オウンドメディアリクルーティングでの求人票の書き方講座Vol.1 2021年はオウンドメディアリクルーティング元年

オウンドメディアリクルーティングでの 求人票の書き方講座 Vol.1

2020年は未曽有のコロナ禍。採用難易度を表す有効求人倍率が最盛期の1.6倍から1.0倍へ大きくダウンし、採用環境が激変しました。求人原稿の掲載件数も数か月で半減、応募ゼロが当たり前だった会社やお店へ応募者が殺到するようになりました。

求人媒体に掲載せずとも、採用ホームページ(オウンドメディア)を立ち上げてIndeedという便利な巨大検索エンジンに自社の求人票を掲載すれば応募者を獲得できる時代になり、2021年も採用環境はおそらくこのまま、採用したい企業にとってのチャンスは続くといえます。

オウンドメディアは自分で求人広告を作ることがポイント。このタイミングだからこそ、職場に『ぴったりな人』を呼び込む求人票を作成できたら最高の採用ができます!
今回のコラムでは、オウンドメディアリクルーティングにマッチした求人票と採用ホームページの作り方について解説したいと思います。

連載として今後も地方採用編や建築業界編など、領域を絞った細かい書き方講座も定期的にアップしていきますのでぜひお気に入り登録をお願いします!

STEP.1 採用したい人を明確にするイメージする

まず大切なことは「誰に向けた求人票を作るか?」です。
例えば学生がアルバイト先を探すために求人を検索したとしましょう。『梅田』『飲食』『アルバイト』『学生』などで検索した結果、

「学生さん、フリーターさん、主婦もシニアもみーんな歓迎」

と、どどーんと載っている求人広告だらけだったら、どう思うでしょう?

「学生って検索したのに誰でもいいのかな…」と唖然としたり「誰でもOKってことはよっぽど人が採用できないのかな」などと思われたら、応募したいという気持ちが萎えるのではないでしょうか?

ここ数年は確かに応募が厳しい状況でした。求人広告にお金を払って『応募ゼロ』は悲しすぎるので、こぞって応募者の間口を広げた求人広告に変更していったと思います。その結果が『みーんな歓迎原稿』の乱立。

昨年の今頃なら止むなしだったかもしれませんが、求人広告が半減している今年は逆に強気に「自社にぴったりな人に絞って募集する」というやり方に変更できるタイミングです。しかし「絞る」といってもどう絞ったらいいのか忘れてしまった…という方も多いかもしれません。まずは『ぴったりな人』がどんな人かを探すことから始めましょう。

『ぴったりな人』の探し方

自分の職場から『この人がいてくれて助かる』と思う人を3人あげてみます。もしいなければ、「こんな人がいてほしい」をイメージしましょう。そしてその人を有名人に例えるとどんな『キャラクター』に似ているか?を考えます。

例えばしっかり仕切れる人チームのリーダーとして個性的なメンバーをまとめる嵐の大野さん、ドラマの主人公なら家政婦ナギサさんのメイさんのような人。あるいは、逃げ恥のみくりさんみたいに不器用だけど真面目に頑張る人。はたまた香取慎吾さんのようなお調子ムードメーカー、といったように彼らと一緒に働いているイメージを頭に浮かべ、しっくりくればその人が職場にぴったりな人だと言えます。

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STEP.2 条件以外の『魅力』をしっかり整理

次に募集広告でアピールする職場の『魅力』を整理しましょう。

職場の魅力といわれたら、『時給』『福利厚生・手当が豊富』『勤務時間に融通がきく』『勤務シフトを希望に近くかなえられる』『残業がない』などの条件や『一緒に働く仲間がいい人』『研修制度が整っている』『職場が新しくてきれい』『お客さんがいい人が多い』など、いろんなことが頭に浮かびますが、それを全部書くと、みんな歓迎のような「誰向けかわかりにくい求人広告」になってしまいます。ではどうやって絞ればいいのでしょうか?

『ぴったりな人』に伝わる職場の『魅力』の探し方

①さっきイメージした職場にぴったりのキャラクターは仕事探しにおいて「何」を重要視しているでしょうか?まずそこを想像してみましょう。

リーダー大野さんキャラは時給が高いことを重視して仕事を探すか?いや、お金より一緒に働く仲間にどんな人がいるかを大切にするんじゃないか?まじめなみくりさんは、仕事の段取りや指導環境がしっかり整っているところを選ぶんじゃないか?とか。先ほど挙げた項目などをベースに3つほど言葉にしてリアルにピックアップしてみましょう。

②3つ挙げた仕事探しのポイントから、自分でも「ここが(自分の店舗の)魅力じゃないか?」と思えることを探してみましょう。みずから探すのが難しければ、自分の職場にいる『この人がいてくれて助かる』と思う人に

「なぜこの職場で働いているか」を聞いてみましょう。なかなか聞き出せなければ、無記名で「なぜこのお店で働くか?」をアンケートしてみてもいいかもしれません。

こうやって、①②から出てきた自分の職場の『魅力』を言葉にして整理しましょう。
その言葉を使って求人広告を作ることで『ぴったりな人』が魅力を感じてくれる求人票を作ることができます。

STEP.3「あざとく」他社と比較してアピールする

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 最後はSTEP.2で見つけた魅力のアピール方法です。より有効にアピールするために「あざとく」他社と比較していきましょう。この「あざとさ」がポイントです。

『ぴったりな人』に職場の『魅力』を「あざとく」伝える求人票の作り方

  • 急なお休みもOK、スケジュールにあわせて勤務時間は融通がききます
  • シフトは2週間おきに設定するので希望がかないやすいです

などとストレートに求人票の条件欄に書いても悪くはないですが、求人活動は他社の求人票とのバトル。同じ魅力がある求人票が並んでしまうと自社の魅力も半減してしまいます。いかに「あざとく」魅力を最大限にアピールできるか?ここがポイントです。例えば

  • 「以前のバイト先より勤務時間の融通が利くので助かります」(Aさん)
  • 「急に子供が発熱した時にも店長にLINEすればお休みOK。ここがこのお店の良いところです」(主婦Bさん)

など、条件欄より目立つキャッチフレーズの欄に、実際に働いている人がしゃべっているように、かつさりげなく「他の職場に無い良いところ」として比較して書く。ここまで「あざとく」アピールすることがポイントです。せっかくの『魅力』ですから遠慮なくアピールしましょう。

最後に

働くということは人と職場の出会いです。その出会いを作るのが求人票。オウンドメディアはその求人票を自分で作ることになるので、いかに自分の職場に『ぴったりな人』をイメージした求人票を『自身で作るか?』がポイントになります。

客観的に、けれども控えめにせず「あざとく」職場の魅力をしっかりアピールする。求職者への『心のこもったラブレター』のような求人票を作ることができれば、職場に『ぴったりな人』に想いが届いて、最高の採用が実現できるのではないでしょうか?

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