オウンドメディアリクルーティングでの求人票の書き方講座Vol.6 【クリニック(町の病院・歯科医院)の採用編】 少人数の職場は写真と文体が応募の決め手

オウンドメディアリクルーティングでの採用成功コラム、第6弾はクリニックの採用を成功させるための求人票の書き方をお届けします。

●●医院、〇〇内科、△△診療所、★★歯科医院など、求人媒体でも数多くの件数を見かけるクリニックの求人募集。診療科目は違うものの、個人経営で先生とスタッフ(看護師とアシスタントと受付)という構成、10人以下の少人数の職場と、似たりよったりの職場環境のため、求人広告においてなかなか差別化ができない。かといって給与を高くするわけにもいかない中で、どうやって求職者に選んでもらうかが難しい職種のひとつです。

今回の記事では、クリニックでの採用をうまく進めるためのちょっとしたコツを解説していきたいと思います。

POINT.1 同時募集はNG『1職種原稿』ですべて記載

クリニックにおける仕事は、診療する「医師」のほかに、「受付」「医療事務」「〇〇アシスタント」「〇〇助手」など特に経験や資格を必要としない職種と、「看護師」「歯科衛生士」「理学療法士」などの資格必須な職種とに役割が分業されています。

そのため求人の際も複数人の採用案件となると1つの求人原稿に①「受付」②「歯科助手」③「歯科衛生士」など複数職種をまとめて書きがちですが、これは絶対にNGです。理由はIndeedなど『求人検索サイトの掲載ルール』に抵触するからです。

多くの求人原稿を求職者に届けるのはIndeed、Googleしごと検索をはじめとする求人検索エンジンです。これらの求人検索エンジンには「ひとつの原稿にはひとつの職種」という暗黙の記載ルールがあります。職種によって給与や勤務条件が異なることがあり、求人原稿を検索する求職者の利便性を高める配慮で、場合によっては検索サイトに情報をとりこんでもらえないこともあります。面倒でも特に条件が異なる場合は「1職種」(×「1勤務条件」×「1雇用形態」)で求人原稿を1本つくるようにしましょう。

求人媒体なら原稿を1本掲載することで〇〇万円といった原稿本数に準じた掲載料金がかかりますが、オウンドメディアリクルーティングでは採用係長などの採用ホームページ制作システムの上限本数以内ならいくら原稿を増やしても同料金。求人原稿をジョブごとに分けて掲載しても安心なシステムになっていますので『1職種1原稿』は必ず意識してください。

求人広告を掲載したい方へ

採用係長は6つの求人検索エンジン(Indeed、Googleしごと検索、求人ボックス、スタンバイ、Career jet、キュウサク)にワンクリックで連携できます。ぜひ一度お試しくださいませ。

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POINT.2 写真の撮り方①院長先生

クリニックにおいて職場のBOSSは院長先生。働く環境や働き心地は院長先生次第で変わるといっても過言ではないでしょう。求職者も院長先生がどんな人かは気になる情報です。極力写真や動画といったビジュアルコンテンツには院長先生に登場してもらいましょう。そして極力先生の人柄が出るような「笑顔」や「人間味を感じる」表情がわかる大きさの写真や動画を使用しましょう。そういった写真を撮影するコツとしては

  • 「ここを見てください」と目線を左手で誘導する
  • 話しかけながらシャッターを切る、ないしは動画を回す
  • 連写機能でとる。光の加減を考えて、右や左へ移動しながら撮影する

この3つに気を付けましょう。
また院長先生の写真のバックは極力診療室の中で、診療器具や内装を背景にとりこんだものを使用しましょう。どういった機器を使うのか、職場が整理されているかどうか、特に経験者にとっては必要な情報です。

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POINT.3 写真の撮り方②職場の仲間

もうひとつビジュアルコンテンツで大切なのは職場の仲間。クリニックなどの少人数の職場において離職理由の上位には「職場の雰囲気」「ほかのスタッフとの相性」が必ず上がってきます。こういったことがわかる写真を掲載することでミスマッチを防ぎ長続きするスタッフを採用できます。

特に女性の場合はどの程度の身だしなみがOKなのかは写真を見れば一目瞭然です。「髪型」「髪の毛のカラー」「化粧」「アクセサリー」のフェアウエイゾーンがわかるように写真をはっきり載せてあげることが大切です。

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複数人で撮影する場合は極力寄り添うことが大切。写真に距離感があるとよそよそしさを感じて「この職場は人間関係がうまくいってないのではないか?」と不要な想像を働かせる可能性があります。肩を組むまでは必要がないですが、多少接触している程度が職場の仲の良さを演出することができます。仲間写真撮影の場合は人と人との距離感に気を付けてください。

POINT.4 ターゲットによって文体、顔文字などを使いわけよう

ちょっとした文体や漢字の使い方を工夫すれば、求人広告に直接は書けない採用ターゲットのセグメントも可能になります。実際、私が営業時代、原稿の文章はそのまま、文体のみを変更して若い人の採用に成功したケースを例として紹介します。

①「ペアを組んでの仕事ですので、多少でも医療事務の経験があれば、ブランクがある方も経験が浅い方も直ぐ馴染めます。電子カルテを使用していますので難しい業務はありません。まずは患者様への暖かいご対応をお願いします。」
②「2人1組なので未経験でも安心♪ブランクがある方もすぐなじめます(^_-)-☆
電子カルテ使用なので医療事務の経験は少しでOK!難しい業務はありません。まずは患者様へのあたたかいご対応をお願いします!!」

この二つの文章を見て、どちらが若い世代からの応募が多かったかわかりますよね。答えは②。

②が①と異なるところは

  • 「記述記号や顔文字を使う」
  • 長文ではなく、文節や短文をつないだチャットっぽい文章にしている。
  • 「②のほうが漢字よりひらがなを意識して使っている」

この3点です。

この程度のちょっとした書き方で応募者の年齢は変わります。ターゲットの世代があれば、その世代が好みそうな文章や文体を心がけると、欲しいターゲットに近い応募者を獲得することも可能です。

少人数の閉ざされた職場である「クリニック」の求人成功のカギは、職場の雰囲気をいかに求人原稿でうまく伝えるか、ここに尽きます。ターゲットを決め、写真や動画や文章の細かいところにこだわって作成すれば、必ず採用活動はうまく進みます。『細部にこそ神は宿る』といいます。こういったことを忘れずに、狙った人に届くようにこだわりぬいて、いい原稿づくりを進めてください。

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