採用活動におけるオンラインの面接・面談に人気のWeb会議ツールに「Google Meet」があります。
ZoomやMicrosoft Teamsなど、さまざまなツールがある中、どれを使おうか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そこで当記事では、Google Meetを採用活動で活用したい方向けに、メリットや使い方、注意点などを解説します。採用を成功させるためにGoogle Meetの基本的な使い方を知りたい際は、ぜひ当記事をお役立てください。
目次
Google Meetとは?
Google Meetは、Googleが提供するビデオ会議プラットフォームです。
インターネット経由でビデオ会議を行うことができ、オンラインでの面接や面談が容易になります。スマホやタブレット、パソコンからアクセスできるうえに、URLを共有するだけでビデオ会議が始められるので、さまざまなビジネスシーンで活用されています。
料金については、「参加者100人・最長60分」以内であれば無料。1対1の通話であれば時間の制限もありません。そのため、「まずはお試しで」という感覚で気軽に利用することもできます。
Google Meetの利用メリット
企業の採用担当者がGoogle Meetを活用するメリットは、下記のとおりです。
インストールをせずに利用できる
Googleアカウントさえあれば、Webブラウザ上で場所や時間を問わず利用できます。
面接参加者が特別なソフトウェアやアプリをインストールする必要はありません。
他のツールだと、専用のアプリやドライバーが必須のものもあり、採用候補者に面接参加の手順を伝える手間が生じます。
Googleアカウントさえあれば誰でも使えるのは、煩雑化しやすい採用プロセスにおいて大きなメリットだと言えるでしょう。
会議を開始しやすい
Google Meetは、会議を開始するための手順が非常にシンプルです。
具体的な流れは後述しますが、採用担当者は、Googleカレンダーなどを使用して面接予定の日時に会議を設定し、参加者に招待リンクを送信します。
あとは参加者がリンクをクリックするだけで、会議に参加できます。
セキュリティ体制が整備されている
Google Meetは強力なセキュリティ機能を備えており、データの保護やプライバシーの確保に努めています。会議に参加するには自動生成されたリンクが必要で、そのIDを知らない人が会議に加わることはありません。
また、会議中に交わされるデータはデフォルトで暗号化され、情報が安全に保護されます。これにより、採用プロセス中に交わす機密情報が保護され、候補者や企業のデータが安全に保たれます。
Google Meetの活用シーン
Google Meetは、下記のようにさまざまな採用活動のシーンで活用できます。
オンライン面接(1対1) | 遠隔地にいる候補者との面接を簡単に実現できます。時間や場所の制約がなくなり、候補者の選択肢が広がります。 |
オンライン面接(グループ) | 複数の採用担当者やチームメンバーが参加する面接でも実施できます。 |
オンボーディング | 新入社員のオンボーディングにおいても、Google Meetを活用できます。オンラインで気軽に実施することで、早く職場に馴染めるようになるでしょう。 |
採用説明会 | 最近はオンラインでの採用説明会が増えています。遠隔地の求職者も参加でき、母集団形成に役立ちます。 |
フォローアップ面談 | 選考プロセスの後に行う候補者へのフォローアップにも活用できます。わざわざ来社してもらう必要がなくなり、候補者の負担を軽減することが可能です。 |
Google Meetの使い方・便利機能
ここからは、採用プロセスにおいて特に使用する基本機能について紹介します。
なお、紹介する機能は、次の画像のように画面下に表示されるメニューバーから操作できます。
音声通話・ビデオ通話
リアルタイムで音声通話およびビデオ通話を行うことができます。
ビデオ通話では、参加者同士が顔を見ながらコミュニケーションを取ることが可能です。
【メリット】
- 遠隔地にいる採用候補者との面接や面談が可能
- 求職者が遠方の企業にも応募しやすくなる
【使い方】
Google Meetの会議に参加したら、画面下部にある「マイク」アイコンと「ビデオ」アイコンをクリックして、音声通話またはビデオ通話をオンにします。
画面共有
画面共有機能を使用すると、参加者は自分のデスクトップ画面や特定のウィンドウを他の参加者と共有することができます。共有する範囲は「タブ」「ウィンドウ」「画面全体」の3つから選びます。
【メリット】
- 手軽に資料共有ができるので企業説明やプレゼンテーションをするのに便利
- 採用チームのメンバーと応募者データをリアルタイムで共有できる
【使い方】
会議中に画面下部のメニューから「画面を共有」をクリックし、共有したい画面や資料を選択します。
チャット
Google Meetのチャット機能を使って、会議中に参加メンバーにメッセージを送信できます。チャット内容は会議終了と同時に消えるので、記録したい場合はコピペをしたりメモを取ったりしておきましょう。
【メリット】
- 誰かが話している最中にリアルタイムで質問やコメントを送信できる
- 会議の進行中に重要な情報やリンクを共有できる
【使い方】
会議中に画面下部からチャットボックスを開き、メッセージを入力して送信します。
ホワイトボード
仮想のホワイトボード上に描画や書き込みを行うことができます。
言語化が難しい抽象的な内容をイラストにしたり、自由にアイデアを出し合ったりする際に有効です。
【メリット】
- アイデアや議論を視覚的に整理し、参加者全員が見やすくなる
- ボードの内容が自動保存されるのでフィードバックに活用できる
【使い方】
画面下部のメニューから「ホワイトボード」をクリックして、「新しいホワイトボードを開始」を選択します。描画ツールを使用して自由に描画や書き込みを行います。
自動字幕起こし
会議中に発言された内容を自動翻訳して、文字起こしする機能です。
15種類以上の言語で翻訳されるので、外国籍人材との面接など、グローバルなコミュニケーションにおいても役立ちます。
【メリット】
- 聴覚障害者や外国籍人材とのコミュニケーションに便利
- 面接・面談の記録やフィードバックに活用できる
【使い方】
「字幕をオンにする」をクリックして、字幕表示を許可します。複数言語が選択できるので、翻訳したい言語に設定します。
会議の録画・保存
会議内容の録画と保存も、よく使われている機能です。
保存内容は後で再生したり、参加者と共有したりすることができます。
なお、会議の録画・保存は有料会員だけが使える機能です
【メリット】
- 欠席者や後から情報を確認したい参加者に会議内容を提供できる
- 重要な情報や意思決定を記録しておける
【使い方】
会議中に画面下部のメニューから「録画」をクリックして、会議の録画を開始します。
録画が完了したら、Google Driveなどのクラウドストレージに保存されます。
Google Meetの参加・開催に必要なもの
Google Meetの参加や開催は、下記の3つさえあれば可能です。
- デバイス:パソコンやスマートフォンなど、Google Meetを実行できるデバイス。カメラとマイク機能が付いていること
- インターネット環境:安定したインターネット接続
- 会議招待リンクまたは招待メール:開催者から送信されたもの
なお、開催者はGoogleアカウント必須ですが、参加者はアカウントがなくても必要な情報を入力してゲスト参加できます。
Google MeetによるWeb会議の参加方法
Google MeetでWeb会議に参加する方法について、「PC」と「スマホ」の2つのパターンから紹介します。
PCから参加する方法
PCから参加する方法は非常に簡単で、下記のとおりです。
- Google Meetのウェブサイトにアクセスする。招待URLがある場合はそこからアクセスする
- 参加したい会議のリンクをクリックする
- マイク・カメラへのアクセスが求められる場合があるので許可する
- 「参加する」をクリックして会議に参加する
スマホから参加する方法
スマホのブラウザから参加する場合は、PCからの参加方法と同じです。
スマホならアプリによる参加も可能なので、その方法を紹介します。
- App StoreやGoogle Play ストアでGoogle Meetアプリをダウンロード・インストールする
- アプリを開く
- 参加したい会議のリンクをタップする。会議コードがある場合は入力する
- マイク・カメラへのアクセスが求められる場合があるので許可する
- 「参加する」をタップして会議に参加する
Google MeetによるWeb会議の開催方法
次に、開催者側のステップについて紹介します。
採用活動では開催者となるケースが多いので、流れを覚えておくことがおすすめです。
Googleアカウントを登録・ログインする
Google Meetを使用してWeb会議を開催するには、まず「Googleアカウント」を持っている必要があります。
アカウント作成後、ログインして会議を設定しましょう。
次の画面が表示されるので、「新しい会議を作成」をクリックして、Google Meet上で作成するのか、Googleカレンダーで作成するのかを選択します。
参加するユーザーを招待する
会議を開始する前に、参加するユーザーを招待する必要があります。
招待の方法は、下記の3つです。
- Googleカレンダーでイベント作成する
- リンクをメールやチャットで共有する
- 会議開催後に直接招待する
採用面接の日程は事前に固めることがほとんどなので、始まってからリアルタイムで招待するのは現実的ではありません。上記3つのうち、選択肢はおのずと「Googleカレンダーでイベント作成」「リンクをメールやチャットで共有」になります。
Googleカレンダーで設定する場合、相手のアカウントを知っておく必要があります。採用候補者がGoogleアカウントを持っていないことを考えると、メールなどで共有しておくのが良さそうです。
Google Meetの無料版・有料版の違い
Google Meetの有料版は、Google Workspaceの中に含まれる形で提供されます。
ここでは、Google Workspaceの中で特に人気が高い「Business Standardプラン」を例に挙げて、無料版と比較します。
無料版 | 有料版(Business Standard) | |
料金 | 無料 | 1,360円(1年契約の場合) |
時間 | 60分 1対1の場合は制限なし |
制限なし |
参加可能人数 | 100人まで | 150人まで |
利用できる機能 | ビデオ通話やチャット、画面共有といった基本機能のみ。 | ノイズキャンセルや録画・保存機能、アンケート機能など、プランに応じて使える機能が増える。 |
Google Meetで注意するべきトラブルについて
Google Meetを快適に使うには、起こりうるトラブルとその対処法を知っておくことも重要です。ここでは、よくあるトラブルと原因、対処法について紹介します。
トラブル①カメラが映らない
画面上に自分の顔が映らないといった、もっとも一般的なトラブルのひとつです。
【原因】
- カメラが正常に接続されていない
- 画面下のツールバーで「カメラをオフにする」になっている
- 設定でカメラへのアクセスがオフになっている
- 接続しているカメラのドライバーが古い
【対処法】
まずは、カメラが正しく接続されているか、「カメラをオフにする」になっていないかを確認してみましょう。
それらが問題ない場合は、ブラウザ設定やコンピューター設定を確認し、カメラへのアクセスを許可します。デバイスがカメラを認識していない場合、再起動するのも一つの手です。
トラブル②マイクに声が入らない
画面上に自分の姿がうつっているものの、相手に声が届かないというトラブルもあります。
【原因】
- マイクがミュートになっている
- マイクの接続が認識されていない
- マイクのドライバーが古い
【対処法】
よくあるのが、マイクがミュートになっているパターンで、相手に言われて気が付く場合もあります。最初に確認して、必要に応じて画面上でミュートを解除しましょう。
ミュートになっていないのにマイクが入らなければ、カメラが写らないときと同様に、ブラウザ設定でマイクへのアクセスを許可します。
トラブル③音声が聞こえない
相手の声が聞こえない、というトラブルも珍しくありません。これは、自分に問題がある場合と、相手に問題が生じている場合があります。
【原因】
- パソコンのボリュームがゼロになっている
- 相手のマイクが入っていない
- スピーカーが接続されていない
【対処法】
Google Meetに限ったことではありませんが、まず考えられるのはパソコンのボリュームがゼロになっているケース。
また、相手のマイクが入っていない場合もあります。自分の声が届けば直接伝え、届かないようであればチャットで伝えると良いでしょう。
Google MeetとZoomの違いとは?
Google Meetと同じく人気が高いビデオ会議ツールに「Zoom」があります。
Google MeetとZoomの違いについても整理しておきましょう。
インストールの要否
Google Meetはブラウザ上で直接利用でき、特別なアプリのインストールは必要ありません。一方でZoomは、基本的にアプリをインストールして利用します。
そのため、始めるまでの手軽さで言うとGoogle Meetのほうがメリットが大きいと言えます。
参加できる人数
Google Meet、Zoomともに、無料版で最大100人まで参加できます。
ただし、時間制限はGoogle Meetが60分、Zoomが40分です。
面接に使う場合は、所要時間に応じて有料プランに加入するのが良いでしょう。
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まとめ
Google Meetは、アプリのインストールが必要なく、Googleアカウントさえあればすぐに使うことができます。無料版でも基本的な機能を使用できるため、まずは一度操作してみて、有効性を確認してみてはいかがでしょう。
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