求人票の書き方のコツ|応募したくなる具体例・NG例・チェックリスト

求人票を持つ手の写真

求職者に「応募したい」と思ってもらえる求人票を作りたいものの、どの項目をどこまで具体的に書けばよいのか分からない、と悩む採用担当者の方は多いのではないでしょうか。

求人票は、単に募集条件を並べるためのものではありません。求職者が「この仕事は自分に合いそうか」「応募しても大丈夫そうか」を判断する、最初の接点です。仕事内容や勤務条件が抽象的なままだと、求職者は働く姿をイメージできず、不安を感じて応募を見送ってしまうことがあります。

一方で、求人票の情報が具体的であれば、応募前の不安を減らし、自社に合った人材からの応募につなげやすくなります。応募数を増やすだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐうえでも、求人票の書き方は重要です。

この記事では、応募したくなる求人票の書き方のコツを、必須項目、具体例、Before/After、職種別例文、NG表現、チェックリストまでまとめて紹介します。

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目次

応募したくなる求人票とは

応募したくなる求人票とは、求職者が「自分が働く姿」を具体的に想像できる求人票です。

給与や勤務地、勤務時間などの条件はもちろん重要ですが、それだけでは他社求人との違いが伝わりにくくなります。求職者は複数の求人を比較しながら、仕事内容、働き方、職場の雰囲気、教育体制、応募条件などを見て、応募するかどうかを判断しています。

そのため、求人票では以下の3つを意識しましょう。

  • 仕事内容が具体的に分かること
  • 応募条件や勤務条件に誤解がないこと
  • 入社後の働き方や職場の雰囲気が想像できること

求人票の目的は、誰からでも応募を集めることではありません。自社が求める人に「ここなら働けそう」「自分に合っていそう」と感じてもらい、応募につなげることです。

求人票に必ず入れるべき基本項目【最新版対応】

求人票を魅力的に見せる前に、まずは必要な情報を正しく記載することが大切です。求人募集を行う際は、労働条件を明示する必要があります。特に2024年4月1日以降は、募集時等に明示すべき事項として「従事すべき業務の変更の範囲」「就業の場所の変更の範囲」「有期労働契約を更新する場合の基準に関する事項」が追加されています。

求人票を作成・更新する際は、以下の項目に抜け漏れがないか確認しましょう。なお、法令や制度は変更される可能性があるため、最終的には厚生労働省、ハローワーク、都道府県労働局、社労士等の情報も確認してください。

項目 記載する内容の例
業務内容 担当する仕事内容、担当範囲、使用ツール、1日の業務内容など
従事すべき業務の変更の範囲 変更なし、または将来的に担当する可能性がある業務範囲
就業場所 勤務地の住所、店舗名、在宅勤務の有無など
就業場所の変更の範囲 転勤なし、近隣店舗への異動あり、全国転勤ありなど
契約期間 期間の定めなし、6か月更新など
有期契約の更新基準 更新の有無、判断基準、通算契約期間または更新回数の上限など
試用期間 試用期間の有無、期間、試用期間中の条件差
就業時間・休憩 始業・終業時刻、休憩時間、シフト例など
休日・休暇 週休制、年間休日、曜日、休暇制度など
時間外労働 残業の有無、月平均時間、繁忙期の目安など
賃金 月給・時給、手当、賞与、固定残業代の内訳など
加入保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金など
募集者の名称 法人名または事業者名
受動喫煙防止措置 屋内禁煙、屋外喫煙所ありなど
雇用形態 正社員、契約社員、アルバイト・パート、派遣など

特に、給与、固定残業代、契約更新、就業場所の変更、受動喫煙防止措置は、求職者との認識違いが起きやすい項目です。求人票の見栄えを整える前に、まずは労働条件を正確に記載しましょう。

参考:厚生労働省「令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されます」

求人票を書く前に準備すべき3つのこと

求人票は、いきなり書き始めると抽象的になりがちです。求人票を書く前に、採用ターゲット、応募条件、自社の魅力をまとめておくと、内容に一貫性が出ます。

1. 採用ターゲットを明確にする

まずは「どんな人に応募してほしいか」を具体化します。ただし、求人票では性別や年齢など、本人の適性や能力と関係のない条件で応募を制限する表現には注意が必要です。

社内で考える際は、以下のような内容をもとに検討しましょう。

  • 必要な経験やスキル
  • 入社後に担当してほしい業務
  • 仕事で重視される姿勢や行動
  • 入社後にどの程度の教育期間を想定するか
  • どのような働き方なら長く活躍できるか

たとえば「若い人がほしい」と考えるのではなく、「新しい業務を覚えながら、先輩のサポートを受けて成長していける方」のように、業務上必要な条件に置き換えて考えることが大切です。

2. MUST条件とWANT条件を分ける

応募条件をすべて「必須」にしてしまうと、応募のハードルが上がります。反対に、条件が曖昧すぎるとミスマッチが起きやすくなります。

求人票では、必ず必要な条件と、あれば歓迎する条件を分けて書きましょう。

区分 書き方の例
MUST条件 普通自動車免許をお持ちの方、基本的なPC入力ができる方、土日いずれか勤務できる方
WANT条件 接客経験がある方、Excelでの表作成経験がある方、チームで働いた経験がある方

「未経験OK」と書く場合でも、どこまで未経験でよいのか、どのような研修やサポートがあるのかを一緒に書くと、求職者に安心感を与えられます。

3. 自社の魅力を分けて考える

自社の魅力を「雰囲気が良い」「働きやすい」だけで表現すると、他社との違いが伝わりません。以下のように分けて、具体的な情報に落とし込みましょう。

  • 仕事内容:どんな顧客に、どんな価値を提供する仕事か
  • 働き方:残業時間、休日、シフトの組み方、在宅勤務の有無
  • 職場環境:チーム人数、相談しやすさ、業務分担
  • 待遇・制度:手当、研修、資格取得支援、評価制度
  • キャリア:入社後に任せる範囲、将来の役割
  • 人・雰囲気:社員の声、写真、職場の様子

求人票は、会社が言いたいことだけを書く場ではありません。求職者が知りたい情報を、分かりやすく届ける場です。

求職者は「具体的な仕事内容」を知りたい

仕事選びにおけるニーズが多様化している求職者に対し、抽象的な仕事内容の求人票だけで応募意欲を高めることは難しくなっています。

ディップ株式会社様が2018年に行なった募集条件に対する調査では、「希望を満たしていなければ、応募の検討もしない」項目として、勤務地、仕事内容、給与、勤務時間、勤務日数などが挙げられていました。

どの企業にとっても、勤務地や給与、勤務時間をすぐに変更するのは難しい場合があります。一方で、第2位に挙がっていた「仕事内容」については、書き方や伝え方次第で改善できる余地があります。

求職者が仕事内容について知りたいのは、たとえば以下のような情報です。

  • 1日の業務の詳しい流れ
  • 「誰でもできる簡単な仕事」と書かれている場合の具体的な作業内容
  • 作業量、難易度、必要な体力の目安
  • 入社後にどのくらいの期間で一人立ちするのか
  • 誰と一緒に働き、誰に相談できるのか

これらの具体的な仕事の詳細が分かると、求職者は不安を解消しやすくなります。また、働くイメージが湧くことで、興味や関心にもつながります。

会社説明会や面接で詳しい業務内容を伝える機会を設ける企業もありますが、求人票の段階で仕事内容に具体性を持たせることが、応募率を高める鍵になります。

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応募意欲を高める求人票の書き方5つのコツ

求人票で応募意欲を高めるには、ただ情報量を増やすだけでは不十分です。求職者が知りたい情報を、誤解なく、具体的に、読みやすく伝えることが重要です。

ここでは、現在の求人票を見直す際に特に意識したい5つのコツを紹介します。

1. 受け手によって解釈が変わる表現を避ける

求人票では、「未経験OK」「重いものは運びません」「誰でも簡単にできる仕事です」といった表現を使いたくなることがあります。しかし、これらの言葉は受け取る人によって基準が変わります。

たとえば、倉庫内の軽作業スタッフを募集する場合、「重いものはありません」と書いても、求職者によって「重い」の感覚は違います。実際に持つ荷物の重さ、作業頻度、台車の有無などを書いたほうが、安心して応募しやすくなります。

以下のように、抽象的な言葉には根拠を添えましょう。

  • 未経験OK:入社後の研修内容、先輩のサポート体制、最初に任せる業務を書く
  • 重いものは運びません:扱う荷物の重さ、持ち運びの頻度、台車や機械の使用有無を書く
  • 簡単な仕事:作業手順、覚える項目、1日の件数、チェック体制を書く
  • アットホームな職場:チーム人数、相談のしやすさ、休憩中の雰囲気を書く

2. 5W1Hと数字で仕事内容を具体化する

仕事内容は、5W1Hを意識すると具体的になります。

項目 求人票で書く内容
Who 誰と働くのか、誰をサポートするのか
When いつ、どの時間帯に、どの頻度で行うのか
Where 店舗、事務所、倉庫、訪問先、在宅など
What どの業務を担当するのか
Why その業務が会社や顧客にどう役立つのか
How どのツール、手順、体制で進めるのか

さらに、数字を入れると仕事内容が伝わりやすくなります。「問い合わせ対応」ではなく「1日10件前後の電話一次対応」、「商品の配送」ではなく「近隣エリアへ1日8〜12件ほど配送」のように書くと、求職者が業務量をイメージしやすくなります。

3. 業務の時間の流れを詳しく記載する

求職者が気にする「勤務時間」の項目にも、具体性を持たせるのが効果的です。

たとえば「9:00〜17:00」とだけ記載するのではなく、大まかな業務の流れも時間と一緒に記載しましょう。「1日の流れ」として時間軸に沿って書くことで、仕事のイメージを膨らませることができます。

時間 業務内容の例
9:00 出社、メール確認、当日の業務確認
10:00 データ入力、資料作成、電話一次対応
12:00 休憩
13:00 午後の出荷確認、顧客対応、社内連絡
16:00 翌日の準備、業務報告
17:00 退勤

シフト制の場合は、早番・遅番の例、休憩の取り方、繁忙時間帯も書くと親切です。

4. 業務目標や難易度を分かりやすく伝える

業務目標やノルマを記載すると、求職者によってはプレッシャーに感じる場合があります。ただし、まったく書かないと、入社後に「思っていた仕事と違った」と感じさせてしまう可能性もあります。

大切なのは、数字だけを強調するのではなく、成長段階やサポート体制とあわせて伝えることです。

たとえば営業職の場合、「1日5件訪問」と書くだけでは不安を与えるかもしれません。以下のように書くと、入社後の流れが伝わりやすくなります。

  • 入社1か月目は先輩に同行し、商品知識と商談の流れを覚えます
  • 2か月目以降は既存顧客を中心に、1日3〜5件ほど訪問します
  • 3か月後を目安に、一人で商品説明ができる状態を目指します

求職者は、目標そのものよりも「自分が達成できそうか」「サポートを受けられるか」を見ています。難易度や期待値を正直に伝えながら、成長できる道筋も示しましょう。

5. 写真・動画・応募ハードルの下げ方で不安を減らす

文章で仕事内容を丁寧に説明することは大切ですが、職場の雰囲気や人間関係は文章だけでは伝わりにくいものです。動画や写真を活用すると、求職者の興味関心を高めやすくなります。

たとえば、以下のような写真・動画があると、働くイメージが伝わります。

  • 実際に働くスタッフの写真
  • 職場や店舗、休憩スペースの写真
  • 1日の仕事の流れが分かる短い動画
  • 先輩社員のコメントやインタビュー

求人メディアによっては、画像のほかに動画を掲載できる場合があります。自社ホームページや採用ページ上で、スマートフォンで撮影した簡単な動画を掲載するだけでも、職場の雰囲気を伝える材料になります。

また、応募時の手間を減らすことも有効です。たとえば、面接時の履歴書が不要な場合は「面接時の履歴書は不要です」と明記すると、応募のハードルを下げられます。求人メディア上で気軽に応募できる環境が増えているため、履歴書の準備を負担に感じる求職者もいます。

履歴書不要にする場合は、面接当日に簡単なキャリアシートを記入してもらうなど、選考に必要な情報を別の形で確認できるようにしておくとよいでしょう。

抽象表現を具体化するBefore/After例

求人票の改善で取り組みやすいのが、抽象的な表現を具体的な表現へ直すことです。

以下のBefore/Afterを参考に、自社の求人票で似た表現がないか確認してみましょう。

Before After
未経験OK 入社後2週間は先輩が横について、レジ操作・接客の流れを一つずつ教えます。最初は品出しや清掃など、覚えやすい業務からお任せします。
誰でも簡単にできる仕事です 商品を棚から取り出し、リストと照合して箱に入れる作業です。手順書に沿って進めるため、初めての方でも覚えやすい業務です。
重いものはありません 扱う荷物は1〜5kg程度が中心です。10kgを超える荷物は台車を使用し、複数名で対応します。
アットホームな職場です 1店舗あたり5〜7名で勤務しています。分からないことは店長や先輩スタッフにすぐ確認できる体制です。
やりがいのある仕事です お客様から直接「ありがとう」と言っていただける機会が多く、提案した商品がリピート購入につながることもあります。
残業少なめ 残業は月平均5時間程度です。繁忙期は月10時間前後になる場合がありますが、事前にシフトを調整します。
働きやすい環境です 希望休は月3日まで提出可能です。学校行事や通院など、事前相談があればシフト調整を行っています。

ポイントは、「良さそうな言葉」を並べることではなく、求職者が判断できる材料を増やすことです。数字、業務量、サポート体制、働く場面を入れるだけで、求人票の説得力は大きく変わります。

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職種別・求人票の書き方例文

ここからは、職種別に求人票の書き方例を紹介します。自社の求人票にそのまま当てはめるのではなく、仕事内容、業務量、教育体制、応募条件を自社の実態に合わせて調整してください。

一般事務の求人票例文

職種名 一般事務スタッフ|データ入力・書類作成中心
仕事内容 受注データの入力、請求書・納品書の作成、電話の一次対応、書類のファイリングをお任せします。社内システムとExcelを使用しますが、入社後に操作方法を説明します。
1日の流れ 午前中はメール確認と受注データ入力、午後は書類作成や電話対応が中心です。月末月初は請求関連の確認作業が増えます。
応募条件 基本的なPC入力ができる方。事務経験がある方は歓迎しますが、未経験の方も応募可能です。
向いている人 コツコツ作業することが得意な方、確認作業を丁寧に進められる方、人をサポートすることが好きな方。
入社後のサポート 入社後1か月は先輩社員が入力方法や書類作成の流れを確認します。分からないことはチャットや口頭で質問できます。

営業職の求人票例文

職種名 既存顧客向け営業|飛び込みなし・法人顧客フォロー
仕事内容 既存のお客様を中心に、サービス利用状況の確認、追加提案、見積書作成、契約更新のご案内を行います。新規開拓よりも、関係性を深める営業活動が中心です。
1日の流れ 午前中はメール確認と訪問準備、午後は1日2〜4件ほど顧客訪問またはオンライン商談を行います。商談後は社内システムに対応履歴を入力します。
応募条件 普通自動車免許をお持ちの方。営業経験、販売経験、接客経験がある方は歓迎します。
向いている人 相手の話を聞くことが得意な方、長期的な関係づくりを大切にできる方、数字を見ながら改善することが好きな方。
入社後のサポート 最初の1か月は先輩の商談に同行し、商品知識や提案の流れを覚えます。3か月後を目安に、既存顧客を担当していただきます。

販売・接客スタッフの求人票例文

職種名 店舗スタッフ|接客・レジ・品出し
仕事内容 来店されたお客様への接客、レジ対応、商品の品出し、売り場整理、開店・閉店作業をお任せします。慣れてきたら発注補助や売り場づくりにも関わっていただきます。
1日の流れ 出勤後は売り場確認と品出しを行い、営業時間中は接客とレジ対応が中心です。閉店前には在庫確認や清掃を行います。
応募条件 未経験の方も応募可能です。土日いずれか勤務できる方、接客経験がある方は歓迎します。
向いている人 人と話すことが好きな方、チームで協力して働きたい方、商品を覚えることを楽しめる方。
入社後のサポート 最初はレジ操作や商品陳列など、基本業務からお任せします。チェックリストに沿って、できる業務を少しずつ増やします。

軽作業スタッフの求人票例文

職種名 倉庫内軽作業スタッフ|仕分け・検品・梱包
仕事内容 入荷した商品の検品、配送先ごとの仕分け、梱包、出荷準備をお任せします。作業リストに沿って進めるため、未経験の方でも覚えやすい仕事です。
1日の流れ 午前中は入荷商品の検品、午後は仕分けと梱包が中心です。出荷前には数量や宛先に間違いがないかを確認します。
応募条件 経験不問です。立ち仕事が中心のため、体を動かす仕事に抵抗がない方を歓迎します。
向いている人 決まった手順に沿って作業することが得意な方、確認作業を丁寧にできる方、黙々と作業することが好きな方。
入社後のサポート 最初は先輩と一緒に検品作業を行い、商品名や作業ルールを覚えます。重い荷物は台車を使い、複数名で対応します。

飲食スタッフの求人票例文

職種名 飲食店ホールスタッフ|注文対応・配膳・片付け
仕事内容 お客様のご案内、注文受付、料理の配膳、テーブルの片付け、レジ対応をお任せします。慣れてきたらドリンク作成や予約対応もお願いします。
1日の流れ ランチ時間帯は配膳と片付け、ピーク後は店内清掃や備品補充を行います。夕方以降は予約確認と来店対応が中心です。
応募条件 未経験の方も応募可能です。週2日以上勤務できる方、夕方以降に勤務できる方は歓迎します。
向いている人 明るく対応できる方、忙しい時間帯も落ち着いて動ける方、チームで声を掛け合いながら働ける方。
入社後のサポート 最初はテーブル番号やメニューを覚えるところから始めます。注文受付やレジ対応は、先輩が横について練習します。

求人票に書いてはいけないNG表現と注意点

求人票では、魅力的な表現を意識するだけでなく、書いてはいけない表現にも注意が必要です。求職者の適性や能力と関係のない条件で応募を制限すると、トラブルにつながる可能性があります。

厚生労働省では、募集・採用における年齢制限の禁止、性別による差別の禁止、公正な採用選考について情報を公開しています。求人票を作成する際は、以下のような表現に注意しましょう。

注意が必要な表現 見直し例
男性歓迎、女性歓迎、営業マン募集 営業スタッフ募集、性別を問わず活躍できます
35歳まで、若手限定 経験年数、必要スキル、入社後に任せたい業務内容で表現する
日本人のみ 業務に必要な日本語レベルや対応業務を明記する
心身ともに健康な方 業務上必要な作業内容や配慮事項を具体的に記載する
固定残業代込み 基本給、固定残業代の金額、対象時間、超過分の支給有無を分けて記載する
最低賃金を下回る給与 募集地域の最新の最低賃金を確認し、下回らない金額を記載する
実態と違う休日・残業時間 繁忙期の残業、休日出勤の可能性、代休の有無などを実態に沿って書く
他社求人の無断転用 自社の仕事内容、条件、職場環境に合わせて独自の文面を作成する

特に固定残業代、最低賃金、契約更新、変更の範囲、受動喫煙防止措置は、求人票で確認されやすい項目です。過去に作成した求人票をそのまま使い回すのではなく、最新の制度や自社の実態に合わせて見直しましょう。

参考:厚生労働省「採用・選考時のルール」

参考:厚生労働省「公正な採用選考の基本」

参考:厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」

条件・待遇・職場の魅力を伝えるコツ

仕事内容だけでなく、条件や待遇、職場の魅力も具体的に書くことで、求人票の説得力が高まります。

給与は内訳とモデルを分かりやすく書く

給与は求職者が重視する項目です。月給や時給だけでなく、手当、賞与、昇給、固定残業代の扱いなどを分けて書きましょう。

固定残業代を含む場合は、基本給、固定残業代の金額、対象時間、超過分の支給有無を明記することが大切です。

また、年収例を書く場合は、実態に沿ったモデルを示しましょう。「入社2年目・一般スタッフ・月給○万円+賞与」など、条件を添えると誤解を防ぎやすくなります。

休日・勤務時間は実態に近い形で書く

「完全週休2日」「シフト制」「残業少なめ」だけでは、求職者は働き方を判断しにくい場合があります。

以下のように、実態に近い形で書きましょう。

  • 休日の曜日が固定かシフトか
  • 希望休を出せるか
  • 年間休日の目安
  • 繁忙期の残業時間
  • 休憩の取り方
  • 時短勤務や扶養内勤務の可否

働き方は、求職者にとって応募判断に直結します。条件が合わない人からの応募を減らす意味でも、正確に書くことが重要です。

教育体制は「入社後の最初の1か月」を書く

未経験者やブランクのある人は、「自分にできるか」を不安に感じています。研修制度がある場合は、制度名だけでなく、入社後に何をどの順番で覚えるのかを書きましょう。

たとえば、以下のような書き方ができます。

  • 初日は会社説明と職場案内を行います
  • 1週目は先輩と一緒に基本作業を覚えます
  • 2週目以降は簡単な業務から一人で担当します
  • 1か月後を目安に、通常業務を一通り担当できる状態を目指します

教育体制を具体的に書くことで、「未経験OK」の根拠が伝わります。

職場の雰囲気は主観ではなく事実で伝える

「雰囲気が良い」「人間関係が良い」と書くだけでは、求職者には判断しにくいものです。主観的な表現よりも、具体的な事実を入れましょう。

  • 1シフトあたりの勤務人数
  • チームで分担している業務
  • 相談先となる役職者や先輩の有無
  • 休憩スペースや更衣室の有無
  • 社員インタビューや写真

職場の魅力は、きれいな言葉よりも「実際の様子」が伝わる情報のほうが信頼されやすくなります。

そのまま使える求人票ミニテンプレート

求人票を書くときは、以下の流れに沿ってまとめると抜け漏れを防ぎやすくなります。

項目 記入例
職種名 仕事内容と魅力が伝わる名前にする。例:一般事務スタッフ|データ入力・書類作成中心
仕事内容 何を、誰に、どのように行う仕事かを具体的に書く
1日の流れ 出勤から退勤までの大まかな流れを書く
応募条件 MUST条件とWANT条件を分ける
勤務条件 勤務時間、休日、残業、給与、契約期間、就業場所などを書く
職場の魅力 教育体制、チーム体制、働き方、制度、雰囲気を具体的に書く
選考の流れ 応募後の連絡方法、面接回数、履歴書の要否などを書く

求人票改善チェックリスト

最後に、公開前に確認したいチェックリストを紹介します。現在掲載中の求人票を見直す際にも活用してください。

仕事内容のチェック

  • □ 職種名だけでなく、具体的な仕事内容が書かれている
  • □ 1日の流れが分かる
  • □ 業務量、件数、使用ツール、担当範囲が分かる
  • □ 未経験者向けの教育体制が書かれている
  • □ 業務の難易度や体力面の目安が書かれている

条件・待遇のチェック

  • □ 勤務時間、休憩、休日、残業の実態が分かる
  • □ 給与、手当、賞与、固定残業代の内訳が分かる
  • □ 契約期間、更新基準、試用期間が書かれている
  • □ 就業場所と変更の範囲が書かれている
  • □ 加入保険、受動喫煙防止措置が書かれている

表現・安全性のチェック

  • □ 性別や年齢を不適切に限定する表現がない
  • □ 国籍、出身地、思想信条、身体的特徴など、適性・能力と関係のない条件を書いていない
  • □ 「簡単」「アットホーム」「やりがい」などの抽象表現に具体的な説明を添えている
  • □ 実態と異なる休日、残業、給与、待遇を書いていない
  • □ 他社求人をそのまま転用していない

応募しやすさのチェック

  • □ 応募後の流れが分かる
  • □ 面接時の持ち物が分かる
  • □ 履歴書が必要か不要かが分かる
  • □ 写真や動画で職場の雰囲気が伝わる
  • □ 求職者が「自分に合うか」を判断できる情報がある

求人票は、一度作って終わりではありません。応募数、応募者の質、面接辞退、入社後のミスマッチなどを見ながら、定期的に改善していくことが大切です。

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掲載先を検討したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

求人サイトおすすめ比較はこちら

また、求人票の表現には注意が必要です。禁止表現や注意すべき表現をさらに詳しく確認したい場合は、関連する記事もあわせて見直しておきましょう。

求人広告で注意したい表現についてはこちら

まとめ

今回は、求職者の応募意欲を高めるために、具体性の高い求人票の書き方を紹介しました。

求人票では、抽象的な表現を減らし、仕事内容、1日の流れ、業務量、教育体制、勤務条件、職場の雰囲気を具体的に書くことが大切です。求職者が応募前に不安を解消できれば、「応募してみよう」と判断しやすくなります。

一方で、求人票には必ず記載すべき項目や注意すべき表現もあります。特に、2024年4月以降に追加された募集時の明示事項、固定残業代、最低賃金、年齢・性別に関する表現、受動喫煙防止措置などは、最新情報を確認しながら記載しましょう。

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※参考元:ディップ株式会社様

これまでの求人募集が変わる!求職者が応募したくなる採用のヒント~アルバイト・パート3,000人アンケート~

※法令・制度に関する情報は変更される可能性があります。求人票を公開する際は、厚生労働省、ハローワーク、都道府県労働局、社労士等の最新情報も確認してください。

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この記事を書いた人
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。 通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験し、Indeed・求人ボックス・スタンバイなどの求人検索エンジンを活用した採用支援を強みとする。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を持つ。 求人検索エンジンを活用した採用集客や、Google Analytics等の解析ツールを用いた効果分析・サイト改善を強みとしている。

監修者
監修者
辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験し、Indeed・求人ボックス・スタンバイなどの求人検索エンジンを活用した採用支援を強みとする。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を持つ。
求人検索エンジンを活用した採用集客や、Google Analytics等の解析ツールを用いた効果分析・サイト改善を強みとしている。