アルバイト・パートの人手不足は、多くの企業を悩ませる課題のひとつです。
一口に人手不足といっても、「なかなか定着せずにすぐに辞めてしまう」「そもそも採用ができない」など、企業の抱える悩みは多岐にわたります。
なぜ、アルバイト・パートは人手不足になっているのでしょうか。その原因を知れば、人手不足解消のヒントを得られるはず。
今回は、アルバイト・パートの人手不足に悩む企業のために、人手不足の原因と自社でできる対策について詳しく解説します。
目次
アルバイトが人手不足になる原因
アルバイト・パートの人手不足には、さまざまな原因があるといわれています。ここでは、代表的な2つの原因について確認しましょう。
労働人口の減少
アルバイト・パートの人手不足のもっとも大きな要因と考えられるのが、働き手の不足です。日本社会の少子高齢化によって、労働市場の中心とされる生産年齢人口(15歳以上65歳未満)は年々減少しています。
画像出典:総務省:情報通信白書平成29年版
これは労働市場全体の問題ではありますが、アルバイト・パートなどの非正規労働者が占める割合は、雇用全体の38.3%(※1)です。
それを踏まえれば、労働人口の減少がアルバイト・パートの人手不足にも大きな影響を及ぼしていることは想像に難くないでしょう。
特にここ数年は、減少する働き手を企業間で奪い合う採用競争が起き、多くの企業で人手不足の状態が慢性化しています。
コロナ禍においては有効求人倍率が下降しているため、一部の業界では一時的に人手不足が解消されているかもしれません。
しかし、将来的に経済活動が再開された際には、働き手の奪い合いが再燃するはず。
つまり、労働人口の減少が続く限りは、人手不足の問題と向き合う必要があるのです。
※1:厚生労働省:正規雇用労働者と非正規雇用労働者の推移(令和1年)
労働条件の悪さ・ブラックバイト
アルバイト・パートの人手不足の原因は、職場環境や労働条件にもあります。
採用した人材が定着する職場であれば、人手不足は起きにくいからです。
職場環境や労働条件の重要性は、大手人材サービス会社が2018年に実施した調査結果からもみてとることができます。
以下は、直近3年以内にアルバイト・パートの離職を経験した人の「離職理由」です。
画像出典:ディップ総合研究所:アルバイト・パートスタッフの離職事情
職場の人間関係を筆頭に、シフトや休日、給与面などの労働条件が離職の理由として挙げられています。
一方、今の仕事の「継続理由」は、以下のような結果でした。
継続理由では条件面での理由がもっとも多く、職場の人間関係や雰囲気の良さがそれに続いています。また職場環境とほぼ同じ程度で、「仕事内容の難易度が適当」という回答もみられました。仕事における高度な要求は、アルバイト・パートスタッフにとって負担になることがうかがえます。
この2つの回答からは、労働条件や職場環境がいかに重要な要素であるかが分かります。
せっかく採用ができても、人材が定着しなければ人手不足を解消することは困難です。いわゆる“ブラックバイト”と呼ばれるほど劣悪な職場環境はいうまでもありませんが、そうでない場合でも、より良い労働環境を整備する必要があるでしょう。
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アルバイトの人手不足に有効な対策方法
人手不足に悩む企業に試してほしい、アルバイト・パートの人手不足への対策を紹介します。
労働条件や働く環境を見直す
前述のとおり、職場環境や労働条件など、アルバイト・パートスタッフの働く環境の見直しはとても重要です。
短時間勤務や柔軟な勤務形態
勤務日数や1日あたりの労働時間を見直し、より柔軟な勤務形態を採用します。
例えば、1日7~8時間勤務できる人の採用が難しい場合でも、3~4時間の短時間労働を希望する人を2名採用すればカバーすることが可能です。働きやすい勤務形態は、応募者確保にもつながります。
賃金改定
同じ業種や職種と比べて時給設定が著しく低い場合は、見直しが必要です。採用競合となる近隣エリアの同業種の賃金を参考にして、検討してみましょう。
職場環境の改善
気持ちよく働ける職場環境は、従業員全員で作る必要があります。
コミュニケーションを良好にする声かけや、アルバイト・パートスタッフへの接し方(指導方法など)の教育も大切です。
雰囲気の良い職場づくりについて学べる機会を用意しましょう。
自社での実施が難しい場合は、外部研修などを活用する方法もあります。
採用手法を見直す
アルバイト・パート募集を行っているのに人材確保が上手く進んでいない場合は、採用手法を見直してみてください。
過去に採用できた方法でも、毎回同じ成果がでるとは限りません。
募集時期やライバルの出現など外部環境が変化していることもあるため、採用を成功させるために適切な採用手法を見つけることが大切です。
アルバイト人材の採用におすすめの手法
アルバイト・パート採用におすすめの手法を3つ紹介します。
手法1:Indeed
Indeedは、国内最大級の利用者数を誇る求人サイトです。
Indeedでは独自のAIを搭載しており、求人情報の表示が利用者ごとにカスタマイズされています。
求職者の検索履歴や現在地、検索キーワードと関連性の高い求人情報が優先的に表示されるため、求人掲載を行う企業にとっては自社に合った人材に出会えるチャンスが豊富です。
採用の可能性も高まります。
さらにIndeedは無料で掲載できるプランがあり、採用予算の少ない企業でも気軽に始めることができます。
また応募数アップを図るために有料掲載を行う場合でも、求人情報がクリック(求職者に閲覧)された場合にのみ料金が発生する仕組みのため、高い費用対効果が期待できる点も大きな魅力です。
手法2:業界特化型の求人サイト・アプリ
求人サイトや求人アプリにはさまざまな種類がありますが、中でも業界特化型の求人サービスは特におすすめです。
その理由は、サービスを利用するユーザーが、業界経験者やその業界で働くことを希望する求職者だから。
単に多くの求職者に対して求人情報を見せるのではなく、自社との親和性が高い求職者にアプローチできるという、特化型ならではのメリットがあります。
また求人情報の制作は基本的に媒体の担当者が行うため、求人掲載にかかる手間もそう多くありません。より効果的な求人掲載のためのアドバイスやプロによる魅力的な原稿が期待できるでしょう。
手法3:従業員からの紹介(リファラル採用)
従業員から紹介を募ることも、アルバイト・パート採用における有効な方法です。すでに働いているスタッフの友人・知人であれば事前に人柄を把握しやすく、良い人材を採用できる可能性が高まります。
またリファラル採用の大きなメリットは、採用コストがかからないこと。従業員がリファラル採用に参加したくなるようなインセンティブを設定することで、より活発化させることも可能です。
当然ですが、職場に対する満足度が高いほうが紹介を得やすくなります。友人や知人を紹介したくなるような、魅力的な職場づくりのきっかけとしてもリファラル採用は有効といえるでしょう。
まとめ
アルバイト・パートの人手不足は、多くの企業が抱える課題のひとつです。日本の少子高齢社会を背景に避けることのできない現象ではありますが、企業が取り組める対策は決して少なくありません。採用したアルバイト・パートスタッフが定着できる職場づくりを目指しましょう。
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