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ドライバーの効果的な募集方法とは?話題のトラガールについても解説!

[公開日]2020.07.16
[更新日]2020.07.16
ドライバー 募集方法

インターネットの普及やその利便性により、オンラインショッピングをはじめ通信販売の利用が爆発的に増えました。運送業界の仕事量が増加する一方で、若いドライバーが減少・既存ドライバーの高齢化が相まって、将来的なドライバー不足が懸念されています。

そこで、本記事ではドライバーが不足している要因や効果的な募集方法について解説します。

ドライバーの需要

2019年10~12月の全日本トラック協会の調査によると、64%もの企業がトラックドライバーが不足していると感じています(全日本トラック協会「トラック運送業界の景況感」)。トラックドライバーは日本の物流を大きく支えており、経済活動が成り立つためになくてはならない仕事です。人材の需要に対して供給が追い付いていない現状においては、人材確保が急務と言えます。

ドライバーが不足している大きな要因

ドライバーの人手不足において、大きな要因を3つ紹介します。

体力仕事のため

宅配ドライバーの場合、飲料や家具などの重い品物をインターネットで購入する方が増えており、重い荷物の積み下ろしなどで足腰の筋力・持久力が必要とされます。時間指定の荷物も多く、時間通りに配達を行うために効率的な配達に対応する集中力が必要です。また、貨物配送であれば長距離の運転がメインとなるため、持続的な体力も必要になります。

どのような物を配送するにしても、運搬のための基礎体力や運転のために集中力を持続させるなど、体力が必要になる仕事であることには変わりありません。

長時間労働のため

荷主先での荷待ち時間・荷役時間などの要因が重なり、長時間労働となるケースが多いことも問題になっています。

以下の2019年の職種別月間平均労働時間から見てもわかるように、全職種の所定内労働時間が163時間に対して、大型トラックドライバーで177時間、中小型トラックドライバーは172時間といずれも平均を上回っています。

また、超過残業実労働時間に関しても、全職種の平均が14時間に対してドライバーは35時間超と非常に多いのです。
所定労働時間と超過労働時間

(参照:政府統計e-Stat 賃金構造基本統計調査をもとに作成)

低賃金のため

2019年の全職種の平均月給が約29万円に対して、大型トラックドライバーの平均月給約28万6千円と若干低い水準です。中小型トラックドライバーに至っては約25万6千円と大幅に低くなっています。
月給平均比較(参照:政府統計e-Stat 賃金構造基本統計調査をもとに作成)

給料の問題も、ドライバー不足の大きな要因となっていると考えられるでしょう。

それでは人手不足はどのように解消すればよいのか、効果的な募集方法のご紹介の前にまずは現状の採用の見直しを行いましょう。

ドライバーの採用を始める前に

採用を始める前に、採用ターゲットや待遇などの見直しを行うことが重要です。この見直しが、ドライバー採用の効率化と採用後の定着率向上につながります。

採用ターゲットの見直し

上記で紹介した要因から、採用できたとしても早期に離職するなど、トラック運送業界は定着率が高くないのが現状です。

そのため定着率を安定させるためには、採用ターゲットを見直すことで求職者と企業の間にあるギャップをできる限り埋め、早期離職を防ぐことが大切です。

自社内で長く定着して働いてくれている、もしくは活躍している人材の特徴を洗い出して採用ターゲットを考えてみましょう。

採用ターゲットの見直し・選定方法については以下の記事で解説しています。
採用ミスマッチを回避!ペルソナを活かした求人票の作り方とは?

勤務形態・福利厚生・待遇などの改善

全職種の有効求人倍率が1.46倍に対して、トラックドライバーは2.73倍と多いです(国土交通省「物流を取り巻く現状について」)。これは約3社が1名の求職者を取り合っている状況と言えます。つまりドライバーの求職者は企業を選べる、いわゆる「売り手市場」にあるため、企業側には勤務形態や福利厚生・待遇などを求職者にアピールしなければ応募が集まりにくいのです。

以下はアピールできる福利厚生・待遇の一例です。競合企業に比べて自社の方が優位なポイントはあるか確認してみてください。

  • 就業時間や年間休日
  • 社会保険の有無
  • 資格取得支援制度の有無
  • 賞与
  • 制服貸与
  • 車/バイクでの通勤が可能か
  • 交通費支給の有無
  • 残業手当
  • 昇給/昇格の有無

教育体制の充実

2019年のトラックドライバーの平均年齢は、大型トラックドライバーで48.5歳、中小型トラックドライバーで46.4歳と、全職種平均より約4~6歳上回っており、業界全体で高齢化が進んでいます。 2019年度平均年齢(参照:政府統計e-Stat 賃金構造基本統計調査をもとに作成)

熟練ドライバーからの丁寧なサポート体制を整備して、定着率の向上を意識することも大切です。また、慣れるまでは先輩ドライバーの同行や荷物の取り扱いなどのチェックリストを導入するなど、未経験のドライバーを育てる仕組みを作ることで従来では採用できなかった若手人材を確保できる可能性があります。

車両や制服など清潔感への配慮

清潔感への配慮が少ない印象の運送業界ですが、その分清潔感がある運送会社は求職者から見ても良いイメージを持たれます。そのため、事業所や車両・従業員の制服などは、常に清潔感を保つことが重要です。求人票内の画像や写真においても清潔感が分かるような写真をオススメします。

ドライバーの募集方法

では、採用が難しいドライバーの募集はどのように進めるのが効果的なのでしょうか。

自社採用サイトの制作

求職者は応募前に、Webサイトで企業情報を確認する方がほとんどです。どのような企業なのかを求職者にアピールするには、自社採用サイトがあれば良いでしょう。ない場合は今は無料で簡易的に採用サイトを制作できるサービスもあるため、利用してみることをおすすめします。

求人媒体や求人検索エンジンでの募集

人材確保のためには多くの求職者に求人を見てもらう必要があります。様々な求人サイトがありますが、中でもIndeedは求人サイトや求人媒体の情報を収集する、世界でNo.1の利用者数を誇る求人検索エンジンです。多くの求職者の目につきやすいため、多くの企業が利用しています。無料で始められるため、とりあえず利用してみるのも良いでしょう。

Indeedでのドライバー求人募集については以下の記事で解説しています。
Indeedがドライバー求人募集に向いている理由

また、ドライバーに特化した求人サイトの利用も「ドライバーの求人を探している」求職者とのマッチ率が高くなるためオススメの募集方法です。

人材紹介の活用

採用側と求職者の間にミスマッチが発生している場合は、ドライバーに特化した人材紹介サービスを利用することをオススメします。人材紹介であれば、コンサルタントやアドバイザーが仲介人となり、希望する条件の人材を紹介するため、採用後のミスマッチの可能性が低くなります。また、採用が決定するまでは一切費用が掛からないのが人材紹介の大きな特徴です。

企業説明会及び職業体験会の実施

待っているだけでは良い人材の確保はできません。企業説明会や職業体験会を実施し、積極的に企業をPRをしていくことも重要です。高校や大学などで企業説明会や職業体験会を行うことで、若年層の運送業界への関心を高められます。

応募が集まるポイント

それでは実際に募集をするとき、どのような内容が求職者に響くのか、どのような求人に応募が集まるのか、ポイントを解説します。

自社の強みを明確に打ち出し、魅力的な求人内容にする

前述したようにドライバーの需要が高まり求職者が企業を選べる「売り手市場」の昨今、他社との差別化は非常に重要です。

福利厚生、待遇など自社の強みを明確に打ち出し、求人票を目立たせる必要があります。具体的に内容を記載することで、求職者に「この企業で働きたい」と思わせる魅力的な求人内容になり、応募を増やせます。

SNSを活用して積極的に求人をPR

若い人材の採用に注力したい場合、Twitter、FacebookなどのSNSの活用は特に有効です。ただしSNSに情報を投稿するときは、求人の内容が最新になっているのかを確認したうえで投稿するようにしましょう。

Facebookのビジネスページをお持ちの企業は無料で求人を投稿できます。詳細は以下の記事で解説しています。
Facebookの求人募集方法と5つのコツを徹底解説!

最近増えているトラガール(女性ドライバー)について

みなさんは「トラガール」という言葉をご存じでしょうか。トラガールとは、女性トラックドライバーのことです。

男性の仕事と思われがちなトラックドライバーの世界ですが、国土交通省でも女性ドライバーの活躍を促進しており、近年少しずつトラガールが増加しています。

極めて低い割合の女性ドライバー

先述の通り、近年増加傾向にはありますが全トラックドライバーのうち、女性ドライバーは2.4%と女性比率はまだまだ低い傾向です(参照:国土交通省「物流を取り巻く現状について」)。男性の仕事というイメージが先行していることが、女性比率が低い要因の一つと言えます。

しかし、女性ドライバーが増えて業界のイメージが良い方向へ変わることは、運送業界の人手不足にとって大きな追い風となります。それでは、女性ドライバーを採用するメリットは上記以外にどのようなものがあるのでしょうか。

女性ドライバーを採用するメリット

女性だからこその細かい気配りや配慮が行き届き、今まで気付かなかった業務改善が生まれると予想されます。また、女性ドライバーはまだ珍しいため、荷主との会話が増えたり丁寧な対応で顧客満足度が向上することも見込めます。

人手不足の解消

女性ドライバーが増加することで、一番の問題である運送業界の人手不足は大きく解消されるでしょう。男性ドライバーに依存することなく、業務を行えるため、これまで手が回らなかった事業の拡大など、経営にもメリットが出てきます。

企業イメージの向上

女性ドライバーが増加することにより、女性を積極的に採用している企業として評価されるだけではなく、女性が働けるほど安全管理や教育が充実していると思われるなど、企業イメージの向上につながります。女性がトラックを運転していること自体が、社会的にまだ珍しいため、企業のアピールポイントにもなり、さらにそれを見た女性求職者にもPRできるため、さらなる採用にも有効です。

女性ドライバーを採用するために

体力仕事でもあるドライバー募集で、女性ドライバーの応募を増やすためには、女性が働きやすい環境であるかどうか見直すことが重要です。

職場や労働環境の美化・整備

職場の美化、清掃を行う、女子トイレがなければ設置するなど、女性が働きやすい環境にすることで女性ドライバーの応募に対する心理的ハードルを下げられます。また、女性でも作業ができるように、荷台やフォークリフトを活用することで業務の自動化・機械化を行い、男女の体力差をできる限り減らすことも大切です。

柔軟な働き方の推進

女性の中には育児、家事をしながら働く方が多くいます。そのため正社員のみの募集ではなく、パートの募集も行うなど、多様な働き方を検討することでプライベートと仕事の両立をはかれ、女性ドライバーが応募しやすくなります。

育児休業制度や再雇用制度などの整備

また、採用した女性が妊娠・出産したときを考慮し、育児休業制度や再雇用制度の整備をするなど、女性が職場を離れても戻ってきやすい体制づくりを築くことも大切です。さらに、託児所の設置をするなど、女性が長く安心して働ける環境をつくることも重要でしょう。

女性のキャリアアップを可能とする人事・給与制度に改善

女性が活躍できる環境作りの他、女性のリーダーの育成など、キャリアアップを可能とすることで新たな女性ドライバーに将来性をアピールできます。女性がいることで会話が生まれ社内のコミュニケーションが増えることにより、人材の定着率にも良い影響が生まれるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ドライバーの需要は高まる一方、労働環境や待遇面において課題があり、人手不足の状態が続いています。

そして、ドライバーの人手不足を解消するために、「トラガール」と呼ばれる女性ドライバーの雇用が注目を浴びています。ですが、まだまだ女性ドライバーが安心して働ける環境が整っていないのが現状です。

まずは職場環境を整え、男女問わず多くの求職者に他社との違いや自社の良さをアピールすることが採用成功への近道でしょう。

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この記事を書いた人

かけ

かけ

「採用係長」カスタマーサクセスチームに所属。楽しいことが好きなのでインドア、アウトドア関係なく興味を持ったら即行動!最近ではエリンギを育てることが楽しかったです!

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