採用サイトの制作にかかる費用相場【早見表付き】見積り例やポイントを徹底解説

採用サイト 相場

採用活動を行う中で多くの企業が採用サイトに力を入れています。
現在、採用サイトの制作を検討している人事・採用担当者もいるでしょう。

自社にとって理想的な採用サイトを制作するには、盛り込みたいコンテンツや実現させたい機能、予算のバランスを考えることが重要です。

当記事では、採用サイト制作費の見積もり例から、採用サイト制作する場合の料金相場(自社制作・外部委託別)まで、知っておきたい情報を網羅的に解説します。

自社採用サイトを使った採用活動を考えている企業の方は、ぜひ参考にしてください。

採用サイト制作費の見積もり例

採用サイトを制作するには、Webディレクターやデザイナー、コーダー/エンジニアといった制作に関わる人員の人件費が発生します。さらに採用サイト内のコンテンツ制作費用と、サイト公開後の運用・保守費用が必要です。

インタビューや写真撮影の工数が入れば、その分の費用も追加されます。

採用サイトを通して実現したい目標は企業によってそれぞれです。
そのためにどのようなコンテンツが必要か、採用サイトのボリュームはどれくらい膨らんでいくのか、制作会社やフリーランスのクリエイターと話し合って内容を詰め、予算とすり合わせることが重要です。

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採用サイトを外注する際の制作費用相場

1からサイトを制作する場合は、専門的な知識やスキルが必要です。

そのため、制作会社やフリーランスのクリエイターへの依頼を行うこととなりますが、制作できるサイト自体のボリュームや、求めている機能、コンテンツ、デザインが実現できるのかを、金額帯別に紹介します。

相場は以下のとおりです。

【早見表】

  10万円以下 10万~50万円 50万~100万円 100万円以上
ボリューム 10ページ以内 10ページ前後 15~20ページ前後 20ページ以上
コンテンツ 最低限のコンテンツ 最低限のコンテンツ オリジナル原稿や取材が必要なコンテンツ ・オリジナル原稿や取材が必要なコンテンツ
・動画の埋め込み等リッチコンテンツ
・コンテンツ更新のためのCMS
・求人応募フォームや応募者管理システムなど
デザイン テンプレート利用 オリジナルデザイン+一部デザインにテンプレート利用 オリジナルデザイン(一部デザインにテンプレート利用、もしくは同一レイアウトの流し込みで予算が抑えられます) オリジナルデザイン
制作期間 1週間~1か月程度 2週間~1.5か月程度 1~2か月程度 2~3か月程度、ボリュームによってはそれ以上

ここからは、各相場の特徴について解説します。

制作費10万円以下の採用サイト

サイトボリューム 10ページ以内
コンテンツ 最低限のコンテンツ
デザイン テンプレート利用
制作期間 1週間~1か月程度

低予算になるので、ページ数は少なくなりコンテンツも必要最低限です。
デザインはオリジナルのものは使うことができず、既存のテンプレートを利用して、素材の流し込みによって採用サイトを制作します。

サイトのボリュームがコンパクトになる分、素材集めさえできれば制作期間も縮められます。
スピーディーにサイトを制作したい場合に取れる選択肢です。

制作費10万~50万円の採用サイト

サイトボリューム 10ページ前後
コンテンツ 最低限のコンテンツ
デザイン オリジナルデザイン+一部デザインにテンプレート利用
制作期間 2週間~1.5か月程度

原稿や素材に関しては、企業で用意することが一般的です。
社員インタビューなどを組み込みたい場合は、企業でインタビュー内容を準備し、制作会社に渡して制作を進めます。

予算の縛りがある分、自由度は少なくなりますが、最低限のコンテンツと企業の準備や努力で、欲しいコンテンツを準備できます。

制作費50万~100万円の採用サイト

サイトボリューム 15~20ページ前後
コンテンツ オリジナル原稿や取材が必要なコンテンツ
デザイン オリジナルデザイン(一部デザインにテンプレート利用、もしくは同一レイアウトの流し込みで予算が抑えられます)
制作期間 1~2か月程度

オリジナルデザインでのサイト制作が可能です。
50万~100万円と幅があるので、デザインの一部にテンプレートを利用したり、レイアウトの流し込みにて対応することで、予算に合わせて制作できます。

また、社員インタビューをはじめとした取材が必要なコンテンツを取り入れることが可能です。
コンテンツの量に応じて金額が変動するので、インタビューの人数や、それに基づくページ数を相談すると良いでしょう。

なお、フリーランスのクリエイターに依頼するのも一つの手段です。
WordPressなどのCMSを利用して構築してもらえる可能性があります。希望する使用感や、求める機能に合わせてカスタマイズできるため、自社に合わせた採用サイトが作れます。

制作費100万円以上の採用サイト

サイトボリューム 20ページ以上
コンテンツ ・オリジナル原稿や取材が必要なコンテンツ
・動画の埋め込み等リッチコンテンツ
・コンテンツ更新のためのCMS
・求人応募フォームや応募者管理システムなど
デザイン オリジナルデザイン
制作期間 2~3か月程度、ボリュームによってはそれ以上

制作費に100万円以上をかけると、オリジナルデザインでサイトの制作が可能です。
社員紹介やインタビュー記事など、取材が必要なコンテンツまで取り入れられるため、採用サイトから会社の雰囲気を理解してもらえます。

また「目標値の策定」や「目標に向けてどんなプランで採用サイトを制作すればいいか」という企画設計にかかる工数にも費用が必要です。

なお、SEO施策で上位表示を狙う場合、はじめに行う分析業務の工数、ターゲットとするキーワードの検索ボリュームに合わせて費用が変動します。

採用コンテンツ以外にも、Webメディアに取り上げてもらうことを目的に、ブランディングにも関わるコンテンツを制作できます。

採用サイトの制作会社ごとの費用相場

採用サイトを外部委託する場合、「どこに委託するか」によって制作費用が異なります。

ここでは、「フリーランス」「小規模・中規制作会社」「大手制作会社」の3つに分けて、費用相場について解説します。

フリーランスの場合

料金目安:10万円以下

ここまで紹介したとおり、採用サイトの制作は、サイトデザインや文章作成、コーディング、写真・動画撮影など多岐にわたります。
そのため、採用サイトの制作をまるごと請け負うことが可能なフリーランスはあまりいません。

フリーランスが対応できる採用サイトの多くは、必要最低限のコンテンツを盛り込んだものです。写真や動画などをいれたい場合は、自分たちで用意する必要があることがほとんどです。
費用相場は10万円以下で、企業に依頼するよりも安い傾向にあります。

小規模・中規模制作会社の場合

料金目安:10万円~100万円

小規模・中規模制作会社になると、基本的なサイト設計はもちろん、写真撮影や動画撮影、社員インタビューなどまでワンストップで対応してくれる企業が多くなります。
風通しの良さが魅力的で、やり取りや対応がスムーズに進むケースが多いでしょう。

ただし、特定の業務を社外に委託している場合もあるため、サイト制作に必要な期間は企業によってバラつきがあります。
また、対応できる業務範囲も企業によって異なるため、問い合わせの際に認識を擦り合わせることが重要です。

大手制作会社の場合

料金相場:10万円~150万円以上

大手制作会社の魅力は、顧客の採用戦略や予算、ニーズなどに応じて採用サイトを制作できることです。
サイト制作にかけるリソースが充実しているため、オリジナリティに溢れたサイトを制作してもらうことができます。

テンプレートデザインで良ければ10万円前後での依頼が可能ですし、数百万円の予算が準備できればオリジナルのコンテンツを充実させることも可能です。

採用管理ツール(採用サイト構築ツール)の費用相場

「採用管理ツール」を使って、自分たちでサイトを制作・運用する方法も一つです。

デザインに関しては、制作会社に依頼するよりも劣りますが、求人検索エンジンや求人サイトと連携させて応募者管理できるものがあります。

0円からはじめられる採用管理ツールもあるので、予算に限りのある方の選択肢としておすすめです。
以下では、採用サイトの作成ができるツールを3つ紹介します。

engage

特徴 ・エン転職や各種SNSとの連携ができる
Indeed、LINEキャリア、Google しごと検索への求人転載が可能
・求職者へのスカウトメール送信が可能
・応募者の管理ツールとしても使用可能
料金 0円 ※有料オプションあり

engage』はエン・ジャパン株式会社様が運営する採用支援ツールです。

用意されているフォーマットにテキストを流し込み、写真を選ぶだけで採用サイトを無料で作成できます。さらに、求人ページ作成・応募フォームの設置の機能も搭載しています。
専門的な知識を必要とせず、最短5分で採用サイトが作成可能です。

また、他のサイトへの求人サービスの転載や、『エン転職』ユーザーへのスカウトメールの送信、応募者と画面上でやりとりできるなど、求職者へのアクションが幅広く取れるツールです。

ジョブカン採用管理

特徴 ・IndeedやGoogleしごと検索など、10種類以上の外部サービスへの掲載が可能
・LINEメッセージの送受信が可能
・基本情報、添付ファイル、選考結果を一元管理
・Google、サイボウズ、Office365のカレンダーと連携可能
・会社説明会などイベントの参加予約専用ページ作成可能
・ジョブカンに記入するだけで選考結果を社内で共有できる
・採用の進捗、応募者数や選考通過率が管理できる
・求人ごとの採用状況をリアルタイムで確認可能
料金 月額0円~120,000円
※求人媒体との自動連携機能を利用する場合は有料。無料版は機能制限あり

『ジョブカン採用管理』は株式会社Donuts様が運営している採用支援ツールです。
1か月に登録する候補者数によって月額費用が変動するため、採用規模の小さい企業ほどコストが抑えられます。

実績としても、中小企業・ベンチャー企業での導入が多いです。

画面上からメッセージを送り、カレンダー連携によってスケジュールを管理できるため、応募者とのやり取りの情報や、採用スケジュールの進行具合を一元管理できます。

煩雑なメールのやり取りがなくなり、採用状況を社内で共有する手間も削減可能です。

採用係長

特徴 ・Googleしごと検索、求人ボックス、キャリアジェット、スタンバイ、キュウサクへの掲載が可能
・SNSでのシェアが可能
・チャット・電話・メールでのサポートあり
・採用活動に役立つ勉強会が随時開催
・応募者管理・画面上でのやり取りが可能
・面接や選考をサポートする機能も搭載
・プランによってはオリジナルデザインの利用可能
・豊富なテンプレートからサイトを作成
料金 月額9,800円~

採用係長』は無料で求人票と採用サイトが作成できる採用支援ツールです。
作成した求人票は5つの求人検索エンジンにワンクリックで連携できます。

また、初めて採用支援ツールを利用する場合、わからないことがあるでしょう。
そんな時でもチャット・電話・メールでのサポートが受けられ、採用活動の勉強会も開催されるので、初めて採用活動を開始する企業でも、安心してサイトが作れます。

採用サイトの制作に必要なページ

ではここからは、採用サイトを制作する場合に、どのようなページを用意する必要があるのかを解説します。

まずは、確実に準備したいページについてです。
採用サイトで大切なのは、「自社および仕事内容について知ったうえで、応募する準備ができていること」です。そのため、下記の内容については必須となります。

  • 会社概要
  • 企業理念
  • 事業内容
  • 募集要項
  • 代表者のメッセージ
  • 応募方法・選考の流れ
  • お問い合わせ(応募ページ)

まずは「会社」について、理念や事業内容といった基本的な部分を伝えましょう。
この部分が抜けている求人もありますが、企業のことを知らずに仕事内容だけ見て応募する人は少ないですし、仮に応募があったとしてもミスマッチが生じる可能性が高いです。

「どんな情報があったら求職者が応募できる状態になるか」を想像しながら、上記の項目の書き方を考えるのがおすすめです。

なお、上記の必要なページのみを制作する場合、相場は50万円未満となります。

必要に応じて追加するべきページ

上記で紹介した必須ページに加えて、必要に応じて追加するとよいページを紹介します。

  • 社員紹介
  • 社員インタビュー
  • 1日の仕事の流れ
  • オフィス風景や働いている様子を伝える写真・動画
  • 福利厚生
  • 教育制度
  • よくある質問
  • ブログ・コラム
  • お知らせ(イベント情報など)

これらのページは必須ではありませんが、追加することで企業の魅力がさらに伝わり、集客力アップやミスマッチの防止につながります。

一方で、コンテンツの準備やページの追加のためには、コストや労力がかかります。
予算や採用戦略を踏まえて、どのようなページを追加するとよいか検討することがおすすめです。

仮に上記のページをすべて制作する場合、相場は150万~200万円です。

採用サイトを制作する際の、費用における注意点

採用サイトを制作する際、費用について考慮すべきポイントがいくつかあります。
ここでは、企業の人事担当者に向けて、費用に関する注意点を紹介します。

プロの写真撮影は追加料金になることが多い

自社の良さを最大限に伝えるためには、社員の様子や職場環境を伝える「写真」の掲載が重要です。
撮影をプロに任せることもできますが、その際に3万円~10万円ほどの追加料金が発生することがあります。

そのため、プロのカメラマンに写真撮影を依頼したい場合は、別途費用を予算に組み込むことが必要です。

プロによって撮影された写真は、企業や職場の魅力を的確に伝えます。
「職場の様子が分かるから信頼できる」「こんな楽しそうな職場で働きたい」というように、応募意欲を高める助けになるため、プロへの写真撮影を一度検討してみてください。

デザインはこだわった方がいい?

採用サイトのデザインについて、「どこまでこだわったらいいんだろう?」と悩む人も多いでしょう。

サイトのデザインは、企業のブランドや雰囲気を反映し、求職者に良い印象を与える重要な要素です。こだわればこだわるほど、他社との差別化となり、候補者の興味を引くことも期待できます。

ただし、デザインにはコストがかかることがあり、予算を超えないように注意が必要です。適度にこだわりながら、コストと質のバランスを取りましょう。

社員インタビューや取材も別料金になることも

自社のリアルな雰囲気を温度感を持って伝えるために、社員の声やインタビューを掲載することは効果的です。
応募前に具体的なイメージを持ってもらうことができるので、「掲載したい」と考えている企業は多いでしょう。

しかし、社員インタビューや取材は、プロのライターやインタビュアーが担当するため別途費用が発生することがあります。
予算に余裕がない場合は、「取材・インタビューだけ自社で対応する」などの工夫を検討してみましょう。

採用のことなら採用係長

なお、「自社採用サイトを作って採用を強化したい」と考えている場合は、採用マーケティングツール「採用係長」がおすすめです。経験豊富な専門スタッフがそろっていて、皆さまの採用成功をサポートしますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
「採用係長」に関するお問い合わせはこちらから

まとめ

採用サイトを制作する上で、「制作会社に依頼する」「採用支援ツールを利用する」などの方法が選択できます。

採用活動が初めての場合は成功の事例がなく、予算もかけられないことがあるでしょう。
そういった企業の方におすすめなのが、無料で簡単に求人票や求人サイトが制作できる採用支援ツールです。

中でも、当記事の最後に紹介した『採用係長』の利用をおすすめします。

  • 複数の求人検索エンジンに掲載して求人の露出を増やせる
  • 不明点はチャット・メール・電話で相談することが可能

『採用係長』では応募者とのやり取りが簡単にでき、面接までスムーズに行えます。採用活動についての知識や、サイト制作の知識がない方もサポートを受けられるのが特徴です。

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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
監修者
辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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