人材の流動化や少子高齢化にともなう労働人口の減少などにより、企業の人材確保はこれまで以上に難しくなっています。
優秀な人材を確保するためには、企業の魅力を求職者に伝えるための工夫が重要です。採用サイトの効果を高めるために、社員紹介やインタビューページの掲載を検討している企業も多いでしょう。
本記事では、採用サイトにおける社員紹介やインタビューページの必要性を解説します。
社員紹介やインタビューを実施する際のポイントも紹介するため、採用効果を高めたい人事担当者は、ぜひ参考にしてください。
目次
採用サイトに社員紹介やインタビューは必要?
近年は、採用サイトから企業の情報を得る求職者が増えています。
上記画像は、大卒新卒者が、就活にあたって採用サイトと企業サイトをどの程度チェックしたかをまとめた表です。
2021年卒者は、2020年卒者よりも「かなり目を通した」の回答割合が増加しています。
さらに、「かなり目を通した」と「目を通した」の合計は、9割超えです。
大卒新卒者のほとんどが利用している現状から、採用サイトの重要性が分かります。
社員紹介やインタビューページの掲載は、採用サイトの重要性が増している現代において、求職者へのPRとして非常に有効です。
ただし、目的や効果を把握したうえで掲載しなければ、求職者にとって魅力的なサイトとはなりません。
そこで、社員紹介やインタビューページの目的と効果を詳しく紹介します。
社員紹介やインタビューページの目的
採用サイトに社員紹介やインタビューページを掲載する目的は、企業の詳細をリアルな声で伝え、「ここで働きたい」と思ってもらうことです。
社員紹介やインタビューは、文字だけの場合よりも、企業の情報を具体的に発信できます。
さらに、写真や動画とともに社員の意見や考え方を知り、求職者は企業の魅力を肌で感じられるでしょう。
社員紹介やインタビューページから感じ取れる内容の例は、以下のとおりです。
- 企業の雰囲気
- 職場環境
- どのような人が働いているのか
- キャリアイメージ など
いずれも、文字だけが敷き詰められた採用サイトでは、伝わりにくいポイントです。
社員紹介やインタビューページの効果
では、社員紹介やインタビューページには、具体的にどのような効果があるのでしょうか。
以下は、効果の一例です。
- 企業に対する求職者の不安を払拭できる
- その企業で働くイメージがより具体的になる
- 応募への後押しとなる
- 企業と求職者のミスマッチを事前に防げる
このように、社員紹介やインタビューページは、求職者にとって多くのメリットがあり、結果として応募者が増加するでしょう。
また、求職者が事前に具体的なビジョンを持てるようになり、企業に最適な人材の応募が増える効果もあります。
そのため、組織の生産性向上や人材定着にもつながるでしょう。
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社員ページやインタビューを掲載する際のポイント
社員ページやインタビューを掲載する際のポイントは、以下の5つです。
- 求める人材に近い社員を選ぶ
- 人選が偏らないようにする
- 過去、現在、未来について語ってもらう
- 写真や動画の見せ方を工夫する
- 求職者が知りたい情報を取り上げる
社員ページやインタビューは、採用サイトにただ何となく掲載しても、効果は期待できません。
魅力的な採用サイトを作るには、求職者のニーズを満たすためのポイントを押さえておくことが重要です。
それぞれのポイントを具体的に解説します。
ポイント①:求める人材に近い社員を選ぶ
ひとつめのポイントは、企業が求める人材に近い社員を選ぶことです。
求職者にとって、採用サイトに登場している社員は、その企業のイメージと直結します。
そのため、ターゲットとする人材に近い社員を選ぶことで、狙った人物が応募してくれる可能性が高まります。
企業が求める人物とかけ離れた人選は、求職者と企業の双方にとってデメリットです。
例えば、求める人物に「明るく、コミュニケーションが高い人」と記載があるのに、おとなしい雰囲気の人ばかりを選ぶと、実態が分からずに応募をやめる人が出るでしょう。
また、公表している社風と異なっていることで、「本当にこの企業は信頼できるのだろうか」と疑いを持たれてしまう可能性もあります。
デメリットを生まない意味でも、企業が求める人材に近い社員を選ぶことが重要です。
ポイント②:人選が偏らないようにする
採用サイトを見る求職者には、さまざまなバックグラウンドがあると予想できます。
そのため、幅広いニーズに応えるよう、人選が偏らないようにしてください。
偏りが出やすい要素としては、以下の例があります。
- 性別
- 年代
- 職種
- 部署・役職
- 出身地(都市部・地方など)
- 新卒組か転職組か
また、人選が偏っていると、特定の人しか活躍できないイメージを与えてしまう可能性があります。
例えば、男性社員ばかりだと、「女性は活躍できない企業なのか」と思わせてしまうかもしれません。
組織のオープンな雰囲気を伝える意味でも、偏りのない人選が重要です。
ポイント③:過去・現在・未来について語ってもらう
過去・現在・未来と、その企業でのキャリアの歩みを話してもらうこともポイントです。
どこか一点のみを切り抜いた社員紹介やインタビューでは、その社員のストーリーが見えてきません。
社員が実際に経験してきた内容は、具体性や臨場感がともないます。
結果として、見ている人にもリアルな情報が伝わり、求職者がその企業でのキャリアイメージを描きやすくなるでしょう。
また、企業での体験ストーリーは、その社員にしか発信できない貴重な情報です。
そのため、採用サイトとしての独自性が高まり、求職者を引き付けやすくなります。
ポイント④:写真や動画の見せ方を工夫する
写真や動画は、文字よりも情報が直感的に伝わります。
記憶にも残りやすいため、写真や動画の見せ方を工夫すれば、求職者にとってさらに魅力的な採用サイトとなるでしょう。
特に社員の表情やシチュエーション、場所に注意しましょう。
例えば、硬い表情で構えている写真よりも、業務中に生まれる自然な笑顔の写真のほうが、社内の良い雰囲気が伝わります。
また、求職者にとって、オフィス環境も気になる要素のひとつです。
働く環境が分かるように写真を撮ることで、「この環境で働きたい」と思ってもらえる効果も期待できます。
さらに、文字が敷き詰められたサイトは読み手のストレスが大きくなり、途中離脱する可能性が高い傾向です。
そのため、写真や動画を盛り込むと、最後まで採用サイトを見てもらえる効果も期待できます。
ポイント⑤:求職者が知りたい情報を取り上げる
企業からの一方通行とならないよう、求職者が知りたい情報を取り上げましょう。
知りたい情報が社員紹介やインタビューに盛り込まれていることで、求職者の満足感は高まります。
求職者が何を知りたいのかを想定したうえで、自社の魅力が伝わるように掲載内容やインタビュー項目を検討してください。
また、失敗談や企業の悪いところに軽く触れてもらうことも重要です。
企業に対する信頼感が高まる効果や、イメージを掴みやすくなる効果があります。
なお、デメリットのあとには、ポジティブな要素を持ってくると良いでしょう。
例えば、「まだ若い企業で体制が整っていない部分もあるが、みんなでカバーし合いながら楽しく仕事している」などの内容です。
デメリット以上に企業の魅力が強調され、求職者が前向きなるメリットがあります。
まとめ
採用サイトの社員紹介やインタビューページは、企業の詳細をリアルな声で伝え、「ここで働きたい」と思ってもらうために重要です。
求職者がその企業で働くイメージが具体的になり、応募への後押しとなるでしょう。
また、求職者が明確なビジョンを持てることでミスマッチが減り、企業の生産性向上や人材定着などの効果も期待できます。
社員紹介やインタビューぺージによる効果を高めるために、「企業が求める人材に近い社員を選ぶ」、「写真や動画の見せ方を工夫する」など、5つのポイントにまとめました。
ぜひ、本記事で紹介した内容を踏まえ、魅力的な採用サイトの構築に活かしてください。
採用動画については、こちらのページで解説しております。あわせてご覧ください。
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