圧迫面接とは?特徴や改善ポイントを解説!

圧迫面接とは

企業が採用活動のために意図を持って行うこともある「圧迫面接」ですが、実は大きなデメリットがあることはご存知でしょうか?また、その気がなくても「無意識に圧迫面接を行ってしまっている」という企業も多いのかもしれません。

本記事では、圧迫面接の特徴やデメリット、改善ポイントについて解説します。

圧迫面接とは?

圧迫面接とは、一般的には面接担当者が威圧的かつ否定的な態度を候補者に取り、返答に困るような意地悪な質問を投げかけるといった「求職者の気分を害する面接」のことです。

圧迫面接の方法はさまざまですが、実際に多くの企業で行われてしまっているのが事実です。
圧迫面接に該当するのかどうかは候補者の判断によるため、「圧迫面接をしているつもりがなくても、圧迫面接に捉えられていた」というケースも少なくありません。

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圧迫面接の特徴

具体的に圧迫面接と判断されやすい特徴はどういったものが多いのかご紹介します。

反応を示さない

  • 無表情
  • 常にパソコンの画面や書類を見て求職者の顔を見ない
  • 候補者が話をしても無反応

面接担当者の反応が無い場合、候補者は自分に対し無関心と感じ不信感を抱きます。話を聞く姿勢を持ち、コミュニケーションを図ることが重要です。

威圧的な態度をとる

  • 敬語を使わない、上から目線や偉そうな態度
  • 腕や足を組んでいる
  • 大きすぎる声量

候補者が威圧的に感じる態度をとってしまうと「怖い」と恐怖心を覚えることにつながります。候補者を尊重した丁寧な応対を心がける必要があります。

発言を否定する

  • この仕事に向いていないんじゃない?
  • それは誰でもできることじゃないの?

など、否定的な発言を続けてしまうとコミュニケーションが成り立たないだけではなく、候補者は自分らしさを発揮できなくなってしまいます。

冷静さを失わず、否定的な発言ばかりではない候補者が回答のしやすい発言を心がける必要があります。

何度も突き詰める

「なぜ?」「どうして?」など何度も詰問をしてしまうことも圧迫面接と印象を受ける要素の一つです。

何度も繰り返し「なぜ?」「どうして?」と問いかけるのではなく候補者が発言した内容を引用して質問することが大切です。

怒鳴る・侮辱する

学歴やスキルなどに対し候補者を侮辱すると不快な気分になるだけではなく、企業に対しネガティブなイメージがついてしまいます。

また、怒鳴りつけてしまうと更に企業への印象は悪くなるでしょう。今の時代、企業に対する不満や批評はSNSなどですぐに拡散され、企業のイメージダウンにつながります。誠心誠意、候補者と向き合うことが大切です。

圧迫面接を行ってはいけない理由

意図的に圧迫面接を行っている企業の目的として、以下があげられるでしょう。

  • ストレス耐性の有無の確認
  • 対応力や思考力の確認
  • コミュニケーション能力の確認

ただ、上記のように目的が明確であったとしても、デメリットが大きいため、圧迫面接を行うことはオススメできません。

ここでは、なぜ圧迫面接を行ってはいけないのか?その理由について解説します。

企業イメージの低下につながる恐れがある

人気企業であっても企業名が公にでてしまうと、根付いてしまったパワハラやブラック企業などのイメージを払拭するには長い年月がかかるでしょう。

また、取引先や顧客が離れてしまうことにもつながり、経営そのものに影響します。

行政指導の対象となる可能性がある

厚生労働省の定めている「公正な採用選考の基本」では、この2点が採用選考の基本的な考え方と定められています。

  1. 応募者の基本的人権を尊重すること
  2. 応募者の適性・能力のみを基準として行うこと

この考え方から逸脱している場合、行政指導の対象になるといったケースも考えられるため注意が必要です。

参考:「公正な採用選考の基本

候補者は将来、同僚または顧客になる可能性がある

面接に訪れる候補者は、今後一緒に働いていく同僚になる可能性や自社の顧客になる可能性があります。

同僚や顧客としての関係が続いていくかもしれないということを肝に銘じて、候補者との関係は面接限りとは思わずに接する必要があります。

圧迫面接にならないための面接改善策

圧迫面接にならないためには、どう面接を改善すれば良いのでしょうか。

ここでは面接の改善策について解説します。

候補者を尊重する

候補者の基本的人権を尊重することが大切です。

  • 無意識に否定的な発言・態度を取っていないか?
  • 候補者が話しやすい雰囲気づくりができているか?

を意識しましょう。
前述したストレス耐性など圧迫面接を行う目的となっている内容については別途、適性検査を実施するなど、面接の場では試さないようにしましょう。

候補者とコミュニケーションを取る

無反応、話を聞いていないことは圧迫面接と感じられることにつながります。

  • 候補者の話に興味を持つ
  • 頷きながら話を聞く
  • 候補者の言葉を引用しながら質問をする

など、候補者とコミュニケーションをしっかり取ることが大切です。

まとめ

今回は圧迫面接について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。意図的に圧迫面接を行う企業や無意識に圧迫面接を行っている企業がまだまだあるのではないかと思います。

圧迫面接は大きなデメリットや候補者への精神的なダメージを与えかねない面接方法のため、思いあたる項目があれば一度面接方法を見直してみてはいかがでしょうか。

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監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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