【面接官必見】面接で使われる心理学テクニックを覚えておこう!心理戦に左右されないために

面接の際、心理学テクニックを覚えておくと、役に立ちます。

面接官が活用できる心理学テクニックはどのような手法があるのか?候補者はどのような心理学テクニックを使ってくるのか?意外と知らない面接官も多いのではないでしょうか。両方の心理学テクニックを覚えておくことで、心理戦に左右されず適切な評価ができるようになります。

今回は、面接官が覚えておくべき心理学テクニックをご紹介します。ぜひ、面接の参考にしてみてください。

面接官が活用している心理学テクニック

面接を行うにあたり、活用できる心理学テクニックはどのような手法があるのでしょうか。有名な心理学テクニックとして、以下の6つの方法があります。

  1. 初頭効果
  2. エスカレーター効果
  3. 返報性の原理
  4. リフレーミング
  5. 両面提示
  6. 終末効果

では、順番に紹介していきます。

初頭効果

面接官が活用できる心理学テクニック1つ目は、「初頭効果」。「初頭効果」とは、最初に与えられた情報がもっとも印象や記憶に残りやすくなる心理効果です。
人は、物事や人に対して第一印象で認識する傾向があるため、後々の評価に影響を及ぼします。そのため、最初の印象が大切です。

初頭効果の使い方

面接における「初頭効果」の使い方は、候補者に対して良い第一印象を残すこと。
具体的には、自社を訪れた際に良い印象を残せるよう、挨拶を心がけることや、オフィスを綺麗にしておくことなどが挙げられます。また、会社に対して良い印象を持ってもらえるよう、求人サイトを見やすくすることも有効です。

エスカレーター効果

面接官が活用できる心理学テクニック2つ目は、「エスカレーター効果」。「エスカレーター効果」とは、思い込みが覆された時に生じる違和感のことを言います。

そもそも「エスカレーター効果」は、止まっているエスカレーターを上り下りする際、足が重いと感じてしまう現象が由来。「エスカレーターは動くもの」という思い込みを持っているため、その思い込みが覆された時に違和感が生じてしまうのです。
このような違和感を持つことによって、印象に残りやすくなるため、あえてギャップを狙うような戦略を取ることが有効になります。

エスカレーター効果の使い方

面接における「エスカレーター効果」の具体的な使い方は、候補者に対してギャップを与えること。良い意味で思い込みが裏切られ、印象に残りやすくなります。
例えば、求人サイトで親しみやすい印象をアピールしていた場合、面接ではきちんと実績をアピールすることが有効です。最初に想定していたイメージとのギャップが生まれるため、印象に残りやすくなります。

ただし、「エスカレーター効果」を使いすぎてしまうと、会社のイメージがぶれてしまうので、注意しましょう。

返報性の原理

面接官が活用できる心理学テクニック3つ目は、「返報性の原理」。「返報性の原理」とは、相手から何かをしてもらった際、お礼やお返しをしたいと感じる心理現象のことを言います。ビジネスシーンでもよく使用される心理学テクニックです。

返報性の原理の使い方

面接における「返報性の原理」の具体的な使い方としては、候補者よりも先に自己開示をすること。面接官自ら自己開示をすることによって、相手も自己開示をしてくれる可能性を高めることができます。そのため、候補者の人となりを見たい面接で有効な心理学テクニックです。

また、候補者に対して丁寧な対応を心がけることも有効な手段。丁寧に対応することによって、面接をすっぽかされるリスクやドタキャンされるリスクを下げることにもつながります。選考をスムーズに進めるために、「返報性の原理」は有効な手段となるでしょう。

リフレーミング

面接官が活用できる心理学テクニック4つ目は、「リフレーミング」。「リフレーミング」とは、物事や出来事に対して異なった見方をすることで、意味や捉え方が変わることを言います。自社の特徴も、伝え方によって良く見せることも悪く見せることも可能です。

リフレーミングの使い方

面接における「リフレーミング」の具体的な使い方としては、自社の特徴を魅力的に伝えること。小規模の会社を「少数精鋭」、ベテランの少ない会社を「若いうちから活躍できる」と表現するなど、伝え方によって短所も長所に変えることができます。

そのため、面接官は自社の特徴を把握する際に、弱みに見える特徴も強みとして言い換えられないか考えてみると良いでしょう。

両面提示

面接官が活用できる心理学テクニック5つ目は、「両面提示」。「両面提示」とは、物事を伝える際に、あえてメリットだけではなくデメリットも伝える説得方法です。
メリットとデメリットの両面を伝えることで、相手に「本当のことを伝えている」と安心してもらえ信頼をつかみやすくなる効果があります。

ただし、デメリットばかり強調しないように、伝え方には気をつけましょう。

両面提示の使い方

面接における「両面提示」の具体的な使い方としては、自社で働くメリットとともにデメリットも伝えること。この心理学テクニックを使う際、メリットと関連するデメリットを伝えることが有効です。
メリットとデメリットのつながりを意識することによって、デメリットの悪いイメージを払拭する効果が期待できます。

終末効果

面接官が活用できる心理学テクニック6つ目は、「終末効果」。「終末効果」とは、最後に与えられた情報が印象や記憶に残りやすくなる心理効果です。「初頭効果」の説明では第一印象が大切だとお伝えしましたが、最後の印象も大切です。最初と最後のどちらが大切というわけではなく、どちらの心理学テクニックも相互に作用しています。

終末効果の使い方

面接における「終末効果」の具体的な使い方としては、面接の最後に、候補者にとってポジティブとなるような情報を伝えること。あえて最後に伝えることによって、記憶に残りやすくなります。

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候補者が面接でよく使う心理学テクニック

ここまで面接官が活用できる心理学テクニックを紹介してきましたが、面接で心理戦に惑わされないようにするためには、候補者がよく使う心理学テクニックも知る必要があります。有名な心理学テクニックとしては、以下の4つ。

  • 返報性の心理
  • リフレーミング
  • ミラーリング
  • アンチクライマックス法

では、順番に紹介していきましょう。

返報性の心理

候補者が面接で活用する心理学テクニック1つ目は、「返報性の心理」。面接官が活用する心理学テクニックでもご紹介しましたが、候補者も使うことが多い王道のテクニックです。

話す際の笑顔や丁寧な対応などの基本的なことはもちろん、面接官に対してたくさん質問をすることで自分に対して興味を持ってもらおうとするケースもあります。

リフレーミング

候補者が面接で活用する心理学テクニック2つ目は、「リフレーミング」。こちらの心理学テクニックも、面接官が活用するテクニックでご紹介しました。
面接官だけではなく、候補者も伝え方を意識してアピールをするため、活用されることの多い心理学テクニックなのです。

例えば、飽きっぽい性格を「好奇心旺盛」と表現することや、協調性のない性格を「自己主張ができる」表現するなど、同じ内容でも伝え方によって印象が変わってしまいます。そのため、面接官は話の本質を見抜くことができるよう、注意しましょう。深堀りのために質問をすることや具体的なエピソードを聞くことなども有効です。

ミラーリング

候補者が面接で活用する心理学テクニック3つ目は、「ミラーリング」。「ミラーリング」とは、相手の言動や態度などを真似する手法のことを言います。人間は言動や態度が似ている人に好意的な印象を持つ傾向にあるため、あえて面接官と似たような話し方や態度をする候補者も多いでしょう。

「ミラーリング」によって、「この人はうちの会社にあっているかも」と勘違いしてしまう可能性もあるため、面接官は惑わされないように意識する必要があります。

アンチクライマックス法

候補者が面接で活用する心理学テクニック4つ目は、「アンチクライマックス法」。「アンチクライマックス法」とは、結論から先に話す方法のことを言います。
話の方向性や全体像を最初に知っておくことで、話の内容を理解しやすくなり、より論理的に分かりやすく伝えることができるのです。話の結論を先に持ってくることによって、相手の興味を引きつける効果も期待できます。

面接の場は短時間で自分をアピールする必要があるため、「アンチクライマックス法」を活用する候補者が多いのも納得です。

心理戦に左右されないために

採用をする上で、適切な評価をするためには、候補者が活用する心理学テクニックも抑えておく必要があります。面接では、面接官だけではなく、候補者も心理学テクニックを活用してくるものです。物事の表面だけで判断をしてしまうと、適切な評価ができなくなってしまいます。

そのため、候補者が使ってくる心理学テクニックも覚えておくことが大切です。一見魅力的に見える候補者に対しても、そのまま受け取らず、本質を見るように意識しましょう。

まとめ

今回は、面接官が活用できる心理学テクニックと、候補者が使ってくる心理学テクニックをご紹介しました。
面接では魅力的に見えた候補者も、実際に入社してみると印象が変わってしまうこともあるでしょう。面接の際の評価にズレがあると、その後働き始めたタイミングでギャップが生まれてしまいます。そのため、面接で本質を見抜き、適切な評価をすることが大切です。

心理戦に左右されないようにするためには、面接官が活用できる心理学テクニックだけではなく、候補者が使ってくるテクニックも抑えておく必要があります。客観的に判断し、適切な評価をするために、ぜひ活用してみてください。

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採用Webマラボ編集部

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監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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