オウンドメディアリクルーティングでの求人票の書き方講座Vol.4 【建設業界採用編】多彩な職種にマッチしたPRポイントが応募を増やすコツ

オウンドメディアリクルーティングでの 求人票の書き方講座 Vol.4

オウンドメディアリクルーティングでの採用成功コラム、第四弾は建設業界の採用を成功させるための求人票の書き方をお届けします。

『52』これは厚生労働省が分類した職種分類表における建設関連職種の代表的な分類の数。大工、左官、とび、測量、設計、施工、などなど。詳細職種になればゆうに3桁を超えます。またその職種の習熟度を確認する意味合いの資格はざっと240種類。このほかに技能検定が100以上存在しています。

住宅建設からダム・トンネルといった土木工事まで幅広い領域をひとくくりにした建設業には、多種多彩なキャラクターの人たちが集っています。なので求人広告はそれぞれの職種に見合ったキャラクター向けに内容を変えていく必要があります。

今回の記事では、その多彩な職種を大括りにしながら、採用成功に導く求人票を作るための「5つのポイント」についてそれぞれ解説していきます。

POINT.1【全体の流れ】共通するキーワードは「チームワーク」

建設業界/全体の流れ
建設の仕事は表のような流れで進んでいきます。

まず『解体』。荒れ地や建物が建っている現場をならして建てられる状態にします。
そののち建物の基礎をつくる『基礎工事』が入ります。地面に大きな建物を建てるわけですから基礎がしっかりしないと建物が傾き大変なことになります。建設初期の重要な仕事です。

『基礎工事』がひととおり終わると、その上に建物を築いていきます。『躯体(くたい)工事』という骨組みづくりの工程です。

ここが終わると床、壁、屋根などの『外装/内装工事』。ほぼ同時進行で電気や配管の『設備』を整え建物が完成していきます。

これらの工程を事前に設計し全体をコントロールするのが『設計/施工』。建築士や現場監督という言葉に置きかえるとわかりやすいかと思います。

ひとつの建物が完成するまでにたくさんの人が関わり、連携して業務が行われます。ですので、全体を通して重要なのは「チームワーク」。誰と働くか、どういった現場で、どれくらいの人が関わって働くか、多数の現場を飛び回る仕事ではあるものの、こういった情報がわかれば記載するとよいでしょう。

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POINT.2【フィジカル】建設開始工程職種 キーワードは「わいがや」

建築業界/フィジカル
建設工程ごとに、求人票で押さえるべきポイントを見ていきましょう。

まずは『解体』『基礎工事』という工事初期の工程。壊す、運ぶ、ならす、整えるといった非常に体を使う仕事でもあり【フィジカルワーク】と呼んでいます。多人数が同時に現場に入り、スピード感をもってダイナミックに協業して進めていくフェーズです。ともに汗を流し、危険も伴う領域でもあるので、声を掛け合い戦っていく。まるでラグビーのようなワンチーム感を出して働くことを求められます。

わいわいがやがやと話しながら、しんどいけど笑顔で一緒に乗り切る、「わいがや」感ある職場仲間の風景を画像や動画で紹介する。「仕事のあいまやお昼はみんなでわいわいやっています」のような日常の一コマをコメントで紹介する。一日の仕事の流れを時系列で伝えることで、求職者へ雰囲気を伝え応募を促すとよいでしょう。

POINT.3【バランサー】建設中盤工程職種 キーワードは「連携」「技巧」

建築業界/バランサー
『基礎工事』に続いて行うのが『躯体工事』です。代表的な職種は大工。木造建築物であれば、基礎の上に土台、大引、根太などの床下部の構造を組んだり、柱をまっすぐに建てて梁(はり)や小屋梁を渡し、母屋を組んで壁や屋根の構造を作っていきます。木を運び、削り、動かし、組み合わせ、ボルトや釘で固定し、垂直や水平を確認する。

フィジカルと繊細さを重ね合わせた【バランサー】。仕事的にも基礎(前工程)から受けたパスを後工程につなぐ、サッカーでいう中盤ポジションのような広い視野と繊細さが求められる職域です。

彼らは仲間で行動するので「わいがや」な要素も持っていますが、どちらかというと工程の「連携」や細かい精度にこだわる「技巧」が琴線です。

求人票においては、どんな技術が身につくかといった「技能や資格」に関する情報のほかに、徒弟的な要素もありますので「親方の人となり」や「働く仲間の画像」などの職場の雰囲気も応募効果を高める手法として有効です。また苦労の多い工程のわりに給与が高くない職域でもあるので、他社よりも給与待遇が良い場合はそこを武器に使うことも有効です。

POINT.4【テクニカル】建築終盤工程職種 キーワードは「職人肌」

建築業界/テクニカル
『躯体工事』で出来上がった骨組みに、床、壁、屋根を取り付け、電気・ガス・水道のライフラインを通して生活できる空間へ仕上げていく、最終工程を担当するのが『外装/内装工事』『設備工事』の仕事です。仕上げ領域なので殊更に丁寧な仕事が求められ、ひとりで静かに黙々と進めていく。そういった【テクニカル】な部分を要求される職域です。

この領域で活躍している人材の多くは「職人肌」な性分を持っています。「まる一日誰とも話をせずに仕事に没頭できるからこの仕事が楽しい」とおっしゃる防水加工の職人さんにもお会いしたことがあります。資格や特別な機材が必要な職種も多く、会社自体は比較的大きめですが単独で業務をすることが多いことも特徴。

求人票には働く仲間の情報より「一日、一週間の仕事の流れ」「身につくスキル」や「従業員の勤続年数」を気にする傾向もあります。こういったところを詳しく求人票に記載することで彼らの興味関心を引くことができます。

POINT.5【設計/監督】工程全体にかかわるキーワードは「プロデュース」

建築業界/設計・監督
『解体工事』から『設備工事』までの工程を担うのは職人さん。そんな彼らの【プロデューサー】として活躍するのが『設計』『施工管理』の役割です。

建物の全体像(設計図)を描くのが設計。職種的には建築士や設計士がその役割を担います。もう一方の施工管理は別名を現場監督。現場のQCDSE、Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(工期)、Safety(安全)、Environment(環境)の5つを管理する役割です。両職種とも実際に自分の手で工事は行いませんが、職人さんが活躍できるように支援する役割を担っています。

建築士は国家資格が必要な職種ですが、設計士と施工管理には資格は必要ありません。(施工管理には能力を証明する施工管理技士という資格があります)ただ、多数の職人さんや施主さんなどとやり取りを行う「コミュニケーション能力」、工程に無理がないかを予測する「リスク管理能力」、一つのプロジェクトを動かす「リーダーシップ力」「マルチタスク消化力」とかなり幅広い能力を求められるうえに、一つの現場が半年から一年になることもあり現場仕事のほかにもデスクワークもこなせる「根気」「体力」が必要。まさに【プロデューサー】です。

実際の有効求人倍率も5倍を超え採用難易度は★★★★★。相当難易度が高いことはうかがえますが、「やりがい」が高いことと、建築士・施工管理技士ともに建築系資格の中では1,2を争う人気の資格。働きながら資格を取得することで得られるメリットを求人票でアピールすることも、応募確率を高める一つの方法になります。

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