【応募増】履歴書送付率を高める方法とは?保管もしやすい電子化に移行するツールもご紹介。

「応募はあったが、履歴書を送ってもらう段階で脱落する求職者がいる……」
これは、全ての採用担当者が悩む問題だと思います。

多くの求職者は、自社だけでなく、同時に複数の企業へ応募しています。
そのため、採用担当者が想定しているよりも、求職者にとって履歴書を送る負担は大きいのです。

では、この点を踏まえて、以下の改善策をご覧ください。

【履歴書の送付率を高める4つの方法】

  1. 手書き履歴書をやめて電子化する
  2. 証明写真不要にする
  3. 郵送をやめて、メール送付または当日持参OKにする
  4. 履歴書自体をやめて必要な情報を送ってもらう

これらの全てを実践する必要はなく、いきなり変える必要もありません。

現に、弊社・株式会社ネットオンが以前実施した「履歴書の形式についての実態調査」では、履歴書の提出方法を「紙とデータの両方可」としている企業が60.0%と、全体の半数以上でした。
無理に提出方法を限定するのではなく、応募者の負担を減らすために、変えられるところから着手してみることが大切です。

当記事では、履歴書の送付率を高める4つの方法についての詳細と、オススメの履歴書作成サービスを紹介します。

履歴書の送付率を高める工夫1.手書き履歴書をやめて電子化する

手書きの履歴書を送ってもらうと、志望度の高さを判断できたり、作業の丁寧さを把握できたりと、いくつかのメリットがあることは事実です。

しかし、最近は文章を手書きする機会が減っており、求職者の負担は大きくなります。
誤字があれば最初から書き直しなので、労力だけでなく精神面にも負担がかかるでしょう。
また、「志望度の高さ」をはじめとした手書き履歴書から判断できる情報の多くは、面接でも確認できるため、「手書き履歴書でなければならない理由」は少ないです。

後ほど紹介する「履歴書作成サービス」を活用すれば、求職者に寄り添い、ストレスを最小限にできると思います。

加えてご存じのとおり、履歴書には一定の保管期間があり、機密情報なので、保管方法に困っている企業様・店舗様も多いのではないでしょうか。
履歴書を厳格に管理する観点でも、電子化はオススメです。

※履歴書の適切な保管方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
【人事・採用担当者向け】履歴書の保管期間と適切な保管方法とは?

履歴書の送付率を高める工夫2.証明写真不要にする

手書き履歴書の在り方を検討するうえで、証明写真が本当に必要なのかも、考えなければなりません。

証明写真を添付してもらえば、面接時に間違いなく本人の応募であることを確認できるので、安心感は増します。
しかし、証明写真機を探したり、写真館に行ったりと、証明写真の用意はなかなか大変です。

別の視点で考えると、「写真添付=顔が選考に影響する」というマイナスイメージを持たれる可能性もあるでしょう。

現に、ネット署名サイト「Change.org」で2020年に行われた、「履歴書から写真欄もなくそう」という活動では、最終的に1万2,000人以上が賛同。
集まった署名は、2020年10月8日時点で厚生労働省へ提出したことも報告されています。
写真欄を不要とする背景には、「仕事への適性や能力を判断するうえで顔写真はいらない」「見た目に症状を持つ人が、不当な扱いを受けることがある」などの声が寄せられています。

【出典】
履歴書から写真欄もなくそう|Change.org

履歴書の送付率を高める工夫3.郵送をやめて、メール送付または当日持参OKにする

応募側にとっては「封筒を用意すること」も負担になりかねません。

履歴書を紙で確認したいという採用側の気持ちは、もちろん分かります。
しかし、「封筒の購入→宛名の記入→送付状の同封」など送付までの工程が多く、特に封筒を使い慣れていない人は、ここで脱落してしまう可能性があります。

封筒を使わずに履歴書の提出を求める方法としては、メールへの履歴書データ添付があります。
セキュリティ面の問題からメールによる対応が難しい場合は、「そもそもなぜ事前送付が必要なのか」を考え、当日持参OKとすることも改善策の1つです。

郵送をやめるだけで問題が大きく改善される場合があるので、ぜひ試してみてください。

履歴書の送付率を高める工夫4.履歴書自体をやめて必要な情報を送ってもらう

「履歴書自体をなくす」と聞くと、驚く人もいるかもしれません。
ただ、「履歴書が欲しいのか」「履歴書にある情報が欲しいのか」は、ぜひ一度考えてみてください。
履歴書を求める理由によっては、改善策を講ずることで、企業と求職者双方にとって良い方向へ行きます。

もし「履歴書にある情報」が欲しいのであれば、必ずしも書面の必要はありません。
メール内に情報を直接記載してもらう、またはGoogleフォームで送ってもらうなどの方法があります。

「履歴書自体」が欲しいと考える場合でも、なぜ履歴書自体が欲しいのか、データではなぜダメなのかを深掘りし、一度現状を見つめ直してみることがオススメです。

オススメの履歴書作成ツール

ここまで来て、「履歴書を電子化するのもアリかなあ」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、履歴書の電子化を本格的に実施するうえで効果的な、オススメの履歴書作成ツールを4つ紹介します。

なお、紹介する履歴書作成ツールは全て無料なので、費用面は安心してくださいね。

ヤギッシュ(ネット上で入力してコンビニですぐ印刷!)

【ヤギッシュの特徴】

  • パソコン、スマホ、タブレットで作成できる
  • コンビニ印刷に対応している
  • 履歴書のバックアップをとれる

ヤギッシュの特徴は、あらゆるデバイスで作成可能なうえに、手軽にコンビニ印刷できる点。
「移動中に履歴書を作成し、帰り道で印刷する」など、時間と場所を選ばずに使えるので、応募から履歴書送付までにかかる負担が最小限になります。

コンビニ印刷だけでなく、PDFでダウンロードして、デバイス内に保存することも可能です。
企業にデータで送付する場合でも、そのままデータを添付すれば良いので手間がかかりません。

ヤギッシュ

ミライトーチ

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【ミライトーチの特徴】

  • 完全無料・会員登録不要
  • 学歴の入学・卒業年度の自動計算機能
  • 証明写真のトリミング機能

「ミライトーチ」は会員登録不要・完全無料の履歴書作成ツールです。
自動保存機能により作業途中でもデータを失う心配はありませんし、証明写真のトリミング機能で、適切なサイズへ瞬時に調整も可能です。

また、生年月日を入力すれば、学歴の入学・卒業年度が自動計算されます。さらに、基本情報と職歴の入力だけですぐに作成できるシンプル版履歴書も作成可能です。

履歴書作成ツール「ミライトーチ」

電子履歴書(フォントや字間も選べてカスタマイズ性が高い!)

blankblank【電子履歴書の特徴】

  • 10種類のフォーマットが用意されている
  • 入力する項目と手書きの項目を選べる
  • フォントのサイズ・字間・行間・余白を調整できる

『電子履歴書』は、カスタマイズ性の高さが特徴的な履歴書作成ツールです。
10種類のフォーマットから、応募先に最適な履歴書様式を選べるほか、ネット上で入力する項目と手書きにする項目を選べるので、自分のニーズに合わせて柔軟に活用できます。

フォントのサイズや字間・行間など、無料履歴書作成ツールで課題になりがちな、細かい調整がきく点も、応募者にとってメリットになるでしょう。

電子履歴書

できる履歴書(「書き方ヒント」で不慣れな人でも安心!)

【できる履歴書の特徴】

  • ブラウザを開き、入力したい箇所を記入するだけで作成できる
  • 「書き方ヒント」が表示されるので、気軽に記入できる
  • 記入データはサーバー上に保存される

『できる履歴書』は、URLからページを開き、入力したい項目を記入するだけで簡単に履歴書を作成できる、手軽さが売りのサービスです。

各項目に「書き方ヒント」が表示されるので、履歴書の作成に慣れていない人でも、ヒントを元に安心して完成まで進められます。
記入データはサーバー上に保存されるため、再利用が可能であり、自分でデバイス内に保存する手間も発生しません。

できる履歴書

まとめ

履歴書の送付率を高めるための施策は、同時に求職者の負担を減らすための施策でもあります。
求職者に寄り添っている姿勢は、自社に対するイメージアップや、入社意欲の向上などにもつながる可能性があるので、ぜひ一度履歴書送付の在り方を見直してみてください。

もちろん、すぐに実践したり、無理に特定の方法に絞ったりする必要はありません。
冒頭でも述べたとおり、多くの企業では、紙とデータの両方による履歴書提出を採用しています。
まずは、「これなら実践できるかも」と思った内容から、自社での有効性を検討し、実施することがオススメです。

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採用Webマラボ編集部

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監修者
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辻 惠次郎

ネットオン創業期に入社後、現在は取締役CTOとしてマーケティングからプロダクトまでを統括。
通算約200社のデジタルマーケティングコンサルタントを経験。特に難しいとされる、飲食や介護の正社員の応募単価を5万円台から1万円台に下げる実績を作り出した。
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