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カジュアル面談とは?効果と実施の際に気をつけるべきポイント【人事・採用担当向け】

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[公開日]2021.01.26
[更新日]2021.01.26

近年よく見かける「カジュアル面談」という言葉。

人事・採用担当者の中には、「カジュアル面談ってどんなものなのだろう」と気になっている方も多いかもしれません。

そこで、今回の記事ではカジュアル面談の概要をはじめ、その効果や実施の際に気を付けるべきポイントについてお伝えします。

カジュアル面談とは

カジュアル面談とは実際の採用面接の前に行う前に、企業の採用担当者と求職者が顔を合わせてお互いの知りたい情報を交換し、入社後のギャップを減らす目的で設けられる場を指します。

実際の面接と違って採用の可否を判断するためのものではないことから、企業の人事・採用担当者と求職者がリラックスしながら対話でき、近年多くの企業がカジュアル面談を取り入れています。

とはいえ、企業によってカジュアル面談の定義が異なるため、事前にしっかりと求職者に対してどういった内容で実施するものなのかを説明するようにしましょう。

面談と面接の違い

面接では求職者が企業に採用してもらえるよう、自身のことや企業に対する志望度合いをアピールします。

その一方、カジュアル面談において採用可否は判断されず双方の理解を深める場として活用されるほか、企業が求職者に対してアピールする機会が多いことが特徴として挙げられるでしょう。

そのため、カジュアル面談は求職者の志望度を高めるうえで重要な役割を果たしています。

カジュアル面談の効果

カジュアル面談を実施することで得られる効果として、次のような点が挙げられます。

  • 入社後のギャップを防ぐことができる
  • より多くの人材と出会える

入社後のギャップを防ぐことができる

人材採用の場において、とても魅力的な人から応募があったにもかかわらず、双方の認識のズレを埋めることができずに選考を途中辞退されてしまうケースや、相手の会社に対する理解度が低く採用に至らなかったケースが発生することは少なくありません。

例として、採用面接の場における求職者の潜在意識として「変なこと(余計なこと)を聞くと採用に影響するのではないか」といった気持ちがあり、福利厚生や待遇などについて思っていることを聞かずに終わってしまうことがほとんどです。

その結果、企業と求職者の価値観や考え方がしっかりと理解されず、企業と人材のミスマッチが発生する原因となります。

その反面、カジュアル面談であれば採用面接で求職者が質問することをためらってしまいがちな事項について気軽に質問できるような雰囲気を作ることができ、結果として企業に対する理解をより深めてもらうことが可能です。

このように企業の概要をはじめ、そこで働く人たちの雰囲気や仕事環境などフランクにありのままを求職者に対して伝えられるのは、カジュアル面談ならではの魅力といえるでしょう。

より多くの人材と出会える

実際の採用面接ではその企業に入社したいという気持ちが強く、転職の意向を固めた人からのアプローチが大半です。

対するカジュアル面談では、転職活動を本格化させたばかりの人やどの企業に応募しようか迷っている人ともコンタクトを取れます。

そのため、より多くの人材と実際に会えるだけでなく、優秀な人材も発掘しやすくなるといえるでしょう。

またよいカジュアル面談を求職者との間で実施することができれば、のちに転職の意向が固まった時点で以前のやり取りを思い出し、実際の採用面接に応募してきてくれるケースも少なくありません。

実施するときに気を付けるポイント

カジュアル面談では優れた効果が認められる一方、注意点も存在します。

ここでは、カジュアル面談を実施するときに気を付けるポイントを4つ、挙げてみました。

  • 選考に進ませるような雰囲気を作らない
  • 一方通行の対話とならないようにする
  • カジュアル面談で伝えることを明確にする
  • 聞いてはいけない質問を行わない

それではさっそく見ていきましょう。

選考かと思わせるような雰囲気を作らない

カジュアル面談はあくまでも「面談」であり、「面接」ではありません。

そのため、求職者が企業に対して「これは採用面接じゃないのか」と感じてしまうような雰囲気を作ることは避けましょう。

具体的には、求職者はまだ転職を検討している状態であることから、自社に対する志望動機や自己PRを深掘りするような質問は避けたほうが無難です。

採用する企業からすれば、すこしでも相手の情報を得たいと思うかもしれませんが、その結果求職者の足が遠のいてしまっては意味がありません。

まずは求職者がリラックスできるような雰囲気づくりを第一に考え、相手の反応を都度伺いながら話を進めていくようにしましょう。

一方通行の対話とならないようにする

カジュアル面談で大切なのは企業と求職者の間で相互理解を深め、情報を交換することです。

実際の面接においては、どうしても企業側が一方的に質問を投げかける形で進んでしまい、求職者が真に知りたいことや本質はどう考えているのかをうまくキャッチアップするのが難しいといった側面があります。

そのため、カジュアル面談では求職者が質問しやすい雰囲気づくりを心がけ、企業側もきちんと情報提供を行えるようにあらかじめ準備をしておくことが大切です。

また、求職者にいまいちど知っておいてほしい企業の概要を伝えることはもちろん、面談や職場の雰囲気、福利厚生など求職者が不安材料としている事柄については、できるだけ丁寧に詳細を伝えるように心がけましょう。

なお、あらかじめ採用ピッチ資料(自社を紹介する資料)を用意し、カジュアル面接前に求職者に手渡しておくことでより理解を深めてもらえます。

カジュアル面談で伝えることを明確にする

カジュアル面談は限られた時間の中で行われるものであり、その時間をすこしでも有意義なものとするためにもカジュアル面談で伝えることを事前に明確にしておきましょう。

面接の間にできるだけ求職者に興味を持ってもらえるような内容を盛り込むことはもちろん、求職者が実際の面接で参考になりそうな事柄を伝えてもよいでしょう。

また、人事・採用担当者以外に求職者が興味のあるセクションの担当者とも話をする機会を設けるとより職場の雰囲気を伝えられます。

聞いてはいけない質問を行わない

カジュアル面談とはいえ、相手に対して聞いてはいけない質問を行わないように注意しましょう。 具体的には、次のような事柄が聞いてはいけない質問に該当します。

  • 本籍地
  • 自宅付近の経路や略図など
  • 家族に関すること
  • 相手の恋愛状況や交際の有無
  • 生い立ちや家庭環境に関すること
  • 思想や宗教、支持政党など

また、「近々結婚の予定はあるのか」「結婚、出産しても働き続ける意思はあるのか」といった質問も、男女雇用機会均等法に抵触する恐れがあるのでNGです。

カジュアル面談の上手な活かし方

ここまで、カジュアル面談の概要や効果などについてお伝えしましたが、実際にどのようにカジュアル面談を活用すればよいのでしょうか。

取り入れ方としてまずおすすめしたいのが、通常の面接とカジュアル面談を組み合わせる方法です。

カジュアル面談を行う中で、「ぜひ当社で働いてほしい!」と思える人材に出会えたならば、その時点で積極的に実際の面接にきてほしい旨を求職者に伝えるようにしましょう。

カジュアル面談から実際の面接に至るまでの導線を上手にコントロールすることで、採用側の負担が減ることに加え、求職者も予定を立てやすくなります。

また、そのほかにもさまざまなプラットフォームを利用して求人を募集するのもよいでしょう。

多くのプラットフォームを利用することで、人脈の拡大や認知度の向上に繋がり、結果としてよい人材と出会える確率が高くなります。

カジュアル面談を上手に活用することができれば、非常に心強い採用手法となってくれることは間違いありません。

ゴール設計をきちんと練ったうえで、積極的に活用していくとよいでしょう。

まとめ

今回はカジュアル面談をテーマに、人事・採用担当者が抑えておきたいポイントをご紹介しました。

この機会にぜひ、求職者とより良い関係を気づき「実際にエントリーしてみよう」と興味をもってもらえるようなカジュアル面談を取り入れてみてはいかがでしょう。

この記事がすこしでも参考になっていたら、幸いです。

この記事を書いた人

織瀬ゆり

織瀬ゆり

某信託銀行退職後、フリーライターとして独立。宅建士およびFPなど複数資格を所持しており、金融や不動産ジャンルを中心に幅広いジャンルで執筆活動を行っています。プライベートでは2児の母として育児に奮闘中。

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