人事・採用担当者向けWebマガジン「採用アカデミー」

面接におけるアイスブレイクの重要性と使えるネタをご紹介!

1,719 views
[公開日]2021.06.02
[更新日]2021.06.03
面接 アイスブレイク

就職・転職活動での面接は、企業が優秀な人材を確保するための、もっとも重要な場と言っても過言ではありません。
応募者にとっても、面接は今後の人生を左右する場です。企業としては、応募者が普段の力を発揮できる環境を作る必要があります。面接における空気を和ませ、応募者にリラックスしてもらうための手法が、「アイスブレイク」です。

本記事では、アイスブレイクの重要性やコツを紹介します。アイスブレイクで使える具体的なネタも紹介するため、企業の採用面接担当者はぜひ参考にしてください。

面接におけるアイスブレイクの重要性

面接でアイスブレイクを実施することで、企業と応募者のミスマッチを防止できます。
アイスブレイクの目的は、場の雰囲気を和らげ、応募者の余計な力を抜くことです。その結果として、候補者の本心や個性が引き出され、本来の能力・人柄を見抜ける可能性が高まります。
応募者にとって、就職活動における面接は人生を左右する場です。「準備してきたことを上手く話せるだろうか……」「予期していない質問があったらどうしよう……」など、さまざまな不安を抱えて面接に臨みます。

緊張や不安などに効果がある医薬品を製造・販売している全薬工業株式会社様では、就職活動の緊張について調査しています。下記は、就職活動経験者940名を対象とした、就職活動における緊張経験についての調査結果です。

(出典:就職活動時の緊張に関する意識調査 ※2019年2月実施|全薬工業株式会社

「ある」と「ややある」を足した就職活動で緊張を感じた人の割合は、96.2%です。面接を受けるほとんどの人が緊張していると言えます。

特に近年は、ITの進化や新型コロナウイルスの影響から、Web面接が急速に広まっている状況です。求職者は、対面での面接とWeb面接の両方に対応しなければなりません。これまでは対面での面接が一般的だったことから、Web面接に慣れておらず、緊張しやすい人も多くいます。

アイスブレイクは、面接の形が変わりつつある今の時代にこそ、効果的に実施すべきでしょう。

面接でのアイスブレイクのコツ

アイスブレイクは、ただ何となく実施してもメリットを得られません。間違った方法で実施すると、かえって面接の緊張感を高めてしまう可能性もあります。
アイスブレイクを効果的に実施するためには、いくつかのコツを押さえておくことが重要です。ここからは、アイスブレイクのコツを3つ紹介します。

共通の話題を取り上げる

履歴書やエントリーシートなどを参考に、共通の話題を取り上げましょう。共通の話題は会話が弾みやすくなるため、高確率で面接官と応募者の距離が縮まります。
たとえば、「最近は寒いですね。体調は崩していないですか?」など、誰にでも共通している話題であれば、会話の切り口として最適です。また、「履歴書に料理が趣味と書いていましたが、得意料理は何ですか?」など、少しプライベートに踏み込んだ質問も盛り上がります。

ただし、宗教や個人の思想に関する話題は避けてください。デリケートな内容であるため、相手の気分を害してしまう可能性があります。実際に厚生労働省では、採用活動における「思想信条に関することの把握」を禁止しています。
(出典:公正な採用選考の基本|厚生労働省

合否に影響しないことを伝える

アイスブレイクが合否に直結しない旨を、面接の冒頭で伝えることがおすすめです。
応募者によっては、「この質問も合否に影響するのだろうか?」と疑ってしまいます。結果として、本心ではなく、面接官に好かれるための回答になる可能性があるでしょう。
アイスブレイクは、あくまで面接前の準備体操です。応募者の本心・人柄をうまく引き出すためにも、合否に影響しないと伝えることをおすすめします。

長くならないようにする

アイスブレイクは長くならないようにしましょう。長過ぎると、応募者の緊張感がなくなり、締まりのない面接になってしまいます。一方で、簡潔すぎるアイスブレイクであれば緊張が十分にほぐれません。

アイスブレイクに最適な所要時間は、面接全体の約5%です。たとえば、60分の面接であれば3分、長くても5分ほどを基準にします。
話が盛り上がると、想像以上にアイスブレイクの時間が長くなり、面接に時間を割けないケースがあります。事前にアイスブレイクの時間を想定したうえで面接を開始してください。

面接でのアイスブレイクで使えるネタ

ここからは、アイスブレイクで実際に使えるネタを6つ紹介します。対面での面接・Web面接・グループディスカッションと幅広い場面で使えるネタであるため、ぜひ参考にしてください。

当日の来社に関するネタ

当日の来社に関する質問は、対面の面接で一般的に使われるアイスブレイクネタです。特に、遠方から来てくれた応募者に有効だと言えます。
会社までの交通手段や時間など、会話の切り口はさまざまです。「今日は、わざわざお越しいただきありがとうございます」など感謝の気持ちを述べると、アイスブレイクの効果がさらに高まります。

【例】
・今日はどのような交通手段で来ましたか?
・自宅からここまで何分かかりましたか?
・平日の通勤時間帯にもかかわらずお越しいただき、ありがとうございます

最近の天気に関するネタ

天気に関する内容も鉄板ネタのひとつです。性別や年代を選ばない話題なので、話が進みやすく、面接に慣れていない担当者でも気軽に使えます。
天気ネタを使う際は、「天気+相手への質問」の形がおすすめです。たとえば、天気に関連して相手の体調を気遣ったり、会社周辺と応募者が住んでいる地域との違いを聞いたりすると良いでしょう。

【例】
・今日は寒いですね。体調を崩していませんか?
・最近は雨が多いですね。〇〇さんが住んでいる地域の天気はどうですか?
・最近暑くなってきましたね。夏はお好きですか?

時事ネタ

流行りのニュースやイベントなど、多くの人が知っているテーマも、アイスブレイクに適しています。特に、オリンピックやワールドカップなど、国をあげてのイベントは応募者も知っているケースが多いため、話が盛り上がりやすいテーマです。

ただし、支持政党や思想に関する内容は、厚生労働省によって禁止されています。時事ネタの中でも、政治に関する内容は避けてください。
(出典:公正な採用選考の基本|厚生労働省

【例】
・新型コロナウイルスが流行していますが、学校の授業はリモートですか?
・金メダルの獲得には感動しましたね
・昨日のワールドカップ日本戦、熱い試合でしたね!

趣味や出身地などのプライベートなネタ

プライベートな質問は、数あるアイスブレイクネタの中でも、特に短時間で距離を縮める効果があります。趣味や出身地など、さまざまな切り口があるため、履歴書やエントリーシートからあらかじめ話題を探しておきましょう。

ただし、出生地や本籍地など、家族に関する質問はNGです。「本人に責任のない事項の把握」は、厚生労働省によって禁止されています。
(出典:公正な採用選考の基本|厚生労働省

プライベートな事柄をネタにする際は、内容を一度吟味してください。

【例】
・サッカーが趣味なんですね。どのくらいの頻度でやっているんですか?
・ご出身が京都なんですね。京都で美味しいラーメン屋ってありますか?
・私も札幌の雪まつりに行ったことがありますよ

リレー式自己紹介

リレー式自己紹介は、グループディスカッションの際におすすめのアイスブレイクです。
リレー式自己紹介では、自分の自己紹介をする前に、「〇〇さんの隣の△△さんの隣の◇◇です」など、これまで自己紹介した全員の名前を言います。終盤になるにつれて難易度が上がるためゲーム性もあり、楽しみながら緊張をほぐせる点が特徴です。

【例】
〇〇さんの隣の△△です。私は~~
→〇〇さんの隣の△△さんの隣の◇◇です。僕は~
→〇〇さんの隣の△△さんの隣の◇◇さんの隣の◎◎です。私は~

GOOD&NEW

GOOD&NEWは、24時間以内にあった「良かったこと」や「新しい気づき」をグループ内で発表するアイスブレイクです。一人ひとりの発表後に全員で拍手をし、グループとしての一体感も高めます。
GOOD&NEWでは発言内容に個性が出るため、わずかな時間でも相手のことを知れます。グループディスカッションやグループ面接はもちろん、Web面接でも使える汎用性の高さが特徴です。

【例】
・今朝、友達から「面接頑張って」と連絡が来てうれしく感じました
・毎晩寝る前に読書をしており、昨日読んだ本から〇〇を学びました
・今日の朝にテレビを見て、〇〇を知りました

まとめ

アイスブレイクは、応募者の緊張をほぐし、本心や個性を引き出すために行います。結果として、ミスマッチを防止できる点がアイスブレイクのメリットです。

アイスブレイクには、「共通の話題を取り上げる」など3つのコツがあるため、自社で導入する際にはポイントを押さえましょう。また、本記事ではアイスブレイクのネタを6つ紹介しました。面接に不慣れな担当者でもすぐに実践できるネタなので、ぜひ参考にしてください。

企業が優秀な人材や自社に合う人材を確保するためには、面接で応募者の本質を見抜くことが重要です。ぜひ、本記事の内容を参考に、自社での採用活動でアイスブレイクを実施してみてください。

この記事を書いた人

紺野天地

紺野天地

フリーランスのライター。4年間地方公務員として人事労務を担当し、1年間の民間企業勤務(教育系)を経てフリーライターに。人事労務の実務経験や自身の多様な働き方を活かし、HR系のメディアを中心に記事を執筆しています。

PAGE TOP