できます。採用ボードに新規登録する場合は下記ページから入力を進めることになります。
採用ボード新規登録|求人ボックス

求人ボックスへの掲載なら採用係長

この記事をご覧の方の中に「採用全般をサポートしてほしい……」「求人ボックスへ掲載したい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで紹介したいのが『採用係長』。
採用係長を使えば、「最短2分」でオリジナルの採用サイトを作れます。
さらに、下記のようにさまざまなメリットがあります。

  • 約68,000事業所が利用
  • 『求人ボックス』『スタンバイ』など5つの求人検索エンジンとワンクリック連携
  • SNSを活用した応募者集客も可能
  • 応募者管理や面接サポートなど、採用活動における便利な機能が多数搭載
  • 月額9,800円~/月で利用可能
  • 中小企業がオススメする採用サイト作成ツールNo1に選ばれたことも!

当社ネットオンは、2004年の創業以来、採用Webマーケティングの分野で事業を展開し、零細企業や中小企業から大企業、さらには官公庁まで支援してきました。
電話やメールなど、お客様のニーズに応じて採用課題をサポートしますので、まずはお気軽にご連絡ください!
採用係長に関するお問い合わせはこちらから

まとめ

求人ボックスのクローリング掲載は、自社の採用ページの求人情報が自動的に収集・取得のうえ掲載される仕組みです。企業側からすると費用も手間もかかりませんが、掲載までのスピードや求人効果の観点だと「XMLフィード連携」「有料掲載(スポンサー広告)」のほうがメリットが大きいため、自社に合う方法で掲載しましょう。

なお、「採用業務全般を効率化したい」「採用活動そのものをサポートしてほしい」と考えている場合は、採用マーケティングツール「採用係長」がおすすめです。
経験豊富な専門スタッフがそろっていて、皆さまの採用成功をサポートしますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
採用係長に関するお問い合わせはこちらから

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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
Indeedはもちろん、インターネット広告やDSP広告を組み合わせた効率的な集客や、Google Analytics等の解析ツールを利用した効果分析、サイト改善を強みとしている。

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