10年ほど前までは、人材採用といえば転職サイトや転職エージェントという選択肢がほとんどでした。しかし採用手法は日進月歩で、求人の掲載先も多様化しています。
中でもIndeedや求人ボックスなどの求人検索エンジンはここ数年で大きくシェアを伸ばしており、無料で掲載できるという手軽さから、企業規模や業種を問わず多くの企業から選ばれています。
こうした求人検索エンジンを活用するにあたって便利な採用管理システム『ジョブカン採用管理』をご紹介します。今回の記事ではジョブカン採用管理の機能や特徴、利用するメリット、他の採用管理システムとの違いなどを紹介していきます。
目次
『ジョブカン採用管理』とは?
『ジョブカン採用管理』は、採用管理システムの一つです。採用管理システムとは、求人の作成や公開、応募者対応、SNS連携、SEOなどを一元管理できるシステムのことです。複数のサイトに掲載していると、管理・対応が煩雑になってしまいます。採用管理システムはこれらを1つのシステムで管理できるため、効率的かつミスなく運用できます。
ちなみにジョブカン採用管理は株式会社Donuts様が運営しています。ジョブカン採用管理の他、スマホ向けゲームや医療システム、動画配信、海外向け事業なども手掛けており、年間売上はグループで80億円。中でもジョブカン採用管理を含めたジョブカンシリーズの躍進は目覚ましく、2010年のリリースから10年で90,000社以上が導入しています。
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『ジョブカン採用管理』の機能と特徴
採用サイト作成と求人掲載
求人情報や画像を入力するだけで簡単に採用サイトを作ることができます。YouTubeの埋め込みやURLのハイパーリンク化も可能。またSEO用キーワード設定や、Googleアナリティクスなどのタグ設定もできます。採用サイトを作るための基本機能はほぼ全て備わっているといえます。
また作成した採用サイトは、IndeedとGoogleしごと検索、求人情報on Facebookに連携できるため、手軽に求人検索エンジンにも掲載ができます。
応募者の管理
作成した採用サイトの他、求人サイトや求人検索エンジン経由で応募してきた応募者も、ジョブカン採用管理内で一元管理できます。応募経路の確認はもちろん、メール履歴、履歴書内容、選考状況、評価などあらゆる情報を管理できます。
また応募者とLINEメッセージをやり取りできるため、コミュニケーションスピードが速いのも特徴です。
選考の結果共有やイベント作成
面接後は面接官がジョブカン採用管理に入力することで、採用に携わる社員全員に結果を共有できます。また、会社説明会などのイベント参加予約ページも作成でき、応募者からの予約内容も管理できます。
求人の効果分析
求人ごとに経路別応募数や内定率を確認したり、採用に関する各種データを集計してグラフ化したりといった検証も可能。現状把握が簡単にできるので、次回の施策検討もしやすくなります。
『ジョブカン採用管理』は無料で使える?
ジョブカン採用管理には無料プランが用意されており、採用ページの作成や応募者対応など採用活動に必要なものは基本的に無料で使えます。
ただし無料プランには機能制限があり、例えば候補者の登録は月30名の上限が設けられていたり、候補者データの保持が30日間と定められていたりします。採用規模や期間によっては使いにくさを感じることもあるかもしれません。
また無料の場合は採用ページを求人検索エンジンに連携できないのもネックです。作ったページをIndeedやGoogleしごと検索などの求人検索エンジンに連携することで、より応募数を見込めるので、それが無料で使えないとなると不便さを感じるでしょう。
有料プランは採用規模で金額が違う
有料プランは「LITEプラン」と「STANDARDプラン」の2つが用意されており、LITEプランは無料プランと同じく求人検索エンジンへの自動連係機能が無く、STANDARDプランにはあります。両プランの金額は月間の候補者登録数、つまり採用規模によって上がっていく仕組みで、月額8,500円~120,000円の設定になっています。
『ジョブカン採用管理』を利用するメリット
採用コストが抑えられる
採用活動に必要な基本機能は無料で使えるため、採用コストを削減できます。例えば採用ページをWeb制作会社で作ろうと思うと、数万円~十数万円かかってしまうことも。ジョブカン採用管理の場合は0円で作れるため、コストとリスクを限りなく抑えられます。
採用ページの作成が簡単
採用ページはシンプルな管理画面で視覚的に作れるため、Web制作やコーディング、デザインなどの知識は不要です。写真や動画などの素材、そして求人に必要な情報さえあれば、それを入力するだけで誰でも簡単に作成できます。
ジョブカン採用管理と他の採用ツールの違いとは?
『Indeed(インディード)』との違い
求人サイトとして圧倒的なシェアを誇るIndeed。アメリカにて生まれたサービスですが、現在はリクルートの完全子会社として事業を展開しています。
インターネット上を巡回して様々な求人サイト上の求人情報を自動で集め、それを検索できるという仕組みです。とにかく多様な求人情報を集めてくるため、検索できる求人数は正社員が80万件以上、アルバイトが90万件以上ともいわれています。
Indeedに求人を直接掲載することもでき、管理画面上では応募者対応や応募効果の確認なども可能です。
採用管理システムであるジョブカン採用管理とは、そもそも役割が違います。
例えばジョブカン採用管理で作成した採用ページをIndeedに連携する、という使い方もできます。
『engage(エンゲージ)』との違い
engage(エンゲージ)は、エン転職の運営会社であるエン・ジャパン株式会社によるサービスです。ジョブカン採用管理と同じく採用管理システムであり、オリジナルの採用ページ作成や4つの求人検索エンジン(Indeed、Googleしごと検索、求人ボックス)への連携、応募者管理などの機能が備わっています。
このほかエン・ジャパンが業務提携しているLINEキャリアへの自動掲載なども特徴で、より幅広いチャネルを使って求職者にアピールできます。
エン・ジャパンはエン転職を運営しているということもあり、エン転職への掲載や、エン・ジャパンが保有する適性テストの受講なども、時期によっては割引価格で活用できるようです。
『採用係長』との違い
株式会社ネットオンが運営する採用管理システム『採用係長』。こちらもジョブカン採用管理やengage同様に、採用ページの作成や求人検索エンジンへの連携、応募者管理・対応など採用に必要なすべての機能を持っています。
連携できる求人検索エンジンの数が多く、Indeed、Googleしごと検索、求人ボックス、スタンバイ、Career Jet、キュウサクの6つに連携可能。より応募数アップが期待できます。
また、ジョブカン採用管理の場合は無料プランで出来ることがかなり限られていますが、採用係長は無料でも求人検索エンジンへの連携が出来るなど使い勝手が良いことも特徴です。
採用管理システム機能比較表
採用サイト・求人作成において
engage | ジョブカン採用管理 | 採用係長 | |
テンプレートデザイン | 10種類(テーマカラー) | ×(フォーマットに入力) | 6種類(テーマカラー) |
サイト内コンテンツ作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
サイト内の求人検索 | × | 〇 | 〇 |
求人文章テンプレート | 〇 | × | 〇 |
求人の複製機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
求人のポスター出力 | × | × | 〇 |
応募者集客
engage | ジョブカン採用管理 | 採用係長 | |
Indeed/Googleしごと検索への自動掲載 | 〇 | 〇 | 〇 |
求人媒体との連携 | 〇 | × | × |
Indeed有料広告枠掲載オプション | × | × | 〇 |
SNS連携 | 〇 | × | 〇 |
バナー掲載 | 〇 | × | × |
スカウト機能 | 『エン転職』会員にスカウト可 | × | × |
求人ページ分析機能 | × | 〇 | 〇 |
応募者管理・その他
engage | ジョブカン採用管理 | 採用係長 | |
対応ステータス管理 | 〇 | 〇 | 〇 |
メッセージのやり取り | 〇 | 〇 | 〇 |
応募者への自動返信メール | × | 〇(テンプレあり) | 〇(自由設定) |
応募者情報のダウンロード | 〇 | 〇 | 〇 |
スマホ対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
独自ドメイン | × | × | 〇 |
まとめ
ジョブカン採用管理は、まずは無料で利用できる採用管理システムです。コストを抑えながら採用サイトや求人票を作成したいという企業にとっては有益なサービスですが、求人検索エンジンへの連携は有料プランへのプランアップが必要になるため、追加コストが掛かります。
もし追加コストなしで採用サイトや求人票の作成、また求人検索エンジンへの連携を行いたいのであれば『採用係長』がオススメです。これらを無料で活用できるほか、応募者管理やユーザーとのメッセージのやり取りなども全て無料。Indeedスポンサー求人掲載オプションなども、有料プランにプランアップすれば利用可能です。
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