オウンドメディアリクルーティングでの求人票の書き方講座Vol.3 【ドライバー採用編】4つの差別化ポイントをご紹介

オウンドメディアリクルーティングでの採用成功コラム、第三弾は物流ドライバー採用を成功させるための求人票の書き方をお届けします。

日本のほとんどの産業において物流はまさに生命線。にもかかわらず労働環境の厳しさもあって新規の担い手は不足。Amazonの宅配配送からヤマト運輸さんが撤退した3年前には『物流クライシス』などという過激な言葉が新聞やニュースをにぎわせました。ドローン配送やトラックの自動運転などのチャレンジも始まりましたが、貨物輸送が一気に自動化されることは考えにくく、有効求人倍率はひところの3倍台から下がったとはいえ2020年6月の1.92倍を底に再び上昇傾向。採用成功には広告上での工夫が必要です。

今回の記事では、物流ドライバー採用を採用成功に導く求人票を作るための「4つのポイント」についてそれぞれ解説していきます。

POINT.1 【免許証】 持っている免許で動かせる車の範囲が変わる

物流ドライバーの求人票において一番重要なのは『必要な免許証』。車の運転には免許証は不可欠。運転するトラックの大きさや種類によって必要な免許が変わってきます。業界経験者ならわかっていることなので特に意識しないかもしれませんが、未経験者の場合は改めて取得する必要もでてきます。さらに2017年から準中型免許が新しく加わり、少し複雑になっているため「●●免許が必要」と必ず表記しましょう。

まずはこの表でおさらいしましょう。

免許の種類 最大積載量 車両総重量
普通自動車免許 2t未満 3.5t未満
準中型免許 4.5t未満 7.5t未満
中型免許 6.5t未満 11t未満
大型免許 6.5t以上 11t~25t

さらに各種運転免許証を取得していてもまだ万全ではありません。車両総重量750kg以上の車両を牽引するには、上記免許に加えて『牽引免許』が必要です。事故車や故障車を牽引するのであれば牽引免許は必要ありませんが、車両総重量750kg以上のトレーラーやモーターホームなどを牽引するのであれば、普通自動車であっても牽引免許が必要になります。

トレーラーのドライバーの採用の場合は、ヘッドとトレーラー合計の車両総重量と最大積載量に応じた自動車運転免許証と『牽引免許』が必要になります。
またトラックではないですが、クレーン車、ホイールローダーや油圧式パワーショベルなどの建設機械搭載車両やトラクターなどの農業用車両で大型のものは『大型特殊免許』が必要です。 建設機械を扱う場合は、さらにこのほかに労働安全衛生法に基づく車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の講習を終える必要があります。

こういった必要な免許を求人票に記載していないと、せっかく応募があっても採用ができません。入社後に取得する支援がある場合は別ですが、採用基準になるなら必ず明記しましょう。

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POINT.2 【形状】 荷台の形状、特に側面と背面を写真で伝える

トラック

『平ボディ』『バンボディ』『保冷車』『冷凍冷蔵車』『ウォークスルー』『ウイング』『ダンプ』『タンクローリー』『バルク』『ミキサー』『塵芥』…トラックの種類はまさに多種多様。

運ぶ荷物の種類によって形状が変わり、形状が変わることで、運転のしやすさが変わります。どんな形状のトラックに乗るのかは必ず記載しましょう。 どんな形状のトラックか、なじみのない名称であればどんな形かわからないケースもあります。

例えば『バルク』は小麦や肥料などを載せる「ひしゃげた筒形の荷台」を持つトラック。『ウォークスルー』はクロネコヤマトでおなじみの街中を走る箱型のトラック。『リンボーバン』は荷台の高さが変わる車種です。

このように、名称に説明を加えることで「運転のしやすさ」を伝えることができます。 さらに手っ取り早くこの情報を求職者に伝えたいならトラックの写真を掲載することがおすすめ。
かつ撮影は真正面からではなく、少し斜め後ろから撮影して側面と背面をおさえましょう。側面が開くタイプのウイングかどうか、背面はリフトがついているかどうか。こういった特徴があるトラックは荷おろしが楽なので応募も来やすくなります。

POINT.3 【積み荷】 配送荷物によって変わる採用難易度

トラックで運ぶ荷物はこれまた多種多様。POINT.2で紹介したトラックの形状とも関連性が高いのですが、運ぶ荷物が仕事のキツさにもつながることから、求人票に何を運ぶかを記載しない方もいらっしゃいますがこれは逆効果。応募は来るかもしれませんが、入社してから不満が溜まり早期離職につながると採用しなおすことでさらに労力がかかりマイナス。

運ぶ荷物の内容で採用難易度が上がりそうな場合は、求人票の中で不安払しょくを行うことが大切です。2,3例をご紹介します。

運ぶ荷物 想定マイナス要素 逆にプラスの内容/求人票に記載する内容
生鮮食料品のコンビニ配送 配達時間指定が厳しい
  • 台車付きのカートで運ぶから積み下ろしが楽
  • (郊外のコンビニの場合)駐車場が広いから安心して車を止められる近隣の何店舗か分をまとめて運ぶルート配送なので道に迷いにくい
生協の配送 団地配達の場合は階段でもって上がることも
  • 働きながら筋トレができる
  • 配送先がお年寄りの家も多く、ありがとうと感謝されることが多い仕事
引っ越し
家具の配送
荷物の出し入れが本当に大変
  • 移動時間のほうが長くのんびりドライブ
  • ピーク時以外は一日一回の積み下ろしで、運び終われば早く帰れることもある
  • 人によっては給与以外にご祝儀をくれることもある

POINT.4 【時間帯】  配送時間帯、時間指定の有無など

特に深夜の配送などは、積み荷と同様に採用難易度を上げる要素でもあります。その分の割り増し給与もありますが、生活のリズムが変わることを嫌う人も少なくありません。 でも逆に夜に配送することによるメリットもあります。

深夜配送のポイント 具体的なメリット
道がすいている 一般道だけでなく高速も深夜はガラガラ。渋滞にイライラすることがありません。
予定通り到着する スムーズに配送できるので残業がほとんどない。予定通りに到着できるので、決まった時間に仕事が終わり、働くペースがよみやすくなります。
昼から遊べる 深夜配送の場合は仕事の終了が12時などの昼間に設定されているところも少なくありません。 平日に人の少ない映画館でビールを飲みながらゆっくりする、というような過ごし方もできます。

その昔、普通自動車運転免許さえ持っていれば誰でもできるという人もいた物流ドライバー業界。景気が低迷しても、物流の総量はあまり減らないし、そもそも厳しい仕事であるため、簡単にはなり手不足は払しょくされません。
それだけに求人票でいかに不安払しょくを行うか、求職者の気持ちに寄り添った形で、得られるメリットをしっかり描いた求人票を作れば採用成功に大きく近づいていきます。

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