キャリアジェット(Careerjet)とは?特徴や料金などを徹底解説

キャリアジェットロゴ

Careerjet(キャリアジェット)はIndeed(インディード)と同じ求人情報検索エンジンです。

しかし、機能まで全く同じわけではありません。

今回は、キャリアジェットについてのこと、Indeed(インディード)との違いなどを詳しくご紹介したいと思います。

キャリアジェット(Careerjet)とは?

CareerjetTOPページ

キャリアジェットは、2003年6月にイギリスのロンドンで発足したCareerjet Limitedが運営している求人検索エンジンです。

知名度ではIndeed(インディード)に劣りますが、GoogleやYahooなどでよく検索されており、一定数の求職者と求人応募企業が利用しています。

よって、様々な求人検索エンジンに求人情報を載せている企業にとって、ライバル企業が出していない可能性のある求人検索エンジンとして、効果的な運用が期待できるかもしれません。

キャリアジェット(Careerjet)の特徴とは

キャリアジェットは、主に下記3つの特徴を持つ求人検索エンジンです。

1:世界130か国、30言語以上でのサービス展開

キャリアジェットの展開範囲はどんどん広がっており、現在130か国以上で展開され、30以上の言語に対応しています。
サイト上で海外の求人情報もすぐに検索できるようになっており、今住んでいる国以外への就職も実現します。
企業からすると、運用方法次第では、海外の求職者を呼び込むことも可能です。

2:カテゴリ検索

キャリアジェットでは、カテゴリごとに求人を検索することもできます。
カテゴリと詳細項目の例は、下記の通りです。

カテゴリ

詳細項目の例

よくある検索

・アルバイト

・Wワーク 週1

・週払い

など

職種のキーワード

・アパレル販売

・居酒屋スタッフ

・受付

・ソフトウェア開発

など

勤務地から検索

・都道府県別

・市区町村別

なお、上記は2022年11月現在でのカテゴリであるため、今後変更される場合があります。

3:ジョブアラート機能

ジョブアラート機能とは、求職者の希望する条件にマッチした求人がキャリアジェット上に掲載された場合に、本人の登録メールアドレスに通知が行く機能です。

自社が掲載した求人が、ターゲットに届きやすくなります。

キャリアジェット(Careerjet)とIndeedの違い

先ほど少しお伝えした内容にIndeed(インディード)との違いも出しておりますが、もう一度、キャリアジェットとIndeed(インディード)との違いを分かりやすくシンプルに説明します。

  キャリアジェット Indeed
利用求職者数 少ない 多い 
利用企業数 少ない 多い
無料掲載 不可 可能
有料広告 可能 可能
最低出稿価格 設定なし  設定なし 
競合性 低い 高い

比較内容を表にしてみてみると、違いがすぐにわかります。

ここからは大きな違いがあるところをまとめて、少しだけご説明させていただきます。

求人ボックススタンバイなど、他の求人検索エンジンとの比較も確認したい方は、下記ページをご覧ください
【2020年最新版】5つの求人検索エンジンのメリットとデメリットを特徴別に比較

1:利用者数

1か月あたり4,000万人以上が訪れるIndeedに比べて、キャリアジェットの利用者は約80万人ほどとされています。

キャリアジェットは利用者が少ない代わりに競合性も低く、低予算で求人広告を出すことが可能です。
一方でIndeedに関しては、利用者が多いものの競合性も高いため、複数人を採用するのであれば、広告予算がある程度必要になってくることが予想されます。

2:応募単価

応募単価を下げやすいのは、競合の少ないキャリアジェットです。
なるべくコストをかけずに求人を出すのであれば、キャリアジェットを選ぶのが良いかもしれませんね。

ただ、多くの求職者にリーチするのはIndeed(インディード)の方だといえます。
とにかく多くの求職者に見てほしいという方はIndeed(インディード)に求人情報を出すのが望ましいです。

3:無料掲載

キャリアジェットには、基本的には無料掲載をする機能がありません。
今無料で掲載されている求人情報は、キャリアジェットが選んで出しているだけになります。

しかし、Indeed(インディード)は無料掲載が可能ではあるものの、無料掲載を依頼したからといって、必ず無料で表示されると言い切れるわけではないのが現状です。

かなり競合の少ない求人情報であれば、Indeed(インディード)の見られやすい位置に表示される可能性もありますが、過度な期待はしないことをおすすめします。

それでも無料掲載したいと思う方は、Indeed(インディード)の無料掲載方法をご紹介しておりますのでご覧ください。
Indeed(インディード)に求人情報を無料掲載する方法

4:効果測定

効果測定に関しては、Indeedのほうが充実しています。

キャリアジェットで測定できるのは、クリック数のみ。
一方でIndeedでは、クリック数だけでなく、検索画面での表示回数や応募率、採用単価などの細かい項目を分析できます。

求人を改善しながら運用したいのであれば、Indeedが適しているといえます。

キャリアジェット(Careerjet)を利用している求職者

では、キャリアジェットを利用しているのは、どのような求職者が多いのでしょうか。
キャリアジェット内の機能「よくある検索」から、いくつかキーワードを挙げてみます。

・アルバイト 主婦
・アルバイト 深夜
・週払い
・一般事務
・新卒
・スポーツ
・介護
など

正社員だけでなく、アルバイトやパートの求人についてもよく検索されているようです。
正社員の求人に関してはさまざまな職種が検索されており、幅広い層から人気を集めていることが分かります。

キャリアジェット(Careerjet)の掲載方法とは

キャリアジェットで採用活動をする際に気になるのが、求人掲載の方法です。
ここでは、「マニュアル掲載(直接入力)」と「自動掲載(クローリング)」の2つの掲載方法について紹介します。

1:マニュアル掲載(直接入力)

マニュアル掲載とは、キャリアジェットの管理画面で求人情報を直接入力する方法です。
掲載した求人の内容に応じて、求職者にジョブアラートが配信される仕組みになっています。

マニュアル掲載をする際は、すべてのステップがキャリアジェットのサイト上で完結するので、自社採用サイトを持っていない企業でも気軽に利用できます。

なお、マニュアル掲載した求人に応募があった場合、登録したメールアドレスに直接通知が来るため、応募を見落とす心配はありません。

2:自動掲載(クローリング)

自動掲載(クローリング)とは、キャリアジェットが自社採用サイトの求人情報を自動的に収集する仕組みです。

キャリアジェットの公式サイトで自社の採用サイトを登録して、クローリングを申請することもできます。

キャリアジェット(Careerjet)の利用までの流れを紹介

キャリアジェットに求人を掲載する際の基本的な流れは、下記の通りです。

1 アカウント作成・自社サイトの登録
2 求人内容の審査・入金
3 掲載の開始

ここでは、各ステップにおける操作方法を解説します。

1:アカウント作成・自社サイトの登録

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キャリアジェットの公式サイトを開き、「求人の掲載」をクリックすると、上記のようにマニュアル掲載か自動掲載かを選択する画面が表示されます。
自社で利用したい掲載方法を選び、「求人の掲載」あるいは「ウェブサイトの登録」をクリックしてください。

2:求人内容の審査・入金

求人掲載を申請したら、求人内容がキャリアジェットのガイドラインを満たしているかの審査があります。
審査終了後、前払いの場合は管理画面から1万円以上を入金します。

3:掲載の開始

入金や契約締結が完了したら、求人を掲載します。
自動掲載の場合、クローリングから掲載されるまでの期間の目安は2日程度です。

キャリアジェット(Careerjet)に求人を掲載する際のポイント

キャリアジェットでの求人運用を成功させるポイントは、定期的に求人情報を更新することです。
検索画面では、求人を新着順に表示できるので、更新頻度が高いと必然的に求職者の目にとまりやすくなります。

「●●日に1度は更新する」などの目安をあらかじめ決めておき、求人を更新するための体制を整えると良いでしょう。

キャリアジェット(Careerjet)に求人を掲載するメリット

キャリアジェットの求人を掲載する主なメリットは、下記の2つです

・様々な国の人材を確保できる
・求職者の経歴を確認できる

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

様々な国の人材を確保できる

キャリアジェットは、イギリスに本社を置く古株の求人検索エンジンです。
日本では知名度が高いとはいえず、利用者も多くはないものの、世界的に見ると大規模なサービスだといえます。

そのため、現在海外に住んでいながらも、キャリアジェットを使って日本企業に応募しようと考えている人材もいます。

外国人労働者の採用は、組織のダイバーシティ促進や人材不足解消などにも効果的です。
さまざまな国の人材を採用したいと考えている企業には、キャリアジェットが適しているでしょう。

求職者の経歴を確認できる

キャリアジェットには、求職者が履歴書を登録する機能があります。
そのため、過去の経歴をひとめで確認でき、自社が求めるスキルや実績を有しているを見極めることが可能です。

また、企業側は検索機能を使って、条件に合う人材を探すことができます。
ダイレクトリクルーティングのように、気になる人材にはスカウトメールも送れるため、応募を待つだけの守りの採用活動だけでなく、攻めの採用活動が実現します。

キャリアジェット(Careerjet)に求人を掲載するデメリット

メリットがある一方で、下記2つのデメリットもあります。

・知名度が低い
・上限の予算を設定できない

知名度が低い

キャリアジェットは利用者がIndeedよりも少ないように、他の求人検索エンジンと比べて、日本での知名度は低いといえます。

その分、採用活動の倍率も下がりやすいものの、「短期間で多くの人材を獲得したい」「大きな母集団をつくりたい」のように考えている人にとっては、キャリアジェットは適していない可能性が高くなります。

日額での予算上限を設定できない

キャリアジェットでは、日額での上限予算を設定して、その範囲内で広告運用することができません。
月額での設定はできるものの、気が付いたら数日で上限に達していたという状況が発生する場合があります。
発生コストの状況を定期的に確認しながら、慎重な運用が必要です。

キャリアジェット(Careerjet)の掲載料金とは

マニュアル掲載の場合は、あらかじめ決められたプランに沿って料金が発生します。

自動掲載の場合の料金体系は、「クリック課金制」と「成果報酬型」が採用されています。
それぞれの料金体系に特徴があるので、事前に押さえておきましょう。

クリック課金制と成果報酬型について

クリック課金型は、利用者が求人をクリックしたタイミングで費用が発生する仕組みです。
予算管理をしながら運用すれば、コストを抑えて採用活動を進めることができます。

成果報酬型では、求職者が応募した段階ではじめて費用が発生します。
より採用に近い段階で料金が発生する分、クリック課金型と比べて、高い料金設定となっています。

支払い方法

支払方法としては、事前に利用料として1万円以上を入金する「前払い制」と、月末締めで支払う「後払い制」の2つがあります。

自社の運用方法に合わせて決めると良いでしょう。

キャリアジェット(Careerjet)の運用事例

ここで少し、キャリアジェットに掲載した際のデータと、Indeed(インディード)のデータで比べてみようと思います。

  キャリアジェット Indeed
広告費 37,640円 739,095円
クリック数 138 4688
成果数 3 38
平均クリック単価 272.8円 165円
成果率 2.17% 0.66%
獲得単価 12,547円 15,019円

効率的に運用するために、広告費の割合が全く違いますが、見ていただきたいのは成果率と、獲得単価の2つです。

もちろん、Indeed(インディード)も数値が悪いわけではないのですが、少額運用でIndeed(インディード)を上回る成果を出せています。

成果率に関しては「3.29倍」、獲得単価に関しては「約17%減」となっています。

どうしてもIndeed(インディード)だけに絞ると、求職者の数により逆に成果が悪くなる場合もあるので、Indeed(インディード)を利用していない層を獲得するという意味ではキャリアジェットは最適な求人検索エンジンともいえます。

ぜひご参考にしていただければと思います。

まとめ

キャリアジェットは、Indeed(インディード)と同じ求人情報検索サービスでも、日本での認知度がまだまだ低いこともあり、まだまだユーザー数が増える可能性を秘めた求人情報検索サービスとはいえます。

そうはいっても今すぐ求人情報を出すのであれば、多くの人に見てもらえるIndeed(インディード)に出す方のほうが圧倒的に多いでしょう。

しかし、Indeed(インディード)で使う予算の少しでもキャリアジェットにまわしてみることで、応募数を増やせる可能性は十分にあります。

ただ、キャリアジェットIndeed(インディード)も運用が大切です。ただ求人情報を出したからといって、求職者から応募が来るとは限りません。しっかりとデータを見ながら文章の見直しをしたり、場合によってはガイドラインを理解することも重要になってきます。

また自社で運用できる時間がない場合が代理店などに運用代行を依頼するのも視野に入れてもいいかもしれませんね。

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この記事を書いた人
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コンノ

公務員として4年間、人事労務の実務経験あり。 これまで100名以上の事業者をインタビューしており、「企業や個人事業主が本当に悩んでいること」を解決できる記事を執筆します。

監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
Indeedはもちろん、インターネット広告やDSP広告を組み合わせた効率的な集客や、Google Analytics等の解析ツールを利用した効果分析、サイト改善を強みとしている。

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